和木町への移住はどう？暮らし・仕事・住居・支援内容を解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「山口県和木町（わきちょう）」での暮らしや移住情報をご紹介します。

山口県の東端に位置する和木町は、海・山・川の豊かな自然環境と温暖な気候に恵まれたまちです。のどかな田舎町でありながらも公共下水道普及率はほぼ100%、教育施設の耐震化100%などインフラが整備されているほか、JR山陽本線が通っていて交通の利便性も高く、自然に囲まれながらも快適な暮らしが叶います。

さらに注目したい点が、手厚い子育て・教育支援が整備されていること。「こども園・小中学校の給食費無料」「英検受験料助成」といった魅力的な制度が設けられており、町民からは“子育て世帯の住環境として理想的”と高い評判を得ています。

今回は和木町役場・企画総務課企画係の吉田さんにお話を伺いながら、和木町での暮らし・仕事・住居・支援内容などを詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

和木町の暮らしとは？主な3つの特徴をご紹介

和木町は町域を岩国市と接し、北は小瀬川を挟んで広島県大竹市に隣接、東は瀬戸内海に面する人口約6,000人のまちです。沿岸部には石油化学コンビナートが広がっており、“日本のコンビナート発祥の地”として古くから工業が盛んに行われています。

そんな和木町での暮らしには、次のような特徴があります。

• 海・山・川に囲まれ、自然を存分に堪能できる
• 子育て支援が充実！ゆとりを持って子どもを育てられる
• 「町ぐるみ和木学園」により、一生涯において学びや発見を得られる

具体的にどのような魅力があるのか、以下で詳しく解説します。

特徴1：海・山・川に囲まれ、自然を存分に堪能できる

和木町は瀬戸内海に面しているほか、町内には穏やかな小瀬川が流れ、山の風景も身近にあるなど豊かな自然に恵まれています。

自然あふれるお出かけスポットも多く、特に「蜂ヶ峯総合公園」はファミリーを中心に大人気。広大な敷地内には多彩なアスレチックや遊具、ミニSL、観覧車、ローラー滑り台などの設備が充実しており、入園料・駐車場代無料でとことん遊べます。（観覧車やローラー滑り台等の一部設備は有料）

▲「蜂ヶ峯総合公園」には山口県最大規模のバラ園もあり、シーズン中には430種・4200株が咲き誇ります

▲バラ園は5月中旬～6月上旬と10月頃に見頃を迎え、優美な風景のなかで散策を楽しめます

公式：蜂ヶ峯総合公園

また、ゴルフ好きな方におすすめしたいスポットが「和木ゴルフ倶楽部」です。東京から約2時間でアクセスできることから首都圏からの利用客も多い人気のゴルフ場で、眼下に瀬戸内海を見下ろす格調高い本格コースでプレーを堪能できます。

公式：和木ゴルフ倶楽部

特徴2：子育て支援が充実！ゆとりを持って子どもを育てられる

和木町には下記のような手厚い子育て支援制度があり、子育て世帯から「子どもをのびのびと育てられる！」などと評判です。

出産祝金支給制度	生まれた新生児の父または母に祝金を支給（第1子3万円、第2子3万円、第3子以降5万円）
子ども医療費助成	高校3年生までの医療費を全額助成
和木町給食費補助金	こども園・小中学校の給食費を無償化
インフルエンザ予防接種助成	中学校3年生と高校3年生を対象に、インフルエンザ予防接種の費用を助成
検定受験料全額助成	子どもから大人まで全町民の英語検定・漢字検定・数学検定・TOEIC・TOEFLの検定料を全額助成（各検定年1回まで）
ホームステイ費用助成	中学生・高校生を対象にホームステイ（滞在先はオーストラリアやニュージーランドなど）を実施し、費用の一部を助成

公式：和木町移住・定住パンフレット

▲「和木こども園」のコンセプトは“遊びを通して心と体を育む施設”。園舎内や園庭に遊びの仕掛けが充実しています

特徴3：「町ぐるみ和木学園」により、一生涯において学びや発見を得られる

和木町では「町ぐるみ和木学園」といった構想のもと、まちをひとつの学園とみなした生涯学習に尽力していることも大きな特徴です。町民全員が「和木学園生」であり、大人も子どももともに学び合える環境が整っています。

たとえば家庭菜園の農業講座や絵手紙教室などのワークショップ（※1）が定期的に開催されており、町民であれば年齢を問わず参加できます。一生涯において学びや発見を得られるほか、講座への参加を通じて地元の方との交流を深められることもうれしい魅力です。
（※1）講座によって料金は異なり、無料の場合もあり

和木町の暮らしに関する情報

続いては、気候や病院、学校、交通など、和木町での暮らしに関連するお役立ち情報をまとめました。

気候	1月：平均気温4.2℃ 8月：平均気温26.9℃ ※参考：気象庁ホームページ（和木町内に観測地点がないため、近隣の岩国市のデータを参照）
人口	約6,000人（令和2年時点）
病院・クリニック	4院（令和6年3月時点）
学校	保育施設：1園 小学校：1校 中学校：1校
名所・観光	和木町蜂ヶ峯総合公園、和木美術館、養専寺、安禅寺など
行事・イベント	わき愛あいフェスティバル、大竹・和木川まつり花火大会、ランタンナイトなど
交通	【鉄道】 JR山陽本線「和木駅」 【道路】 国道2号 山口県道135号北中山岩国線 【路線バス】 いわくにバス 和木町コミュニティバス
近隣都市	岩国市、広島県大竹市

▲「わき愛あいフェスティバル」は町民総参加の一大イベントで、抽選会やキャラクターショー、フリーマーケットなどが行われます

▲「大竹・和木川まつり花火大会」は小瀬川で行われる夏の風物詩で、特に水面で花開く水中花火が大人気！

▲「ランタンナイト」は願いを込めたランタンを夜空に浮かべる、ロマンチックなイベントです

和木町の気候は「瀬戸内海式気候」にあたり、温暖少雨の傾向がみられます。冬季も日照時間が比較的長く、降雪量が少ないため過ごしやすいですが、冷たい風が強く吹く日も多い点に注意が必要です。

町内にはスーパーやコンビニのほか、内科や歯科といった医療施設などもいくつか点在しており、身の回りの用事は町内のみでも事足ります。大型ショッピングモールや総合病院を利用したい場合は隣接する岩国市等へ出向く必要がありますが、車で約20分の距離なのでそれほど不便を感じることはありません。

仕事情報：町内にもあるが、近隣の岩国市や広島県大竹市も含めるとより見つけやすい

大手求人サイトで和木町における正社員の求人を検索したところ、約90件がヒットしました。25km圏内まで範囲を広げると10,000件ほどの案件が該当したことから、近隣の岩国市や広島県大竹市も含めて探すほうが条件に合った求人を見つけやすい印象です。（2024年3月時点）
参考：和木町における正社員求人の一例
参考：和木町から25km圏内における正社員求人の一例

公式：和木町「地域おこし協力隊とは」

ちなみに、和木町における世帯年収の相場は約421万円です。ぜひこちらの数字も参考にしながら仕事探しを行うとよいでしょう。
参考：和木町における世帯年収相場の一例

なお、和木町には町内で新たに事業を始める方を対象に補助金を交付する「和木町創業支援事業補助金制度」があります。事業所の新築や改修に要する経費や広告宣伝費、賃貸借契約にかかる経費等を補助してもらえる大変魅力的な制度なので、創業に興味のある方はぜひチェックしてみてください。

公式：和木町創業支援事業補助金制度

住まい情報：賃貸・売買物件ともに数は少なめ。タイミングが合えば空き家の利用も可能

大手不動産情報サイトにて和木町の物件を調べたところ、数はそれほど多くないものの賃貸・売買物件ともにいくつか見つかりました。相場としては、賃貸の場合はワンルームや1DKで約3～6万円、2LDKや3LDKで約6～8万円で、売買の場合は900～3,800万円とさまざまな価格帯の物件がみられます。（2024年3月時点）
参考：和木町における賃貸住宅の一例
参考：和木町における売買物件の一例

また、和木町では空き家と入居希望者の仲介を行う「空き家バンク」を運営しており、タイミングが合えば空き家をリーズナブルに購入できる可能性もあります。

公式：和木町空き家バンクとは

ちなみに、和木町には町内に住宅を建設または町内に建設された新築住宅を購入するための資金を金融機関等から借り入れた方を対象に、利子の一部を助成する「和木町住宅建設資金利子補給制度」があります。ぜひ概要をご確認のうえ、住まいを設ける際に活用してみてください。

公式：和木町住宅建設資金利子補給制度のご案内

和木町への移住ステップ

和木町への移住に興味をお持ちの方は、まずは下記の移住・定住担当窓口に相談してみるとよいでしょう。また、現地に数日間滞在し、町内を散策しながらまちの雰囲気や生活・交通の利便性などを確認できると、ご自身のライフスタイルに合うまちかどうかを見極めやすくなります。

和木町への移住に関するお問い合わせ

担当課	和木町企画総務課 企画係
住所	〒740-8501 山口県玖珂郡和木町和木1丁目1番1号
電話番号	0827-52-2136
対応時間	平日8:30～17:15
公式サイト	▼公式サイト https://www.town.waki.lg.jp/ ▼移住・定住ページ https://www.town.waki.lg.jp/life/3/3/36/