日高市への移住!まちの魅力・仕事・住まい情報を徹底解説
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「埼玉県日高市」をご紹介します。
日高市は、豊かな自然に囲まれ、歴史や文化が息づく中でゆったりと暮らせるまちです。一方で買い物などの利便性は高く、東京まで電車で約1時間とアクセスも良好です。田舎と都会の長所をあわせもった「ほどよい田舎」といえます。
またゴミのリサイクル率が非常に高いところも特徴的です。分別も簡単なので、無理なく環境に優しい暮らしをしたい方にもおすすめの移住先です。
そんな日高市について、暮らしの特徴や仕事・住まい探しなど、移住に役立つ情報をたっぷりとお届けします。
日高市の暮らしの特徴3つ
地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には日高市がおすすめです。
- 自然の中でのびのびした暮らしや育児をしたいけれど、買い物や交通などの利便性も欲しい
- 歴史に興味があり、神社や仏閣、史跡めぐりなどが趣味
- 環境問題に関心があり、地球に優しい暮らしをしたい
これらの方に日高市が適している理由を踏まえながら、日高市の暮らしの特徴を詳しく紹介していきます。自然環境、歴史的資源、環境への取り組みなど、日高市ならではの魅力をお伝えします。
特徴1:自然と利便性のバランスに優れた「ほどよい田舎」
▲ハイキングコースとしても親しまれている日和田山の山頂からは、日高市を象徴する「巾着田」が眺められる
日高市は、日和田山(ひわださん)と高麗川(こまがわ)をはじめとする、豊かな自然に恵まれたまちです。
高麗川の流域には巾着に似た形の平地「巾着田(きんちゃくだ)」が広がっています。ここでは、春には桜や菜の花、秋にはコスモスなどの季節の花々を楽しめるほか、野鳥やさまざまな小動物との出会いも期待できます。
9月中旬~10月上旬には、日本一の規模となる約500万本の曼珠沙華(ヒガンバナ)の群生が見頃を迎えます。赤いじゅうたんを敷き詰めたような美しさのこの曼珠沙華群生は、埼玉新聞社による「21世紀に残したい・埼玉ふるさと自慢100選」にも選出されています。
日高市は、雄大で美しい風景に囲まれ、登山や川遊びなどのアウトドアアクティビティを楽しみながらゆったり暮らしたい方にとって、理想的な環境と言えるでしょう。
▲日和田山頂近くにある金刀比羅神社の鳥居と巾着田を、一緒に写真に収めるのも人気
その一方で、市内にはスーパーや病院などの生活に必要な施設が多数あり、日常生活には不自由しません。さらに、東京までのアクセスも良好で、急行電車を利用すれば池袋まで約1時間で到着します。休日のお出かけにも気軽に出かけられ、都内への通勤も十分可能なため、東京の会社に在籍したままでの移住も選択肢に入れられるでしょう。
日高市は、自然の豊かさと都市的な利便性のバランスが取れた、いわゆる「ほどよい田舎」と呼べるまちなのです。
特徴2:歴史と文化の香るまち
▲「高麗神社」は、高麗郡建郡のリーダー「高麗王若光」の徳をしのんで建てられた
日高市の歴史は、716年に古代朝鮮半島「高句麗(こうくり)」の人々が移住して「高麗郡」をつくったことから始まりました。高麗郡は1896(明治29)年に入間郡に組み入れられ、その名が消えましたが、「高麗川」や「高麗神社」といった名称にその名残が見られます。
市内には、高麗郡に由来する史跡や発掘された遺物など、多くの文化財があります。歴史愛好家にとって、日々の生活や何気ないまち歩きの中で歴史・文化に触れることのできる、非常に贅沢な環境と言えるでしょう。
▲江戸~明治時代に建てられた母屋を中心とする、高麗郷古民家(旧新井家住宅)。まちの美しい景観のひとつ
特徴3:ゴミのリサイクル率99.7%。環境に優しく、ゴミ分別が易しい
日高市のユニークな特徴として「ゴミの資源化処理」が挙げられます。これは、市内で発生する可燃ゴミを「太平洋セメント株式会社埼玉工場」の資源化処理施設に送り、セメントの原料・燃料となる資源化物を作るというリサイクルシステムです。驚くべきことに、99.7%のゴミがリサイクルされています。
この仕組みには「焼却灰が出ないため処分が不要」「ダイオキシン類の発生が低く抑えられる」というメリットがあります。環境に配慮した暮らしを心がけている方にとっては、理想的なライフスタイルを実現できる環境といえるでしょう。
一般的な"燃えるもの"に加え、プラスチック類・ガラス・陶磁器などのゴミも、セメント焼成の際に施設内で燃料や原料になるため分別が不要です。ゴミ出しの手間が大幅に軽減されるため、住民にとって非常に便利なシステムとなっています。
また、市内には「太平洋セメント株式会社埼玉工場」にかつてセメントを運んでいた線路の廃線跡があり、現在は「ポッポ道」という名前の遊歩道として市民に親しまれています。これも日高市の魅力的な特徴の一つです。
日高市の暮らしに関する情報
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、日高市の暮らしに関するさまざまなデータをお届けします。
気候 | 1月:平均気温3.4°C 8月:平均気温29.1°C ※参考:気象庁ホームページ (日高市内に観測地点がないため、近隣の鳩山地点を参照) |
---|---|
人口 | 人口:54,324人 世帯数:25,077戸 ※2024年4月1日時点 |
近隣都市 | 川越市、坂戸市、狭山市、鶴ヶ島市、飯能市、入間郡毛呂山町 |
公共交通 | 鉄道:JR東日本、西武鉄道 路線バス:国際興業バス、西武バス、川越観光バス、東武バスウエスト、イーグルバス |
大都市へのアクセス | 東京へ:電車で約1時間(急行利用) |
病院 | 病院・診療所17、歯科18 |
学校 | 小学校4、中学校4、小中学校2、特別支援学校1、高校1、短期大学1、大学1 |
日高市の気候は、四季を通じて比較的穏やかです。埼玉県全体の特徴として、夏場には厳しい暑さになるものの、快晴日数日本一という晴天率の高さを誇ります。そのため、アウトドア愛好家にとっては魅力的な環境といえるでしょう。
日高市は、過去の歴史を紐解いても大きな地震が発生していないという特徴があります。さらに、防災意識も高く、市内の小・中学校はすでに耐震化100%を達成しています。市は、さらに災害に強いまちを目指し、各種防災対策に積極的に取り組んでいます。
市内には大型スーパーなどがあり、日常の買い物にはほとんど不自由しません。さらに、少し足を伸ばせば、アウトレットやコストコがある入間市や、ショッピングモールのある東松山市などへ買い物に出かけることもできます。多くの住民がこれらの施設を利用しているそうです。
【仕事】多様な働き方に充実の支援
大手求人情報サイトで日高市の正社員求人を検索すると、約1,800件がヒットしました。この検索範囲を日高市から通勤30分程度(25km圏内)まで広げると、約152,000件と大幅に増加します。より多くの選択肢からお仕事を探したい方は、ぜひ広域での検索もチェックしてみてください。(2024年5月時点)
参考:正社員求人情報の一例(日高市内)※縁結び大学独自調べ
参考:正社員求人情報の一例(日高市から25km圏内)※縁結び大学独自調べ
さらに、日高市では起業やテレワーク、就農など、多様な働き方に対する支援も充実しています。
特定創業支援等事業 | ○日高市商工会と連携し、経営や財務などビジネスの基本的な知識を身につけられる「創業塾」を開催 ○創業前、創業後の各段階に応じた総合的な学びを提供する、各種創業セミナーの開催 |
---|---|
日高市創業支援補助金 | 日高市内で新たに創業した方に対し、法人設立費用や個人事業主の創業経費の一部を補助 詳しくはこちら |
テレワーク活用移住者支援金 | 埼玉県外から転入したテレワーク勤務者に対し、支援金【5万円】を支給 詳しくはこちら |
農業次世代人材投資資金 | 原則50歳以下の新規就農希望者に対し、以下の資金を交付 ○準備型 就農前の研修期間中に【最長2年間・年間最大150万円】 ○経営開始型 新規就農者として経営開始時に【最長3年間・年間最大150万円】 詳しくはこちら |
【住まい】新築派が多い。ライフスタイルに合わせたエリア選びがおすすめ
大手住宅情報サイトで日高市の賃貸物件を検索すると、約210件がヒットしました。(2024年5月時点)
参考:賃貸物件情報の一例※縁結び大学独自調べ
購入を検討している方向けには、空き家バンクの利用も可能です。日高市では広い土地が比較的安価で入手できるため、新築を選択する方も多いようです。市内は以下の3地区に分かれており、希望するライフスタイルに合わせてエリアを選ぶことをおすすめします。
- 【高麗エリア】
山や川が豊富で自然豊か。都心から移住し、田舎暮らしを希望する方などに人気があります。 - 【高麗川エリア】
市の中心地。JR線も通っており生活に便利です。 - 【高萩エリア】
住宅が多く、工場も立地。「日高総合公園」などの施設もこのエリアにあります。
住まいに関する支援は以下の通りで、特に子育て世帯の方に対するサポートが充実しています。
子育て世帯移住促進家賃補助金 | 埼玉県外から転入した子育て世帯の方に、賃貸住宅の【実質家賃の2分の1(月額上限3万円)】を最長6ヶ月間補助 |
---|---|
子育て世帯Uターン定住支援金 | 日高市から転出後3年以上経過し、定住の意思を持って再び市に転入する子育て世帯の方に【家屋(居住用部分)の固定資産税相当額】を交付(上限6万円) |
子育てファミリーウエルカム事業補助金 | 子育て世帯の方が、市内の一定区域に住宅を取得する場合、その費用を補助 詳しくはこちら |
【出産・育児】子育て世帯をサポートする支援と環境
日高市では、出産・育児に関して以下のような充実した支援制度が利用できます。
出産・子育て応援給付金の支給 | 出産応援給付金:妊娠届出時の面談で手続きを行った方に【5万円】を支給 子育て応援給付金:出産後(乳児家庭訪問時)の面談で手続きを行った方に、生まれた子ども1人につき【5万円】を支給 |
---|---|
子育て応援!きらきらパック | <子どもが生まれた家庭>および<日高市に転入した1歳未満の子どもがいる家庭>に、以下の4点をセットでプレゼント ○「子育て応援!地域商品券」(5,000円分) ○「子育て応援!育児スタートサポート券」(2時間分無料) ○「子育て応援!ギフト(木製品)」(地元産の西川材で作られた木製品1つ) ○「子育て応援!ギフト(育児用品)」(10,000円相当分) |
パパ・ママ応援ショップ事業 | 子どもがいる家庭および出産予定家庭に「優待カード」を配布。協賛店舗でこのカードを提示すると、優遇や割引などのサービスを受けられる |
子連れでのお出かけに最適なスポットとして「日高総合公園」が人気です。多彩な遊具が揃う「あそびの森」、スポーツ広場、夏季には水遊びが楽しめる「せせらぎ水路」などがあり、家族で一日中楽しめる施設となっています。
【教育制度】地域に親しむ体験と、国際感覚を養う教育
▲ひ・まわり探検隊 ブルーベリー摘み取り体験
日高市では、子ども達が地域に親しみ、多くの人とふれ合うための取り組みを積極的に行っています。
毎年夏休み期間中、市内の小学生約600人が「ひ・まわり探検隊」に参加し、市内探検や焼きそば作り、ブルーベリー摘みなどを体験します。さらに、サッカーやゴルフといったスポーツから、生け花や三味線・尺八などの伝統文化まで、多様な体験教室が開催されています。
▲ひ・まわり探検隊 お箏教室
「ひだかネイチャーキッズ」では、夏の川遊びや冬の山登りなど、豊かな自然の中で思い切り身体を動かして遊びます。同時に、環境についての学びも深めることができます。
▲画像引用元:日高市HP
日高市は、ふるさとを大切にする心を育むと同時に、国際感覚を養う取り組みも実施しています。中学2年生を対象とした「海外留学擬似体験事業」では、英語指導助手(AET)と英語のみでコミュニケーションを取りながら、海外留学中の様々な場面を体験します。
▲「海外留学擬似体験」の、入国を想定した一場面。このほか、海外の学校とオンライン交流なども行われている
地域への愛着を育みつつ、国際的な視野も広げたいと考える子育て世帯にとって、日高市の教育環境は魅力的な選択肢となるでしょう。
日高市へ移住した人の体験談・感想
ここでは、実際に日高市に移住して暮らしている方々の体験談や感想をご紹介します。
- 広い土地と豊かな自然環境が魅力。子育てをのびのびと行えることが移住の決め手となった。
- スーパーや幼稚園が充実しており、都心へのアクセスも便利で日常生活が送りやすい。
- 地域全体でごみに対する意識が高く、街中にごみがほとんど落ちていないため、清潔で気持ちの良い環境が保たれている。
- 近隣住民の温かさと、地域コミュニティの強さが魅力的。
多くの移住者が、豊かな自然環境と生活の利便性のバランスの良さに魅力を感じています。ごみへの高い意識により、街中の清潔さが保たれているのは日高市の特徴と言えるでしょう。
さらに、地域全体がアットホームな雰囲気で、移住者も馴染みやすいという声が聞かれます。地域で様々な活動が行われているため、「早く地域に溶け込みたい」という方にとっては、良い機会となるでしょう。
日高市への移住に向けた行動
ここでは、日高市への移住に向けて、具体的に取れる行動をステップごとにご案内します。移住を検討されている方々に役立つ情報を提供いたします。
「レンタカー支援金」を利用して市内をめぐってみよう
日高市では、移住を検討している方が市を訪れる際、レンタカーを利用した場合に支援金を交付しています。日高市の豊かな自然環境や、買い物、通勤・通学の利便性を実際に体験することで、より具体的なイメージを掴むことができます。特に、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)が見頃となり、高麗山などでの山登りも楽しめる9月下旬頃は、自然の魅力を最大限に感じられる季節です。
支援金を利用するには、事前に移住相談の登録が必要となります。具体的な条件や申請方法については、以下のリンクからご確認ください。
日高市への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 政策秘書課 政策推進担当 |
---|---|
住所 | 埼玉県日高市大字南平沢1020番地 |
電話番号 | 042-989-2111 |
対応時間 | 8時30分~17時15分 |
公式サイト | https://www.city.hidaka.lg.jp/hidaka_life/index.html |