奈良県五條市の魅力!移住に役立つ暮らし・仕事・住まい情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「奈良県五條市」をご紹介します。

奈良県五條市は、市域の中に多彩な環境を持つまちです。

北部の市街地は買い物などに便利で、他都市への交通アクセスも良好。一方で南部には豊かな自然が広がり、大規模な柿畑や歴史の古い梅林、星空の美しい地域もあります。

五條市では、日々の暮らしから休日のダイナミックなアウトドアレジャーまで、市の中で十分にまかなうことができるのです。

五條市はまた、農業が盛んで、全国から生徒を募集する農業高校を有します。寄宿舎は生徒本人だけでなく家族での入居もできるため、お子様の進学とあわせて移住を考えたい方にもおすすめです。

そんな五條市について、暮らしの特徴や、仕事・住まいについてなど、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
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企画政策課 主任

吉田さん

五條市の暮らし、3つの特徴

奈良県五條市の暮らしの特徴

五條市は、次のような特徴のあるまちです。

  • 市の中に、生活に便利なエリアから自然あふれるエリアまで、さまざまな環境がある
  • 子育て環境が充実している
  • 全国から生徒を募集する農業高校があり、寄宿舎には家族での入居が可能
  • 近隣各都市へのアクセス良好。五條市から大阪へ通勤・通学する方も

ここからは、これらの特徴について、詳しく紹介していきます。

特徴1:利便性の高い市街地から自然の雄大なエリアまで。市内に多彩な環境

五條市内の航空写真

五條市は、その市域の中に幅広い環境を有するまち。利便性を保って暮らしつつ、少し足を伸ばせば大自然とふれあってのびのびと遊べるところが、大きな魅力です。

北部の市街地には、スーパーやドラッグストア、病院、公共施設などがあり、日常生活に不便はありません。また、京奈和自動車道のICを有することから、近隣都市へも足を伸ばしやすい地理条件です。

加えて金剛山をのぞむ、ほどよくのどかな自然環境。“都市部と田舎のいいとこどり”が叶うエリアです。

上空から撮影した、五條市の市街地エリア
▲市街地には商業施設が多数。鉄道駅もあり、日常生活は便利

市役所そば「にぎわい広場」でのマルシェの様子
▲市役所南側の「にぎわい広場」では、マルシェなどのイベントが開催される

イオンに併設されたバスセンター
▲商業施設と併設されたバスセンターがあり、多方面へのバス移動が可能

中南部の西吉野町は、柿の産地として知られるエリアです。また、奈良県下でも有数の梅林「賀名生梅林(あのうばいりん)」を有し、豊かな自然の中、季節の移り変わりを肌で感じながら暮らすことができるでしょう。

男性スタッフのアイコン
吉田さん

特に秋、稲穂が実り、山一面の柿畑が赤く色づく景色は五條市ならではです。「初めて見た時は圧倒された」という方も多いですよ。

柿畑
▲五條市は全国の自治体の中で、柿の収穫量日本一。中でも「富有柿」は食感の良さとたっぷり含まれた果汁で好まれている

柿畑

色づいた柿の実

柿の実を収穫する人

カゴに入った柿の実

スクロールで写真が見られます→

最南部の大塔町(おおとうちょう)は、高い山と深い谷に囲まれたエリア。夜になれば自然の音しか聞こえないほどの、雄大な自然の中にあります。

山々を見渡す絶景ポイント「高野辻ビューポイント」、高原でのバーベキューや満天の空を楽しめる「大塔コスミックパーク 星のくに」などがあり、ダイナミックなアウトドアレジャーを満喫できます。

五條市は「ほどほどに便利な暮らしをしつつ、休日には自然の中で思い切り遊びたい」と考える方には、特におすすめといえる移住先なのです。

特徴2:充実の育児環境・特色ある教育制度

「市立みらいこども園」の園庭で遊ぶ子ども達
▲市内には、市立認定こども園が3園・私立認定こども園が2園あり、待機児童はゼロ

五條市は、子育て世帯が「暮らしやすい」と感じる環境が整ったまちです。

育児環境

五條市では、妊婦さんや乳幼児への健診が充実。通常2回の乳児健診は、4回実施されます。

子育て支援センター「はっぴぃ」はイオン五條店の中にあり、お買い物とあわせて気軽に立ち寄れるところが好評です。

また、健康推進課では子育てで忙しいママ達のリラックスタイム「ママ‘sルーム」の開催など、子育て中の方へのサポート体制も充実しています。

子育て支援センター「はっぴぃ」の入り口

「市立ゆめこども園」の園庭で遊ぶ子ども達

「市立きぼうこども園」の園庭で遊ぶ子ども達

五條市にある子育て支援センター「はっぴぃ」での親子の姿

スクロールで写真が見られます→

子どもの遊び場も数多くあります。「五條中央公園」は、のびのび遊べる多目的グラウンドや親水広場などを備え、市外からも多くの家族連れが訪れる人気ぶり。

特に、大型のトランポリンアトラクション「ふわふわドーム」では、子ども達の笑い声があふれます。

五條中央公園の「ふわふわドーム」
▲大人気の「ふわふわドーム」は屋根付きで、夏場の日差しも気になりにくいところも嬉しい

五條中央公園の噴水
▲夏場には噴水も行われる親水広場

学校教育

五條市では、心に大きな「夢」と「志」を持ち、その実現に向けて考え、行動し、社会を生き抜く人間を育む教育を行っています。ふるさと五條の豊かな教育資源を活かしながら、生涯を通じて学びあい、協力し合い、次代の地域社会を支える人を育み、一人一人の「夢」と「志」をふくらませています。

また、五條市の豊かな食材を活かし、地場産物を活用した給食、奈良県や日本各地の郷土料理、世界各国の料理、昔の料理など、季節や行事にちなんだ料理を提供。食文化や食に関わる歴史等を理解し、尊重する心を持つことができるよう学校給食にも力を入れています。

教育カリキュラムとしては、全国から生徒を募集し“プロファーマー”を育てる4年制の高校「五條市立西吉野農業高等学校」の取り組みが特徴的です。

社会に出て即戦力になれるよう「実学教育」を重視し、地元の農家などのプロから直接農業技術を学ぶ就労体験を実施しています。

さらに寄宿体制にも特徴があり、生徒のみが入居する寮のほか、家族で入居できる住宅も用意されています。(入居条件あり)

農業を志すお子様の進学先としてはもちろん、お子様の進学を機に家族で移住したい方にもおすすめです。

市立西吉野農業高校の学生寮
▲学年に応じた2つの寄宿舎には、寮父・寮母が常駐する。全室バス・トイレ・ミニキッチン付き

特徴3:都市部へのアクセス良好!大阪へ通勤・通学もできる

五條市内を通る、京奈和自動車道

五條市は、他都市へのアクセスの良いまちです。

市の北部を通る京奈和自動車道を利用して、奈良市・和歌山市・大阪市へはそれぞれ約1時間。JRも利用でき、この場合は大阪市内まで約1時間30分です。

五條市にお住まいで、大阪へ通勤・通学する方も多くいらっしゃるそうなので、関西圏からの移住であれば、転職をせず住まい環境だけを移すという選択もできるでしょう。

また、関西国際空港へも車で約1時間です。

国内各地はもちろん海外の多くの都市への飛行機も就航している、関西国際空港。旅行が好きな方にとって、この空港が身近にあることは、あちこちへ出かけやすい嬉しい環境ではないでしょうか。

JR五条駅の外観
▲JR五条駅。五條市内には、3つの鉄道駅がある

線路を走る電車

五條市の暮らしに関する情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、五條市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温3.3°C
8月:平均気温26.5°C
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:27,538人
世帯数:13,323世帯
(2023年11月末時点)
近隣都市 御所市、吉野郡大淀町、下市町、天川村、黒滝村、野迫川村、十津川村、上北山村
大阪府:河内長野市、南河内郡千早赤阪村
和歌山県:橋本市、伊都郡高野町
公共交通 鉄道:JR西日本
バス:奈良交通、五條市コミュニティバス
大都市へのアクセス 奈良市へ:車で約1時間(高速道路利用)
和歌山市へ:車で約1時間(高速道路利用)
大阪へ:車で約1時間(高速道路利用)、電車で約1時間半
病院 診療所24、病院1、歯科13
学校 小学校4、中学校4、高校3
名所・観光 金剛寺、五條新町通り、御霊神社、柿博物館(果樹・薬草研究センター)、道の駅「吉野路大塔」、榮山寺
行事・イベント 陀々堂の鬼走り、流し雛、吉野川祭り、御霊神社本宮秋祭り(五條天平行列)、チャレンジウォーク

五條市は古くから、伊勢街道、紀州街道など複数の街道が交わる、交通の要衝として栄えてきました。また江戸時代には松倉重政が二見城を築き、その城下町として発展。

市内には、その歴史を伝える名所やまち並み、伝統行事などが残っています。

「五條新町通り」には、日本最古の民家といわれる栗山家住宅や商家など、古い建築物や文化財が多数。情緒ある雰囲気の中での散策が楽しめる一方、カフェやお店なども多く、地域の人々の暮らしにもなじんでいます。

歴史的な面影を伝えながらも現代に溶け込んだ雰囲気は“五條市らしさ”と言えるでしょう。

五條新町の町並み
▲五條新町通りは、文化庁の「登録重要伝統的建造物群保存地区」にも指定されている

御霊神社境内の桜

【仕事】市内から近隣都市まで、働く場所の選択肢は多い

2024年1月現在、大手求人情報サイトで五條市の正社員求人を検索すると、約670件がヒット。次に、この検索範囲を五條市から通勤30分程度(25km圏内)まで広げると、約29,000件と大幅に増加しました。

参考:正社員求人情報の一例(五條市内)
参考:正社員求人情報の一例(五條市から25km圏内)

そのほか、暮らしの特徴の章でご紹介したように、アクセスの良さを活かして大阪などへ通勤する方も少なくありません。

また、移住を機に起業を検討している方もいらっしゃるでしょう。

五條新町通りにある起業家支援施設「大野屋」には、食堂・カフェ・展示の3つのスペースが設けられています。出店募集が行われることもあるので、興味のある方はチェックしてみてください。

詳細:起業家支援施設「大野屋」について

【住まい】賃貸物件は市街地エリアに多い

2024年1月現在、大手住宅情報サイトで五條市の賃貸物件を検索すると、約50件がヒットしました。

1Rなどの単身世帯向けよりは、ファミリー向け物件が多め。また、市街地エリアの物件が多く便利に生活できるので、移住の手始めにもおすすめです。

参考:賃貸物件情報の一例

そのほか、空き家バンクも整備されているので、一軒家をご希望の方はこちらも参考にしてみてください。

詳細:空き家バンク物件一覧

住まいに関する支援としては、新婚世帯を対象とする「結婚生活支援事業補助金」があります。

対象世帯 39歳以下、世帯所得500万円未満
補助対象経費 ・新規の住宅賃貸借費⽤
・結婚に伴う引越し費⽤
・住宅取得費⽤
・住宅リフォーム費⽤
補助額 新婚世帯の双⽅の年齢が29歳以下の場合:上限60万円
新婚世帯の双⽅の年齢が39歳以下の場合:上限30万円

五條市へ移住した人の体験談・感想

奈良県五條市に移住した方の体験談や感想

ここでは、実際に移住して五條市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 山間部では、美しい星空を眺めながらのキャンプなど、アウトドアをたっぷり楽しめる
  • 自然が豊かで、都会では感じづらい四季の移り変わりをはっきりと感じる
  • 高速道路が近く、出かけるのに便利なので行動の幅が広がる
  • 人と人とのつながりが豊かで、就農や起業など、いろいろなことにチャレンジできる環境だと思う

便利に暮らすこともできつつ都市部とはガラリと変わった環境を、満喫している声が多数見つかりました。

特に、豊かな自然の絶景や、人のつながりの温かさなどに「住んでみてこそ良さを実感できる」と感じている方も多いようです。

五條市への移住に向けた行動

五條市では、移住を検討している方に向けた、移住体験住宅を用意しています。

施設があるのは市の南部、西吉野町の平雄地区。河瀨直美監督の映画「萌の朱雀」の舞台にもなった、山深い地域です。

インターネット通信環境は整備されているので、五條市の魅力の1つである雄大な自然に触れながら、テレワークやワーケーションのお試しをしてみるのもおすすめです。

そのほか、市内にはおしゃれなゲストハウスなどがあり、移住の下見にもピッタリです。中には、他地域から移住した方が運営するハウスもあるので、移住についてのリアルな体験談も聞けるかもしれません。

五條市への移住に関するお問い合わせ

担当課 企画政策課 企画政策係
住所 奈良県五條市岡口1丁目3番1号
電話番号 0747-22-4001
対応時間 8:30~17:15(土・日・祝日と、12月29日~1月3日を除く)
公式サイト https://www.city.gojo.lg.jp/soshiki/kikaku/ijuteiju/index.html