【河津町への移住情報】海・山・川に囲まれたスローライフが叶う|静岡県賀茂郡

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「静岡県賀茂郡河津町(かわづちょう)」での暮らしをご紹介します。

河津町は海・山・川に囲まれたロケーションにあり、自然と人とのふれあいのなかでのんびりと暮らせる町です。アウトドアを満喫できるスポットが多く、マリンスポーツやハイキング、渓流釣り、磯釣りといった趣味をお持ちの方におすすめですよ。

今回は河津町の町役場の方に伺った内容をもとに、河津町で生活する魅力や移住支援情報、お試し移住について詳しく解説します。(※取材は2022年10月に行いました。)

河津町役場の横山さん

河津町での暮らしにおける5つの特徴

静岡県河津町の暮らしの特徴

河津町は伊豆半島南部の東海岸、下田市の北に位置します。エリア内には大峰山や三峰山、観音山といった7つの山があるほか、町の中心部を清流「河津川」が流れており、海・山・川の豊かな自然に恵まれた町です。

東京からは2時間半程度でアクセスできるため、レジャー時に滞在する別荘にも向いています

そんな河津町の暮らしが向いているのは、以下のような方です。

  • 山も海も好きで、休日にアウトドアのレジャーを堪能したい
  • 人とのふれあいを大切にしながらアットホームな暮らしがしたい
  • 自然豊かな環境で子育てしたい

なぜ上記のような方におすすめのエリアなのか、ここでは河津町の暮らしにおける主な特徴を5つご紹介します。

特徴1:年間を通して温暖な気候

河津町は温暖な気候で、年間の平均気温は16℃と過ごしやすい地域です。1年中花が咲き誇り、なかでも毎年2月上旬に見頃を迎える「河津桜」は町のシンボル的存在となっています。

また、カーネーションや花菖蒲、バラの栽培も盛んで、特に約1,100品種・6,000株のバラを鑑賞できる「河津バガテル公園」は大人気の観光スポット。園内にはバラジュースやバラソフトを味わえるカフェや、バラ関連の商品が豊富に揃うショップ、ドッグランもあり、地元の方・観光客を問わずにぎわっています。

河津バガテル公園
▲美しい花に囲まれた「河津バガテル公園」

>>「河津バガテル公園」について詳しくはこちら

特徴2:自然を堪能できるスポットが充実

河津町で行うキャニオニング

海・山・川に囲まれた河津町には、自然を堪能できるスポットがたくさんあります。

特に河津には多くの滝があり、なかでも景勝地としても人気の7つの滝「河津七滝(かわづななだる)」はキャニオリング(沢下り)を楽しめるスポットとして大人気です。

また、河津町には「今井浜海岸」と「河津浜海岸」があり、サーフィンやダイビング、海釣りなどを満喫できます。「今井浜海岸」は海水浴場なので、夏には海水浴も楽しめます。どちらも伊豆急行の駅から徒歩圏内にあるためアクセス良好です。

さらに川釣りやトレッキング、キャニオニングといった川・山のレジャーも充実しており、休日の楽しみ方が広がります。

特徴3:山の幸・海の幸の名物が豊富

河津町で栽培されているブルーベリー

河津町では農業・漁業が盛んで、特に最上質わさびの特産地として知られています。近年わさびを使用した商品が続々と増えてきており、なかでも「わさび丼」は河津町を代表するご当地グルメとして有名です。

河津町のご当地グルメわさび丼
▲河津町のご当地グルメわさび丼

また、ブルーベリーも特産品のひとつで、夏の時期に食べ放題を実施する農園が多くみられます。さらにニューサマーオレンジは河津における初夏の風物詩として親しまれており、やわらかな果肉のジューシーな味わいが人気です。

海の幸の名物としては、ズガニ(モクズガニ)や鮎が挙げられます。町内にはズガニ料理を味わえるお店がたくさんあるほか、河津川では鮎釣りが楽しめます。

特徴4:年間イベントが豊富

河津町では、例年さまざまなイベントが開催されています。

1月 元旦マラソン
2月 河津桜まつり
カーネーション見本園オープン
3月 河津川渓流釣解禁
河津寄って軽トラ市
4月 河津バガテル公園フラワーシーズン
5月 トレイルレース大会(New)※2023年~開催
6月 舟戸の番屋ひもの祭り
ほたる観賞
あゆ釣り解禁
河津寄って軽トラ市
7月 今井浜海水浴場海開き
ブルーベリー農園開園
8月 今井浜打上花火大会
9月 民宿伊勢海老祭り
河津寄って軽トラ市
10月 民宿ずがに祭り
川津来宮神社例大祭
大鍋子守神社のお神楽
見高式三番叟
みかん狩り
河津バガテル公園ガーデンシーズン
河津フラワートライアスロン大会
11月 河津秋まつり
民宿猪鍋まつり
12月 川津来宮神社鳥精進・酒精進
河津寄って軽トラ市

特に例年2月1日~2月28日に開催される「河津桜まつり」が見もので、今井浜海岸駅付近や河津駅前から河津川沿い、さらには河津七滝周辺など、河津町内に約8000本の桜が咲き誇ります。また、期間中は桜並木にライトアップが施され、幻想的な夜桜も大きな見どころです。

毎年10月に開催される「大鍋子守神社のお神楽」では、恵比寿様や天狗に扮した地元民による舞が見られます。

大鍋子守神社のお神楽で奉納される恵比寿舞
▲「大鍋子守神社のお神楽」で奉納される恵比寿舞

大鍋子守神社のお神楽で奉納される天狗舞
▲「大鍋子守神社のお神楽」で奉納される天狗舞

特徴5:待機児童問題なし!子育て支援も手厚い町

河津町の保育所内の様子

河津町には私立保育園1か所、事業所内保育所1か所、家庭的保育3か所、公立幼稚園1か所の保育施設があります。待機児童問題はなく、届出をすればスムーズに入園・入所することが可能です。

また、河津町「保健福祉センター」内にある図書室・教養娯楽室・ふれあいホールには「子育てサロン」が設けられており、親子で遊んだり、親同士が情報交換を行ったりできます。2022 年秋には役場の隣に子育て支援センター「かわづっこひろば」が開設され、子育 て支援の拠点として一時預かりサービス等が提供されています。

河津町の暮らしデータ(気候・学校・交通など)

次に、河津町の生活に関連する情報をご紹介します。

気候 年間通して温暖。雪はほとんど降らず過ごしやすい。
人口 約7,000人・約3,300世帯。
病院 救急指定病院あり、歯科クリニックも多数。
学校 小学校1校・中学校1校あり。
文化・芸術 ・日本文学の名作「伊豆の踊子」(川端康成作)の舞台になった土地。
・県指定の民俗文化財・無形民俗文化財である「大鍋子守神社の神楽」を毎年見られる。
・静岡県内最古の本尊・薬師如来坐像などを展示する「河津平安の仏像展示館」がある。
食べ物 わさび・ブルーベリー・ニューサマーオレンジ・ズガニ・鮎など。
交通 中心となる最寄り駅は「河津駅」。駅から町営バス(区間:河津駅~逆川~西小学校)が運行しているほか、試験運行している無料の町バス(泉奥原・大鍋・小鍋・上佐ヶ野・下佐ヶ野の5地区を巡回)もあり。
娯楽 河津桜・河津七滝・バカテル公園・キャンプ場・ダイビングスポットなど
近隣都市 下田市へは車で30分程度、沼津市へは車で1時間程度。

河津町は温暖な気候と豊かな自然に恵まれた町で、そういったのどかな環境でスローライフを送りたい方にぴったりです。「河津駅」周辺にはスーパーやドラッグストア、ホームセンターもあるので、普段の買い物は町内で事足りるでしょう。

大きな買い物をしたい場合は沼津市や三島市まで出向く方が多いですが、車で約1時間とアクセスしやすいため便利に生活できます。

学校は小学校1校・中学校1校のみで、高校や大学はありません。高校は稲取と下田に県立高校が各1校ずつあるため河津町からの通学も可能ですが、大学に進学する場合は町を出て暮らすケースが多くみられます。

仕事情報:農業・林業・漁業・サービス業の求人が多数

河津町には農業・林業・漁業関連の求人が多く、地元の方だけでなく移住者の方もそういった一次産業の職務に就く方が多い印象です。

また、旅館もいくつか点在しているため、隣の下田市や東伊豆町を含めてサービス業に従事するケースも多々みられます。さらに製造業や事務系も少なくないため、ジャンルを限定せずに探せば職に困ることはないでしょう。

その他、町内には光ケーブルも開通しており広範囲で光通信ができるため、テレワーク可能な仕事であれば、移住前の仕事を引き続き行うこともできます。また、インターネットを使用する事業も問題なくできるでしょう。

住まい情報:賃貸物件は少ないため「空き家バンク」がおすすめ

大手賃貸サイトで河津町の賃貸物件を検索してみたところ、ヒットした物件は数十件程度と少なめな印象でした。

そのため、河津町で住まいを探す際には「空き家バンク」の活用も視野に入れるとよいでしょう。家賃3~8万円程度の物件が多いほか、300万円台・700万円台・1,000万円台など幅広い予算に設定された売却物件もいくつか見られます。(2023年6月現在)

空き家バンクの空き状況は随時変わるため、以下で最新情報をチェックしてみてください。

>>河津町の空き家バンクについて詳しくはこちら

河津町の移住者向け補助制度

河津町には、「空き家バンク」を利用して移住する方向けに補助制度が設けられています。

「空き家活用支援補助金」

空き家バンクに登録されている物件を取得、または賃借する場合に、取得費あるいは家賃の一部を補助してもらえる制度です。

対象となる条件

河津町への新規転入者で、以下の条件をすべて満たす方が対象です。

  • 対象者およびその属する世帯全員に納付すべき町税等の滞納がない
  • 以前に空き家情報バンク登録物件利用促進事業による補助を受けていない
  • 当該物件に5年以上居住する
  • 登録物件を取得した人にあっては、取得者およびその属する世帯全員が町内に居住の用に供する建物を保有していない
  • 1年以内に町から転出していない

補助金の金額

補助金の金額は、取得した場合と賃借した場合とで異なります。

取得した場合 取得対価の3%以内(補助上限額:30万円)
賃借した場合 家賃の50%以内(補助上限額:3万円/月、3か月分まで)

なお、空き家バンクに登録されている物件の機能や性能を維持・向上させるために改修などを行う場合、条件を満たせば「当該工事にかかる金額の20%(補助上限額:20万円)」が支給されます。

詳しくは以下の「空き家活用支援補助金」に関する案内をご確認ください。

>>「空き家活用支援補助金」について詳しくはこちら

移住に興味がある方におすすめ!「お試し移住体験施設」

河津町への移住に興味がある方は、まずは河津町の生活を体験できる「お試し移住体験施設」を利用してみるとよいでしょう。現地で実際に生活してみることで、河津町の暮らしが自分のライフスタイルに合っているかどうかを慎重に見極められます

河津町にある「移住お試し体験館」は以下です。

なごみの里かわづ

河津町の移住お試し体験館として用意されているなごみの里かわづ
▲なごみの里かわづの外観

河津駅から徒歩で15分ほどのところにある、バス・トイレ・キッチン付きの1軒家です。光回線、Wi-Fi完備なので、テレワークが可能かどうか、実際に体験できます。

収容人数は8名まで、1人1泊3,500円で利用できます。

(※小学生は1人1泊2,000円、乳幼児は無料)

(※1週間以上の連泊なら割引あり)

なごみの里かわづの内観
▲なごみの里かわづの内装

河津町・横山さんからのメッセージ

河津町役場の担当横山さん

私自身、河津町に来てまだ数年ですが、町全体がおおらかな雰囲気に包まれていると感じます。困ったことがあると助けてくださる方が多く、とても住み心地が良い町ですよ。

河津町への移住に興味をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。

取材ライターのひとことメモ

河津町は海・山・川のレジャーをとことん楽しめるため、特にアウトドアが趣味の方に向いている印象です。子育て支援も手厚いため、田舎暮らしのなかでのびのびと子育てしたいファミリーにもぴったりなエリアだと感じました。

「まずはお試し移住をしてみたい」と思った方は、河津町役場に問い合わせをしてみてください。移住について親身に相談に乗ってくれて、お試し移住や移住支援に関する情報を丁寧に案内してくれますよ。

河津町への移住に関する情報・お問い合わせは

担当課 河津町企画調整課 秘書交流係
住所 〒413-0595
静岡県賀茂郡河津町田中212-2
電話 0558-34-1924
公式サイト https://www.town.kawazu.shizuoka.jp/ijuu/