北海道妹背牛町で暮らす魅力とは?移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報|縁結び大学
この記事では移住を考えている人に向けて、北海道妹背牛町(もせうしちょう)の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。
北海道妹背牛町は北海道の中央部、石狩平野の北部に位置し、札幌市まで車で約1時間のところにあります。北海道では3番目に小さなまちです。まちの南端には、北海道の母なる川である石狩川が流れ、その周辺には美しい水田が広がっています。
今回は、妹背牛町役場企画振興課企画振興グループの田村さんに、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。
妹背牛町での暮らしの特徴を3つご紹介
妹背牛町は、おいしい米をつくるのに適した肥沃な土地であるため、道内でも有数の穀倉地帯となっています。水田の周囲に防虫効果のあるハーブを植えて、稲に害虫がつくのを防ぐという、ちょっと変わった稲作をしており、これにより農薬を減らした米づくりができています。
そんな妹背牛町での暮らしは、次のような方に適しています。
- 子どもがのびのび遊べる場所がほしい
- 主要都市に近いなど便利な場所に住みたい
- まずは移住体験でお試ししてみたい
上記のような方に適している理由を、妹背牛町に見られる3つの特徴から解説します。
特徴1:カーリングやウォータースライダーなど遊べる施設がいっぱい!
▲「遊水公園うらら」のウォータースライダー
▲カーリングホールは、夏季はふわふわドームにチェンジする
妹背牛町には、子どもがよろこぶ施設がたくさんあります。
「遊水公園うらら」では、パークゴルフやバーベキューが楽しめます。とくに夏に開設されるウォータースライダーは、子どもに大人気のアトラクションです。
また、妹背牛町には道内でも数少ないカーリングの屋内専用施設「妹背牛町カーリングホール」があり、小学生から高齢者まで幅広い年齢層が競技に取り組んでいます。初心者でも1時間ほどで試合ができるようになるということです。冬場の体力づくりやストレス発散に、お子さんだけでなく、大人も一緒にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
なお、「妹背牛町カーリングホール」は、夏季期間はふわふわドーム(ビニール製で山のようににふくらんでいる遊具)や卓球台、幼児用遊具をそろえた施設に変身します。年間を通して楽しめますね。
2021年に開設した子育て世代交流施設「from☆Moko(フロム・モコ)」は、子育て世帯の要望を詰め込んでできた施設です。ボルダリングやハンモックネットなどの遊具を設置し、いつも子どもたちのはしゃぐ声が響いています。みんなで料理ができるアイランドキッチンもありますし、アロマスプレーづくりなどのイベントもあり、親御さんにもうれしい施設となっています。
▲「from☆Moko」のハンモックネット
特徴2:札幌にも旭川にもアクセスしやすく、利便性がよい
引用:妹背牛町公式サイト
地図を見てもわかるとおり、妹背牛町は札幌市と旭川市の間に位置しており、どちらにも行きやすい場所です。車なら道央自動車道を利用して、札幌市まで約1時間、旭川市まで約30分。電車なら札幌駅まで特急を利用して約1時間15分、旭川駅まで普通列車で約30分となっています。
また平坦でコンパクトなまち並みで、公共施設をはじめ、スーパーマーケットやコンビニ、郵便局、診療所などの施設が市街地域に集約されています。車で10分ほどの近隣市には、大型スーパーなども多く、生活するにはとても便利な地域です。
妹背牛町は、田園風景がきれいなだけでなく、主要都市へのアクセスがよく、利便性の高いまちといえます。
特徴3:温泉そばのムービングハウスで移住体験ができる
▲「妹背牛温泉ペペル」のムービングハウス。収容人数は最大5名
妹背牛町では、移住を検討している人に向けて、移住体験等支援事業を行っています。利用期間は7〜14日で、期間中に移住体験とヒアリングに参加できる方が対象です。宿泊場所は、なんと町営の天然温泉「妹背牛温泉ペペル」の敷地内にあるムービングハウス(コンテナサイズの木造一般住宅)。キャンプ気分で移住をお試し体験できます。
2023年5月から2024年4月まで温泉は大規模改修中ですが、ムービングハウス内にもシャワーがあるので安心です。また、基本的な家具・家電、調理器具・食器、寝具はそろっています。Wi-Fi設備も整っているので、ワーケーションにもぴったりです。
ムービングハウス前でバーベキューやテントを張って楽しむこともできるので、気軽に体験してみてください。また「遊水公園うらら」や「妹背牛町カーリングホール」も近くにあるので、そちらもぜひ利用してみましょう。
▲「妹背牛温泉ペペル」のムービングハウス。生活に必要なものは一通りそろっている
妹背牛町の暮らしに関する情報
ここからは、妹背牛町の暮らしに関する情報をご紹介します。
気候 | 妹背牛町に観測地点がないため、近隣の深川の情報 8月平均気温20.6℃ 1月平均気温-7.3℃ ※参考:気象庁 |
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人口 | 人口:約2,700人 世帯:約1,360戸 (令和5年3月1日現在) |
病院 | 病院・クリニック:1件 歯科:2件 |
学校 | 認定こども園:1園 小学校:1校 中学校:1校 |
交通 | 【鉄道】 JR函館本線:妹背牛駅 妹背牛駅から札幌駅まで約1時間15分、旭川駅まで約30分 【バス】 空知中央バス(深川市立病院方面、雨竜・滝川駅前方面、北竜温泉方面) 妹背牛町営バス:市街地循環線(無料) 【車】 最寄りの深川I.C.から道央自動車道で、札幌市まで約1時間、旭川市まで約30分 |
近隣都市 | 深川市、滝川市 |
妹背牛町では、冬は氷点下20度以下になることがしばしばあります。平年の初雪は11月上旬頃、融雪は4月となっており、約半年間は雪の中の生活となります。移住相談窓口での相談時や移住体験時に、積雪量や、除雪の頻度など、冬季の状況をよく確認しておくとよいでしょう。
妹背牛町は、前述したとおりコンパクトなまち並みで、スーパーマーケットやコンビニはありますが、飲食店は少なめです。また、医療機関は診療所と歯科医院のみなので、専門的な治療を受けたい場合は、深川市や旭川市へ行く必要があります。大きい商業施設でのショッピングも札幌市や旭川市へ出かけることが多いようです。
また、妹背牛町には高校がないので、電車で深川市、滝川市、旭川市などへ通学することになります。
休日のレジャーには、総合体育館でのスポーツや「妹背牛町カーリングホール」、「遊水公園うらら」でのパークゴルフやバーベキューなどがありますが、中でもおすすめなのが、町営の天然温泉「妹背牛温泉ペペル」です。
ペペルは、加温・加水を一切しない掛け流しの温泉で、肌がしっとりすべすべになる美肌の湯として、地域の人々に親しまれています。飲泉もできるので、からだの外と中からきれいになれそうですね。残念ながら、2023年5月から2024年4月まで温泉は大規模改修中ですが、再開を楽しみに待ちたい施設です。
【子育て】支援制度で子育て世帯を経済的にサポート
▲「遊水公園うらら」の複合遊具「カーリングコンビネーション」。「カーリング」をモチーフにデザインがされている
妹背牛町では子育て世帯へさまざまな支援事業を実施しています。ここでは主なものをご紹介します。
妊婦健康診査のための交通費の助成 | 通院交通費として、2,000円分×14回分の商品券を交付 |
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出産育児支援 | 子どもを出産し養育する人に次の金額を支給 第1子:20万円(うち5万円は商品券) 第2子:20万円(うち5万円は商品券) 第3子以降:30万円(うち10万円は商品券) |
医療費助成 | 0〜18歳のお子さんの医療費を助成 |
保育料の無償化 | 認定こども園の保育料を無償化 |
学校給食費助成 | 学校給食費の全額を助成 |
【仕事】町内での求人は少なめ。近隣地域も含めて検討しよう
大手求人情報サイトで美幌の求人を調べたところ、約70件ヒットしました。※2023年3月現在
※求人情報の一例
町内にはホクレン(ホクレン農業協同組合連合会)の工場などがあるものの、求人は少なめです。上記の求人サイトで25km圏内まで広げて検索したところ、約3,700件がヒットしました。深川市、滝川市など近隣地域も含めて検討するとよさそうです。札幌市や旭川市も通勤圏内となっています。
妹背牛町では仕事に関する支援を行っています。ここでは一例をご紹介します。
UIJターン新規就業支援 | 東京圏から移住し、対象企業に就職した人または妹背牛町で起業した人に、単身60万円、世帯100万円を助成 ※起業者は200万円上乗せ |
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起業支援事業 | 起業に要する経費のうち、対象の要件を満たすものについて、最大200万円を限度に補助。キッチンカーによる起業も対象 |
公式:妹背牛町「妹背牛町各支援紹介パンフレット」(PDF)
公式:妹背牛町「起業支援事業」
【住まい】1坪5,000円!格安の宅地分譲あり
大手住まい情報サイトで美幌の賃貸物件を調べましたが、とても少ないようです。情報サイトに掲載されていない物件もあるかもしれませんので、移住相談窓口で相談してみましょう。
※賃貸物件の一例
妹背牛町では、定住を希望する人に、格安で宅地分譲を行っています。分譲価格は、1坪5,000円と購入しやすい価格です。妹背牛町での新築住宅を検討している人は、ぜひ利用してください。
また、妹背牛町では住まいに関する支援を行っています。ここでは一例をご紹介します。
引越し費用支援 | 町内に住宅を購入もしくは賃貸住宅に入居するために町外から転入した人に、商品券を交付 単身:5万円 夫婦等世帯:8万円 子育て世帯:10万円 |
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中古住宅購入支援 | 中古住宅を購入した人で、一定の要件を満たす人に、売買価格および改修費用の10分の1(上限50万円)までを助成 ※移住者は20万円分の商品券を追加交付 |
住宅新築支援 | 住宅などを新築する人で、一定の要件を満たす人に、工事代金の10分の1(上限50〜100万円)までを助成 ※18歳未満の子ども1人につき20万円増額。新規移住者の場合さらに20万円増額 |
妹背牛町に移住した人の声・感想
次に、妹背牛町に移住した方の感想をご紹介します。
- 子育て支援制度がいっぱいあるので、よいまちだと思い、移住してきた
- 医療費助成など子どもの支援などが充実している
- キッチンカーでも起業支援の対象になったのでよかった
- 広々とした平野で遠くの山がとても印象的
- 役場の方をはじめ、優しい町民が多いので色々助けてもらえる
支援の充実や、地域の人々の人柄のよさに満足する声が多いようです。キッチンカーでの起業でも支援が受けられるのは、知らない人も多いのではないでしょうか。
妹背牛町へ移住するために利用したい窓口・支援
ネットなどで妹背牛町について情報収集をしたら、次は現地を下見してみましょう。移住体験等支援事業で利用できる「妹背牛温泉ペペル」のムービングハウスは、7〜8月と12〜1月の期間は助成対象外となっていますので、注意しましょう。
現地では、移住相談窓口で仕事や住まいの相談をするだけでなく、地域の人とも積極的に交流して、いろいろな話を聞くようにしましょう。
妹背牛町への移住に関するお問い合わせ
移住相談窓口 | 妹背牛町役場 企画振興課 企画振興グループ |
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住所 | 〒079-0592 北海道雨竜郡妹背牛町字妹背牛5200番地 |
電話 | 0164-34-8581 |
公式サイト | 妹背牛町「移住情報」 |