静岡県富士宮市への移住!富士山の恵みと豊かな自然に囲まれた暮らし

この記事では移住を検討している方に向けて、静岡県富士宮市の3つの特徴と暮らしに関する情報(気候・交通・仕事・住まい等)や支援制度についてご紹介します。

富士宮市は富士山を有し、豊かな自然と水資源に恵まれた町として知られています。また、中心市街地から新東名高速道路のインターチェンジまで約5分という立地で、他の都市へのアクセスも便利です。

今回は富士宮市の魅力や暮らし、移住支援について、富士宮市役所企画部企画戦略課の磯さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
富士宮市役所 企画部 企画戦略課 地域政策推進室 主査 磯 貴紀さん

富士宮市役所 企画部 企画戦略課
地域政策推進室 主査

磯 貴紀さん

富士宮市の暮らしの魅力:移住前に知っておきたい3つの特徴

静岡県富士宮市の暮らしの特徴

静岡県富士宮市は富士山の麓にある、広大な自然と美味しい水に恵まれた町です。

また富士宮と聞くと、ご当地グルメとして知られる「富士宮やきそば」を思い浮かべる人も多いでしょう。富士宮市では「富士宮やきそば」を中心に、地域の豊富な食材とグルメを活かした特色ある町づくりを進めています。

富士宮やきそば

このような特徴を持つ富士宮市への移住は、次のような方におすすめです。

  • 水や食材にこだわりがある方
  • 充実した移住支援制度を受けたい方
  • 自然に囲まれた生活を送りたい方
  • 自然豊かな環境で子育てをしたい方

以下では、上記のような方に富士宮市が適している理由を、市の特徴を交えて詳しく解説していきます。

特徴1:富士山の恵み - 名水と豊かな食文化

静岡県富士宮市の神田川(湧水)

富士宮市の特徴1つ目は、富士山からの新鮮な水と豊富な食資源がある点です。富士宮市の水道水は、富士山の恵みである地下水などを原水としており、全国の「水道水のおいしい都市」にも選ばれました。
公式:富士宮市役所(水道水のおいしい都市32市)

市内には天然水を汲める場所が多数あり、多くの住民が日常的に利用しています。さらに、この豊富な天然水を活かした農業や酪農が非常に盛んです。

静岡県富士宮市で採れた食材

富士宮市では、季節ごとに様々な野菜が収穫されます。また、地元のブランド肉である朝霧ヨーグル豚や富士宮産にこだわった牛乳などの乳製品も地元の人々に愛されています。

地産地消に力を入れている富士宮市には「あさぎりフードパーク」という食のテーマパークがあります。ここでは、地元産の食材を使用したレストランや、富士山の恵みを活かしたお酒、お茶、乳製品などの工房があり、富士宮産の食材を存分に楽しむことができます。

このように豊かな水と食に恵まれている富士宮市は、新鮮な水や食材を日常的に取り入れたい方や、地産地消にこだわりがある方におすすめの移住先です。

特徴2:自然と共生する豊かなライフスタイル

田貫湖

富士宮市の特徴2つ目は、豊かな自然に囲まれている点です。

富士山の麓に位置する富士宮市では、市内の各所に公園が整備されており、「自然の中で子どもを育てたい」という子育て世代の方にも魅力的な移住先となっています。

市内北部にある「白糸自然公園」では、富士山の山頂から駿河湾まで一望できる絶景を楽しめます。公園内には遊具が設置されており、季節の花々に囲まれながら、子どもたちがのびのびと遊べる環境が整っています。

南部には「白尾山公園」があり、全長65メートルの滑り台やアスレチック、広々とした芝生広場など、自然豊かな遊び場が広がっています。

また、市内にある田貫湖では、富士山の山頂から昇る朝日が湖面に映り込むダブルダイヤモンド富士という幻想的な光景を見ることができます。この湖畔には人気のキャンプ場もあり、家族連れをはじめ多くの方に利用されています。

田貫湖に映し出されるダブルダイヤモンド富士
▲ダブルダイヤモンド富士(※引用元:https://tanukiko.com/tanukiko/

このように豊かな自然に囲まれた富士宮市は、日常生活を送りながら常に自然と触れ合うことができる町です。「広大な自然に癒されながら生活をしたい」「自然の中で、キャンプやパラグライダーなどのアクティビティを楽しみたい」という方にとって、理想的な環境を提供しています。

特徴3:子育て世代&移住者必見!充実した支援制度

富士宮市の特徴3つ目は、移住者と子育て世代に対する充実した支援制度です。

まずは、富士宮市の教育体制と子育て支援についてご紹介します。

富士宮市の教育環境と子育て支援:自然を活かした学びと手厚いサポート

富士宮市内の学校の様子

子育て世代で移住を考えている方にとって、「教育体制」は重要な関心事ですよね。

富士宮市では、市内全域に光ファイバーが設置されており、一人一台端末を学校だけでなく、家庭学習でも活用できます。また、オンラインを活用した学校同士の交流も行われています。

端末だけでなく、体験活動なども組み合わせながら、全ての学校で一人一人を大切にした教育活動を実施しています。

さらに、豊かな自然を活かした学習や富士山をテーマとした探究学習に市内全校で取り組んでおり、年に一回交流会を開催しています。日頃から身近な地域や自然への興味・関心を高めながら学んでいます。

郊外には児童生徒が少なく、先生や子ども同士の距離がとても近い学校もあります。

富士宮市の学校牛乳

また豊富な食資源のもと、地元の食材で美味しく新鮮な給食が子どもたちに提供されるのも、この町の魅力の一つです。

「子どもをアットホームな学校の環境で育てたい」「子どもたちの食にはこだわりたい!」と考えている方は、ぜひ富士宮市での生活をご検討ください。

このように、富士宮市では子育て支援に力を入れています。子育てがしやすい環境で、自然に囲まれながら子どもを育てるのにぴったりな町です。

富士宮市の子育て支援「ふじのみやベビーステーション」

また、富士宮市では子育てしやすい町を目指し、子育て支援にも力を入れています。

支援制度の一つである「ふじのみやベビーステーション」は、子育てする人が周りを気にすることなく、安心して外出できる環境を作るために生まれたサポートです。

ベビーステーションに登録された施設(主にコンビニや飲食店、スーパーマーケット)では、ミルクのお湯や離乳食、授乳スペースなど、それぞれのお店でできることを提供し、子育てをする人の支援をしています。

他にも子育てサロンや支援センターが各地域に多数あり、2022年5月には新たに児童館「らっこ」がオープンしました。施設内には、室内の遊戯室や図書館コーナーなどがあるため、地元のママ・パパさんに多く利用されています。

また、医療費負担の軽減を目的とした「子ども医療費助成制度」もあり、安心して子育てができる制度が整っています。

概要
子ども医療費助成制度 【対象者】
下記3つの条件をすべて満たす方
1. 富士宮市に住民登録している子ども
2. 国民健康保険や社会保険などに加入している子ども
3. 0歳から18歳(18歳到達後最初の3月31日)までの子ども
※参考:http://www.city.fujinomiya.lg.jp/sp/citizen/llti2b0000001ucu.html

【助成内容】
保険診療分のうち、支払う金額について、下記の自己負担金を除く金額を助成する。
・通院 
 →自己負担金:1回 最大500円
  ※1ヶ月4回まで(5回目以降は自己負担金なし)
・入院
 →自己負担金:なし
  ※食事療養費標準負担額も助成対象
・薬局
 →自己負担金:なし
  ※処方箋によるものの購入に限る

※詳しくは公式HPをご確認ください

富士宮市の移住支援制度:新生活をバックアップする充実のサポート

富士宮市の移住支援サポート「富士宮ライフサポーターズ制度」

富士宮市には、行政と民間事業者が連携して行う「富士宮ライフサポーターズ制度」があります。この制度では、住まいや仕事、お金に関する相談を移住支援サポーターに行うことができます。実際に市内で生活をしている方が移住の後押しをしてくれるため、安心して移住を検討できる心強い制度です

富士宮ライフサポーターズ公式ホームページ

富士宮市での生活:気候から交通まで知っておきたい暮らしの情報

富士宮市での暮らし

ここからは富士宮市の暮らしに関する情報をお伝えします。

気候 【特徴】
日本で最も市域の標高差が大きい(3,741m)富士宮市では、冬は山梨県境付近で雪が降りますが、市街地では降雪はまれです。
中心市街地周辺は標高が低いため比較的温暖です。

【気温】
年間平均気温:16.2度
夏(8月)の平均気温:27.0度
冬(1月)の平均気温:5.8度
※参照:気象庁
人口 128,706人(2023年4月時点)
病院

病院:5
一般診療所:95
歯科診療所:59

学校 幼稚園・保育園・認定こども園:33所
小学校:21校
中学校:14校(公立:13校 私立:1校)
高校:5校(県立:4校 私立:1校)
専門学校:1校
特別支援学校:1校
観光 【公園】
 ・富士箱根伊豆国立公園
 ・ふじのみやスポーツ公園
 ・白尾山公園  など

【レジャー施設】
 ・道の駅朝霧高原
 ・富士ミルクランド
 ・まかいの牧場
 ・もちや遊園地
 ・富士花鳥園  など

【その他】
 ・白糸の滝
 ・奇石博物館
 ・富士養鱒場
 ・狩宿の下馬桜
 ・富士山本宮浅間大社
 ・田貫湖
 ・静岡県富士山世界遺産センター
 ・お宮横丁  など
食べ物 富士宮やきそば・ニジマス・肉・野菜・乳製品 など
交通 【鉄道】
 ・JR東海

【バス】
 ・宮バス
 ・富士急静岡バス
 ・山梨交通

【高速道路】
 ・新東名高速道路
  ※最寄りのICは隣の富士市にある新富士IC
近隣都市 静岡市・富士市
大都市への
アクセス
【東京へ】
 ・車で約2時間
 ・高速バスで約2時間20分
 ・新幹線(こだま)・電車で約2時間

【大阪へ】 
 ・車で約5時間
 ・高速バスで約8時間45分
 ・新幹線(ひかり)・電車で約3時間

【名古屋へ】
 ・新幹線(こだま)・電車で約2時間30分

市内には大型総合ショッピングモールがあり、市街地にもスーパーマーケットが多数あるため、日常生活に必要な買い物はほとんど市内で済ませることができます。

中心市街地から離れた地域には「宮バス」というコミュニティバスが運行していますが、市内は広範囲にわたるため、生活の利便性を考えると自家用車があった方が便利です。

また、市内はエリアによって標高差が大きいため、冬季の降雪状況が地域によって異なります。移住を検討する際は、希望する地域の気温や気候条件を事前に確認しておくことをおすすめします。

仕事探しのコツ:就業支援制度と地域の求人情報を活用しよう

富士宮市の産業は、豊富な水資源を活かした薬品会社や医療機器メーカーなどの製造業が中心です。また、恵まれた自然環境を生かした酪農業も盛んです。

大手求人サイトで富士宮市の正社員求人を調べたところ、約5,000件ヒットしました。(2023年6月現在)
求人情報の一例

通勤時間30分圏内の25km以内で求人(正社員雇用)を調べると約20,000件に増加します。市外も含めて探すことで、より多くの選択肢から仕事を見つけられる可能性が高まります。
求人情報の一例

さらに、富士宮市の移住ポータルサイトでは市内の企業情報を閲覧できます。求人募集を行っている企業もあるため、こちらも参考にしてみてください。

富士宮市では就業支援として「移住・就業支援金制度」を設けています。
(※詳細は市へお問い合わせください。)

▼「移住・就業支援金制度について

移住・就業支援制度 支援金額:60万円(単身)・100万円(2人以上の世帯)

平成31年4月1日以降に、東京特別区等から富士宮市に移住し、県のマッチングサイトを通じて就職、または、県の支援事業を受けて起業した人へ移住就業支援金を交付する制度。
※18歳未満の世帯員がいる場合、加算あり。
※詳細は公式HPをご確認ください。

新型コロナウイルスの流行以降、テレワークを活用した首都圏からの移住が増加しています。実際に東京へ通勤している方もいますが、市内から新幹線駅までの距離を考慮し、市は「移住者首都圏通勤支援助成金」制度を設け、首都圏へ通勤する移住者を支援しています。

▼「移住者首都圏通勤支援助成金」について

移住者首都圏通勤支援助成金 支援金額:最大10万円

首都圏から富士宮市内へ移住し、首都圏に通勤している方に対し、新富士駅(東海道新幹線)周辺の月極駐車場の料金を助成する制度。
※補助対象者に該当するには複数の条件があります。
※詳細は公式HPをご覧ください。

住まい探しガイド:家賃相場と住宅支援制度を徹底解説

富士宮市内の家賃相場の平均は、5.14万円です。
間取りごとの詳しい家賃相場は以下の通りです。

  • ワンルーム・1K・1DK:4.33万円
  • 2DK:5.31万円
  • 3DK:5.11万円

※参照サイト

富士宮市移住&定住ポータルサイトでも住まい探しができます。

さらに、「fujinomiya lifeサポーターズ制度」のサポーターの中には、中古住宅や土地探し、家づくりに関する具体的な相談を無料で受け付けている方がいます。このようなサポートを受けながら住居を探せるのは心強いですね。

また、富士宮市では移住目的の方へ最大180万円の奨励金を交付しています(※一定の要件あり)。

概要
移住・定住奨励金 支援金額:最大180万円
静岡県外から富士宮市に移住し、住宅を取得または賃借した若者世帯向けの支援制度。
※詳細は公式HPをご確認ください
結婚新生活支援補助金 支援金額:最大60万円
新婚夫婦(39歳以下、世帯所得500万円未満)の新生活開始に必要な住居費と引越費用を助成する制度。
※詳細は公式HPをご確認ください

富士宮市移住者の声:実際の暮らしぶりと感想を紹介

静岡県富士宮市の移住者の声

次に、実際に富士宮市に移住した方々の感想を紹介します。

  • 地域の人たちが温かく歓迎してくれました。皆さんとても親切で、暮らしやすい環境です。
  • 自然豊かな環境で子育てができています。また、清浄な空気と美味しい水、豊かな食文化を子どもとともに楽しんでいます。
  • 移住の決め手は、清浄な水と空気の中で子育てができることだけでなく、親切な支援者の方々が多くいたことでした。

移住した方々の声を聞いてみると、富士宮市では地元の方が移住者を温かく迎えてくれるので、すぐに町に馴染むことができそうです。また、豊かな自然環境に恵まれ、美味しい空気・水・食材があり、子育てにも適した町であることがわかります。

富士宮市への移住サポート:活用したい窓口と支援制度

富士宮まつり
▲富士宮まつり

富士宮市への移住を考えている方は、情報収集後に実際に現地へ足を運んで下見をすることをおすすめします。

富士宮市では、年間を通じて様々なイベントが開催されています。これらのイベントに合わせて訪れることで、富士宮の地域性や雰囲気を直接体験でき、移住後の生活をより具体的にイメージすることができます

富士宮市のイベント情報

また、移住に関する疑問や不安がある方は、市役所が提供するオンライン相談窓口を利用することができます。専門スタッフが丁寧に対応しますので、まずは気軽に相談してみることをおすすめします。

【詳細】オンライン相談窓口について
Fujinomiya lifeサポーターズについて

富士宮市役所 企画部 企画戦略課 地域政策推進室 主査 磯 貴紀さん
磯さん

富士宮市は移住希望者の皆さまを全力でサポートする体制を整えています。ぜひ各種支援制度をご活用ください!

富士宮市移住相談窓口:気軽に問い合わせできるコンタクト情報

富士宮市移住相談会
▲移住相談会の様子

担当課 富士宮市役所 企画部 企画戦略課 地域政策推進室
住所 〒418-8601
静岡県富士宮市弓沢町150番地
電話番号 0544-22-1215
対応時間 平日 8:30〜17:15
公式サイト https://www.fujinomiya-life.com/