埼玉県美里町への移住!まちの魅力・仕事・住まい情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「埼玉県美里町」をご紹介します。

豊かな自然に囲まれた美里町は、その名のとおり「美しい里の町」です。

恵まれた自然環境と温暖な気候を活かし、まちでは農業が盛ん。特産品のブルーベリーやエゴマをはじめ、新鮮な野菜や果物が手軽に購入できます。

美里町は歴史の古いまちでもあります。名所や史跡も多いので、歴史が好きな方なら、日々の何気ないまち歩きの中にも楽しみがたくさん見つけられそうです。

そんな美里町について、暮らしの特徴や、仕事・住まい探しについてなど、移住に役立つ情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
美里町役場の飯野さん

美里町役場 総合政策課 まち創生係
主事

飯野 直城さん

美里町役場の高田さん

美里町役場 総合政策課 まち創生係
プロジェクト推進コーディネーター

高田 利行さん

美里町の暮らし、3つの特徴

美里町の暮らしの特徴

地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には美里町がおすすめです。

  • 豊かな自然に囲まれた環境で、ゆったりと暮らしたい
  • 旬の新鮮な野菜や果物を口にしたい
  • 歴史・文化的なものが好き。四季折々の花や自然のある原風景を見ながら歩いたり、名所・史跡めぐりを楽しみたい

なぜこのような方に美里町が向いているのか、その理由を踏まえつつ、美里町の暮らしの特徴を紹介していきます。

特徴1:豊かな自然に囲まれた、穏やかな時間の流れるまち

美里町の田園風景

美里町は、豊かな自然に恵まれたまちです。のどかな田園風景が広がり、春から秋にかけて、カタクリ、蓮の花、彼岸花など、季節おりおりの花が咲き誇ります。

町内にはウォーキングロードが整備され、その美しい風景を眺めながらウォーキングやサイクリングを楽しむ人も多数。

都会からの移住を検討している方の中には「ビル群や人混みにあふれた環境と正反対のまちへ行きたい」「季節の移り変わりを感じながら、ゆったり暮らしたい」という希望をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

美里町は、そんな方に特におすすめといえる移住先なのです。

桜が満開の、小山川遊歩道
▲ウォーキングロードにも含まれている、小山川遊歩道。春には桜並木が美しい

カタクリの花
▲春、山林部にはカタクリの群生地が広がり、ハイキングに訪れる人の目を楽しませている

大使蓮
▲日中友好のシンボルとして、1997年に中国から日本に贈られた「大使蓮」。美里町内では「長岡池」をはじめ数ケ所で栽培されている

特徴2:地元産の新鮮野菜・果物がたっぷりと味わえる

ブルーベリー畑

恵まれた自然環境と温暖な気候から、美里町では農業が盛んです。町内のスーパーや直売所では、主要農産品のお米をはじめ、新鮮な野菜や果物、特産品のブルーベリーやエゴマが手に入ります。

美里町のブルーベリーは、日光をたっぷりと浴びみずみずしいと人気です。また、町内の観光農園では、毎年6~9月頃になるとブルーベリー狩りを楽しむこともできます。

美里町で収穫されたみずみずしいブルーベリー
▲町内にはブルーベリー観光農園も数多く、収穫体験も楽しめる

その他の特産品として、エゴマ油として利用されることの多い「エゴマ」もあります。

エゴマに含まれる「α-リノレン酸」は、生活習慣病などの予防に効果があると言われ、健康に気遣う人からも注目を集めています。

エゴマ油を瓶詰めしている人
▲エゴマ油は、α-リノレン酸が酸化しないよう、こだわった製法でつくられる。ふるさと納税の返礼品としても人気

円良田特産センターの外観
▲「円良田特産センター」には搾油機があり、エゴマ油の販売だけでなく委託搾油も行っている

特徴3:まち並みや行事に歴史が薫る

「猪俣の百八燈」で塚に火をともす人々
▲400年以上続く「猪俣の百八燈」は、108基の塚に若者たちが火をともしていく、幻想的なお盆の行事

美里町は歴史の古いまちです。町内には文化財や史跡も多く、何気なく歩いている中でも、さまざまな名所が見つかります。

まちを東西に横断する「鎌倉街道」は、鎌倉時代に幕府が整備した道路網。付近には「大道北(だいどうきた)」「市場(いちば)」など、街道にまつわる古い地名も残り、歴史を感じさせます。

鎌倉街道
▲鎌倉街道は、鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」にも、その経路についての記述がある

また、国指定の重要無形民俗文化財となっている「猪俣の百八燈」など、伝統的なお祭りも数多く伝わります。

「猪俣の百八燈」で太鼓や笛を演奏する子ども達
▲「猪俣の百八燈」は猪俣を本拠地にした鎌倉武士猪俣小平六範綱とその一族の霊を慰める盆の火祭り行事。6歳から18歳までの青少年が中心となって行われる(国指定重要無形民俗文化財)

「関の獅子舞」
▲「関の獅子舞」は江戸時代中期に相模国(現在の神奈川県)の人から伝わったと言われ、関の秋季大祭で演じられる(町指定無形民俗文化財)

「広木の屋台囃子」
▲7月下旬に催される広木の夏の祭礼で披露される「広木の屋台囃子」(屋台は町指定有形文化財)

「駒衣の伊勢音頭」
▲五穀豊穣を祈って歌い踊る「駒衣の伊勢音頭」(県指定無形民俗文化財)

古い時代にタイムスリップしたような感覚を、そこここで味わえる美里町。歴史文化的なものに興味のある方にはたまらない環境と言えるでしょう。

美里町の暮らしに関する情報

美里町を走る、JR八高線の電車

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、美里町の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

人口 人口:10,821人
世帯数:4,561世帯
(2023年12月現在)
近隣都市 本庄市、深谷市、大里郡寄居町、秩父郡長瀞町
公共交通 鉄道:JR八高線
路線バス:県北都市間路線代替バス(武蔵観光)
大都市へのアクセス 東京へ:車で約90分
病院 診療所4、歯科4
学校 小学校3、中学校1
名所・観光 ブルーベリー観光農園、真東寺、蓮生堂のしだれ桜

美里町は“日本一暮らしやすい埼玉県”を目標に掲げた県の事業「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」にエントリーし、快適で持続可能なまちづくりを進めています。

交通面では、2021年に関越自動車道の「寄居スマートIC」が全面開通しました。ICは隣接する寄居町に所在していますが、美里町の中心部から車で約3分と、使いやすさは抜群。また、JR上越新幹線「本庄早稲田駅」まで車で10~20分と、新幹線通勤や通学にも便利です。

長瀞町まで30分、秩父市まで60分、ふかや花園アウトレットまで20分、都心部までは90分程度で移動できるので、レジャーや、東京周辺に住む家族・知人との行き来にも便利です。

買い物面では、町内にスーパーや直売所がありますが、大型ショッピングセンターなどの利用に関しては近隣の市町へ出かけることになります。

美里町の中心部にはJR八高線が通り、線路を挟んで北側であれば本庄市、南側であれば寄居町を生活圏とする方が多数。

それぞれ車で10分程度の距離なので、「美里町」という境界線にとらわれなければ、十分便利な生活ができると言えそうです。

「万葉の里直売所」の店内
▲町内の「万葉の里直売所」には、生産者の顔が見える、旬の新鮮野菜が並ぶ

「万葉の里直売所」で売られている、地元産のブルーベリー

町内には、歴史にまつわる名所や、体験スポットなどがあります。

「真東寺」は、その境内に四国八十八ヶ所全霊場のミニチュアが作られています。ここをお参りすると、四国霊場を巡拝したのと同じ霊験や功徳が得られると言われ、多くの観光客が訪れるスポットです。

美里町にある真東寺

「美里オーストリッチファーム」には、ダチョウについて楽しく学べる博物館や、ダチョウとのふれあいが楽しめる牧場があります。併設のショップでは、ダチョウ肉やオーストリッチ革製品などが購入できるユニークな施設です。

「美里オーストリッチファーム」でダチョウとふれあう人

みどころ満載の美里町。移住をしたらぜひ色々なところを訪れて、まちの多彩な魅力に出会ってください。

【仕事】近隣エリアを含めると豊富な求人数

2023年12月現在、大手求人情報サイトで美里町の正社員求人を検索すると、約270件がヒットしました。

次に、この検索範囲を通勤30分程度(25km圏内)の地域まで広げると、約46,000件と大幅に増加。より幅広い選択肢からお仕事を選びたい方は、近隣エリアも含めた仕事探しがおすすめです。

参考:正社員求人の一例(美里町内)
参考:正社員求人の一例(美里町から25km圏内)

そのほか、起業を目指す方に向けた支援もあるので、移住を機に独立や新しいチャレンジを検討している方はチェックしてみてください。

参考:美里町起業支援事業補助金

【住まい】戸建て派が多数。需要が高いため、小まめな情報収集がおすすめ

2023年12月現在、大手住宅情報サイトで美里町の賃貸物件情報を検索すると、約30件が見つかりました。

参考:賃貸物件情報の一例

美里町の住宅事情として、賃貸よりも一戸建てが多いということが挙げられます。2~3台分の駐車場や庭付きの住宅を建てる方が多く、都心から移住する方にとっては、ゆとりの増した住まいが望めそうです。

ただ、町内には農地が多いため住宅が建てづらく、その一方で需要は高いため、物件が出ればすぐに売れてしまう状況とのこと。住まいを探す際には、不動産会社に相談しつつ、小まめに情報をチェックしてみてください。

エリアごとの特色として、美里町は南側が中山間地域、北側が平地となっています。移住をしてきた方が多く住んでいるのは、北側エリア。本庄市の大型商業施設や新幹線の停まる駅(本庄早稲田駅 )が近いという、利便性が人気です。

住まいに関する支援としては以下のようなものがあります。

結婚新生活支援事業費補助金 婚姻時の年齢が夫婦ともに39歳以下の新婚世帯に対し、生活をスタートするために必要となる引越費用や住居費を補助

補助金額:1世帯あたり上限30万円(夫婦ともに婚姻時の年齢が29歳以下の世帯は、上限60万円)

【育児・教育】のびのびと子育てができる環境

美里中学校の階段

美里町は、子育て世帯に対し、さまざまな支援を行っています。一例として、以下のようなものがあります。

  • 出産・子育て応援給付金の支給(妊娠の届け出をした方に5万円、誕生した子ども1人につき5万円)
  • 小・中学校の給食費無償化事業

学校給食の無償化は、各家庭の負担が軽減されると好評です。

教育面ではGIGAスクール構想に基づき、生徒1人に1台タブレットを配布。また、町立美里中学校の魅力的な校舎も、美里町のご自慢の1つです。光がたっぷりと入って明るく広々としたこの校舎で、子ども達はのびのびと過ごし、学んでいます。

美里中学校の外観

美里中学校の校内

スクロールで写真がご覧いただけます→

子ども達の遊ぶ場所としては、広い敷地に野球やサッカーのグラウンド、こども広場なども備えた「遺跡の森総合公園」が人気。子どもも大人も、たっぷりと体を動かして遊べます。

「遺跡の森総合公園」のこども広場
▲緑豊かな「こども広場」でのマルシェ。遺跡の森総合公園では、スポーツや食、遊びなどの各種イベントも行われる

美里町へ移住した人の体験談・感想

美里町へ移住した人の体験談

ここでは、実際に移住して美里町に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 四季折々の美しい風景と、野菜や果物など旬の食材を楽しめる
  • 都市部と違って静かで、時間がゆったり流れているような雰囲気にホッとする
  • 地域の人達がみんな親切で、住み続けたいと思える
  • 車があれば、各地へアクセスが良く便利なまち。渋滞がないので運転も快適

自然に囲まれた「美しい里の町」での、ゆったりとした暮らしを満喫している方が多いようです。また、地域の人たちの温かさ、移住者も溶け込みやすい雰囲気が魅力という声も見つかりました。

美里町役場の高田さん
高田さん

美里町には、外からやってきた人を大らかに受け入れる風土が確かにあります。それは他地域から来た私も実感していますよ。

美里町への移住に向けた行動

美里町への移住を検討している方、美里町についてもっと知りたい方は、まずは町役場総合政策課へお問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。

住まいや仕事探しなど暮らしのさまざまなことについて、気軽に相談ができます。

また、首都圏にお住まいの方であれば、東京・有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」内、埼玉県の移住相談ブース「住むなら埼玉」の利用もおすすめです。

公式:埼玉県移住総合相談窓口「住むなら埼玉」移住サポートセンター

美里町への移住に関するお問い合わせ

埼玉県美里町の移住担当の方

担当課 総合政策課 まち創生係
住所 埼玉県児玉郡美里町大字木部323番地1
電話番号 0495-76-1114
対応時間 8:30~17:15(土・日・祝日および年末年始を除く)
公式サイト https://www.town.saitama-misato.lg.jp/category/1-7-0-0-0-0-0-0-0-0.html