神奈川県清川村への移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「神奈川県愛甲郡清川村」での暮らしについて、ご紹介します。

清川村は神奈川県北西部に位置する、水と緑に囲まれた自然豊かな村です。村の9割ほどを森林が占めており、多数のキャンプ場が点在しているほか、丹沢の山々への登山コースや近年話題のSUP(スタンドアップパドルボード)やカヌーを体験できる「宮ヶ瀬湖」もあり、アウトドアレジャーが好きな方を中心として、大きな注目を集めています。

また、近年増えてきているのが子育て世帯の移住者です。都心に1時間半程度でアクセス可能であることや、自然にふれながらのびのびと子育てができることなどに魅力を感じて移住する方が多くみられます。

今回はそんな清川村で暮らす魅力や移住に関する情報について、清川村役場政策推進課の落合さんに伺った内容をもとに詳しくご紹介します。

清川村役場の政策推進課・政策推進係にお勤めの落合さん

清川村で暮らす魅力とは?主な4つの特徴に注目

清川村で暮らす魅力

清川村は厚木市や相模原市、秦野市、愛甲郡愛川町、足柄上郡山北町に隣接する、神奈川県内唯一の村です。大部分が丹沢山地に属する自然豊かな土地ですが、東京からは車で1時間半程度と都心へのアクセスにも恵まれています。

子育てしやすい環境が整っている点も魅力のひとつで、「2歳半までおむつなどの育児用品購入費用として月4,500円まで助成」「小・中学校入学時に祝い金30,000円支給」などのうれしい支援を受けられますよ。また、住宅の取得費用を最大100万円助成してもらえる奨励金制度など、移住時に活用できそうなサポートも充実しています。

そんな清川村での暮らしをおすすめしたいのは、以下のような方です。

  • 都会の喧騒から離れ、自然に囲まれた場所でゆったりと暮らしたい
  • 子育て支援が充実していて、ゆとりある子育て生活が叶う場所を探している
  • 人とのふれ合いを楽しみながらスローライフを送りたい

なぜ上記のような方に向いているのか、ここでは清川村で暮らす主な魅力を4つご紹介します。

特徴1:自然を堪能できるスポットが多い

水と緑あふれる清川村には、自然を満喫できるスポットがたくさんあります。

なかでもおすすめしたいのが「宮ヶ瀬湖畔園地」です。宮ヶ瀬湖の湖畔に広がる広大な芝生広場で、バーベキューやセグウェイ、池での水遊び、つり橋での空中散歩など、さまざまなアクティビティを楽しめますよ。

宮ヶ瀬湖畔園地にある親水池
▲多彩なアクティビティを楽しめる「親水池」では、クリスマスシーズンにみられるイルミネーションも大人気!

宮ヶ瀬湖畔園地にある大つり橋
▲長さ315メートルの大つり橋からは、四季折々に姿を変える宮ヶ瀬湖の風景を堪能できます

夏と秋のシーズン中には親水池でカヌーやカヤック、SUP体験ができるほか、宮ヶ瀬湖をゆったりと周遊できる遊覧船も大人気。また、春は桜、秋は紅葉、冬は雪景色にイルミネーションと、四季折々の美しい風景を堪能できることもおすすめポイントです。

さらに清川村にはキャンプ場も多く、大自然の中にテントを張ったり、清流でのアユ釣りや渓流釣りを満喫したりとアクティブな時間を過ごせますよ。そういった自然の魅力を味わえるスポットが充実しているので、心身ともにリフレッシュした休日を過ごせるでしょう。

特徴2:都心からアクセスしやすい

清川村は「神奈川県でたったひとつの村」として豊かな自然に恵まれている一方で、「東京から一番近い村」でもあります。

東名高速道路を利用すれば東京から約1時間半、電車とバスなら新宿駅まで約1時間40分でアクセス可能です。「都会に行くのはたまにでいいから、毎日を自然豊かな場所でのんびり暮らしたい」といった方にぴったりな場所ですよ。

なお、村への具体的なアクセスについては、以下を参考にしてください。

車でのアクセス 【圏央道方面から】
相模原インター→20分→宮ヶ瀬ダム→20分→清川村役場

【東名高速道路方面から】
厚木インター→ 40分→清川村役場→20分→ 宮ヶ瀬ダム
電車でのアクセス 【新宿駅から】
新宿駅→小田急小田原線「本厚木駅」まで約60分

【横浜駅から】
横浜駅→相鉄線「海老名駅」まで約40分→小田急小田原線「本厚木駅」まで約10分

※最寄り駅の「本厚木駅」まではバスで約40分

※縁結び大学独自調べ(2022年11月)

特徴3:子育て支援が充実している

子育て関連の支援制度が豊富に揃う清川村では、出産から大学までさまざまなサポートを受けられます。支援事業や助成制度の詳しい内容については、以下をご確認ください。

  • 「きよかわっ子誕生お祝い金」として、出産1人につき10万円を支給
  • おむつ等の購入に対して、2歳半まで月4,500円を助成
  • 医療費の自己負担額を助成(通院は中学卒業、入院は高校卒業まで)
  • 通学定期乗車券の助成(購入代金の50%を助成)
  • 通学用自転車購入費の助成
  • 小・中学校入学時に祝い金3万円を支給
  • 村立小中学校の全ての児童、生徒、教職員にタブレット端末を貸与
  • 高校に入学する方に対して、タブレット端末の購入費を補助 など

なお、清川村には保育施設が2ヶ所設けられており、仕事と子育てを両立しやすい環境も整っていますよ。また、保育施設に預けず自宅で1~2歳児を見ている保護者には、1回につき4時間(年間6回まで)無料で保育園に預けられる「子育てママリフレッシュ事業」も実施しています。

このような手厚い支援が揃う清川村なら、経済的にも精神的にもゆとりを持って子育てを行えるでしょう。

特徴4:地域の方の温かさに触れられる

清川村は人口約2,800人の小さな自治体なので、近所で支え合う温かな雰囲気が当たり前のように存在しています。

移住者に対しても優しく親身にサポートしてくれるので、移住後の人付き合いに不安を感じる方にもおすすめです。人との触れ合いが心地良い、ゆったりとした暮らしが叶いますよ

ちなみに清川村には地域の行事が豊富で、イベントへの参加を通じて、地元の方との交流がより一層深まります。特に例年8月に行われる「青龍祭」は清川村における一大イベントで、子どもから高齢者までが一丸となって実施する伝統的なお祭りです。

青龍祭で雄龍と雌龍が練り歩く様子
▲村民が力を合わせて制作した約15mの巨大な「雄龍」と「雌龍」が村内を練り歩きます

清流祭のパレードの様子▲クライマックスには村民の願いが込められた祈願札が付けられた龍を燃やす迫力満点のお祭りです

ほかにも「宮ヶ瀬ふるさとまつり」やクリスマスイベントなどもあり、行事を準備する段階から地域の方との仲を深められるでしょう。

清川村の暮らしに関する情報(気候や病院、学校など)

続いては、気候や病院、学校など、清川村での暮らしに関連する情報をまとめました。

人口 約2,800人
※令和4年10月末日時点
病院 総合病院や診療所、歯科クリニックあり
学校 保育施設2ヶ所・幼稚園1園・小学校2校・中学校2校
文化・芸術 お祭り:清川産業まつり・宮ヶ瀬ふるさとまつり・青龍祭など
マラソン大会やクリスマスのつどい、買い物市などのイベントもあり
食べ物 丹澤みそ・清川恵水ポーク・大納言茶ブレッド・きよかわ自然薯など
交通 【鉄道】
村内に鉄道路線なし

【バス路線】
本厚木駅-上煤ヶ谷-宮ヶ瀬区間で運行
娯楽 観光スポット:宮ヶ瀬湖・宮ヶ瀬湖畔園地・道の駅清川など
キャンプ場多数あり
近隣都市 厚木市
秦野市
相模原市
愛甲郡愛川町
足柄上郡山北町

清川村には鉄道路線がなく、バスの本数も限られているため、マイカーがあるほうが生活しやすいでしょう。エリア内にスーパーやコンビニはありません(2022年11月時点)が、ドラッグストアがあるので、日用品や食料品、医薬品といった生活必需品を購入できます。

また、食材の購入には「道の駅清川」がおすすめです。地元農家で収穫されたばかりの旬の野菜や果物を、新鮮な状態で手に入れられますよ。

衣類や家具、家電などの買い物をしたい場合は、隣の厚木市へ出向くとよいでしょう。車があれば20~30分程度でアクセスできるため、不便を感じることなく生活できます。

仕事情報:近隣の「厚木市」も含めると豊富な選択肢あり

大手の求人サイトで清川村、および清川村から30分圏内で通える厚木市での「正社員の求人数」を検索したところ、以下のような結果となりました。

▼大手サイトで「正社員の求人数」を検索した結果

清川村 約560件
厚木市 約30,000件

※縁結び大学独自調べ(2022年11月)

清川村での求人におけるジャンルとしては、サービス業や製造業、福祉関連などが多い印象です。ただ、近隣の厚木市も含めると業種・職種の幅が一気に広がるため、厚木市内の求人も含めて探してみることをおすすめします。

ちなみに清川村や厚木市で勤務する正社員の世帯年収相場は約530万円で、全国平均の約500万円よりも水準が高い傾向がみられます。仕事探しの際は、ぜひ世帯年収相場とも照らし合わせながら検討してみてください。
※縁結び大学独自調べ(2022年11月)

住まい情報:「村営住宅」がおすすめ

清川村には「村営住宅」が多く設けられています。子育て世代には「子育て世代型住宅」も用意されているので、ぜひ空き状況をチェックしてみるとよいでしょう。

>>清川村の村営住宅について詳しくはこちら

もしも「マイホームを手に入れたい」とお考えなら、宅地分譲地の「舟沢分譲地」を検討してみてはいかがでしょうか。宅地取得後1年以内に住宅建築に着手することを条件として販売されている土地で、45歳以下の移住者の場合は最大400万円の減額制度を利用できますよ。

>>舟沢分譲地について詳しくはこちら

そのほかにも、清川村では以下のような住宅支援制度が設けられています。それぞれの概要や利用条件をチェックして、移住時に活用してみてはいかがでしょうか。

  • 住宅取得奨励金制度:新築住宅を取得した方に最大100万円、中古住宅を取得した方に最大80万円を交付
  • 空き家賃貸用住宅リフォーム補助金制度:清川村内にある空き家を居住用賃貸のために改修、または居住するために購入した場合、費用の2分の1以内の額(上限50万円)を交付
  • 地球温暖化防止対策事業補助金:太陽光発電設備や太陽熱利用設備、木質バイオマスストーブといった環境に対する負荷の軽減を図るための設備を導入した方を対象に、導入費用を一部助成

>>清川村への移住時に利用可能な住宅支援について詳しくはこちら

清川村に移住した方の体験談

清川村に移住した方の体験談

ここでは、実際に清川村へ移住した方の声をいくつかご紹介します。

  • 自然豊かで住みやすく、夜がとても静かなのでぐっすりと眠れる
  • 「村」と聞いたときは驚いたが、日常生活を送るうえで思ったより不便に感じることはない
  • 日常の買い出しは「クリエイト」で事足りるほか、ネットショッピングもあるし、無駄のない暮らしを送れる
  • 子育て支援が手厚いので、ゆとりを持って子どもを育てられる
  • 地域の方との交流が楽しい

自然に恵まれた暮らしが叶う清川村は、のびのびと心豊かな生活を送りたい方にとって住み心地の良い土地だといえます。また、子育てのしやすさを実感している移住者も多いため、子育てファミリーの移住先としてもおすすめです。

清川村に移住する際に行いたい2ステップ

清川村への移住を本格的にお考えの方は、ぜひ以下のステップに沿って計画を進めてみてください。

【ステップ1】移住について相談する

まずは清川村への移住について、移住に関する問い合わせを受け付けている窓口に相談しましょう。

相談窓口は清川村役場の政策推進課で、直接出向いて相談することはもちろん、電話でも対応してもらうことが可能です。

【ステップ2】移住体験をしてみる

次に、「移住体験住宅」を利用して清川村での暮らしを体感してみることをおすすめします。実際に生活しながら村の雰囲気や魅力を実感することで、自分に適した場所かどうかが自然と見えてくるでしょう。

「移住体験住宅」の利用対象者は、清川村に移住を検討している方で、一戸建て住宅(2LDK)を3ヶ月~1年の長期間利用できます。タイミングによってはすでに入居者がいる場合もあるため、まずは政策推進課に問い合わせてみてください。

>>清川村の「移住体験住宅」について詳しくはこちら

清川村への移住に関するお問い合わせ

担当課 清川村役場 政策推進課
住所 〒243-0195
神奈川県愛甲郡清川村煤ヶ谷2216番地
電話番号 046-288-1213
対応時間 8:30~17:15
公式サイト https://www.town.kiyokawa.kanagawa.jp/ijuteiju/