新潟県加茂市で暮らす良さとは?移住のための仕事・住居・支援情報
この記事では、地方への移住を検討されている方へ「新潟県加茂市(かもし)」の魅力をご紹介します。
加茂市は新潟県の中央部に位置するまちで、新潟市の南側に位置しています。まちを流れる加茂川は市民の憩いの場所で、花火大会など季節のイベントも行われます。
新潟ということで、積雪が多いイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、積雪量は場所によって異なり、山側に位置する七谷地区などは積雪量が多いものの、市街地では1メートル以下の積雪であることが多いです。
それでは早速、加茂市の特徴や暮らしの情報を詳しくお伝えしていきたいと思います。
加茂市での暮らし「3つの特徴」
加茂市の起源は平安時代にまで遡ります。街並みなど、古くから京都との関わりがあったことから「北越の小京都」と呼称されます。
落ち着いた過ごしやすい雰囲気のまちで、市民の憩いの場である加茂川を中心に、四季折々のイベントや風景を楽しみながら、ゆったりと過ごすことができます。
子育てや子どもの教育に力を入れており、豊かな自然や文化を活かした地域探究授業を行っています。自然や文化に触れながら学ぶ機会を用意していることも特徴的です。
そんな加茂市への移住は、特にこのような方におすすめです。
- 落ち着いた雰囲気のまちで、自然の移ろいを楽しみながら暮らしたい
- 子どもには、自然と触れ合う機会をもたせてあげたい
- 日常生活に不便を感じることなく過ごしたい
それでは、そんな加茂市の暮らしの特徴について、詳しくご説明します。
特徴1:豊かな自然環境のなか、四季折々のイベントも楽しみながら暮らせる
▲市内で育てられている黄金に輝くコシヒカリ
加茂市には、市民の皆さんに親しまれる憩いの場所が沢山あります。季節ごとの美しい風景やイベントを楽しむことができる、おすすめの公園として1番にご紹介したいのは「加茂山公園」です。
加茂山公園は、加茂駅から徒歩5分ほどの市街地に位置する公園で、15ヘクタール以上の広さを持っています。公園の中には、桜や紅葉が楽しめる場所、噴水の美しい池などがあり、自然を感じながら寛ぐことができますよ。
▲紅葉の中、噴水が美しい加茂山公園内の池
園内には「雪椿園」という、雪椿を楽しめる場所も整備されています。実は加茂山公園は日本屈指の雪椿群生地。ぜひ美しく咲き誇る雪椿を眺めてみてください。
▲雪椿の花。4月には桜との共演も見られる
他にも、お子さん連れの方にも嬉しい、入園無料のリス園や、リニューアルした大型ローラースライダーなどもあります。このように、大人も子供も楽しめるのが加茂山公園の魅力の1つとなっています。
市内には粟ヶ岳(あわがたけ)という日本300名山に数えられている山もあります。例年4月中旬ごろに山開きがあります。山開き登山の際はJR加茂駅から無料の臨時バスが出て、参加者には記念品もあるので、毎年参加するのも思い出になりそうです。
もちろん山開きの日以外でも美しい自然が楽しめます。天候に恵まれれば、佐渡島や能登などが見えることも。キャンプ場なども整備されているので、ご家族や友人同士でも楽しめます。
▲水面に映る名峰「粟ヶ岳」の姿
続いて季節の楽しみとして紹介したいのが、「加茂川を泳ぐ鯉のぼり」です。毎年4月上旬から5月上旬にかけて、加茂川に500匹近くの鯉のぼりが泳ぎます。その数は圧巻で、多くのお子さんや観光客も訪れる春の人気イベントです。
加茂川では夏は花火も催されます。中でもナイアガラ花火は迫力満点なので、ぜひ鑑賞してみてくださいね。
▲加茂川を泳ぐ鯉のぼりの様子
冬の楽しみとしてご紹介したいのは「冬鳥越(ふゆどりごえ)スキーガーデン」です。ここは新潟県央地域で唯一のスキー場で、ご家族で利用される方も多いゲレンデです。
初心者に優しい緩やかな斜面や、ソリ専用のコースもあるため、小さいお子さんでも楽しみやすいゲレンデとなっています。
▲冬鳥越スキーガーデン
冬鳥越スキーガーデンは、冬季営業期間外もバラ園などとして楽しむことができます。毎年、6月と10月に約2,600本ものバラが咲き誇ります。薔薇を鑑賞しながら園内を散策していくと、県内最古の木造電車の展示なども見つけることができますよ。
特徴2:子育て支援や自然環境を生かした総合学習も充実
▲家族連れで賑わう加茂川鯉のぼり
加茂市では、安心して子育てができるよう様々な支援をしています。「子育て世代包括支援センター」では、妊娠から出産、子育てに関して不安なことをなんでも相談することができます。
母子健康手帳を交付するタイミングで、一人ひとり異なる心配事を聞きながら、保健師が一緒に考えて「子育て応援プラン」を作成する取組も行っています。
子育てに関する金銭的な支援も充実しており、妊娠届を提出した際の「出産応援給付金」と、お子さんが無事に誕生した後の「子育て応援給付金」とで、計10万円を支給してくれます(それぞれ5万円ずつ)。また、「不妊治療費助成」として上限50万円までの助成金を支給する制度などもあります。
参考:加茂市移住定住サイト「手当・助成」
他にも「加茂市子育て応援パスポート」は中学3年生までのお子さんがいる世帯へ交付され、協賛店で割引などのサービスを受けることができます。周辺市町と連携した取組となっており、新潟市・田上町・新発田市・胎内市・聖籠町の協賛店でパスポートの相互利用ができるようになっています。
▲夕暮れの加茂川
加茂市では、豊かな自然や文化に触れ合い、地域の魅力を学ぶ総合的な学習に力を入れています。
例えば、特に自然豊かな七谷地区の小学校では、地元の山菜や自然薯の収穫、田植え体験などを通じて、地域への理解と愛着を深める授業を行なっています。
また、市街地の小学校でも、加茂山や加茂川、商店街でのフィールドワークを通じて、地域の伝統や文化を学び、ふるさとを愛する子どもの育成を目指しています。
市営のスポーツ施設も多く、体育館、サッカー場、野球場、スキー場などが整備されていることから、スポーツ少年団に所属している子どもも多くいます。綺麗な空気の中で、伸び伸びと体を動かして成長していく子どもたちを見守ることができる環境です。
特徴3:生活に不自由せず生活でき、近隣都市へもアクセスしやすい
▲加茂市は駅を中心に商店街、川、山がすぐ近くにあるコンパクトシティ
加茂市は、JR加茂駅を出てすぐに商店街が広がっており、日々の買い物などに困ることはありません。山や川、自然豊かな公園が近くにありながら、不自由ない生活ができるまちです。県道も近く、ロードサイドには商業施設も立ち並びます。
▲駅から約1.2km続く商店街
また、加茂市から新潟市までは車で約50分、電車で約40分でアクセスできますし、長岡市までは車で約50分、電車で約35分、三条市までは車で約20分、電車で約10分と比較的近いのも魅力的。東京まで行く場合は、長岡駅から新幹線で約1時間40分となります。
新潟市や長岡市などの都市まで1時間以内でアクセスできるため、通勤通学や買い物先として視野に入れることもでき、生活に不便を感じにくい立地となっているのではないでしょうか。
加茂市の暮らしに関する情報
ここからは加茂市での生活に関する基本情報を、データとともに紹介します。
気候 | 8月平均気温:26.2℃ 1月平均気温:2.0℃ ※加茂市内に観測拠点がないため、近隣の観測拠点である三条の情報を記載 ※参考:気象庁HP |
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人口 | 人口:約24,800人 世帯:約10,100世帯 (2023年5月31日時点) |
病院 | 一般診療所15、病院1、歯科11、薬局19 |
学校 | 小学校:6校、中学校:5校、高等学校:3校、大学1校(新潟経営大学)、短大1校(新潟中央短期大学) |
交通 | 東京駅〜加茂駅 東京駅から長岡駅まで新幹線で1時間40分 JR信越本線に乗り換え、長岡駅から加茂駅まで約35分 新潟市〜加茂市 車で約50分、電車で約40分 長岡市〜加茂市 車で約50分、電車で約35分 三条市〜加茂市 車で約20分、電車で約10分 |
近隣都市 | 新潟市、三条市、五泉市、南蒲原郡田上町 |
※人口以外の数字は2023年6月現在のものです。
真冬も氷点下になることは少なく、病院や学校も市内にあります。
新潟市や長岡市、三条市などへは1時間以内でアクセスすることができるため、こうした都市部を通勤通学の選択肢に入れることも可能です。
【仕事】近隣都市まで広げて探すことで求人数が増加
大手求人情報サイトで「加茂市×正社員」で調べてみると、約480件の求人情報が見つかりました(※2023年6月現在)。
参考:求人情報の一例
まちの中のみで求人を探すと、希望通りの案件が見つからない場合もあるかもしれませんが、車で30分以内(市内から25km以内)で検索したところ、求人情報は約16,900件まで一気に増加しました(※2023年6月現在)。
参考:求人情報の一例
1時間以内でアクセス可能な周辺都市が複数あることから、そうした都市部も選択肢に入れることで、希望に沿った求人を見つけやすくなるのではないでしょうか。
ご自身で事業を始める場合、「創業チャレンジ支援」や「空き店舗対策補助金」の活用も検討することができ、どちらも100万円までの支援を受けることができます(併用不可)。詳細は公式サイトからご確認ください。
公式:加茂市(加茂市創業チャレンジ支援事業費補助金)
公式:加茂市(加茂市空き店舗対策事業費補助金)
【住まい】1Kから2LDKの賃貸物件が見つけやすい
大手住宅情報サイトで加茂市の物件を検索してみると、賃貸マンション・アパートは約40件見つかりました。間取りとしては、1K〜2LDKの物件が多く、中には新築の物件もありました(※2023年6月現在)。
参考:物件情報の一例
加茂市では空き家バンクも運営しており、加茂市の空き家物件は約15件登録されていました(※2023年6月現在)。中古物件の価格帯は100〜600万円ほどが中心です。
参考:物件情報の一例
加茂市へ移住した人の感想や体験談
実際に加茂市へ移住した方々は、どのような生活を送っているのでしょうか。移住者の方々のリアルな声を一部ご紹介します。
- 自然豊かな環境ながら、人が暮らしやすい街の機能がしっかりある
- 穏やかな人が多く、気軽に声をかけてくれるので繋がりを持ちやすい
- 地域で子育てをする雰囲気があり、子どもにも優しい
- お祭りが多く賑わいがあって楽しい
公式:加茂市(移住者の声)
自然豊かな環境ながら生活に不便がない、まちの方々の人柄が温かく、地域でのつながりを持ちやすい、子どもにも優しいといった声があがっていました。他にも、コンパクトシティならではの魅力が感じられるコメントが多くみられました。
加茂市へ移住してみたいと思ったら
加茂市の魅力を知り、移住についてもっと知りたいと感じた方もいらっしゃると思います。もっとまちについて聞いてみたいと思うことや、移住にあたって不安に感じていることがあれば、まずは移住コンシェルジュに相談してみましょう。
メールや電話で気軽に連絡することもできますし、オンライン相談も可能です。連絡先などの詳細は公式サイトをご覧ください。
公式:加茂市(移住相談)
▲移住フェアに出展していることもあります
加茂市がどんなところなのか訪ねてみたいとお考えの方には、体験ツアーがおすすめです。体験ツアーは、加茂市への移住を検討されている方向けに、実際に加茂市での暮らしを体験してもらうためにオーダーメイド型で実施しています。
ご希望に応じて、教育関連施設や子育て関連施設、病院、公園などを案内してもらうことができますよ。交通費の補助なども用意されています。百聞は一見に如かずと言います。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
加茂市への移住に関するお問い合わせ
記事ではお伝えしきれない情報もありますので、加茂市への移住について気になることや相談したいことがあれば、お気軽に以下の窓口へご連絡ください。
担当課 | 加茂市 総務課 政策推進室 |
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住所 | 〒959-1392 新潟県加茂市幸町2-3-5 |
電話番号 | 0256-52-0080 |
対応時間 | 8:30〜17:15(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く) |
公式サイト | https://www.city.kamo.niigata.jp/ijyu/index.html |