熊本県人吉市で暮らすよさとは?移住のための仕事・住居・支援情報|縁結び大学

この記事では、地方への移住を検討している方のために、熊本県人吉市(ひとよしし)の魅力を紹介していきます。

人吉市は熊本県の最南端に位置する人口約30,000人のまちです。生活の利便性が高く、都会と田舎のバランスが丁度良いです。

子育てに対する支援も厚く、自然が豊かであり、隣県へのアクセスも良好ですよ。

そんな人吉市での暮らしの特徴やその魅力について、商工観光課の方に伺ったお話とあわせて、詳しく解説していきます。

人吉市・経済部・商工観光課・川上優さん

熊本県人吉市の暮らし、5つの特徴

熊本県人吉市・暮らしの特徴

人吉市は、市内外の人で賑わう地域交流拠点があったり、子育てをする際のサポートが手厚かったりと、生活を営む上での環境から制度まできっちり整っているのが特徴です。

市の中心部は温泉施設も豊富です。近隣都市から温泉を目当てに遊びに来る人も多いそうですよ。

人吉・球磨地域は司馬遼太郎の紀行集「街道をゆく」の中でも紹介されており、「日本でもっとも豊かな隠れ里」と記されています。

そんな人吉市は以下のような人におすすめです。

  • 都会と田舎のバランスがほど良い地域で生活したい方
  • コンパクトに暮らしながら、娯楽や交流も楽しみたい方
  • 仕事に対するサポートや環境が整っている場所を求めている方
  • 子育てに対するサポートがしっかりしていて欲しい方
  • 自然の豊かさを感じながらのびのびとした暮らしをしたい方

それではここから、人吉市の魅力や特色について掘り下げていきたいと思います。

特徴1:都会と田舎のバランスがちょうど良いまち

人吉駅前からくり時計が稼働している様子

市内で一番大きな川である球磨川は、日本三急流のひとつに数えられています。また、市内にはたくさんの山があり、豊かな自然環境に囲まれた市であることがわかります。

一方で、市内には大きな病院がいくつもあったり、スーパーにホームセンター、美容院やコンビニなど暮らしを支える施設が点在しています。

近隣へのアクセスも良好で、鹿児島県と宮崎県に接しており、どちらも車で1時間ほどで行くことができます。鹿児島空港へも車もしくは高速バスで1時間程度でアクセスが可能という好立地です。

自然が豊かな地域ながらも、生活する上での環境が整っており、都会過ぎず、田舎過ぎず「ちょうど良い暮らし」ができるのが人吉市の大きな魅力と言えるでしょう。

特徴2:コンパクトに暮らせて、人の温かみが感じられるまち

人吉温泉の様子

人吉市は球磨川を挟んで北と南にわかれています。北にはスーパー、病院、駅や飲食店などが多くあり、南には市役所や温泉、人吉城址などがあります。コンビニは北と南の両方に点在しています。

市内のどこに住んでも、車があればコンパクトに用事を済ませることができるので、生活の利便性が高いと言えるでしょう。

実は人吉市は温泉施設が20以上ある温泉のまちでもあります。近隣県の住民も人吉に温泉があることをよく知っており、人吉で温泉に入って、夜は街なかの飲食店で食事をして、ホテルに泊まって翌日帰る、なんて週末を楽しむ人もいるくらいなんです。

参考:人吉球磨ガイド(温泉)

街なかの飲食店は居酒屋も多く、1人で入っても店の人や常連の人が気さくに声をかけてくれるため、人の温かみが感じられるまちです。人吉市に移住した際には、まずは飲食店に飛び込んでみるのも良いかもしれませんね。

特徴3:市内にはコワーキングスペースがあり、リモートワークにも適した環境

コワーキングスペースの様子
▲コワーキングスペース「osoto Hitoyoshi」の様子。Snow Peakの備品を採用しているCampingOffice

街なかの西に位置する「人吉市まち・ひと・しごと総合交流館(くまりば)」には様々な企業が入居しているサテライトオフィスやシェアオフィスがあります。コワーキングスペースや一部の行政機関も入居しているため、市内外の人で賑わう地域交流拠点です。

参考:人吉市まち・ひと・しごと総合交流館(くまりば)

施設内にある「人吉しごとサポートセンター」では、起業・創業に関する無料相談なども受け付けているので、新たなことに挑戦したい方へのバックアップ体制もばっちりですよ。

参考:人吉しごとサポートセンターHit-Biz(ヒットビズ)

ちなみにこのくまりば、宿泊することもできます。ワーケーションの一環として、コワーキングスペースで仕事をしたり、チームビルディングに取り組むためにやってくる企業もいるんだそうです。在宅ワーカーやリモートワークを考えている方は是非コワーキングスペースの活用も視野に入れてみて下さいね。

参考:コワーキングスペース CampingOffice osoto Hitoyoshi

特徴4:子育て環境も支援体制も抜群!

人吉城址から球磨川の向こうに人吉のまちが見える

人吉市では暮らしに関するさまざまな支援制度を設けていますが、中でも充実しているのが子育て支援です。

子ども医療費助成事業 中学3年生まで、通院費・入院費(保険適用分)が無料になる制度
あひるハウス 病気または回復期の子どもを預けられる施設。小学3年生までが対象で、利用料は2,000円/日
森のおくりもの 出産祝いに地元産木材で作ったおもちゃをプレゼントする制度。おもちゃを作るのは市内の木工職人
ファミリーサポートセンターひとよし 子どもの一時預かりや、送迎をサポートするマッチング制度。育児の手助けが必要な会員と、サポートできる会員をマッチングさせ、支援する
子ども・子育て相談窓口 教育・保育施設や地域の子育て支援事業の利用を支援する制度。子ども、その保護者、妊娠している方をサポートする

ここで挙げた支援制度はごく一部であり、その他にも育児相談やチャイルドシートの貸し出し、麻しん風しん混合予防接種無料クーポンの交付なども行っています。

自然が豊かで子育てには最適の環境である人吉市ですが、制度面でのサポートも充実しているのは心強いですね。

公式:人吉移住定住サイト人吉ライフ(子育て支援)

特徴5:自然が豊かでのびのびとした環境で生活できる

球磨川下りの様子
▲球磨川下りを楽しむ人々の様子。水面が太陽の光を反射してその美しさを引き立たせている

人吉市の中心部を流れる一級河川の球磨川には、全長約50kmの川辺川という支流があります。川辺川は、国土交通省が毎年公表している全国一級河川の水質調査で、16年連続「水質が最も良好な河川」に選ばれているんです。球磨川にはいくつかの橋がかかっていますが、橋の上から見るとその透明度がよくわかりますよ。

また、「雲海」と言えば熊本県では阿蘇が有名ですが、実は人吉でも見ることができます。人吉盆地が雲海に包まれる景色は何とも神秘的。自然が身近にあることを感じられるでしょう。

水も空気も澄んだ人吉市では、身体も心もゆったりとした暮らしができそうですね。

熊本県人吉市の暮らしに関する情報

人吉花火大会の様子
▲人吉城址のライトアップと、人吉花火大会の花火が映える

人吉市は、市内を横断するように流れる球磨川沿いに複数の旅館やホテルが立ち並ぶ、観光業が盛んな地域です。人気アニメのモデル地でもあります。ここからはそんな人吉市での生活に関する情報を、データとともに紹介します。

気候 ・夏(8月):平均気温26.6℃
・冬(1月):平均気温4.7℃
人吉は「霧の町」と言われるほど、朝方には霧が発生することが多い。1年では11月が最も多く、月平均霧発生日数は18日間。霧がおさまった後に、爽やかな青空になることも多い。
※参考:気象庁ホームページ
人口 約30,000人(約15,000世帯)※令和4年12月末時点
病院 個人経営のクリニックを含め、町内には71の医療機関が存在。「人吉医療センター」が地域の中核医療機関
学校 ・保育園:5園
・幼保連携型認定こども園:8園
・幼稚園型認定こども園:2園
・幼稚園:1園
・小学校:6校
・中学校:3校
・高等学校:2校
文化・芸術 ・おくんち神事行事(青井阿蘇神社例祭):毎年10月に青井阿蘇神社を中心として行われる不慮の火災を出すことがないよう祈願する神事。球磨神楽や郷土芸能、郷土民芸や演芸されることから、毎年多くの観光客で賑わう。

・きじ馬:野鳥のキジを模した木工玩具。桐などの木材を活用して胴体を作り、黄、緑、赤の顔料で着色する。胴体には車輪と紐がついているため、ひっぱって遊ぶことも可能。子供たちの成長を願う縁起物でもある。

・花手箱:赤と緑で着色し、椿の花をあしらった華やかな箱。箱自体はもみ、檜、杉などの板で作られている。
観光スポット ・青井阿蘇神社:人吉駅から歩いて10分ほどのところに位置する、地元住民からは「青井さん」と親しみを込めて呼ばれている神社。本殿を含む5棟の建造物は国宝に指定されている。

・鹿目の滝(かなめのたき):日本の滝100選に選ばれている滝。落差が約36mある雄滝と、落差が約30mの雌滝、緩やかな流れの平滝の3つの滝を見ることができる。まち中からは車で15分ほど。

・人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868:人吉駅の西側に位置する、入場料無料の鉄道博物館。肥薩線の映像や展示がある他、鉄道に関するものが集められている。大人も乗ることができるミニトレイン(有料)が人気。
食べ物 鮎、きくらげ、茎わかめ、つぼん汁、からし漬け、きくらげの佃煮、ゆずたれ、わさび漬け、鮎の苦うるか、鮎の子うるか、好来ラーメン、ゆべし、温泉饅頭、栗んとう、焼酎もなか、球磨焼酎
交通 【鉄道】
・九州旅客鉄道(JR九州)肥薩線:西人吉駅—人吉駅—大畑駅—矢岳駅(令和2年7月豪雨の影響により運休)
・くま川鉄道(湯前線):人吉温泉駅—相良藩願成寺駅(令和2年7月豪雨の影響により一部運休)

【高速道路】
・九州自動車道:人吉IC、人吉球磨スマートIC

【空路】
・最寄りの空港は鹿児島空港

【バス】
・路線バス:産交バス

・高速バス:なんぷう号(熊本市―宮崎市)、きりしま号(熊本市―鹿児島市)、B&Sみやざき号(新八代駅—宮崎市)、フェニックス号(福岡市―宮崎市)
※いずれも人吉ICに停車する
近隣都市 ・県内:球磨郡錦町、相良村、山江村、球磨村
・宮崎県:えびの市
・鹿児島県:伊佐市
大都市へのアクセス ・県外:飛行機を活用する際には鹿児島空港の利用が便利(車で約50分)
・熊本市:車で約1時間で行くことができる。ショッピングなどで気軽に行ける距離
・福岡市:車で約2時間半~3時間程。野球観戦やライブ、レジャーを目的に行く人が多い

スーパー、市役所、大きな病院や飲食店などはまちの中心部にかたまっており、その隙間を縫うように観光スポットが点在しているため、コンパクトに暮らしながら、文化や娯楽も楽しめますよ。

【仕事】有効求人倍率は1.58倍で職種の選択肢も多い

大手求人サイトで「人吉市×正社員」で検索したところ、約1,100件の求人情報が見つかりました。
車で30分以内の通勤圏内(市内から15km以内)で検索したところ、求人情報は約2,000件まで広がりました。
※参考:求人情報の一例

人吉市内には様ざまな企業があることから、職種自体も選択肢は多いようです。よほど条件を難しくしない限りは、仕事を見つけることができそうですね。

【住まい】中心地から徒歩30分圏内が移住者に人気

大手賃貸サイトで人吉市の物件を探したところ、賃貸が可能なアパート・マンションは約30件が見つかりました。家賃相場は約4.7万円で、広さは2K~1LDK以上の物件が多い傾向にあります。
※参考:賃貸物件情報の一例

移住者の多くは中心地から徒歩30分圏内に住宅地があるため、そのエリアに住むことが多いそう。川を挟んで北と南でも雰囲気が違うので、自分の生活スタイル等に合わせて探してみて下さいね。

人吉市では空き家バンク制度もありますが、人気が高く、物件が登録されるとすぐにマッチングしてしまうことが多いそうです。

公式:人吉市移住定住サイト人よしライフ(シェアオフィス・その他物件)

熊本県人吉市に暮らす先輩移住者の声

熊本県人吉市・移住者の声

ここでは実際に移住した先輩移住者のリアルな声を紹介します。

人吉の良いところ

  • 自然が多いと感じるし、景観がきれい
  • 都会と違って、外で遊べる環境が近くにたくさんあるところ。
  • よい意味で人同士の距離感が近い。話しやすく、非常に心地よく感じる。
  • 交通アクセスが良いと思う。自宅から鹿児島空港を経由して羽田空港まで最短3時間くらいで行ける。仕事柄、日帰りで東京というのも頻繁にあるが全然苦ではない。

先輩移住者さんの感想を見ると、自然が豊かで外で遊べること、人吉市外に出る際のアクセスが良いことなど、生活を営む上で利便性と環境の良さがうまくミックスされていることがわかります。

人吉で意外だったところ

  • 人吉にくる前は沖縄に住んでいたが、人吉の夏は沖縄より暑く感じる
  • 車がないと移動には少し不便。レンタサイクルを移動手段として活用している
  • 球磨川沿いには飲食店がたくさんあるが、少し離れると途端になくなる。という話をしたら近所の人が晩御飯に誘ってくれた

車がないとなかなか移動に不便だという声もありつつ、空港から都会へのアクセスが良好であったり、人との距離がほど良い近さで心地よいと言った声も聞こえてきました。「住めば都」という言葉もありますが、人吉市での生活スタイルに慣れてしまえば自然に地域に溶け込めそう、という印象を受けました。

公式:人吉市移住定住サイト人よしライフ(移住者インタビュー)

熊本県人吉市への移住するには

「人吉市に興味が湧いてきた」という方におすすめなのが、まずは現地に行ってみることです。鹿児島空港から人吉ICまで車で約50分、もしくは高速バス「きりしま号」で約1時間で行くことができます。料金は片道1,600円です。

参考:産交バス情報サイト(熊本⇔鹿児島 高速きりしま号)

人吉市は大きなまちではありません。数日滞在すれば、雰囲気や生活に必要な施設の場所、住民の人柄について知ることができると思います。もちろん、誰とも話さずにいると何もわからないので、まずは地元の人と積極的にコミュニケーションを取るようにしてみて下さいね。

困ったことや相談したいことがあれば「くまりば」へどうぞ。移住担当の商工観光課はくまりば内にありますし、コワーキングスペース「osoto Hitoyoshi」のスタッフも丁寧に相談に乗ってくれます。

人吉市への移住に関するお問い合わせ

人吉市に興味を持ったけれど、いきなり訪問はちょっと躊躇してしまうという方は、まずは商工観光課 しごと創生係に問い合わせてみてくださいね。親身に相談に乗ってくれますよ。

担当 経済部 商工観光課 しごと創生係
住所 〒868-0012
熊本県人吉市相良町4番地2
くまりば(人吉市まち・ひと・しごと総合交流館)内
電話 0966-22-2111(内線2134)
公式サイト https://www.city.hitoyoshi.lg.jp/
移住・定住サイト https://hitoyoshi-life.jp/