【岐阜県海津市への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報
この記事では、地方への移住を検討している方のために、岐阜県海津市の魅力を紹介していきます。
海津市は、岐阜県の南西部に位置する人口約32,000人の市です。名古屋駅からは車で40分ほどの場所(※)に位置し、山と川の自然に恵まれた「ちょうどいい田舎暮らし」ができるまちです。
(※海津市役所からの所要時間)
そんな海津市での暮らしの特徴やその魅力について、海津市企画課の方に伺ったお話とあわせて、詳しく解説していきます。
岐阜県海津市の暮らし、3つの特徴
海津市では「子育て世代に選ばれる まちづくり」を重要な目標として掲げており、子育てと教育環境の整備に力を入れています。そのため、市の子育て支援を受けながら、自然豊かな環境のもとでのびのびと子育てができます。
新規就農や起業支援などの就業に関するサポートや、住居取得のための支援制度も整っており、「ちょうどいい田舎」で、理想の暮らしを実現したい方におすすめのまちです。
そんな海津市には具体的に以下のような特徴があります。
- 子育て世帯への手厚いサポート。支援金制度もあり!
- 交通アクセスが良好!名古屋駅までは車で約40分
- 自然アクティビティが充実!アウトドア好きにはたまらない
それではここから、海津市の魅力や特色について更に掘り下げていきたいと思います。
特徴1:子育て世帯への手厚いサポート。支援金制度もあり!
▲「子育て支援センターかいづ」では、様々なイベントを親子で楽しむことができる
「子育て世代に選ばれる まちづくり」を掲げる海津市では、子育て世帯を支援するためのさまざまな制度を整備しています。
制度名 | 概要 |
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かいづっこハピパピ給付事業 | 出産祝い金20万円/人を支給 |
乳幼児等福祉医療費助成 | 0歳から18歳までの子どもの医療費(自己負担額)を助成 |
満3歳児幼児教育無償化事業 | 市内の認定こども園において、希望する施設の定員に空きがある場合、満3歳児の幼稚部への入園を可能とし、当該園児の保育料を無償化 |
チャイルドシート等購入補助事業 | 6歳未満の子どもと同一世帯の人を対象に、子ども1人当たり最大3,000円/台のチャイルドシート等購入費を補助 |
子育てエンJOYクーポン事業 | 市内認定こども園の一時預かりを無料で利用できるクーポン券最大15回分を出生時に交付 |
高校生等通学費補助事業 | バスまたは鉄道を利用して通学する生徒の保護者に対し、通学定期券の購入費の一部を補助(上限10,000円/年) |
高等学校就学準備等支援事業 | 中学校卒業後の進学等に要する保護者の経済的負担を軽減するため、中学3年生の子ども1人当たり3万円を給付 |
出産から子育てにかかる金銭的負担を軽減する制度がいろいろとあるため、子育て世帯の移住者にとっても心強い市だということがわかります。
また、若年夫婦・子育て世帯を対象として「若年夫婦・子育て世帯UIターン奨励事業」を実施しており、「満39歳以下の夫婦」又は「未就学児若しくは大学生以下の子(22歳以下に限る)を養育し、かつ同居している世帯」の場合は最大100万円の奨励金が交付されます。
子育てそのものに関するサポートとしては、地域内に8つの「地域子育て支援センター」が設置されています。子育てに対しての不安を持つ人や、誰かに相談したいと悩みを抱えている人、同じような年代の子どもを持つ親同士で交流をしたいと考えている人に対して、相談や交流の機会を提供しています。
令和6年11月には、遊び、学び、交流、相談ができる子育ての拠点施設として「海津市こども未来館」もオープン予定です。こちらもぜひ活用して欲しいですね。
公式:海津市こども未来館の概要
特徴2:交通アクセスが良好!名古屋駅までは車で約40分
▲令和8年度には、市内に東海環状自動車道のスマートインターチェンジが完成予定
海津市は岐阜県の南西部に位置し、隣接する自治体は県内だけでなく、愛知県の愛西市と稲沢市、三重県の桑名市といなべ市も含まれています。周辺の中~大規模な自治体は、大垣市、桑名市と名古屋市があげられますが、車の場合は、大垣市及び桑名市は約30分、名古屋市は約40分で行くことができます。
最寄りの空港は中部国際空港で、こちらは車で約1時間10分、電車で約2時間の距離です。新幹線を利用する場合は岐阜羽島駅又は名古屋駅まで出れば良く、電車の場合は駒野駅から名古屋駅まで1時間ほどで行くことができます。
車の場合も電車の場合も、周辺自治体や主要スポットへのアクセスが良いため、海津市に住む人の中には他地域との二拠点居住をしている人もいるそうです。
地域内だけで日常生活に不自由することはない、「ちょうどいい田舎」である海津市。必要に応じて、いつでも都会にアクセスすることができ、田舎すぎず、都会でもない、ちょうど良さが魅力です。
特徴3:自然アクティビティが充実!アウトドア好きにはたまらない
▲フリーWi-Fi完備で絶好のロケーションが楽しめる「羽根谷だんだん公園キャンプ場」
海津市が「ちょうどいい田舎」暮らしができる地域であると胸をはって言える理由として、豊かな自然を有していることがあげられます。加えて海津市内にはその自然を満喫できるアクティビティスポットがたくさんあります。
2023年4月にオープンした「海津市羽根谷だんだん公園キャンプ場」は全面芝生のキャンプ場です。キャンプ場からは濃尾平野を一望でき、雄大な自然の中でファミリーからソロまでキャンプを楽しめます。
また、2024年4月にはキャンプ場に「オートサイト」が追加オープンされました。各サイトに駐車スペースを備えているため、車を横付けして荷物の積み下ろしが楽にでき、テント代わりに車で泊まることもできます。
付近には南濃温泉「水晶の湯」や道の駅「月見の里南濃」もあり、市内外を問わずキャンパーたちに人気のキャンプ場です。週末は家族でキャンプを楽しんでみるのも良いですね。
川に目を向けると、海津市内にはバスの釣り場として全国的にも有名な大江川や中江川が流れており、市外からも多くの釣り人が訪れます。
▲大江川・中江川では釣り人のロマンである60㎝オーバーのブラックバス「通称ロクマル」を釣り上げることができる
大江川の近くに「アングラーズパーク」と呼ばれる釣り人のための駐車場が整備されていることや、毎年、市が「バス釣り王決定戦」を開催していることからも、その人気の高さがよくわかります。
公式:海津市(万寿新田ポケットパークネーミングライツ事業)
公式:Instagram(海津市フィッシング)
また、海津市内では、多くのサイクリストを見かけます。長良川サービスセンターや平田リバーサイドプラザでは、毎月のように自転車のロードレース大会が開催され、子どもから大人までが自転車を楽しんでいるほか、アクアワールド水郷パークセンターでは、スラックラインやダンスなど様々なイベントを楽しむことができます。
▲週末には特にロードバイクでヒルクライムに挑戦する人の姿が多くみられる
また、山では、ヒルクライムに挑戦する人の姿が多くみられます。キャンプのほかに初心者でも気軽に登山やハイキングが楽しめる石津御岳や東海自然歩道があります。トレイルランニングの大会も毎年開催され、アクティビティが好きな方には、ぜひおすすめの地域です。
岐阜県海津市の暮らしに関する情報
▲無病息災と豊穣を祈る火祭り「左義長」。いわゆる門松やしめ縄を焼く「どんど焼き」であり、岐阜県の重要無形民俗文化財に指定されている
ここからは海津市での生活に関する基本情報を、データとともに紹介します。
気候 | ・夏(8月):平均気温28.3℃ ・冬(1月):平均気温4.6℃ ※参考:気象庁ホームページ(岐阜地点) |
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人口 | 人口:31,707人 世帯数:12,587世帯 (令和6年6月1日時点) |
病院 | 市内にはクリニックも含め33件の医療機関がある ※2024年6月時点 |
学校 | 認定こども園9園、小学校6校、中学校3校、高校1校 |
交通 | 【電車】 ・養老鉄道(養老線):美濃松山駅-石津駅-美濃山崎駅-駒野駅-美濃津屋駅 【バス】 ・名阪近鉄バス:海津線 ・海津市コミュニティバス:お千代保稲荷線、石津線、駒野線、木曽三川公園線、海津津島線 ・海津市デマンド交通 |
隣接自治体 | ・県内:羽島市、養老郡養老町、安八郡輪之内町 ・愛知県:愛西市、稲沢市 ・三重県:桑名市、いなべ市 |
大都市からのアクセス | 【東名阪自動車道を利用した場合】 ・名古屋方面から、弥富ICより約20分 ・四日市方面から、桑名東ICより約20分 【名神高速道路を利用した場合】 ・名古屋方面から、羽島ICより約20分 ・大阪方面から、大垣ICより約20分 【最寄り駅】 ・養老鉄道養老線石津駅および駒野駅より、市コミュニティバスで約10分 ・JR岐阜羽島駅より、市コミュニティバスで約30分 ・JR岐阜羽島駅より、タクシーで約20分 ・名古屋鉄道津島駅より、市コミュニティバスで約30分 ※最寄り駅からの所要時間は、海津市役所までとしています |
海津市は岐阜県内でも南の方に位置する温暖な地域であり、雪は年に1、2回しか降りません。
電車やバスも市内を走っていますが、本数は多くないため車は必須と言えます。市内にはスーパーやコンビニ、ドラッグストアなどが揃っているので日々の生活には事足りますが、休日の遊びや買い物には近隣の大垣市、三重県桑名市、愛知県名古屋市などへ足を延ばす方も多いようです。
【仕事】近隣自治体も含めると仕事の選択肢は多い!支援を受けて起業する人も
大手求人サイトで「海津市×正社員」で検索したところ、約1,300件の求人情報が見つかりました。車で30分以内の通勤圏内(市内から25km以内)で検索したところ、求人情報は約178,000件まで広がりました。(2023年8月時点)
※参考:求人情報の一例(海津市のみ)
※参考:求人情報の一例(海津市から25km以内)
市内だけでも求人数はそこそこありますが、近隣自治体まで範囲を広げると選択肢はぐっと広がります。車で30分ほどで、大垣市や桑名市、名古屋市にも行くことができるため、市外へ働きに出ている人もたくさんいます。
海津市で最も盛んなのは農業です。新しく農業を始めようと考えている方には、「海津市新規就農者支援事業費補助金」制度があります。
これは、公的研修機関等で概ね1年以上の研修を修了し、市内で新たに農業を開始する50歳未満の認定新規就農者に対して、最大200万円の補助金が交付されるものです。
▲海津市は温暖な気候で県内唯一のみかん産地。酸味と甘みのバランスが絶妙で、一粒食べたら止まらない飽きのこない美味しさが特徴
また、起業を考えている人に対しては、「海津市スタートアップ起業支援事業補助金」として、起業に係る経費の一部を上限30万円まで支給する制度も整備されています。
公式:海津市(就業支援)
移住を機に転職を考える場合でも選択肢は多く、新規就農や起業など新たな挑戦をする場合にも支援制度が整備されているので、仕事に困ることはないでしょう。
【住まい】住宅購入から賃貸まで幅広くサポート!手厚い補助で新生活が始めやすい!
大手住宅情報サイトで海津市の物件を探したところ、賃貸が可能なアパート・マンションは約60件見つかりました。家賃相場は4万~6.5万円で、広さは2DK~2LDKの物件が多い傾向にあります。(2023年8月時点)
参考:物件情報の一例
都会よりも安い家賃でも間取りの広い部屋を選択できそうです。加えて海津市は賃貸を含む、住居に関する支援制度も整備しています。
制度名 | 概要 | 金額 |
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若年夫婦・子育て世帯家賃補助事業 | 市内の民間賃貸住宅に新たに居住する方に対し、家賃を補助 | ・12万円:夫婦の年齢が満39歳以下の場合 ・18万円:未就学児または大学生以下の子(22歳以下に限る)を療育し、かつ、同居している世帯の場合 |
結婚新生活支援事業 | 新規に婚姻した、夫婦共に満39歳以下の世帯に対し、住居費および引越し費用の一部を補助 | ・1世帯当たり最大60万円:夫婦ともに29歳以下の世帯 ・1世帯当たり最大30万円:それ以外の世帯 |
若年夫婦・子育て世帯住宅取得等奨励事業 | 住宅の取得または増改築もしくはリフォームに係る経費を補助 | ・50万円:住宅を新たに建てるまたは新築住宅を購入する場合 ・20万円:中古住宅を購入する場合 ・10万円:増改築またはリフォームの場合 |
引越し、賃貸、住宅の取得、それぞれに使える補助金制度があるため、移住の際の支出の大きな部分である住居費を軽減できます。制度には年齢制限などの諸条件もあるため、利用を検討する場合は必ず交付要件を確認し、担当課に相談するようにして下さい。
また、海津市では「空き家バンク制度」も実施しています。現段階(※2024年6月時点)では登録件数は多くありませんが、今後増える可能性がありますので、こちらも合わせてチェックしてみてもいいでしょう。
【子育て】個々の学力の向上が期待できる、魅力的な教育環境がある
▲アクアワールド水郷パークセンターは、まるで外国に来たかのような雰囲気で、映えスポットの宝庫!
海津市内には大小さまざまな公園がありますが、中でも一番人気なのは「国営木曽三川公園」です。春にはチューリップ、夏にはひまわり、秋にはコスモスと四季折々の花々を楽しむことができます。冬には公園全体がイルミネーションで彩られ、季節の移ろいを感じられます。
また、公園内にある「水と緑の館・展望タワー」では、地上65メートルから、濃尾平野の大パノラマを一望することもできます。入場料は無料(展示室・展望タワーは有料)ですので、一年を通して、家族や友人との思い出作りに一役かってくれることでしょう。
公式:国営木曽三川公園
教育面としては、海津市はICT教育の導入が迅速であったため、タブレットの整備などをいち早く行いました。
また、現在では市内の全小中学校にAI型教材「Qubena(キュビナ)」を導入し、子どもたち一人ひとりのペースに合わせ、個別最適化された問題に挑戦できる環境を作っています。
スクールEライブラリー(電子書籍)を導入しているので、タブレット端末を活用すれば、常時1,000冊以上の本を手軽に読むこともできます。
遊びの面でも学びの面でも、子どもたちの成長をサポートする環境や体制がしっかり整っていると言えます。
岐阜県海津市に暮らす先輩移住者の声
実際に海津市で暮らし始めた移住者の皆さんは、その暮らしをどのように感じているのでしょうか。ここではそんな先輩移住者たちのリアルな声を紹介します。
- 温かい人ばかりで、仕事面でも生活面でも、助けられていると感じる
- 子育てするには本当に良い環境。子どもがのびのびと自由に遊べるので安心できる
- 自治会に入ったら、「若い世帯が増えて嬉しい」と歓迎してもらえた。気さくな人が多い
- 空が広くて、田んぼが綺麗で、辺りが見渡せるのが気持ちいい。本当に景色のいいところがたくさんある
- 澄んだ空気と、綺麗な星空を見上げて、静かで解放された空間に包まれて、落ち着ける瞬間がいいなと思う
移住者の皆さんが口を揃えて言っていたのが、「住んでいる人たちの温かさ」でした。移住したばかりで不安な時に、優しく接してもらったことで安心した人も多いようです。
人との心地よい関係性の中で、理想の暮らしを送っている人が多く、「移住して良かった!」という声がたくさん聞こえてきました。
岐阜県海津市への移住
▲趣ある山門の佇まいと紅葉のコントラストが美しい秋の行基寺
海津市への移住を考えるならば、まずは現地に行ってみるのが一番です。訪問時期は桜が咲き誇る春がおすすめです。海津市内にはいくつか桜が綺麗なスポットがあるので、市内を探索するだけでも楽しめます。
桜が終わった後でも緑が眩しい新緑の季節が、また秋には美しい紅葉が見られるので、景色を満喫しながら海津市での生活をイメージできそうです。
移住体験ツアーについては実施を考えているそうなので、訪問の際には、担当の「移住定住サポートセンター」に情報を確認すると良いでしょう。
海津市への移住に関するお問い合わせ
▲移住定住サポートセンターが皆さんの移住をサポートします
海津市に興味を持った方は、まずは企画課移住定住サポートセンターに問い合わせてみてくださいね。移住について親身に相談に乗ってくれますよ。
担当 | 海津市 企画課内 移住定住サポートセンター |
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住所 | 〒503-0695 岐阜県海津市海津町高須515 |
電話 | 0584-53-1113 |
公式サイト | https://www.city.kaizu.lg.jp/ |
移住サイト | https://www.city.kaizu.lg.jp/iju/index.html |