広島県安芸太田町で暮らす良さとは?移住のための仕事・住居・支援情報

この記事では、地方移住を検討している方に向けて、広島県山県郡安芸太田町(あきおおたちょう)で暮らす魅力を紹介します。

安芸太田町は森に囲まれた自然豊かなまちで、トレッキングやSUP、カヤック、スキーなどあらゆるアクティビティを楽しめます。自然が身近でゆったりと子育てができることから、子育て世帯の移住もおすすめ。

さらに、広島市へアクセスしやすいため、仕事や買い物の選択肢も豊富です。

この記事では、安芸太田町役場で働く野川さんにお話を伺いながら、広島県安芸太田町の特徴や暮らしの情報を解説していきます。

安芸太田町役場で働く野川さん

安芸太田町で暮らす魅力は?3つの特徴を解説!

広島県安芸太田町:暮らしの特徴

安芸太田町は、森林セラピーや温泉などで、自然の癒しをたっぷりと感じられるまちです。さらに、第2子以降の保育料が無料であったり医療費支援事業も行われていたりと、子育て世帯にうれしい支援制度も充実。広島市へも30分程度で行けるので、生活しやすいのが魅力です。

そんな安芸太田町への移住におすすめな人の特徴は、次の通りです。

  • アウトドアが好きで、とにかくいろんなアクティビティを楽しみたい人
  • 子どもをのびのびと、ゆとりを持って育てたい人
  • 都市機能のあるまちの近くで、不自由なく暮らしたい人

それでは、なぜこのような方におすすめなのか、その理由となる特徴を解説していきます。

特徴1:町面積の90%が森!自然に癒されながら生活できる

三段峡でトレッキングを楽しむ人

安芸太田町は面積の9割が森で、自然を身近に感じながら生活できます。毎日の散歩風景が美しくて心癒されるのはもちろん、休日にはさまざまなアクティビティが楽しめますよ。

町内にある「三段峡」は、フランスの旅行誌である『ブルーガイド』で、最高格付けである三ツ星を獲得した峡谷。日本で三ツ星を獲得したのは、世界遺産の宮島や原爆ドームに続き、3番目です。三段峡は全長16kmにもおよぶ大峡谷で、滝や淵などさまざまな絶景を眺めながらトレッキングできます。

太田川上流域では、SUPやカヤックなどの水上アクティビティも盛ん。透き通るような美しい川の水を眺めながら、緑の中を進むのはまさに爽快です。穏やかな川のせせらぎに耳を澄ませ、特別な夏の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

三段峡でSUPを楽しむ人
▲三段峡でSUPを楽しむ人。川の水は透き通るほど美しい

町のほとんどが森である安芸太田町では、森林セラピーも活発に行われています。セラピニストやセラピーガイドと一緒に森を散策すれば、より癒し効果を体感できるかもしれません。大きく深呼吸をして、五感全てで森を感じると身も心もリフレッシュできますよ。

広島県の最高峰である恐羅漢山の「恐羅漢スノーパーク」では、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむことが可能。標高が高いため、目に入る山々の雄大な景色に感動を覚えることでしょう。ウィンタースポーツで爽やかな汗をかきながら、圧倒的な自然の美しさを感じてみてはいかがでしょうか。

アウトドアの後は、温泉に入浴するのもおすすめ。安芸太田町には日帰り入浴ができる温泉もあります。温泉と自然の両方から癒しを得られるので、みるみる元気になれそうですよね。

このように安芸太田町は自然豊かで、アウトドアが好きな人には絶好の移住先です。

特徴2:のびのび子育てできる魅力的な環境!支援制度も充実

安芸太田町は子どもをのびのびと育てられる環境が整っている点も魅力です。

保育所は山や田んぼなど自然に囲まれた場所にあり、子どもは四季の移り変わりを感じながら思いっきり遊びまわることができます。さらに、待機児童がゼロで、第2子以降の保育料が無料である点は共働き世帯にはうれしいですよね。

小学校は、温もりのある木造の校舎が特徴です。子どもたちは、穏やかな木の空間で学校生活を送れます。木の温かさに親しんでいるからこそ、友達にも優しい態度で接することができそうですね。

小学校のロビー
▲木の温もりを感じる小学校のロビー

小学校や中学校では、外国語指導員の先生から英語の授業を受けられるのもうれしいポイント。小学校3校、中学校2校で外国語指導員の先生は3名体制。クラスも少人数なので、子どもは本格的な英語に触れられる機会が多いでしょう。

さらに、安芸太田町にある加計高等学校は県外からの入学者が急増し、大人気とのことで、令和3年には生徒寮を新築したそうです。高校や大学へ通学する際は、町の内外への通学を問わず、通学費の助成を受けることが可能。例えば、町外の高校へバスで通学する場合は、年間で6万円もの助成を受けられます。

それに加えて、大きなメリットとして挙げられるのは「乳幼児/子ども医療費支援事業」です。なんと、高校生までは医療費の助成があり、自己負担額は1日500円(医療機関ごと)。通院は月4日まで、入院は月14日までを助成してもらえ、子どもが病気をしたりケガをしたりした際にお金の負担が少なくなるのはありがたいですね。

このように、安芸太田町は子育て世帯にうれしい環境がそろっているまちです。

特徴3:広島市・瀬戸内海・日本海へ行きやすい!交通の利便性が◎

安芸太田町は交通の利便性も非常に高いまちです。

県庁所在地であり政令指定都市でもある広島市までは、高速道路を使用すれば30分程度で行けます。1時間もあれば広島市の市街地にも行けますし、1時間の通勤が苦にならない方であれば広島市の求人から就職先を探すことも可能です。希望する業種や職種の求人も見つけやすいでしょう。

また、広島市の企業に勤めながら安芸太田町でリモートワークをして、自然を身近に感じながら暮らすこともできますよ。

さらに、瀬戸内海や日本海へは1時間ほどで行けます。町内でもアウトドアは存分に楽しめますが、海までも簡単に行けるため、釣りやサーフィンなどのマリンアクティビティも気軽に楽しめます。

アウトドアが好きな人は、休日にやりたいことが多すぎて困ってしまうかもしれませんね。季節や旬の海産物によって、瀬戸内海と日本海のどちらに行くかを選べるのも贅沢ではないでしょうか。

そして安芸太田町は、町内の移動も便利です。

定額タクシーを利用すれば、好きな時間に町内のあらゆる場所へ行けます。利用料金は700円以下とリーズナブルなので、車の運転ができない時にもありがたいですね。

そして、戸河内インターチェンジの周辺には、道の駅やドラッグストア、コンビニなどがあり、買い物を一気に済ませられます。買い物をまとめて終わらせられれば時間の節約にもなり、ゆとりを持った生活を送りやすいでしょう。

このように安芸太田町は、町の内外を問わず、アクセス環境に恵まれたまちです。

安芸太田町での生活に役立つ情報

安芸太田町でとれた野菜

安芸太田町で暮らす魅力を存分に知っていただいたところで、次に安芸太田町へ移住した後の暮らしに役立つ情報を紹介します。まずは、以下の表をご覧ください。

気候 1月平均気温:2.0度
8月平均気温:25.6度
※参考:気象庁ホームページ(加計地点を参照)
人口 5,710人
病院 病院・クリニック:4か所、歯科:4か所
学校 認定こども園:2園、保育所:2所、小学校:3校、中学校:2校、高校:1校
イベント 安野花まつり、深入山山焼きまつり、ビオトープ杯アマゴ釣り大会、殿賀水仙まつり、三段峡春祭り、深山峡開き、殿賀花田植え、かえるまつりと春の吉水園一般公開、中国地方選抜神楽競演大会、井仁棚田まつり(田植え)、加計神楽、納涼加計まつり、納涼深山峡まつり、龍頭峡まつり、再再来祭ふれあい戸河内まつり、堀八幡神社流鏑馬神事、井仁棚田まつり(収穫祭)、三段峡もみじまつり、長尾神社湯立神楽、龍姫湖まつりIN温井ダム、五サー市と秋の吉水園一般公開、筒賀ふるさとまつり、川本杯スキー大会
食べ物 橡餅、三段峡豆腐、祇園坊柿、鮎の加工品、田舎寿司、あまご、玉ねぎドレッシング、太田かぶ菜、黒米玄米のおはぎ、ごまドレッシング、神楽饅頭、加計饅頭・吉水饅頭、鮎最中、杜仲原葉、田舎こんにゃく、よしおの鯛焼き、天上の明水
交通 【鉄道】
町域に鉄道は通っていない
最寄駅:「あき亀山」駅(広島市安佐北区)
【バス】
広電バス、石見交通、加計交通、三段峡交通、総企バス
【高速道路】
中国自動車道:加計BS-戸河内IC-筒賀PA
近隣都市 【広島県】
広島市(安佐北区、佐伯区)、廿日市市、山県郡北広島町
【島根県】
益田市

このように見ると、生活に必要な施設は一通りそろっているのがわかります。ただし、小児科は町内にないため、受診するためには広島市などへ行く必要があります。すぐに移動ができるようにするためにも、安芸太田町で暮らす上では車が必須です。

また、冬は寒く、水道光熱費が都市部と比較し、高くなる傾向があります。移住者支援や子育て支援で補助金を受け取れることはありますが、生活コストが高くなる部分もきちんと把握しておきましょう。

さらに詳しく安芸太田町の生活情報を知りたいのであれば、安芸太田町のInstagramをチェックするのがおすすめ。さまざまな写真から、安芸太田町での生活を具体的にイメージできますよ。

移住イベントの情報も発信されているので、安芸太田町への移住に興味があるのであれば、ぜひフォローしておきましょう。

>>安芸太田町移住定住Instagramアカウントをチェック

仕事:周辺自治体の求人をあわせれば選択肢が豊富

大手求人情報サイトで安芸太田町の正社員情報を探したところ、約180件の求人が見つかりました。※2023年1月現在

※参考:求人情報の一例

業種や職種などをしぼりこみすぎなければ、求人は見つけられそうです。

安芸太田町役場で働く野川さんによると、車に乗って30分ほどで行ける広島市へ通勤する人も多いそう。大手求人情報サイトで広島市の正社員情報を探したところ、66,000件以上の求人がヒットしました。

※参考:求人情報の一例

良好なアクセス環境を活かして、周辺自治体の求人も選択肢に入れることで、希望条件を満たせるような求人も見つけられそうです。

ちなみに、町外へ月に15日以上通勤する人は「50歳未満通勤者助成事業」で、補助金を受け取れるかもしれません。片道30km以上通勤する場合は、1年に6万円の補助金を最大で5年間受け取れます。

※詳細条件はご確認ください

町外に通勤する場合は、補助金の受け取り条件をチェックしてみてくださいね。

>>「50歳未満通勤者助成事業」の詳細をチェック

住まい:空き家バンクの活用がおすすめ。支援制度も多数

物件情報サイトで安芸太田町の住まいに関する情報を探しても、安芸太田町の物件は人気が高く、なかなか見つけることが難しいかもしれません。

そこで活用を検討したいのは、安芸太田町の空き家バンク。空き家バンクに掲載されている物件情報例は以下の通りです。

▼安芸太田町の空き家バンクに掲載されている物件情報例

件数 価格帯
賃貸 3件 3万円~4万円
売買 約10件 約200万円~約1,600万円

※2023年1月時点

賃貸物件の数は少なめになりますが、家族全員が住めるほどの一軒家を3~4万円の価格帯で借りられることもあり、かなりお得に住まいを探せそうです。売買物件については、田んぼや畑がついた物件など、移住後に農業に挑戦したい人にとって魅力的な物件が見つかりました。

空き家バンクには、VR内覧が可能な物件もあります。お家にいながらにして安芸太田町での暮らしを想像できるような、リアルな情報を手に入れられますよ。

移住する際の住まい探しには、ぜひ空き家バンクを活用しましょう。空き家バンクに優良物件が掲載されるとすぐに埋まってしまうので、定期的にチェックするのがおすすめです。

>>空き家バンクの物件一覧をチェック

さらに、安芸太田町は住まいに関する支援制度も手厚いです。住まいに関する支援制度は以下の通りです。

▼安芸太田町の住まいに関する支援制度

概要
子育て世帯定住応援制度 子育て世帯は、新築や中古物件購入にかかる費用の一部を補助してもらえる。(例:500万円以上の新築住宅を取得した場合、100万円の補助金を受け取れる。)
住宅取得者には子ども1人(12歳未満)につき20万円の転入奨励金が加算。
移住定住促進応援事業 5年以上居住する場合、補助対象経費(新築購入、中古購入、住宅改修、家財整理等)の3分の1(75万円を上限)が補助してもらえる。
定住促進奨励制度 町内に住宅を新築した人は、新築住宅にかかわる固定資産税相当額の2分の1を10年間補助してもらえる。
住宅改修助成金交付制度 地域経済の活性や町民の住環境向上のために、住宅の修繕や増改築の工事をする人は助成金を受け取れる。
※改修に要する費用(50万円以上)の10分の1か10万円が上限

※詳細条件などは必ずご確認ください

>>住まいに関する支援制度をチェック

安芸太田町の住まいに関する支援制度は、移住者に対して特に手厚いことがわかります。「子育て世帯定住応援制度」によって、500万円以上の新築住宅を購入した場合に、100万円もの補助金を受け取れるのは驚きですよね。子育て世帯であれば、それ以上の補助金額を受け取れるかもしれません。

安芸太田町へ移住した人の声:自然と優しい人に囲まれて豊かに暮らせる

広島県安芸太田町:移住者の声

ここで、広島市から移住した安芸太田町役場で働く野川さんのお話とあわせて、安芸太田町へ実際に移住した人の声を紹介していきます。

  • 自然が多いのに、不便じゃないところが魅力。広島市までのアクセスがいい。
  • 子どもが習い事で太鼓をたたいたり、笛を吹いたりしても、周囲を気にしなくてもいい。のびのびと子育てできる。
  • 子どもは英語が好きなので、外国の先生から授業を受けられて楽しそう。
  • 四季を通して自然の魅力を感じられて、飽きない。
  • 近所の人によくしてもらっている。
  • 星がきれいで癒される。夏は太田川で蛍がたくさん見られる。
  • 安芸太田町でとれる野菜がおいしい!

豊かな自然を魅力として挙げる移住者の方が多くいました。町内の川は、蛍が見られるほど美しいです。毎朝の散歩風景すらも驚くほど美しく、季節ごとに変わる自然の美しさに感動を抱くはず

安芸太田町の早朝散歩風景
▲早朝の安芸太田町で見られる朝日。日常のなにげない風景が息を飲むほど美しい

ただし、自然が豊かであるからこそ虫が多いため、移住を検討する際は考慮しておく必要があります。

また、「近所の人によくしてもらっている」という声も多く聞かれました。野菜作りに挑戦している移住者の方は、近所の人から野菜作りのアドバイスをもらうこともあるそうです。

安芸太田町へ移住すれば、美しい景色や優しい地域の方に囲まれて、心豊かな暮らしを送ることができます。

移住者向け支援制度

最後に、安芸太田町への移住に役立つ支援制度やお問い合わせ先をご紹介します。

お試し住宅で暮らしを体験

お試し住宅の「はじまりの家」
▲お試し住宅「はじまりの家」の外観

安芸太田町への移住を検討する際にぜひ活用したいのは、お試し住宅です。お試し住宅で暮らしを体験してみることで、観光だけではわからない安芸太田町の生活情報を手に入れられます。お試し住宅は、「はじまりの家」と「筒賀ふれあい農園ありんこ」の2種類があります。

「はじまりの家」の利用料金は、1日あたり5,000円(1組あたり)か、1週間あたり2万5,000円(1組あたり)です。はじまりの家は、空き家をリノベーションした物件で、縁側から安芸太田町の絶景が一望できます

「筒賀ふれあい農園ありんこ」の利用料金は、1週間あたり2万5,000円。農作業や陶芸などの体験ができるのが魅力です。

2023年1月現在は「お試し住宅促進キャンペーン」が行われており、1週間お試し住宅に滞在する場合、利用料金が1万円割引になるだけでなく、地域商品券が5,000円もらえますよ!お得な値段で安芸太田町の暮らしを体験してみてくださいね。

>>「はじまりの家」の詳細をチェック

>>「筒賀ふれあい農園」の詳細をチェック

安芸太田町への移住に関するお問い合わせ

安芸太田町企画課の皆さん

担当課 企画課
住所 〒731-3810
広島県山県郡安芸太田町大字戸河内784番地1
電話番号 0826-28-2112
開庁時間 月曜日から金曜日(祝日、12月29日から1月3日を除く)
8時30分から17時15分
公式サイト https://www.akiota.jp/site/ijyu/