都城市への移住を検討中の方へ!充実した子育て環境と豊かな食文化の魅力
今回の記事では地方移住を検討する方へ向けて、宮崎県都城市(みやこのじょうし)への移住情報をご紹介いたします。
都城市は宮崎県の南西部にあり、県内の宮崎市や小林市のほか鹿児島県にも隣接する主要都市です。交通網や公共施設が充実しておりながら、大淀川や霧島山地・鰐塚山地などの自然に囲まれた立地も魅力のひとつ。
移住者の多くは九州内からであり、関東や関西からも訪れています。20~40代の働き世代・子育て世代がメイン層で、充実した生活支援と豊かな自然を求めて移住する方が多いです。
今回は都城市移住・定住サポートセンターの中森さんにお話を伺い、移住の際に知っておきたい情報をまとめました。
都城市の暮らしを彩る3つの魅力:子育て・食・環境
都城市は宮崎市に次ぐ宮崎県内第2位の人口を有する市で、「地方移住」という言葉に馴染みが薄いかもしれません。交通網が整備されていることはもちろん、イベントや文化施設も多い主要都市と言えます。
しかし、市内のほぼ中心部を流れる大淀川や西部の霧島山地・東部の鰐塚山地など、自然に囲まれた立地でもあり、農業や酪農の現場が身近に存在し、ゆったりとした雰囲気の中で暮らすことができます。
そんな都城市は、以下のような方におすすめです。
- のびのびと遊べる環境で子育てがしたい。
- 地元の美味しい食材を使いたい。
- 中心部から離れすぎずにスローライフを送りたい。
- 地域の交流が盛んな土地で暮らしたい。
なぜこのような方々におすすめなのか、具体的な暮らしの特徴とともに見ていきましょう。
特徴1:子育て世代に嬉しい充実の支援制度
都城市には保育所・こども園等が80園・幼稚園が5園あり、小学校や放課後クラブも多いため子育て世代の多い町です。市域全体が公園などの緑地の多い環境で、子どもをのびのび育てたいという理由から移住を決める方もいるそう。
さらにひとり親・共働き家族への支援や各種相談室・手当も充実しており、子育てしやすいまちづくりを心がけているのもポイントです。
▼都城市の子育て支援の例
子育てのための施設等利用給付 |
3歳~5歳を対象に、幼稚園や認定こども園一時預かり利用料が無償になる。 |
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子育て支援センター、児童館・児童センター | 支援センターを5つ、児童館・児童センターを13設置しており、遊び場の提供や行事の開催を担っている。 |
都城市ファミリー・サポート・センター | 育児の援助を受けたい人・援助を行いたい人の相互援助活動を支援する事業。送迎や緊急時の一時保育先を探せる。 |
病児・病後児保育事業 | 保育所などに通う幼児や小学生が体調不良などで集団保育ができない際、一時的に預かる事業。 |
子育て短期支援事業 (ショートステイ・トワイライトステイ) |
保護者が病気・仕事などの関係で一時的に養育できなくなった未就学児童を、養護施設等で預かる事業。 |
※詳細は公式ホームページ等をご確認ください。
また都城市では年度ごとに『都城市 子育てガイド』を発行しており、妊娠・出産~その後の子育てまで、長い期間で活用できるお役立ち情報がまとめられています。
『都城市 子育てガイド』は市のホームページからPDF版を閲覧することもできるため、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
特徴2:地元食材の宝庫!豊かな食文化を楽しむ
都城市は国内でも有数の農業が盛んな都市で、何よりも地元の食材が豊富です。米・野菜・果物・お茶に加え、宮崎牛に代表される牛・豚・鶏肉の肉類合計産出額は日本トップクラスといわれます。
産直市場や市内のスーパーマーケットなどには、常に地元の新鮮な食材が豊富に取り揃えられているのも嬉しいポイント。ふるさと納税では、過去に3回日本一に輝いています。
さらに、豊かな地下水源と温暖な気候を活かして育てられる芋・麦・米から作る焼酎も、都城市の名産品です。市では地元の上質な肉・焼酎を多くの人に味わってもらうための、「ミートツーリズム」という事業も行われています。
また都城市では、農家・酪農家への支援も盛んに行われています。特に注目したいのが、「六次化情報バンク」という試みです。
6次産業とは、1次産業である農業生産者がメインとなり、「農業生産(1次産業)×加工・製造(2次産業)×流通・販売(3次産業)」をひとつのラインで行う産業形態です。
公式サイトでは農林物・畜産物・加工品などのカテゴリで産品や農家を検索することができ、積極的に地元の食材・技術を生活に取り入れることができるようになっています。
特徴3:都市機能と自然環境が調和した暮らし
▲都城市で近年リニューアルされた、次世代型の新図書館
先述の通り、都城市は宮崎県内でも人口が多く、公共施設などの都市機能が発達した市といえます。しかし都市機能は中心市街に集約されており、少し離れれば河川や山林などの豊かな自然を肌で感じることができます。
のどかな田舎風のスローライフを満喫しながらも、自動車や電車で少し行けば賑やかな市街に出られるという、ハイブリッド型の生活を楽しんでみてもいいかもしれませんね。
▲近隣でも屈指の絶景といわれる御池
中心部以外で暮らす際には自動車があると便利なことから、ペーパードライバー講習を実施するなど、移住者に嬉しい支援もきちんと用意されています。
また都城市は都市計画区域全体で、市街化区域(積極的に市街化する区域)と市街化調整区域(市街化を抑制する区域)の線引きを撤廃しているのも特徴です。生活圏のあちこちに緑地が見られ、子育て世代をはじめとした多くの市民に支持されています。
都城市での生活:仕事と住まいの具体的情報
ここでは、実際に都城市に移住する際にチェックしておきたい基本的な情報を見ていきます。まずは市内での生活を具体的に想像するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
まずは大まかに、都城市の環境の特徴を以下にまとめました。
気候 | ・1月:平均気温6.1℃ ・8月:平均気温27.0℃ ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | およそ15万9千人。世帯数も7万世帯と多く、家族連れの多い町といえる。 |
病院 | ・病院・クリニック:130件 ・歯科:72件 |
学校 | ・小学校:38校 ・中学校:20校 ・私立高校:2校 ・県立高校:6校 ・高等教育機関:10校 |
保育施設 | ・公立保育所:6園 ・公立認定こども園:1園 ・法人立保育所(園):23園 ・法人立認定こども園:43園 ・小規模保育所:7園 ・私立幼稚園:3園 ・公立幼稚園:2園 |
文化・芸術 | 「おかげ祭り」の灯籠だしは毎年多くの人が見物に訪れる名物。 「山之口麓文弥節人形浄瑠璃」が有名で、人形浄瑠璃資料館もある。 南北朝時代に築城とされる「月山日和城(がっさんひわじょう)」跡地の「高城郷土資料館」や「都城島津邸」の「都城島津伝承館」など、歴史ある建築を利用した文化施設も多く歴史を間近に見ることができる。 |
食べ物 | 農林業・畜産全般が盛ん。特に宮崎牛をはじめとした牛・豚・鶏肉と、豊富な地下水を利用した芋・米・麦焼酎は特産品として知られる。 |
交通 | 【電車】 都城駅・西都城駅を中心とし、日豊本線・吉都線(JR九州)が主要線。 【車】 市内の中心となるのは国道10号線。宮崎県道や鹿児島県道が広く通っているため、市内の移動は車が便利。高速道路(宮崎自動車道)のICは市内2か所あり。南九州の中心に位置しており、宮崎空港や鹿児島空港からのアクセスも良い。 【路線バス】 宮崎交通がメイン線。そのほか、高崎観光バスと鹿児島交通を利用することができる。 |
娯楽 | 市内には公園緑地やゴルフ場・レジャー施設が多数点在しており、アウトドアレジャーには事欠かない。牧場やワイナリー、果樹園を含む食文化の体験施設も豊富。 また季節ごとの行事も盛んに行われるほか、隣接する宮崎市や鹿児島県へも気軽に遊びに出かけることができる。 |
近隣都市 | 宮崎市・小林市・日南市・串間市など (鹿児島県:霧島市・曽於市・志布志市) |
上記の通り、都城市はとにかく文化と自然のバランスがちょうどいい都市です。
中心市街地中核施設「Mallmall」や民間複合施設「TERRASTA」を中心とする市街地や隣接する宮崎市には都会的な街並みがあり、少し足を伸ばせば、豊かな自然や歴史的な文化遺産に触れることができます。
▲毎年7月8日、9日に神柱宮で斉行される都城六月灯「おかげ祭り」の様子
移住者の方が特に多く住む土地も決まっておらず、多くの方がそれぞれ思い思いの場所に住居を構えるようです。車があればかなり便利にはなりますが、JRが2路線とバスが3社利用できるため、車が無くても生活には困らないそう。
またふるさと納税や観光客向けツアーでよく取り上げられる地元の名産品ですが、当然市内の商店やスーパーマーケットでも日常的に購入することができます。新鮮で上質な食材を安く購入できるため、「食べ物がおいしい」という理由で移住を決めた方も多いそうですよ。
仕事情報:多様な職種と充実の就職支援制度
都城市は中心市街が発達しているため、幅広い職業選択の自由があります。大手求人サイトをチェックしてみると、市内の正社員のみでも6,000件近い募集がありました。
また隣接する市や県も視野に入れた、車や公共交通機関で片道1時間以内(およそ15km圏内)の募集では8,000件近くがヒットします。
ここでは市内に限定して、年収ごとの求人傾向をまとめてご紹介します。
▼年収ごとに見る求人の特徴
年収 | 件数 | 特徴 |
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200万~ | 約2000件 | 工場スタッフや事務職のほか、飲食店スタッフなど。 比較的中心市街に多い。 |
300万~ | 約1500件 | 工場スタッフが最も多く、ほか一般事務など。 中心市街から離れた場所にも多い。 |
400万~ | 約500件 | 営業職、ドライバー業、工業関連がメイン。 地域度との分布にあまり差はない。 |
500万~ | 約250件 | ドライバー業や士業のほか、薬剤師などの医療関係。 比較的中心市街に多い。住宅の集まる地域に多い。 |
600万~ | 約250件 | 営業職やエンジニアのほか、美容師などの資格専門職。 前者はあまり場所を選ばないが、後者は中心市街に多い。 |
また求人サイトへの掲載はさほど多くありませんが、農林業・酪農といった地場産業の働き手も多いです。農業法人がたくさんあるため、会社員として福利厚生を受けながら農業に従事することも可能で、有効求人倍率が1.9倍と高めなのもポイント。
前述の「六次化情報サイト」で一次産業の現場と繋がることもできるほか、都城市公式「就職応援サイト」から農業カテゴリを指定して検索することができます。
▼移住者向け就職支援はこちら
お試し滞在制度補助金 | 都城市への移住・定住を目的に、市内で住居および仕事などを探し、または暮らしを体験するなどの活動に係る宿泊費やレンタカー借上料に対して補助金を交付する制度。 |
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都城市転職応援補助金 | 転職を機に本市へ転入する移住者であり、市内の事業所に正社員として採用された人に対し、引越し費用および家賃の一部を補助する制度 |
住まい情報:豊富な物件と移住者向け住宅支援制度
前述のように、都城市は宮崎市に次いで県内2位の人口を有し、家族連れ世帯も多いため賃貸・売買物件ともに豊富な選択肢があります。
大手物件情報サイトでは市内だけで1,500件以上の賃貸物件があり、中心市街を離れると格安の戸建て賃貸なども多く見られます。移住者が特に集中する地域も決まっていないため、仕事や趣味に合わせて自由に住まいを選ぶことができるのではないでしょうか。
また県外からの移住者に向けて、住宅支援やサポートクラブが用意されているのもポイントです。特に遠方からの移住を検討する方は、様々な相談・支援のそろうサポートクラブに入会しておくのがおすすめです。
▼移住者向け住宅支援はこちら
都城市空き家バンク | 都城市内の空き家や空き地を売りたい人・貸したい人が物件を登録しており、インターネットで簡単に検索できる。物件情報も随時更新 |
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宮崎ひなた移住倶楽部 | 県外在住の人で、宮崎県への移住を考えている人に向けて、各種割引や特典サービスを提供する無料会員制度 |
※支援の詳細は必ず公式サイト等でご確認ください。
都城市移住者の生の声:暮らしの実感と魅力
ここまでにご紹介してきた様々な魅力・支援制度に惹かれて、都城市へは毎年多くの方が移住してきています。
特に働き世代・子育て世代である20~40代の移住者が多く、町全体が活気のある雰囲気に満ちているのも大きなポイントです。
実際に移住した方からは、こんな声が上がっていました。
- 以前住んでいた中心部と比べても、生活に不自由を感じることはほとんどない
- 生活に便利な市街から、緑豊かな田舎まで「色々な顔を持つ町」
- 家庭菜園を持ち、自給自足の豊かな生活ができている。おすそ分け文化も魅力的。
このほかにも、都市と自然のバランスがよいと評判の都城市では、「地域づきあいを大事にしたい」「自分の時間を大事にしたい」「家族の時間を大事にしたい」など、様々なニーズに応えることができるようです。
田舎暮らしに憧れはあるけれど、今の便利な生活も手放しがたい…なんて方は、ぜひ都城市での生活を検討してみてはいかがでしょうか。
都城市への移住ステップ:相談から体験まで3つのポイント
▲中心市街にある都城市役所
都城市は、公式ホームページ等からチェックできるオンラインの移住・定住支援が充実しているのが特徴です。
ここでは、都城市へ移住を検討する際の具体的なステップをご紹介いたします。
ステップ1:WEBで簡単「移住相談登録」でサポート開始
都城市には移住者向けの支援・相談制度が多く存在していますが、それらを利用するためにはまずWEB上で「移住相談登録」をする必要があります。
WEB上のアンケートフォームで、移住のきっかけや目的など様々な情報を登録することができるため、自分に合った移住を進めるために役立ちます。
登録することで具体的なアドバイスを受けやすくなったり、使える支援制度が広がったりするため、最初に忘れず登録しておくようにしましょう。
ステップ2:オンラインで気軽に移住相談
少しでも「都城市での暮らしが気になるな」と感じたら、まずはWEBやLINEで気軽に相談してみましょう。
WEB相談ではオンライン会議ツール「Zoom」を使用した相談を受け付けているため、詳しく質問を重ねたい方や支援課の雰囲気を知りたい方にもおすすめです。
平日9時から16時まで(雇用相談の場合は平日9時から15時まで)の受付で、WEB予約フォームから第3希望まで提出することができます。
また都城市公式LINEからは24時間いつでも相談を送ることができ、業務時間の9時から17時までの間に随時回答してもらえます。
さらに公式LINEでは地域の速報・防災情報・ゴミ分別情報なども発信しており、移住後にも役立てることができます。
ステップ3:お試し滞在制度で都城市の暮らしを体験
都城市では移住者向けに、「お試し滞在制度(宿泊費・レンタカー借上料)補助金」を実施しています。
市内で住居および仕事などを探したり、暮らしを体験したりする際にかかる宿泊費や、レンタカー代に対して補助金を交付する制度で、気軽な旅行気分で移住先の暮らしを体験することができます。
都城市移住サポートセンター:問い合わせ先一覧
▲移住・定住サポートセンターでは担当者が親身になって相談に乗ってくれる
担当課 | 総合政策部 総合政策課 |
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住所 | 宮崎県都城市姫城町6街区21号 |
電話番号 | 0986-23-2542 |
対応時間 | 平日8:30~17:15 |
公式サイト | https://www.city.miyakonojo.miyazaki.jp/site/iju/ |