【熊本県】球磨村への移住はどう?仕事・住まい・子育てなど暮らしの情報を解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて、熊本県球磨村の魅力をご紹介します。

球磨村は熊本県の南部に位置しています。村の約88%を山林が占めており、中心には日本三大急流のひとつ「球磨川」が流れる自然環境豊富な村です。

空き家バンク制度や子育て支援制度が充実しているため、ファミリー世帯にもぴったりの移住地といえます。それでは早速、球磨村の移住情報や魅力をご紹介していきます。

お話を伺った方
球磨村キャラクター

球磨村役場 復興推進課 主事

木屋 ありささん

球磨村での暮らし:2つの特徴

球磨村の暮らしの特徴

球磨村は、山や川の恵みにあふれる自然豊かな村です。そんな自然の恩恵を受けた球磨村には、棚田米やみそなどの特産品がたくさんあります。

中でも、100年の歴史を持つ「一勝地梨」は全国的にも有名で、球磨村のふるさと納税の返礼品としても人気です。

球磨村の特産品:一勝地梨
▲しっかりとした歯ごたえと甘みが特徴的

球磨村への移住は、下記のような方に適しています。

  • 自然を身近に感じていたい
  • アウトドアが好き
  • 子どもをのびのびと育てたい

それでは球磨村の特徴についてご紹介します!

特徴1:自然を身近に感じながら暮らせる村!アウトドアや神秘的なスポットあり

球磨村の真ん中を流れる球磨川の全景

球磨村は面積の約88%を山林や山岳が占めています。球磨村のどこにいても、ふと立ち止まってあたりを見渡すと緑豊かな自然が広がります。

村の中心には日本三大急流のひとつ「球磨川」が流れており、ラフティングを楽しもうと村内だけでなく県外から多くの観光客が訪れます。

球磨川の急流でラフティングを楽しむ人
▲球磨川の急流でラフティング!スリル満点な体験が出来る

また、九州本土最大級の「球泉洞」も人気の観光スポットです。全長約5,000mある鍾乳洞は、約3億年の時間が築いた自然の神秘を存分に感じられるでしょう。

球磨村にある球泉洞の中の写真
▲「球泉洞」世界的にも貴重な鍾乳石が点在している

球泉洞の周辺には、ロッジやログハウス、グランピングも併設されたおしゃれな施設「球泉洞休暇村」があります。

雄大な自然を有した球磨村では、日常的にその景色や景観を見られるので、リフレッシュしやすい環境といえるでしょう。

特徴2:子育てしやすい村!相談施設や補助金が充実

球磨村は子育てに関する支援も充実しています。球磨村役場には子育て世代包括支援センターを設置し、子育て中の保護者さんが気軽に相談できる環境を作っています。

球磨村内にある保育園では「地域子育てセンター陽だまり」という子育てサロンもあるため、同じ月齢のお子さんを持つパパママとの交流も期待できます。

また球磨村では、子育てにまつわる補助金も手厚いです。

保育料完全無償化 村内の保育所に通うすべての園児の保育料が無料
出生児祝金 支給対象児ひとりにつき10万円を支給
子ども医療費助成 高校3年生までの医療費が無料
学校給食費助成金 学校給食費全額助成

球磨村は、子育て施設や補助金が充実しているため、子どもたちを育てやすい環境といえます。

エリアによる暮らしのちがい

球磨村は大きく分けると5つの地区に分類され、それぞれ異なる自然景観が楽しめます

神瀬
(こうのせ)
球磨村の北側に位置している。球泉洞のあるエリア。
高沢
(たかさわ)
北側の山間部に位置する高沢。九州の西側の海岸線を一望できるエリア。
一勝地
(いっしょうち)
球磨村の中央部にある一勝地。美肌の湯として知られる「一勝地温泉」あり。
三ヶ浦
(さんがうら)
日本の棚田百選に選ばれている「松谷棚田」があるエリア。田園や梨園が多い。

(わたり)
人口が多く球磨村の中でも都市的なエリア。ラフティングの出発地点にもなっている。

球磨村の松谷棚田の空撮写真
▲三ヶ浦にある松谷棚田

球磨村は、どのエリアに住んでも自然の恩恵を受けることができます。移住前に球磨村へ訪れて、お好みのエリアを見つけてみてください。

球磨村の暮らしのデータ

ここからは、球磨村の暮らしのデータについてご紹介します。

人口 人口:2,735人
世帯数:1,214世帯
教育

保育園:2
義務教育学校:1
※スクールバスでの通学

医療 診療所:1
交通 【バス】
球磨村コミュニティバス
※全路線運賃一律100円
アクセス 【車】
最寄りのIC:人吉、芦北(両ICとも同時間)
■福岡市から約2時間
■佐賀市から約2時間
■長崎から約3時間
■大分から約3時間15分
■熊本から約1時間
■宮崎から約1時間15分
■鹿児島から約1時間15分

※数字は2024年4月1日時点のものです

球磨村に住む方の多くは、近隣の人吉市内で買い物をしているそうです。車で15分ほどの距離にあり町内感覚で通えることや、村内には商店や移動販売などもあるので、生活する上で困ることはありません

また、医療に関しても産婦人科や総合病院は人吉市を利用する方が多いです。

令和2年7月に豪雨災害にあった球磨村では、令和4年度より「くまむら復興祭」を開催しています。

くまむら復興祭の風船飛ばしの様子
▲保育園児の遊戯や風船飛ばし、もち投げなどが行われる

球磨村は、村全体で力を合わせて復興に取り組む姿勢が随所で感じられる熱い村です。

【仕事】村内は農業や林業の仕事がメイン。近隣都市への出勤者多数

大手求人情報サイトで、球磨村での仕事を調べてみると、農業や林業の仕事が多くありました。求人数は約30件と少ない印象です。(2023年8月時点)
※求人情報の一例 

球磨村の移住者のほとんどは近隣自治体へ働きに出ているとのことから、30分圏内で通える距離の求人を調べると1,000件まで増加しました。村内に限らず視野を広げて仕事探しをしてみると働き口が見つけやすいでしょう。

【住まい】空き家バンクあり。物件の写真点数も豊富で選びやすい

球磨村では空き家バンクを実施しています。公式サイトでは、物件の外観だけでなく内装の写真も数多く掲載されています。

空き家を自分好みにリフォームしたいとお考えの方は、写真を見ながら想像を膨らませてみてください。

※公式:空き家バンク登録物件情報

球磨村に暮らす先輩移住者の声

★地名★の移住者の声

ここでは実際に球磨村に暮らす移住者の声をご紹介します。

  • 人と人との距離が近く親切
  • 近所の人がご飯を持ってきてくれたりと人のあたたかさを感じられる
  • 自然の豊富さならではの里の美しさがある

先輩移住者からは、地域のひとのあたたかさに触れている声が多く見られました。また、雄大な自然の景観を楽しんで暮らしていることもうかがえましたよ。

球磨村長からのメッセージ

球磨村長 松谷 浩一
▲球磨村 松谷浩一村長

球磨村は、日本三大急流「球磨川」が東西に還流し、大自然と共生する小さな村です。村のポテンシャルを活かしつつ、令和2年7月豪雨からの村の創造的復興を村内外問わず、皆さんと共に創っていきたいと考えています。

まずは、ぜひ球磨村に足を運んでいただき、大自然の魅力と可能性を肌で感じていただきたいと思います。

球磨村の移住支援

球磨村の三ヶ浦地区には「田舎の交流体験館さんがうら」という施設があります。

球磨村にある田舎の交流体験館さんがうらの空撮写真

球磨村散策や季節に応じて田舎ならではの体験を行えるだけでなく、宿泊もできるので、移住前に球磨村の雰囲気を知りたいという方はぜひ利用してみてください。

※公式:田舎の体験交流館さんがうら

球磨村への移住を検討している人は、下記の復興推進課までお問い合わせください。移住に関する不安や悩みをまずは聞いてもらうことで移住への第一歩を踏み出せます。

担当課 復興推進課
住所 〒869-6401
熊本県球磨郡球磨村大字渡丙1730番地
電話 0966-32-1114
公式サイト https://www.kumamura.com/gyousei/move/