岡山県倉敷市へ移住!晴れの国で叶える、文化と自然が調和した理想の暮らし
岡山県倉敷市(くらしきし)は、瀬戸内海に面した自然豊かな土地です。全国的に見ても晴れの日が多く、雨が少ない「晴れの国」と呼ばれています。
また、白壁の街並みが残る「倉敷美観地区」、夜景が綺麗な工場地帯「水島コンビナート」、岡山県三大だんじり祭り「鴻八幡宮例大祭」と、文化面でも多彩で楽しい街です。
この記事では、そんな倉敷市へ移住したいと考えている方へ、倉敷市の魅力や特徴を話していきます。
倉敷市での暮らしを彩る3つの魅力
倉敷市は、岡山県の南西部に位置する、瀬戸内海に面した街です。中国地方では3番目の人口規模を誇り、都市機能が充実している都会的な面がある一方、田舎のようにホッとできるような面もあります。
そんな倉敷市の特徴を1つ1つ詳しく見ていきましょう。
特徴1:温暖な気候と晴天率の高さが生む快適な暮らし
倉敷市は、温暖な瀬戸内海式気候であるため、年間を通して天候が安定しています。雨が少なく、太陽が出る日がとても多いことから「晴れの国」とも呼ばれています(参考)。
晴れの日が多いので外で洗濯物を干せる日が多かったり、家族でお出かけしやすかったりと生活しやすいのが嬉しいですし、子どもも外でのびのびと遊べます。雨の日に体調変化を感じやすい人にも、雨が少ない倉敷市は過ごしやすい環境と言えるかもしれません。
また倉敷市は、自然災害が少ない地域でもあります。例えば、台風が直接上陸する件数がわずかだったり、地震の観測回数が少ないなどのデータが出ているようです(参考)。
倉敷市の移住情報サイトでは、そんな自然災害に関する情報が詳しく掲載されていますので、気になる方はぜひご覧ください。
特徴2:豊富な祭りとイベントで育まれる地域コミュニティ
倉敷市は文化を大切にしている街であるため、祭りやイベントが多く、祭り好きな人はもちろん、人との触れ合いが好きな人にはぴったりの移住先です。
例えば、祭りでは、岡山県三大だんじり祭り「鴻八幡宮例大祭」が有名です。岡山県の無形民俗文化財に指定されており、開催される10月には多くの見物客も訪れます。大きなだんじりと太鼓台が長さ80mの坂を駆け上がる様子は大迫力!この他にも、さまざまなお祭りがあります。
また倉敷市では、各地で定期的(月1や週1など)に朝市やフリーマーケットが開催されるなど、イベントごとも多いです。
このように人と触れ合う機会が多いので、イベントや祭りに参加すれば、早い段階で気の合う仲間や相談できる相手が見つかるかもしれませんね。
移住した方が孤立しないように、日頃から声かけなどもしています。
地域イベントのほかに、移住者同志の交流会も開催しているので、参加しやすいイベントから参加してみるといいですよ。
特徴3:充実した交通網で実現する便利な広域アクセス
倉敷市は、市内に高速道路のインターチェンジが4つ、JRの駅が8駅あり、交通の利便性が良い地域です。また、JR倉敷駅からバスで約35分のところに岡山空港もあるため、これらを使って東西南北、どこへでも行きやすい環境です。
▼倉敷市から各都市へのアクセス
北海道 | 岡山空港〜新千歳空港:2時間35分 (JR倉敷駅〜岡山空港までバスで35分を含む) |
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東京 | 岡山空港〜羽田空港:1時間55分 (JR倉敷駅〜岡山空港までバスで35分を含む) JR倉敷駅〜JR東京駅:3時間40分 |
大阪 | JR倉敷駅〜JR新大阪駅:1時間20分 |
京都 | JR倉敷駅〜JR京都駅:1時間40分 |
福岡 | JR倉敷駅〜JR博多駅:2時間10分 |
沖縄 | 岡山空港〜那覇空港:2時間45分 (JR倉敷駅〜岡山空港までバスで35分を含む) |
※参考:くらしきで暮らす
全国各地、どこへでも楽に移動できるため、月に1〜2回出勤するようなリモートワークをしている人にも適した環境です。
倉敷市5地区の特色:多様な暮らしが選べる魅力
では具体的に、倉敷市のどういった場所で、どういった暮らしができるのか、より深掘りしていきます。倉敷市は、大きく以下の5地区に分類できます。
5エリアの中でも、倉敷地区と児島地区に移住する人が多いようです。それでは詳しく見ていきましょう。
倉敷地区:デパート、アウトレットモールのある住宅街
倉敷駅周辺の倉敷地区は、デパート、アウトレットモール、商店街などで賑わっています。少し離れたところは住宅街が広がり、大型ショッピングモールもあるため、生活に不便なく暮らせますね。
他にも大きな病院や福祉施設もあります。JR岡山駅までも電車で18分と、岡山県の都市部へのアクセスも便利です。
有名な「倉敷市美観地区」があるのもこのエリア。倉敷駅からは徒歩約15分で行くことができます。
倉敷地区には、アクセスや生活の利便性といった都会的な部分もありますが、それだけではありません。
毎月第3日曜日には、倉敷美観地区に近い倉敷駅前商店街で朝市が開催されます。毎月新鮮な野菜や果物や特産品・工芸品などのお店が出店されており、岡山県の各地のグルメも楽しむことができます。
少し早起きして朝市を楽しんだり、倉敷駅の近くまで足を伸ばしてショッピングを楽しんだりすることもできます。都会と田舎のいいとこ取りができる、そんな倉敷地区は、移住に最適な土地と言えます。
児島地区:海の恵みと自然を満喫できる瀬戸内海沿岸部
児島地区は倉敷市の南部に位置するエリア。瀬戸内海に面していることから、漁港もたくさんあり、海の幸を身近に味わえる地区です。
毎月最終日曜日の児島地区は朝市が賑わうことから、海産品が好きな方、特産品に目がない方にはおすすめの移住先です。
児島地区は海だけでなく山も多く、緑が多いことも特徴です。しかし自然が豊かなだけではなく、JR児島駅周辺にはスーパーや病院といった施設が揃っており、生活に困ることはありません。
また、JR瀬戸大橋線で岡山方面や四国方面にすぐに移動できますし、高速道路のインターチェンジを利用すれば他の地区や近隣都市へもすぐに出ることができます。
そんな瀬戸内海と山に囲まれた児島地区は、海岸線と山の壮大な景色を臨めます。廃線となった軌道跡地を歩行者・自転車専用道に整備しており、ハイキングやサイクリングを楽しむなど、豊かな自然を身近に感じたい人におすすめの移住先です。
水島地区:工業地帯とショッピングエリアが共存する活気ある街
水島地区は倉敷市の南西部に位置するエリアです。
水島地区の南側には、自動車産業や製造業などを支える工業地帯が広がります。水島工業地帯「水島コンビナート」は夜景百選に選ばれるほど綺麗で、絶景スポットとしても知られています。
移住後に絶景を撮りたい方は、鷲羽山スカイラインの途中にある鷲羽山水島展望台から一帯を臨めます。
水島地区の南部はコンビナートの工業地帯ですが、北部にはスーパーやショッピングモール、病院、大きな公園などもあるため、生活するための基盤は十分に揃っています。
また、JR倉敷駅まで電車で約30分、車で約20分程度とアクセスも良好です。
他にも水島地区の北部では農業も盛んです。良質な土壌と高梁川の水に恵まれていることから、レンコン・ごぼう・生姜といった農産物の生産も盛んに行われています。
玉島地区:新幹線駅を擁する利便性と歴史が調和したエリア
玉島地区は、新幹線駅であるJR新倉敷駅を中心とした、倉敷市の西部に位置しているエリアです。
玉島地区の中心部、新幹線が停まる新倉敷駅周辺は、区画整理がされ、広い施設や駐車場が点在している街です。そんな新倉敷駅周辺には、ゆとりある空間が形成されており、ストレスフリーな街並みを形作っています。
そんな新倉敷駅より南側の旧市街地である玉島港周辺は、古くからある商店街など昭和レトロな雰囲気が残っている地区です。行政機関や病院はこの旧市街地に集中しています。
旧市街地では公園やグラウンドといった施設も多く、昔ながらの街並みがある中、子供たちに外でのびのびと遊んでもらいたいと思っている、子育て世帯に向いているのではないでしょうか。
他にも玉島地区は白桃の農産地としても有名で、桃農家を育成する制度も整備されています。また、地域の移住支援団体が空き地や空き家の地域情報を提供するといった、移住受け入れの支援活動も行っています。
区画整理された場所で都市部の利便性もあるが、昭和レトロな昔ながらの地方の良さも残っている地域に移住したい人はぜひ市へ相談してみてください。
船穂・真備地区:豊かな自然と都市部へのアクセスを両立
船穂・真備地区は倉敷市の北部に位置する、多くの緑が残る自然豊かなエリアです。
ぶどう栽培が特に盛んで、マスカットの生産量は全国有数です。他にも桃・スイートピーも有名で、農家を育成する制度もあります。
美しい自然が残る土地でもあることから、「愛宕山公園」では春には公園で花見を楽しめたり、公園内にある展望台から市街地の夜景を見ることができます。「真備美しい森」ではキャンプや、森林浴もできるなど、自然を身近に感じられ、緑豊かな土地で心身ともに健康的な生活を送りたい人にはぴったりな移住先でしょう。
また自然豊かな土地ではありますが、ショッピングモールまで車で約15分と、生活するにあたっての不便はありません。交通面では、JR線にも接続する井原鉄道が通っているため、倉敷市内だけでなく岡山市へのアクセスも良好です。
倉敷市の暮らし:充実した生活基盤と豊かな文化
ここからは、倉敷市で暮らすにあたり、気になるデータを紹介します。
天候 | 温暖で晴れの日が多く、雨が少ない。 8月の平均気温27.9度、1月の平均気温4.6度 |
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人口 | 人口:478,696人(2022年8月時点) 世帯:218,037数(2022年8月時点) |
病院 | 大規模な医療機関が複数。 倉敷市駅付近に6院、市全体で10院以上点在している |
学校 |
小学校から大学まで多数。また特別支援学校や、専修学校もある |
文化芸術 | ・岡山県三大だんじり祭り「鴻八幡宮例大祭」 ・オーダージーンズ(本藍染め手織り) ・倉敷帆布 など多数 |
買い物 | 中四国最大級のアウトレットモールや大型ショッピングセンターなど |
観光スポット | ・倉敷美観地区 ・大橋家住宅 ・鷲羽山 ・沙美海岸 ・美術館、博物館など多数 |
食べ物 | ・農産物:れんこん、ごぼう、マスカット、桃など ・銘菓:むらすずめ、藤戸饅頭、塩羊羹、あんころ餅など ・名酒:燦然、万年雪、歓びの泉など ・名物:ぶっかけうどん、倉敷バーガーなど |
交通 | ・鉄道:JR西日本山陽新幹線「新倉敷駅」、山陽本線など多数 ・車:高速道路、有料道路(山陽自動車道、瀬戸中央自動車道)もある ・岡山空港まで倉敷駅からバスで約35分 |
近隣都市 | 県内:岡山市、玉野市、総社市、浅口市、小田郡矢掛町、都窪郡早島町 香川県(海上で隣接):坂出市、丸亀市 |
こうして見ると、大規模な医療機関が複数あり、交通網も充実、教育環境が整っているなど、とても暮らしやすい環境であることが分かります。
また、倉敷市では子育て支援にも力を入れており、子供の医療費助成(※)や、子育てについて相談できる「子育てステーション」を5か所設置するなどしています。
※現在、小学校6年生まで通院・入院無料、中学校3年生まで入院無料(いずれも保険適用分のみ)
交通網が充実しているため車なしでも自転車があれば生活はできますが、車があった方が便利です。
仕事環境:多様な就業機会とテレワーク・起業支援の充実
倉敷市は、有効求人倍率*が全国平均より上の1.84を誇る「仕事のある街」です(参考)。
*有効求人倍率:求職者1人あたり何件の求人があるかを示す数値
倉敷市で仕事探しをする時の目安になるよう、まずは、倉敷市で暮らす人たちの平均収入を紹介します。
▼倉敷市の平均年収・時給
正社員 | 332万円(年収) |
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アルバイト・パート | 898円(時給) |
※2022年9月縁結び大学独自調べ
▼倉敷市の平均世帯年収
平均世帯年収 | 514万円 (全国平均約500万円) |
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※2022年9月縁結び大学独自調べ
大手求人情報サイトでリサーチしたところ、倉敷市内の正社員の求人件数は約8,000件ありました。職種としては、水島コンビナートに代表される製造業の集積や輸送業、建設業、医療・福祉の仕事も多い印象です。
また、倉敷市はジーンズ(藍染め)や倉敷帆布といった染物や織物でも有名です。繊維産業の専門家がそろっているので、「オリジナル商品を作りたい」など起業を考える人が夢を実現しやすい環境でもあります。
▲ジーンズ加工作業の様子
テレワーク環境の整備:コワーキングスペースと手厚い補助制度
移住後も今の仕事をそのまま続け、倉敷市からテレワークする人が対象の制度があります。引っ越し費用や住宅の賃料、パソコンの購入費用など、テレワークをするために必要な経費が対象になります。
倉敷市にはコワーキングスペースもあるため、ぜひ活用しましょう。
起業支援制度:アドバイザーや学習機会で夢の実現をバックアップ
倉敷市は、起業しようとしている人・起業して間もない人を対象にさまざまなサポートをしています。
例えば、倉敷駅直結のビルにオフィスを借りることができたり、専任のマネージャーが起業の準備や経営面でもアドバイスをしてくれるほか、起業に役立つ知識を学べる塾などがあります。
住まい探し:豊富な賃貸物件と移住者向けサポート体制
大手不動産情報サイトでリサーチしたところ、倉敷市の賃貸物件数は約8,000件と豊富で、住まい探しには困らない印象です。
賃貸物件の家賃相場を一覧にしたので、参考にしてください。
▼倉敷市の家賃相場
1R~1K | 3万円〜4万円 |
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1DK~2DK | 4万円〜7万円 |
2LDK~3DK | 6万円〜8万円 |
※2022年9月縁結び大学独自調べ
住まい探しは、自分達で探すこともできますが、倉敷市の担当者に希望条件を伝え、条件にあった住まいを探してもらうことができるサービスもあります。忙しくてなかなか住まい探しが進まない場合など、ぜひ相談してみましょう。
移住者の声:倉敷市での新生活の実態と感想
倉敷市に移住した人の中には、「繊維が盛んな地区で起業したい」という方や、「瀬戸内海の風景やのどかな景色と一緒に暮らしたい」という方など、さまざまな考え方を持っている人がいました。
それだけ自然豊かながらも、文化や芸術が根付いており、生活や仕事がしやすい土地ということがわかりますね。
また、古民家というキーワードが出てくることが多かったです。倉敷市では、古民家再生協会の代表者を紹介してくれて、移住の相談にも乗ってもらえるんだそう。相談窓口やサポートが充実している点でも、移住を決めたという方が多くいました。
また子育て支援が豊富であることから、家族で移住された方もいます。豊かな自然と共に健やかにお子さんを育てられる環境がある倉敷市。移住体験もあるので、迷っている人は一度倉敷市役所まで相談してみてはいかがでしょうか?
移住前の体験プログラム:お試し住宅と移住体験ツアーで倉敷暮らしを実感
倉敷市には、「いきなり知らない土地へ移住しても大丈夫?」と不安に思っている人に向けて、移住前に利用できる「お試し住宅」や、オンラインとリアルで実施する「移住体験ツアー」があります。
移住に対して不安がある方は参加してみてはいかがでしょうか。
お試しで移住体験ができる「お試し住宅」は、マンション型の住宅で、1室1泊あたり1,000円で利用できます。
「移住を考えているものの環境をもっと知りたい」「実際住んでみてから移住を判断したい」という方はぜひ活用してください。
倉敷市移住相談窓口:気軽に問い合わせできる各種連絡先
倉敷市への移住に興味を持った方、移住する際に相談したい方は、以下のお問い合わせ先からまずは相談してみてください。
担当部署 | 倉敷市役所 くらしき移住定住推進室 |
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電話番号 | 086-426-3153 |
メール | iju@city.kurashiki.okayama.jp |
倉敷市移住公式サイト | https://iju-kurashiki-gurashi.jp/ |