長野県朝日村で快適な移住生活!市街地近くの山間部で四季を楽しむ
この記事では、暮らしやすい地方への移住を考えている人に向けて「長野県朝日村」の生活情報をまとめています。
朝日村は、コンパクトなエリアに四季を感じられるレジャースポットが詰まっており、松本市・塩尻市などの市街地も近く利便性の高い村です。
また、農業に適した土地柄で、収益性も高いことから、若い農業従事者の活動や交流も活発です。
今回は朝日村役場の担当者へのインタビュー内容を中心に、朝日村の魅力や移住に役立つ情報をお届けします。
長野県朝日村の特徴3つ
朝日村には鎖川を中心とする扇状地が広がっており、標高は約800メートルと高めです。準高冷地の特徴を生かして、レタスなどの葉野菜が活発に栽培されています。
朝日村への移住に向いているのは、次のような方です。
- 静かな田舎暮らしを基盤としながら、ある程度の市街地で働きたい
- 静かな土地でリモートワークをしたい
- 四季を感じながら自然の中でレジャーを楽しみたい
- のびのびと子育てをしたい
それでは、こうした希望を叶えられる朝日村の特徴について、詳しく見ていきましょう。
近隣市街地へ20〜30分、空港へ10分の好アクセス
朝日村は、市街地を有する松本市と塩尻市に挟まれている立地。その市街地まで20〜30分程度でアクセスできることから、通勤や買い物に便利なエリアです。この距離感に魅力を感じる移住者が多いのだと言います。
さらに、松本空港や最寄りのインターチェンジが車で10分圏内にあることから、県外の都市部へのアクセスも良好です。
その一方で、朝日村に帰ってくれば、とても静かで穏やかな環境が出迎えてくれます。特に若い世代の方の中には、こうした立地に惹かれる方も多いのではないでしょうか。
朝日村では、仕事や遊びの時間と、静かな家でゆっくりと過ごす時間というように、メリハリをつけて暮らすことができます。
四季のレジャーを身近なエリアで楽しめる
朝日村の中心には美しい鎖川が流れており、その周辺には一面の田園風景が広がっています。さらに山の方へ行けばスキー場やキャンプ場があって、さまざまなレジャーを楽しむことができます。
春は桜を楽しみ、夏はキャンプ、秋は紅葉、冬はスキーといったように、四季折々の風景の中で気軽にアクティビティを体験できる環境が整っています。
▲村内にゲレンデがあり、冬場は気軽にスキーを楽しめる
また「朝日美術館」があるなど、文化面も充実しています。魅力的なレジャースポットがコンパクトな距離感でまとまっていることが、朝日村の大きな特徴の一つです。
参考:あさひ観光Navi
子育てや住宅の分野で手厚い支援
朝日村では、子育てや教育の分野に力を入れており、さまざまな支援制度を実施しています。移住者の声の中にも、ストレスなく子育てできているという声が多く、実際に好評を得ているようです。
まず、新生児には10万円の「出産祝い金」が贈られ、三人目からは30万円と手厚くなります。また保育園では副食費、小学校では給食費が無償化されています。医療費も高校生までは無料です。
公式:朝日村(子育て)
また、特に人気の高い支援制度の一つが「子育て・将来世代住宅取得補助金」です。45歳以下、または中学生以下の子供がいる家庭であれば、新築なら土地代も含めて最大100万円、中古物件でも最大25万円の補助金を受けられる可能性があります。
公式:朝日村(子育て・将来世代住宅取得補助金)
さらに朝日村では、子育て支援センター「わくわく館」で放課後児童クラブが行われており、同世代の仲間たちとさまざまな遊びを楽しめる環境が整っています。
公式:あさひっこ こども・子育て情報(放課後児童クラブ)
朝日村の気候・学校・医療など暮らしに関する情報
それでは次に、朝日村の暮らしに関するデータを見ていきましょう。
気候 | 標高が高くて日差しが強いため、日中と朝晩の温度差あり。生活に支障の出る数十センチの降雪は、年に数回程度。ただし路面の凍結には注意。 1月:平均気温-0.3°C 8月:平均気温25.1°C ※参考:気象庁(松本) |
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人口 | 4,324人 (2023年9月1日時点) |
病院 | 診療所:1、歯科診療所:2 |
学校 | 保育園:1、小学校:1、中学校:1 |
交通 | 【バス】 ・朝日広丘線バス ・朝日・波田線バス ・デマンドタクシーくるりん号 ・買い物バス |
アクセス | 【公共交通】 JR「広丘駅」より、朝日広丘線バスが運行 【自家用車利用】 ・長野自動車道「塩尻北IC」まで車で約15分 ・JR「塩尻駅」まで車で約15分 ・「松本空港」まで車で約10分 |
近隣自治体 | 松本市、塩尻市、山形村、木祖村 |
朝日村には、一般的な野菜や肉・魚を扱うコンビニが1件あるものの、スーパーはありません。普段の買い物では、車で10分ほどかけて、隣接する山形村のスーパーへ行く人が多いのだそうです。
大きな病院のある松本市へはバスで日帰りが可能です。ただし、日常生活には車が必須なようです。
高齢で運転ができなくなった方のために、いわゆる「買い物バス」を運行するなど、日々改善しながら対応しています。
8月には村を挙げて「朝日村お夏まつり」が開催され、太鼓の演奏や踊り、出店や花火などで大いに賑わいます。
仕事:通勤圏内の松本市に求人多数。農業の収益性も高いエリア
大手求人サイトで朝日村の正社員求人を検索したところ、25件の求人情報が見つかりました。製造業やドライバーの求人が多いようです(2024年11月時点)。
※参考:求人情報の一例(朝日村のみ)
また、車で約30分程度の通勤圏(25キロ圏内)まで広げると、約12,000件の求人情報がありました(2023年9月時点)。30分あれば松本市や塩尻市まで通えるため、システムエンジニアやウェブデザイナー、事務や営業、コンサルタントなど、さまざまな職種の求人があります。
※参考:求人情報の一例(朝日村から25キロ圏内)
児玉さんによると、実際に松本市、塩尻市など村外で働いている人の割合は高いそうです。
一方で、朝日村の基幹産業は農業です。準高冷地の気候に適したレタス、キャベツなどの葉野菜を中心に、ブロッコリー、スイートコーン、ズッキーニなど、多彩な品種が栽培されています。高原野菜の産地としてブランドが確立されており、同じ畑で年に数回、収穫できることから、収益性も高いようです。
さらに朝日村では、若い人たちが一緒に農業をしながら情報交換や技術習得を進める場を設けるなど、活発な動きがあります。新規就農を志す方は、各種の手厚いサポートを受けられるので、ぜひ下記の移住公式サイトをご覧ください。
公式:信州 朝日村に住もう。(農業開始までの流れ)
住まい:賃貸物件は少数。空き家バンク・各種補助金の活用を
大手住宅情報サイトで朝日村の賃貸物件を探したところ、1件のみ見つかりました(2023年9月時点)。なかなか賃貸物件の空きが出ない状況のようです。
※参考:物件情報の一例
また、朝日村が運営する空き家バンクには、賃貸物件が1件のみ登録されていました(2023年9月時点)。問い合わせは年々増えており、補助金を使って改修してから入居するケースが多いようです。
なお、空き家バンクに関連する支援制度には、以下のようなものがあります。
支援制度 | 概要 |
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空き家改修補助金 | 空き家バンクに登録した物件で、入居契約が決まった物件の改修工事を行う場合、改修費用に対し、限度額50万円まで補助金を交付 |
空き家活用推進補助金 | 空き家の所有者に対して交付する補助金。家財の整理を業者に委託する際にかかる費用のうち、限度額10万円までを補助金として交付 |
空き家バンク利用契約支援助成金 | 空き家バンク登録物件の賃貸契約が成立した際に、物件の仲介を行っている指定不動産業者へ支払う仲介手数料を対象に、限度額5万円までを助成 |
朝日村の空き家バンクの登録物件や、各種補助金の詳細については、下記の公式サイトをご確認ください。
公式:信州 朝日村に住もう。(空き家バンク)
松本市などで働いている人が、土地が安価な朝日村に新築物件を建てるケースも多いです。
朝日村へ移住した人の声・体験談
それでは次に、実際に朝日村へ移住した人の声を見てみましょう。
- 県内でも雪が少なく、首都圏へのアクセスも良い点が決め手だった
- 松本市など、市街地へのアクセスが良い
- 身近に豊かな自然が広がっていて、星空もきれい
- 村には気さくな方が多く、のんびりとリラックスした暮らしができている
- 保育料や医療費など、子育て支援が充実している
- 子どもたちが本当にのびのびと育っている。村全体で子どもたちを気にかけてくれる良い環境
- 冬の寒さは心配だったが、薪ストーブひとつで快適に過ごせている
- 農業では、生産者同士のコミュニケーションが活発
- 農業の技術が向上すると楽しくなり、それに伴って手取りも増えた
自然に囲まれた静かな村での穏やかな暮らしと、近隣の市街地での仕事や娯楽などを、バランスよく楽しめている人が多いようです。
制度・環境の両面から子育てもしやすく、農業では仲間と共に成長することに充実感を得ている若い人の声が目立ちました。
地域の掃除や防災訓練などには積極的に参加して、普段から関係性を築いていただくことが、いざというときの安心感にもつながると思います。
朝日村へ移住するために利用したい制度
最後に、朝日村へ移住するために利用したい制度についてご紹介します。
なお児玉さんによると、朝日村を訪れるなら、農業が盛んで田園風景も美しい夏場がおすすめだそうです。冬の雪景色も格別なので、お好みで選んでみてください。
また、朝日村の見学ツアーは不定期で実施されており、2023年はコワーキングスペースのモニター体験などを行ったそうです(募集終了)。
「朝日村おためし移住体験」できれいなコテージに泊まろう!
朝日村では2023年秋、移住を検討している人に向けて「朝日村おためし移住体験(短期滞在トライアルステイ)」をスタートしました。現地の文化や生活環境を体験することで、移住の第一歩を踏み出すことができます。
宿泊施設は、お試し住宅としては珍しいコテージです。家具を含めて朝日村のからまつが使用されており、職人のこだわりが詰まった贅沢なコテージに仕上がっています。
▲快適なコテージで移住体験ができる
もちろんテレビやエアコン、Wi-Fiも完備されているので、木の温もりを感じながら快適な生活を送ることが可能です。
利用料金は、1泊5000円で4人まで。5人以上の場合は追加料金が必要です。また期間は、2泊3日〜6泊7日の間で申し込むことができます。
詳細・申し込みについては、下記の公式サイトをご覧ください。
公式:朝日村(朝日村おためし移住体験)
ぜひ「おためし移住体験」を活用して、村の静かさや市街地との距離感を味わってみてください。
「銀座NAGANO移住・交流センター」も活用を
東京にお住まいの方なら、銀座NAGANOの5階にある「移住・交流センター」も活用しましょう。
U・Iターン支援をはじめ、移住、週末の信州暮らしまで、各種の相談窓口が整っています。さらにハローワークが併設されているので、長野県内の求人情報を確認することもできます。
いずれも原則として予約制のため、ぜひ予定を立てて訪れてみてください。
朝日村への移住に関するお問い合わせ
朝日村への移住については、下記の担当課までお問い合わせください。
担当課 | 企画財政課 企画・DX推進係 |
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住所 | 〒390-1188 長野県東筑摩郡朝日村大字古見1555番地1 |
電話番号 | 0263-99-4107 |
公式サイト | https://www.vill.asahi.nagano.jp/index.html |