愛知県豊田市への移住のすすめ:自然と都市機能が調和した暮らしを体験
愛知県豊田市は株式会社日総研出版が企画した「全47都道府県幸福度ランキング」で4回連続、総合第1位を獲得しています。
※参照:「中核市幸福度ランキング」で豊田市が総合1位になりました
便利な都市エリアがある一方で自然豊かな山間部も有しているため、市内でも移住先の選択肢が多いのが特徴です。子育て支援、教育環境の充実や、親子で参加できるイベントが多彩なので、ファミリー世帯がワクワクして暮らせるまちと言えるでしょう。
それでは早速、豊田市の特徴や移住情報についてご紹介します。
豊田市での暮らしの魅力:移住前に知っておきたい3つの特徴
豊田市は愛知県の中央に位置するまちです。全国有数の自動車製造出荷額を誇るなど、古くから「ものづくりのまち」としても知られています。
市内は約7割が豊かな森林が占めており、梨や桃など全国に自慢できる農作物も豊富です。
▲みずみずしくて甘い梨。酸味が少ないのも特徴
▲豊田市の桃は品種が豊富。7月~9月にかけて順次収穫される
▲豊田市は米作りも盛ん。「ミネアサヒ」「にじのきらめき」「大地の風」などブランド米もある
▲茶栽培の歴史も古い。てん茶をはじめ、かぶせ茶やせん茶が生産されている
そんな豊田市への移住は下記のような方におすすめです。
- 休みの日はアクティブに過ごしたい
- 身近に自然を感じられるまちに住みたい
- 子どもたちをのびのびと育てたい
なぜ上記のような方が豊田市への移住に適しているのか、特徴を交えながらご紹介していきます。
特徴1:全国規模の多彩なイベントが充実!年中楽しめる豊田市の魅力
豊田市は、ラグビーのワールドカップや、サッカーの舞台となるスタジアムやホールを有しています。そのため、全国規模の大会が頻繁に開催されています。
▲約45,000人を収容する「豊田スタジアム」
2023年は昨年に引き続き、「FIA世界ラリー選手権(WRC)」が豊田市で開催されます。世界の様々な道を舞台にタイムを競う世界最高峰のモータースポーツです。
また、スポーツだけでなく1年を通して多種多様なイベントが用意されています。その中でも豊田市最大のイベントといえば毎年7月末に開催される「豊田おいでんまつり」です。
▲豊田市の企業やさまざまな団体が参加する「おいでん総踊り」は圧巻!東海地区最大規模の花火があがる
そのほか、未就学児から大人まで家族で参加できる「豊田マラソン大会」や、花苗や植木など花と緑に包まれるイベント「とよたガーデニングフェスタ」などがあります。
もちろん、子供向けのイベントもたくさん!中でも毎年大盛況なのが、豊田市とトヨタ技術会が共同で開催するものづくり関連の一大イベント「わくわくワールド」です。
▲スカイホールで開催される「わくわくワールド」ものづくり×教育がテーマ
「わくわくワールド」では、子どもたちが自由な発想で考えたみんなを笑顔にする乗り物を技術者が実際に形にするという夢のようなプログラムもあるとか。
豊田市の多彩なイベントに参加することで、子どもも大人もたくさんの発見や気付きを得られそうです。
特徴2:豊かな自然環境!市内各地で四季折々の風景を楽しめる
便利な暮らしをしながらも、すこし足を伸ばせばすぐに自然に触れることのできる豊田市。山村エリアでは、どこか懐かしい日本の景観が広がります。
▲豊かなみどりと青い空、茅葺屋根の住まいが並ぶ。まさに日本の原風景
また、春と秋に咲く桜「四季桜」や、紅葉の名所として知られる「香嵐渓」など、季節を感じられる観光スポットも多くあります。
▲矢作川最上流部では天然鮎の料理やつかみ取り体験ができる「おいでん・やな」がある
三河高原の最高峰といわれる寧比曽岳での登山、冬にはソリ遊びができるゲレンデもあります。
豊田市は、自然の中でのんびりと過ごしたい方にとっても、自然環境を活かしたアクティビティを満喫したい方にもぴったりな移住地といえるでしょう。
特徴3:子育て環境が充実!教育・補助金・遊び場まで手厚いサポート体制
豊田市は、子育て支援が充実しています。保護者同士の交流ができる子育てサロンやサークル、子育ての悩みについて相談できる支援センターなど、育児中のパパママに孤独を感じさせない施設が豊富にあります。
▲とよた子育て総合支援センター「あいあい」
保育園では2014年から待機児童0が継続中です。国の基準よりも保育士の人数を多く設置しているため、ひとりひとりの子供に目が届きやすいという特徴があります。
学びや体験を重ねて豊かな人間性を培ってほしいという想いから、豊田市では市内にある多数の公共施設の利用は、高校生まで無料!子どもたちが気軽に遊びに行ける場所があるのは、親にとっても嬉しいポイントでしょう。
教育環境にも力を入れており、「ものづくり教育プログラム」を取り入れたり、「サイエンスクラブ」を開催したり、小学校にALTを配置したりと子どもたちにとっても楽しい授業や行事が用意されています。
また、山村エリアでは「小規模特認校制」を行っており、都市部の子どもたちが現在の住所のままで教育を受けられる機会を作り出しています。わが子に合った学校を選べるので、親子ともに安心して学べる環境が得られるのではないでしょうか。
医療費は中学校卒業までの通院費用が無料、さらに高校生・大学生のお子さんが入院した場合は入院費用が無料となる制度も実施しています。こども園では「おむつのサブスクサービス」と題して月額2,508円でおむつが使い放題になる支援も行っているとか。
心配が尽きない子育て、なにかとお金がかかる子育ての不安を軽減してくれるサポートのある豊田市は、ファミリー世帯からの信頼も厚いです。
もちろん公園などの遊び場もたくさんあります!
▲「鞍ケ池公園」動物園や牧場、芝生広場が広がる
豊田市は、子どもの創造力を育めるイベントやスクール、施設もいっぱいです。子どもたちの「やりたい!」を全力で応援できる環境は、いつも親子の笑顔であふれています。
豊田市7エリアの特徴:移住先選びのポイントを解説
豊田市は大きくわけると7つのエリアに分類されます。移住後の暮らしに求めるポイントを見極めて、自身が思う移住地としてぴったりなエリアを見つけてください。簡単に表でご紹介します。
豊田 | 豊田市内の都市部といえるエリアです。主要駅である豊田駅や、飲食店・ファッション・雑貨店などが入るショッピングモール、美術館やコンサートホールなどがあります。 |
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藤岡 | 豊田地区と隣接しており比較的便利な生活ができるエリアです。フジの花が有名で、無料で足湯が楽しめる「石畳ふれあい広場」があるため、多くの人が集まります。 |
小原 | 春と秋に咲く四季桜が美しいと人気のエリアです。江戸時代から受け継がれている小原歌舞伎や、小原和紙の産地であるなど、歴史的な要素がぎゅっと詰まっています。 |
足助 | 古い町並みがのこるエリアです。全国的にも有名な紅葉の名所「香嵐渓」があり、年間約80万人の観光客でにぎわいます。 |
下山 | 中心部の豊田地区に隣接しており、通勤・通学にも便利なエリアです。三河湖でキャンプや釣りなど、自然環境の中、多彩なアクティビティが楽しめます。 |
旭 | 田舎暮らしができるまちとして人気のエリアです。自然環境が豊富で、キャンプ場やバーベキュー場、冬には雪ソリが可能な「旭高原元気村」があるなどアウトドア派な方にもぴったりなエリアです。 |
稲式 | 季節を感じられる自然環境が豊富なエリアです。道の駅「どんぐりの里いなぶ」には、温泉もあり、新鮮な野菜や果物がずらりと並んでいます。 |
山村地域である小原、足助、下山、旭、稲武エリアは特に移住に関する支援が充実しています。詳細は下記URLよりご覧ください。
※参照:山村地域移住情報バンク
豊田市の暮らしを数字で見る:人口・教育・医療・交通の基本情報
▲豊田市駅前。産業、文化、スポーツ施設がコンパクトにまとまっている
ここからは豊田市の暮らしのデータについてご紹介します。
人口 | 人口:417,279人 世帯:186,163世帯 |
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教育 | 公立こども園:60 私立こども園:9 私立幼保連携型認定こども園:22 小規模保育事業所(2施設) 事業所内保育事業所(2施設) 私立幼稚園(10園) 小学校:75 中学校:28 |
医療 | 402件 |
交通 | 【鉄道】 中部国際空港から約1時間20分 名古屋駅から約55分 【車】 名古屋から東名高速道路豊田ICを下車:約40分 |
※数字は2023年7月時点のものです
豊田市は愛知県でいちばん面積の大きなまちです。スーパーや薬局、コンビニのほか、医療機関も市内に点在しているため、生活する上で困ることはないでしょう。
26の鉄道駅を有しており、市内各地を走る地域バス「おいでんバス」が運行しているため、老後の交通手段が確保できる点も魅力。また、インターチェンジも多くあるので市内外へのアクセスも簡単です。
ただ鉄道だと名古屋へ行くまでに少し時間がかかる点がデメリットとしてあげられることが多いそう。若い世代は名古屋へ遊びに行く機会が多いため、今後の発展に期待したいところです。
豊田市の仕事事情:製造業中心の豊富な雇用と多様な就労支援
豊田市は若者の失業率が低いことで知られています。市内には製造業をはじめとした雇用が豊富にあります。実際に大手求人情報サイトで豊田市の正社員の仕事を調べたところ、約19,000件(※2023年7月時点)がヒットしました。
※求人情報の一例
駅前には女性の就労をサポートする「豊田市就労支援室・女性しごとテラス」を設置しています。
▲豊田市就労支援室・女性しごとテラス
市内の約7割が森林を占めていることから、農業や林業を希望する移住者も多くいます。就農支援も行っている「農ライフ創生センター」にて新たな担い手の育成に取り組んでいます。気になる方は下記URLをご覧ください。
豊田市で起業したい!という方向けに、専門の窓口が設置されています。「何から始めたらいいか分からない」「資金繰りについて知りたい」など、起業に関する不安に対応してくれる頼もしいサポートが用意されています。
山村エリアでの仕事探しに関しては、専用の求人サイト「スキマッチング」の利用がおすすめです。正社員だけでなく短期のバイトなども掲載されているので、幅広い年齢層の方に役立ちます。
豊田市は仕事に関するさまざまな体制が構築されているので、移住後も働き口に困ることはなさそうです。
豊田市の住まい事情:まちなか・山村エリアの選択肢と充実の住宅支援
まちなかエリアでは各地で住宅・宅地供給がなされているほか、駅近では生活利便性の高いマンションが数多く供給されています。
山村エリアは広い土地があり、平家希望の方に人気があります。空き家情報バンクもあるので、理想の家が見つかりやすいでしょう。山村エリアでの住宅取得や空き家リフォームに関しては補助金制度もあるため、マイホーム取得にかかる費用の不安を軽減してくれます。
また山村エリアの市営住宅は令和5年4月から入居しやすくなるよう要件が緩和されましたので、移住に向けた仮住まいとして利用することができます。
※参照:空き家情報バンク登録物件一覧
豊田市移住者の生の声:まちなかと山村エリアの暮らしを比較
ここからは実際に豊田市に移住した先輩たちの声をご紹介します。
【山村エリア】
- 昔話に出てくるような原画風景がお気に入り
- 地域のひとたちがやさしい
- 子どもたちがのびのびと過ごせる
- 自然が多いけど買い物にも困らないほどよい田舎暮らしが最高
【まちなかエリア】
- 徒歩圏内になんでもあるので便利な暮らしができる
- 整備されたまちなみがきれい
- 文化施設もたくさんあり気軽に出かけられる
エリアによって移住者の声は異なります。山村地域では地域のひとのあたたかさに触れられるとの声が多く、まちなかでは不便のない暮らし、すこし足を伸ばせば自然があることが評価されています。
バリエーション豊かな魅力をもつ豊田市。住む場所の選択肢が多いので、移住地に何を求めるのかを明確にすることでぴったりなエリアがきっと見つかるでしょう。
豊田市の移住支援制度:相談窓口から体験プログラム、補助金まで
豊田市への移住に興味のある方は、以下の支援をご利用ください。
山村エリア移住のサポート:専門相談窓口と里山暮らし体験プログラム
豊田市の山村エリアへの移住には、専用の相談窓口「おいでん・さんそんセンター」が設けられています。移住する際に気になる、仕事や住まい、子育てについての疑問にワンストップで答えてくれる頼もしいサービスです。公式サイトには、山村エリアで行われるイベントなども掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。
また、豊田市には里山暮らしが体験できる施設「すげの里」が整備されています。農山村地域での交流や移住を希望している方を対象として、宿泊・日帰りでの利用が可能です。移住後のギャップを防ぐためにぜひ利用してください。
豊田市移住支援金制度:最大100万円の補助金で新生活をサポート
豊田市では「UIJターン就業・起業者定住応援補助金」制度を実施しています。東京23区に在住、または23区への通勤をしている方を対象としています。補助金額は下記のとおりです。
補助金額 | 世帯:100万円 単身:60万円 |
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加算額 | 18歳未満の世帯員がいる場合 ひとりに付き100万円の加算 |
対象者や条件については下記URLよりご確認ください。
※参照:移住支援金
豊田市移住相談窓口:お問い合わせ先と公式サイトのご案内
担当課 | 定住促進課 |
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住所 | 〒471-8501 愛知県豊田市西町3丁目60番地 |
電話 | 0565-34-6728 |
対応時間 | 月曜日~金曜日 8:30~17:15 |
公式サイト | 移住・定住促進サイト ファースト暮らすとよた |