【北茨城市への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報|茨城県|縁結び大学
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「茨城県北茨城市」での暮らしについてご紹介します。
北茨城市は、茨城県の最北部に位置する人口約40,000人のまちです。市の東部は太平洋側に面しており、山にも囲まれたロケーションにあることから、「海や山のレジャーを身近に楽しみたい」とお考えの方におすすめのエリアですよ。
また、「小中学生の給食費無償化」や「出産祝金」といった魅力的な子育て支援制度が設けられているので、子育てしやすいまちへの移住を検討している方にもぴったりです。自然や人の温かさに触れ、手厚いサポートを受けながら、ゆとりある子育てライフを送れるでしょう。
今回は北茨城市市長公室・企画政策課の鈴木さんにお話を伺いながら、北茨城市での暮らしや移住に関する情報を詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
北茨城市での暮らしとは?主な4つの特徴に注目
美しい海岸線や山々の自然が織りなす美しい景観が広がる北茨城市。太平洋沿岸特有の穏やかな気候が特徴で、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。
北茨城市は大きく4つのエリアに分けられ、住むエリアによって異なる暮らしを楽しめることも注目したいポイントです。具体的には2ヶ所の漁港や温泉施設がある「北部エリア」・駅やインターチェンジがあって交通アクセスがしやすい「中部エリア」・農地や工業団地が広がる「南部エリア」・花園渓谷や猿ヶ城渓谷といった景勝地が有名な「山側エリア」があり、目指すライフスタイルにマッチする場所がきっと見つかります。
そんな北茨城市での暮らしが向いているのは、以下のような方です。
- 自然や食の魅力がある土地に移住したい方
- 芸術に興味のある方
- 田舎すぎず、不便なく生活できるエリアを探している方
- 子育てしやすいまちへの移住を希望する方
なぜ上記のような方におすすめなのか、ここからは北茨城市で暮らす魅力について詳しく解説します!
特徴1:自然がたくさんあり、食べ物が美味しい
▲磯原海岸沖合にある無人島の「二ツ島」
面積の約8割を山林等が占め、太平洋に面する北茨城市では、自然の風景を存分に堪能できます。
山ではトレッキングやキャンプをしたり、海ではマリンスポーツや魚釣りを楽しんだり。絶景を望む温泉スポットも多く点在しており、休日の楽しみ方がぐんと広がります。
▲雄大な海を眺めながら楽しむ露天風呂で、心身ともにリフレッシュできます
また、北茨城市では農業と水産業が盛んで、食べ物が美味しいことも大きな魅力です。
特におすすめしたいのが、常磐沖の「あんこう」です。北茨城市はあんこう鍋発祥の地であり、北茨城のあんこう鍋は各地の鍋グランプリで受賞するほど絶品ですよ。
▲あんきもをたっぷりと使用した濃厚な漁師鍋「あんこうどぶ汁」は、北茨城市の名物料理です
冬には市内で「全国あんこうサミット」を開催しており、会場には全国各地の名物あんこう鍋が集結します!
新鮮魚介や野菜をお手頃価格で入手でき、毎日の食卓がより一層楽しみになるでしょう。
特徴2:芸術を通したまちづくりが盛ん
▲明治38年に岡倉天心によって設計された「六角堂」
北茨城市は近代美術の生みの親と称される「岡倉天心」、童謡詩人「野口雨情」といった多くの文化人にゆかりのあるエリアで、芸術を通したまちづくりが盛んに行われています。
たとえばアトリエや芸術家専用のシェアオフィス、ギャラリーが入っている「期待場」は、廃校となった小学校をリノベーションしてつくられました。北茨城市出身の米米CLUBのボーカル・石井竜也さんが名付けたもので、館内には石井さんが手がけた作品をはじめ、地元出身の彫刻家・蛭田二郎さんの作品などが展示されています。
▲「期待場」には陶芸窯やろくろ室も完備されており、アート好きな市民から愛されているスポットです
また、市内には『七つの子』や『赤い靴』『シャボン玉』といった童謡の作詞を手がけた童謡詩人・野口雨情氏にまつわる貴重な資料がそろう「野口雨情記念館」もあります。北茨城市の歴史民俗資料を展示した記念館も併設されており、特に家族連れの方に人気の場所です。
このように、北茨城市では芸術に触れられる機会が身近にあるので、アート好きの方にはたまらないエリアといえます。
▲地域おこし協力隊が整備したギャラリー兼アトリエ「ARIGATEE(ありがてえ)」でも、さまざまな展示やワークショップが開催されています
特徴3:交通の利便性が良い
北茨城市は、自然に囲まれたロケーションにありながらも交通アクセスが便利です。
公共交通が整備されており、通勤・通学やお出かけの選択肢が豊富にあります。特急電車に乗れば、県庁所在地である水戸市には約40分。高速道路のインターチェンジも近くにあるため、車での移動もしやすいですよ。
また、北茨城市は東京から特急電車を利用して約2時間、車でも約2時間という好立地です。
「東京駅」や「バスタ新宿」発着の高速バスも多くあるので、北茨城市と東京の二拠点生活もおすすめですよ。
北茨城市から各地へのアクセスについては以下をご確認ください。
【電車を利用する場合】
東京方面から | 東京からJR常磐線特急にて磯原まで約2時間(各駅普通の場合約4時間) |
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新潟方面から | 新潟からJR磐越西線にて郡山まで約4時間→郡山よりJR磐越東線にていわきまで約1時間40分→いわきからJR常磐線特急にて磯原まで約30分(各駅の場合約40分) |
仙台方面から | 仙台よりJR常磐線特急にて磯原まで約2時間40分(各駅普通の場合約3時間10分) |
※縁結び大学独自調べ(2022年12月)
【車を利用する場合】
常磐自動車道 | 三郷I.Cから約1時間30分 |
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国道6号線 | 東京方面から一路北上→水戸市内より北茨城まで約2時間 |
東北自動車道 | 東京外環自動車道・川口JCTから東北自動車道にて約2時間→白河IC下車、国道289号線にて約1時間半でいわき市内へ→国道6号線を南下し約30分にて北茨城市内へ |
※縁結び大学独自調べ(2022年12月)
特徴4:子育て支援が手厚い
子育てしやすい環境が整っていることも、北茨城市で暮らす大きな魅力です。
まず注目したいのが、待機児童数がゼロであること。市内には保育園や幼稚園、認定こども園といった保育施設が9園あり、移住後すぐに子どもを預けて働くことも可能です。
※参考:北茨城市の待機児童数ゼロの一例
また、子育てをサポートしてくれる制度が豊富にあり、さまざまな支援を受けながらゆとりある子育てライフを目指せます。具体的な支援内容については以下をご確認ください。
- 子育て世帯応援商品券:北茨城市で出生した第1子、第2子の子どもを対象に、地域加盟店で使用できる1万円の商品券を贈呈
- 出産祝金:3人目以降の子どもを出産した方を対象に祝金を支給(第3子には10万円・第4子には30万円・第5子以降には50万円)
- 新入学児童への記念品贈呈:市内の小学校へ入学する新入学児童を対象に、ランドセル・道具箱・スプーンセット等を贈呈
- 18歳までの医療費無料
- 小中学生の給食費無償 など
また、育児相談や子育ての各種講座が行われている「子育て支援センター」も充実しているほか、中学生までの子どもがいる家庭が利用できる「子育て支援住宅」もあります。(2024年4月時点:第1期分の21部屋は満室で、第2期分は入居者募集中。2025年1月から入居可能予定)
>>子育て支援住宅「トリシア磯原」入居者募集について詳しくはこちら
子育て支援住宅は近隣家庭も子ども世帯なので、「音などを必要以上に気にすることなくのびのびと子育てできる!」と評判です。
北茨城市の暮らしに関する情報
続いては、気候や病院、学校、交通など、北茨城市での暮らしに関するお役立ち情報をまとめました。
気候 | 1月:平均気温3.6°C 8月:平均気温23.8°C ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 約40,000人(2022年12月時点) |
病院 | 医療施設:33件 |
学校 | 保育園・幼稚園・認定こども園:9園 小学校:11校 中学校:4校 高等学校:1校 |
文化・芸術 | 有名スポット:野口雨情記念館・北茨城市歴史民俗資料館、茨城県天心記念五浦美術館、六角堂 など |
食べ物 | アンコウ鍋、海鮮グルメ、花園牛などが有名 |
交通 | 【車】 常磐線・国道6号・常磐自動車道が縦断 【電車】 JR常磐線(最寄り:磯原駅、南中郷駅、大津港駅) 【バス】 市内を巡回するコミュニティバスあり 高速バスあり(仙台・いわき・東京方面) |
娯楽 | 海水浴場やキャンプ場、ゴルフ場、アート工房など多ジャンルの娯楽スポットあり |
近隣都市 | 高萩市、いわき市、鮫川村、塙町 |
北茨城市においては夏場は比較的涼しく、冬は温暖で山側エリア以外では雪はほとんど降りません。年間を通して過ごしやすい気候です。
買い物事情も良好で、駅周辺を中心に大型スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどが点在しています。教育施設や医療機関の数も多く、生活するうえで不便を感じることはないでしょう。
基本的に車移動がメインですが、平日なら1回100円で市内を移動できるコミュニティバスを利用するのもおすすめですよ。
仕事情報:ジャンルを限定しなければ比較的見つけやすい
大手の求人サイトで北茨城市における「正社員の求人数」を検索してみたところ、約3,000件がヒットしました(2022年12月時点)。ジャンルを限定せずに探せば、比較的求人を見つけやすいでしょう。
なかには車で30分圏内のいわき市や高萩市に通勤する方もみられますが、それらのエリアを含めても求人数はそれほど変わらない印象です。
※参考:求人情報の一例(北茨城市内
※参考:求人情報の一例(北茨城市から10km圏内)
ちなみに、北茨城市の正社員における年収相場は約465万円です。「なるべく高収入な仕事を見つけたい」とお考えの方は、年収相場との比較もしながら探してみるとよいでしょう。
※参考:年収相場の一例
住まい情報:北茨城市移住支援ポータルサイトが探すのがおすすめ
大手の賃貸情報サイトで北茨城市の賃貸物件を検索したところ、約50件の物件情報が見つかりました(2022年12月時点)。家賃相場は、1R・1K・1DK・2DKの間取りなら4万円程度、2LDK・3DKなら5万円程度です。
※参考:北茨城市における賃貸物件の一例
入居条件に合えば、子育て支援住宅や地域優良賃貸住宅に入居することも可能です。
もしも売買物件を検討している場合は、北茨城市移住支援ポータルサイト「KITAIBARAKEY」内の「住まいを探す」のページをチェックするとよいでしょう。空き家バンクの物件情報が数多くアップされているほか、空き地を見つけることも可能です。
>>北茨城市移住支援ポータルサイト「KITAIBARAKEY」で空き家・空き地をチェック!
なお、北茨城市にはリーズナブルな家賃で利用できる「市営住宅」もあります。細かな利用条件が設けられているため、興味のある方は以下にて概要をご確認ください。
北茨城市へ移住した方の体験談
ここでは、北茨城市へ移住した方の体験談をいくつかご紹介します。
- 夏は涼しく、冬は温暖で雪もほとんど降らないほか、台風などの自然災害も少なくて暮らしやすい
- 食べ物がとにかく美味しい!以前よりも食卓が楽しみになった
- のどかなエリアでありながらも、移動や買い物などに不便を感じることはない
- 人が温かい
- 自然を満喫できるスポットが多く、子どもがのびのびと遊んでいる姿を見てうれしく感じている
北茨城市に移住した方の多くが「気候や自然、食べ物に恵まれている」と感じています。また、利便性にも優れているまちなので、「田舎の要素と都市の要素のバランスが良い」といった意見も多く挙がっていました。
さらに、人が温かくコミュニケーションをとりやすい点や、子育てしやすい環境が整っている点についても高評価の印象です。
北茨城市への移住ステップ
北茨城市への移住に興味をお持ちの方は、以下のステップを参考にしながら計画を進めてみてください。
ステップ1:移住について相談する
まずは、北茨城市への移住を検討していることを相談することから始めましょう。「北茨城市市長公室企画政策課」が窓口となっており、電話やお問い合わせフォームにて相談できます。
ステップ2:現地に足を運んでみる
北茨城市への移住を本格的に検討し始めたら、現地に足を運んでみるとよいでしょう。
北茨城市への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 北茨城市市長公室企画政策課 |
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住所 | 〒319-1592 茨城県北茨城市磯原町磯原1630 |
電話番号 | 0293-43-1111 |
対応時間 | 平日8:30~17:15 |
公式サイト | ▼北茨城市移住支援ポータルサイト https://kitaibarakey.jp/ |