北海道室蘭市で暮らす良さとは?移住のための仕事・住居・支援情報

北海道室蘭市は、札幌市の南西に位置する、人口約78,000人(令和4年9月末現在)の都市です。令和4年に市制施行から100年の節目を迎えました。

北海道といえば「豪雪」のイメージが強いと思いますが、室蘭市は北海道の中でも比較的雪が少なく、一年中過ごしやすい気候のまちです。

また室蘭市は道内有数の工業都市でありながらも、海・山・川が身近にある大自然に溢れた地域でもあります。

東洋経済新報社の「住みよさランキング」では、人口当たりの大規模小売店店舗面積や飲食店数などから算出する「利便性」と、気候や水道料金などを指標にした「快適度」が高く評価され、2019年、2020年と2年連続で道内1位にもなりました。

この記事では室蘭市での暮らしや移住に関する情報を、市役所の方に伺ったお話とあわせて、詳しく解説していきます。

室蘭市・企画財政部企画課・企画係・主任・川口陽海さん

北海道室蘭市の暮らし、3つの特徴

北海道室蘭市暮らしの特徴

ものづくりのまち室蘭市は、鉄鋼業を中心に造船・石油精製・石炭の積み出しなど、北海道における工業都市として発展してきました。工業の発展に大きく寄与した室蘭港は、開港から150年を迎えています。

室蘭市の大きな特徴はなんといっても、工業都市でありながらも、豊かな自然に恵まれていること。車で1時間ほど走ると、登別温泉や洞爺湖に行くことができ、週末ドライブも楽しめるまちなんです。

そんな室蘭市の特徴は以下の通り。

  • 特徴1:大自然が織りなす美しい風景
  • 特徴2:ものづくりのまち。なのに自然にも立地にも恵まれている
  • 特徴3:Uターン移住者が増加中

それでは、ここから室蘭市の特徴や魅力を紹介していきます。

特徴1:大自然が織りなす美しい風景

眼下に雲海が広がるチキウ岬灯台
▲チキウ岬灯台からの景色。眼下には美しい雲海が広がることも。

同じ北海道民からは「工業都市のイメージが強い」と言われる室蘭市ですが、実は海や山の豊かな自然にも恵まれているんです。

【山】展望スポットからハイキングまで

測量山の展望

標高199.6mの「測量山」はあまり高い山ではありませんが、室蘭市を360度一望できる展望スポットです。野鳥の宝庫とも言われており、運がよければさまざまな野鳥に出会うこともできますよ。また、夜のライトアップは一般からの寄付金で費用がまかなわれており、連続1万2千日以上点灯し続けています。

ハイキングをするなら、「室蘭岳(鷲別岳)」がおすすめ。標高911mで、気軽なハイキングが楽しめると人気のスポットです。室蘭市の北部に位置し、北海道百名山の一つにも選ばれています。

週末山登りやハイキングで、仕事のリフレッシュもできそうですね。

【海】散歩に遊泳も。季節を感じながら楽しめる

マスイチ浜の外海展望

日本の渚百選にも挙がる「イタンキ浜」は、鳴り砂があることで知られています。鳴り砂は少しでも不純物が混ざると鳴らなくなるため、環境バロメーターともされているんです。そのため、鳴り砂があるイタンキ浜の美しさがよくわかりますよね。

離岸流が多発することから遊泳は禁止されていますが、太陽の光を反射してきらめく海を見るだけでも癒されそうです。
※離岸流…海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする時に発生する強い流れ

泳ぎたいときには、「電信浜児童遊泳場」に行ってみましょう。波が低く、子どもでも遊ぶことができますよ。海開きの期間中は、更衣室、トイレ、シャワーなども整備されるので、手近な遊泳場として地元民から好評を博しています。

夏はマリンスポーツを楽しみ、それ以外の季節は海岸を散歩するだけでも癒されそうです。驚くほど身近に自然があるのは、室蘭市の大きな魅力の1つですね。

特徴2:ものづくりのまち。なのに自然にも立地にも恵まれている

室蘭港の夜景
▲ものづくりのまちならではの夜景が美しい室蘭港

室蘭市は企業誘致にも力を入れているまちで、室蘭港を中心として工業地帯が広がっています。求人としては工場系の求人が多く、生粋のものづくりのまちです。

子どもへの教育の一環として、授業カリキュラムの中に工場見学を組み込んだり、ものづくりに関するイベントを実施したり、ものづくりの体験や学習ができる拠点づくりを行ったりと、「ものづくり」を通じて室蘭市に愛着を持ってもらう取組み『てついく』も進めています。

>>「てついく」についての紹介ページはこちら

この特徴だけだと、「工場が多くて自然が少ないのか」と思いがちですが、先ほどご紹介したように、身近には自然が広がっています。例えば、室蘭駅から「測量山」までは車で10分足らずで行くことができますし、海の眺望が美しい「銀屏風」へも15分程度で行くことができます。

スーパーや病院などの日常生活に必要な基盤はもちろんのこと、市内だけで海・山の自然、ものづくりをベースとした仕事など、幅広く網羅しています。

加えて、少し足をのばして車で1時間ほど走れば登別温泉や洞爺湖に行くこともできるので、週末は車で遠出をして気分転換をすることもできる好立地なまちでもあります。

特徴3:Uターン移住者が増加中

DENZAI環境科学館・室蘭市図書館(愛称「えみらん」)

室蘭市には、30〜40代の子育て世代から60代で定年を迎えた世代まで、「もう一度室蘭市に住みたい」というUターン移住者が増えています。
Uターン移住を決めた理由として、先輩移住者からは以下のような声が上がっていました。
  • 自然のある室蘭市で子育てがしたいと思った
  • 大学時代を室蘭で過ごし、東京で就職。技術を使った地域課題の解決を目指し、室蘭市に戻ってきた
  • 住んでいる時には気づかなかったが、違う場所に住むことで室蘭の良さに気づき、生活の拠点を置くならば室蘭市がいいと思って帰ってきた

もちろん両親が住んでいるなど、知っている人がいることもUターン移住の後押しになりえますが、室蘭市そのものの魅力に惹かれて戻る人も多いようです。

室蘭市の暮らしに関する情報

名物の室蘭やきとり
▲室蘭やきとり。鶏肉ではなく豚肉を使用した串焼き料理は室蘭市の名物。甘いタレと洋辛子をつけて食べる

ここからは、室蘭市での生活に関する情報をデータと共に紹介します。

気候 1年を通して涼しく過ごしやすい気候であり、月別平均気温は東京都と比べて大体6~7℃低い。夏場が最も過ごしやすく、平均気温は20℃前後、最高気温は24℃程度である。
雪は11月頃から見られる年もあるが、本格的な降雪は1〜3月。北海道内の他エリアと比べると降雪・積雪量共に少なく、20cm前後である。
人口 78,227人(44,038世帯)※令和4年9月末時点
病院 クリニック含め、市内には94の医療機関がある。
・市内には3つの総合病院がある。総合病院が相互に連携、また総合病院と診療所も連携を図り、地域住民が安心できる医療提供を行っている
・市内4か所に「包括支援センター」を設置。高齢者からの相談を受け付け、生活のサポートをしている
学校 認可保育所10、幼稚園9、子ども園2、小学校9校、中学校7校、高校6校(市立4校、私立2校)、専門学校4校、大学1校、特別支援学校2校
文化・芸術 ・ピリカノカ絵鞆半島外海岸:アイヌ文化に由来する景勝地。国の名勝
・旧室蘭駅舎:北海道内の駅舎の中で最古の木造建築物。国の登録有形文化財
・東蝦夷地南部藩陣屋跡モロラン陣屋跡:北海道内の代表的な近世末の陣屋跡のひとつ。国の指定史跡
娯楽 ・イルカ・クジラウォッチング:野生の海の生物を船からウォッチングできる
・市立室蘭水族館:北海道最古の水族館。水族館のシンボルは深海魚のアブラボウズ
・ナイトクルージング:夜の幻想的な工業地帯を見ることができる
・映画館:東町に「ディノスシネマズ室蘭」がある
食べ物 室蘭やきとり、カレーラーメン、クロソイ、ホタテ、うずら
交通 車:高速道路(道央自動車道)
バス:路線バス(38ルート)、高速バス(札幌方面・千歳空港行き)
鉄道:JR北海道(室蘭本線)
船舶:室蘭・八戸フェリー航路 ※2022年2月1日より休止中
近隣都市 登別市:車で30分弱
伊達市:車で40分弱
大都市へのアクセス 札幌市までは車で約1時間50分(高速道路使用、高速バスもあり)、電車の場合は室蘭駅~札幌駅で約1時間50分

【交通】空港・近隣都市へのアクセスも良好

北海道の南西部に位置する室蘭市。ここでは、室蘭市から2時間以内で行ける近隣都市をまとめてみました。

市町村 所要時間
洞爺湖町 車:約40分
電車:約1時間30分(室蘭駅~洞爺駅)
苫小牧市 車:約1時間
電車:約1時間10分(室蘭駅~苫小牧駅)
長万部町 車:約1時間15分
電車:約1時間30分(室蘭駅~長万部駅)
ニセコ町 車:約1時間20分
電車:約3時間20分(室蘭駅~ニセコ駅)
札幌市 車:約1時間50分
電車:約1時間40分(室蘭駅~札幌駅)

▲電車の所要時間は乗り継ぎによっても大幅に変わるため、目安の時間としてください

各地域には電車で行くこともできますが本数は多くないので、時間の融通がきく車での移動がおすすめです。新千歳空港までは車で約1時間20分、電車で約2時間半で行くこともできるので、飛行機での移動にも便利な地域なんですよ。

【仕事】主な職種は製造業。求人需要は全国平均よりも高い

大手求人サイトで「室蘭市×正社員」で検索したところ、約2,100件の求人情報が見つかりました。車で30分以内の通勤圏として近隣の伊達市や登別市を含め検索すると、約4,000件となりました。
※縁結び大学独自調べ(2022年10月現在)

職種としては、製造業が最も多く、次いで医療・福祉、卸売業・小売業が続きます。

有効求人倍率は1.39倍と全国平均の1.32倍よりも高く、需要は高いのですが、事務職の求人が少なくなっています。

創業支援で最大330万円の補助も

室蘭市では賑わいの創出および産業の活性化を図ることを目的に、創業する事業主に対して様々な創業支援を行っています。

制度名 支援内容
まちのにぎわい創出支援事業補助金 市内で創業する個人または法人に対し、店舗部分の新築または改修工事に要する経費の一部を助成。最大300万円(新築工事費の対象経費の1/2)
創業家賃補助金 市内で創業する個人または法人に対し、営業所等の家賃相当額の一部を助成。最大5万円/月、12か月間(月額家賃の1/2以内)
自宅開業支援事業補助金 自宅の一部を利用して創業する個人に対し、事業に係る備品購入費の一部を助成。最大20万円(対象経費の1/2以内)
その他 「まちのにぎわい創出支援事業補助金」または「創業家賃補助金」の対象者であること
・転入加算:事業主(個人)が室蘭市外からの転入者である場合、一律15万円を支給
・若者加算:事業主(個人)が申請日時点で室蘭市在住かつ35歳以下の場合、一律5万円を支給
・特定業種加算:飲食店を出店する場合、一律10万円を支給
・雇用加算:開業から1年経過した時点で、「6か月以上勤務」「月平均8回以上勤務」「親族以外の室蘭市内在住者」を全て満たす従業員を雇用している場合、5万円/人で最大3人分まで支給

例えばあなたが市外からの転入者かつ35歳以下で、室蘭市内に飲食店の店舗を新築開業する場合、「まちのにぎわい創出支援事業補助金」で最大300万円、「転入加算」で15万円、「若者加算」で5万円、「特定業種加算」で10万円の計330万円を補助金として受け取れる可能性があります。

各種制度の活用には諸条件があるので、申請前にしっかり確認や担当課に相談してくださいね。

>>創業支援制度の紹介ページはこちら

【住まい】賃貸、市営住宅、空き家バンクと幅広い選択肢がある

大手賃貸サイトで室蘭市の物件を探したところ、賃貸可能なアパート・マンションは約200件見つかりました。家賃平均は約4.5万円で、札幌市中央区の約7万円とくらべて2.5万円ほど安い相場となっています。
広さ 室蘭市平均家賃 札幌市中央区平均家賃
1R-1K 3.66万円(約60件) 3.99万円(約1,000件)
1DK-2DK 4.65万円(約50件) 5.67万円(約5,000件)
2LDK-3DK 5.34万円(約70件) 10.45万円(約1,000件)
3LDK-4DK 5.47万円(約20件) 13.4万円(約400件)

▲2022年10月縁結び大学独自調べ:()内は物件数

物件数に大きな違いはあるものの、3LDK-4DKの広さでは実に約8万円もの差額がありました。

市営住宅は年4回公募のチャンスあり

室蘭市の市営住宅(浴室付き)は年4回公募が行われ、公開抽選・審査を経て入居者を決定しています。募集の際は「広報むろらん」やホームページに申込期間が掲載されるので、チェックしてみましょう。

通年募集の市営住宅もあるので、住まい探しの候補に市営住宅を入れてみてはいかがでしょうか。

>>室蘭市営住宅の紹介ページはこちら

空き家バンク制度を設置。リフォームに対する助成も

室蘭市は、空き家バンク制度を設置しています。登録件数は2件で、希望価格は100〜200万円でした。市では空き家のリフォームに対する助成も行っているので、一軒家を希望される方はぜひ空き家バンクの活用も検討してみてくださいね。


>>空き家バンク制度の紹介ページはこちら

>>空き家活用促進助成金の紹介ページはこちら

移住者の声:Uターン移住することを決めた室蘭市の魅力

北海道室蘭市・移住者の声

ここでは室蘭市の先輩移住者の声として、「室蘭市の良いところ」「他地域と比べて驚いたこと」を紹介します。

室蘭市の良いところ

  • 夜景が綺麗
  • 静かで落ち着ける環境
  • 海産物や室蘭の特産物が安くてとても美味しい
  • 登別温泉が近いので、すぐ温泉に行くことができる
  • 生活するうえでのお店や公共施設が充実していて、住みやすい
  • 夏はそこまで暑くもなく、冬は雪が多くなく、1年を通じて過ごしやすい気候
  • 温泉、スキー場、科学館、水族館、山、海水浴場と、遊べる場所がいっぱいある
  • 室蘭を中心に近隣都市も含めて、夏も冬も海、山、川と自然の中でいろいろ遊べる

他地域と比べて驚いたこと

  • 建物が都会に比べて低いので、開放的な空や綺麗な夕焼けを見ることができること
  • スーパーの刺身が大きく厚みもあり、他の場所よりもおいしいのに割安なこと
  • 近所の人達が声をかけてくれるので、みんなで子育てをしている感覚になれる。子育てをする際周りに頼っていいんだなと思えること

他の場所に住んでいたからこそ、室蘭市が静かで落ち着ける環境であることや、食べ物が安くて美味しいこと、自然が驚くほど身近にあることなどに気づくことができ、その良さをより一層感じているという声が多く上がりました。

>>先輩移住者のインタビューはこちら

室蘭市への移住ステップ

室蘭市では移住前のサポートとして、「LINEやZoomを活用した移住相談」「移住体験用施設の用意」「移住支援金の支給」をしています。

LINEやZoomで気軽な移住相談ができる

室蘭市ではLINEアプリを使ったUターン・移住相談を行っています。チャットを利用するので、気になっていることや不安に思っていることなど、気軽に問い合わせることができますよ。

また、移住に関するお役立ち情報も定期的に配信しているので、まずは「友だち追加」をして情報収集するのもひとつの手ですね。

>>室蘭市移住相談LINEアカウントの紹介ページはこちら


LINEアプリがない方は「室蘭市移住相談フォーム」を利用できます。Web会議システム「Zoom」を使ったオンライン移住相談も実施しているので、相談しやすい方法を選んでくださいね。

>>室蘭市移住相談フォームはこちら

お試し移住で室蘭市に短期滞在。リモートワークはサテライトオフィスで

ホテルルートインGrand室蘭の客室

「室蘭市に興味があるけど、すぐに移住するのは不安」「室蘭市に滞在しながら、仕事や住まいを探せないか」など、移住前の準備段階におすすめなのが、お試し移住です。

室蘭市では家電製品や家具など、生活必需品が一通り揃っている移住体験用の部屋を用意しています。20㎡のワンルームの洋室を備えた「ハイツカレッヂ」と、ミニキッチンやレンジが付いた客室の「ホテルルートインGrand室蘭」が対象となっており、いずれも暮らすように滞在することができます。

>>室蘭でのシーズンステイの紹介ページはこちら

サテライトオフィス室蘭
▲サテライトオフィス室蘭の様子

また、「リモートワークで仕事をしながら室蘭市に滞在したい!」そんな贅沢な希望も叶えることができます。「サテライトオフィス室蘭」は個人・法人問わず誰でも利用可能なサテライトオフィスです。ドロップインで1日あたり500円~で利用できます。

室蘭市役所、室蘭工業大学、地域企業と接点を持つこともできるので、室蘭市での生活や仕事について検討するにもぜひ活用してみてください。

>>サテライトオフィス室蘭の紹介ページはこちら

東京圏からの移住で最大100万円

室蘭市では東京圏からのUIJターンによる移住を促進していることから、対象要件を満たした場合、移住支援金を交付しています。

対象となるのは、「直近10年間で、通算5年以上東京23区に住民票がある人」で、単身移住者には60万円、世帯移住者には100万円が支給されます。

「東京圏の企業に勤めたまま、テレワークで引き続き業務を行う」場合にも対象になるため、東京圏からの移住だと、仕事を変えることなく室蘭で生活できます。まずは室蘭市に移住し、その後じっくり転職活動をしてもいいかもしれませんね。

※2022年10月現在は応募が相次いでいることから、北海道において本申請の受付を停止しています。適宜再開情報をチェックするようにしてください。

>>室蘭市の移住支援金紹介ページはこちら

移住に関する問い合わせ

移住担当の川口陽海さん▲移住担当の川口陽海さん。室蘭市のロゴマークと共に

少しでも室蘭市に興味を持った方は企画財政部企画課の企画係に問い合わせてみてくださいね。移住についての相談に、丁寧にのってくれますよ。

担当課 企画財政部企画課 企画係
住所 〒051-8511
北海道室蘭市幸町1番2号
電話番号 0143-25-2181
メール kikaku@city.muroran.lg.jp
公式サイト https://relocation-guide-muroran.hub.arcgis.com/

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