栃木市で暮らす良さとは?移住のための仕事・住居・支援情報

この記事では、地方への移住を検討している人に向けて、栃木県栃木市の特徴や生活情報をご紹介します。

栃木市は栃木県の南部に位置しており、東京から約1時間の距離にある、アクセスのよさが自慢のまちです。宝島社が発行する「田舎暮らしの本」の「住みたい田舎」ベストランキングの子育て世代部門で第1位になったこともあり、公園やショッピングモールなど、家族で楽しめる場所もたくさんあるため、子育て世帯の移住先としてもおすすめです。

今回は、移住する際に役立つ情報を中心に、栃木市役所の奈良部さんに伺ったお話を合わせてお伝えしていきます。

栃木市地域振興部地域振興課の奈良部さん

栃木市で暮らす3つの魅力を紹介

栃木県栃木市の暮らしの特徴

栃木市から東京までは約1時間とアクセスが良いため、都内での仕事をお持ちの方も続けながら移住をすることが可能です。

また、公園の数が多いので、外で思いっきり遊びたい子どもを持つ親にとっておすすめの移住先ですよ。高校も8校と進路の選択肢が多く、長い目で見ても子育てをするのに適した環境です。

さらに、栃木市には移住生活を応援する様々な制度があります。都会から適度に離れた距離に住みたい方、子育てをする環境が整ったまちで暮らしたい方は、ぜひ栃木市で理想の移住生活を送ってみてはいかがでしょうか?

それではさっそく、栃木市ならではの特徴について見ていきます。

魅力1:移住者向けのサポートが手厚い

栃木市移住相談イベントの様子
▲移住に向けた相談を丁寧に行っています。

栃木市には移住者向けの様々な補助金がそろっています

特に住まいに関する補助金が豊富で、市内で住宅を取得した方はもちろん、空き家を取得した方、三世代で暮らす方、新婚の方など、幅広い世帯に向けた支援があります。

栃木市から都内に通勤・通学する方を対象にした補助金も好評で、移住の後押しにもなっています。さっそく、補助金の詳しい内容を見ていきましょう。

▼住まいに関する補助金 ※対象や条件がありますので詳しくはお問い合せください

概要 リンク
栃木市結婚新生活支援補助金 ・新婚世帯が市内で住宅を購入・賃借するための費用および引っ越し費用を補助
・最大30万円
・夫婦の所得の合計額が400万円未満
・婚姻時において夫婦の年齢がどちらも40歳未満
公式
栃木市移住支援補助金 ・東京圏から栃木市に移住し、就職・起業等をした方に補助金を支給
・世帯での移住:100万円(18歳未満の子ども1人につき30万円を加算)
・単身での移住:60万円
公式
空き家バンク・空き家バンクリフォーム補助金 ・空き家住宅のリフォーム費用を補助
・リフォーム工事費用の2分の1:最大50万円
・家財処分費用:最大10万円
公式
栃木市多世代家族住宅新築等補助金

・多世代が同居・近居するための住宅を、市街化調整区域等に取得した方に補助金を交付
・本市に5年以上定住することを誓約した方が対象
・3世代以上が同居または近居する住宅
・補助額:20万円

公式
市街化調整区域等空き家購入補助金

・空き家住宅を取得した方に補助金を交付
・本市に5年以上定住することを誓約した方が対象
・補助額:20万円
・栃木市多世代家族住宅新築等補助金との併用はできない

公式
まちなか定住促進住宅新築等補助金『IJU(移住)補助金』 ・栃木市へ移住するための住宅を新築・購入し今後も住み続ける方に補助金を交付
・本市に5年以上定住することを誓約した方
・UIJターンにより移住した方(転入の直前に連続して1年以上栃木市外に住所を有していた方)
・自治会へ加入した方
【基本額】
・新築住宅の建築、購入:30万円
・中古住宅の購入:20万円
【加算額】
・若年世帯加算:10万円
(申請時に所有者または配偶者が40歳未満の場合)
・若年世帯加算:5万円
(申請時に所有者または配偶者が40歳以上50歳未満の場合)
・子ども加算:子ども1人につき10万円
(申請時に所有者に18歳未満の子どもがいる場合)
・勤労者加算:20万円
(申請時に所有者本人が市内で勤労している場合・テレワーク)
・勤労者加算:10万円
(申請時に所有者本人が市内で勤労している場合・テレワーク以外)
・勤労者加算:5万円
(申請時に所有者本人が市外で勤労している場合)            
公式
【フラット35】地域連携型 ・フラット35を利用すると借入金利が0.25%引き下げ 公式
とちぎでTRY!テレワーク移住体験補助金(とちぎお試しテレワーク推進事業) ・栃木市の移住体験施設や宿泊施設で実際の暮らしを体験することができる
・補助費用:10万円
・最短7日(6泊)から最長1か月
・東京圏に在住または勤務している人
・お試しテレワークを実施する全期間にわたり栃木県内に滞在場所を確保すること
・補助金の交付申請前までに市又は県に移住相談をしている人
・出張でないこと         
公式

▼通勤・通学の補助金

概要 リンク
栃木市通勤者特急券購入費補助金~楽賃(らくちん)~ ・都内へ通勤する方の特急券購入を補助
・1月当たり最大1万円
公式
栃木市通学者定期券購入費補助金~通学版楽賃(らくちん)~ ・通学定期券の補助
・1年度につき最大2万円
公式

栃木市に家族で移住すると100万円がもらえる制度は必見ですね。子どもがいるとさらに補助金が加算されますので、子育て世帯にはぜひ注目してもらいたいです。

あわせて栃木市では、新築でも中古でも家を取得した場合に補助金が出ますので、移住先で家を購入したい人におすすめです。子ども加算・勤労者加算もあり、補助額が大きいことも注目ポイントです。

さらに、栃木市に移住し都内に通勤する方には、特急券の購入を補助する制度があります。

生活の要である「住まい」と「仕事」の両方をサポートしてくれる補助金は、移住する時の大きな安心材料となります。ぜひ栃木市が行っている支援をじっくりとご覧いただき、移住に向けての計画を立ててください。

魅力2:子育て世帯にとって居心地のよいまち

太平山あじさい坂にいる女の子の様子
▲約千段の石段の両側にあじさいが咲き誇る「あじさい坂」(引用:栃木市観光協会「あじさい坂」

栃木市は、子育て世帯が住みたい田舎のランキングで1位になったこともあるほど、子育て環境が整っています
参考:宝島社発行「田舎暮らしの本」2017年版「住みたい田舎」ベストランキング『栃木市特別版』

子どもたちが遊べる公園や支援センター、児童館も数多くあって遊ぶ所に困りません。同じ年頃の子どもを持つ親同士が集まれる場所があることは、孤独になりがちな子育ての息抜きにもなるのではないでしょうか。

渡良瀬遊水地には、子どもだけでなく大人も楽しめるアクティビティがそろっているので、家族で楽しく休日を過ごすことができます。

2022年渡良瀬遊水地バルーンレースの様子
▲渡良瀬遊水地で2022年12月19日に行われたバルーンレースの様子

サイクリングやバーベキュー、釣りといった子どもと一緒に楽しめるものから、熱気球、グライダー、スカイダイビング、ウィンドサーフィンといったスリル満点のアクティビティまで幅広く用意されています。

1日中遊ぶことができるので、休日はお弁当を持って子どもと出かけたいですね。

参考:渡良瀬遊水地

また、地元の人は近隣にある大型ショッピングモールや佐野アウトレットに出かけることもあります。車で15〜30分ほどの距離なので気軽に行けますし、天気の悪い日でも出かける場所には困らないのが嬉しいです。

さらに市内には高校が8校もあり、教育の面からも長く子育てをするのに向いているといえます。

魅力3:都内までのアクセスが抜群

栃木市の大きな魅力は、車でも電車でも約1時間で東京に行くことができるという立地のよさにあります。都内は通勤が可能な距離なので、東京にある企業にお勤めの方は現在の仕事を続けたまま移住できます。

移住先で仕事を新たに探すというのは大変なことなので、栃木市の立地は魅力的だといえますね。通勤距離がのびる分電車の運賃は高くなるかもしれませんが、魅力1で紹介した「栃木市通勤者特急券購入費補助金~楽賃(らくちん)~」を使えば特急券の購入費用が補助されます。

都内まで近いと買い物や遊びに行く時も便利なので、栃木市は都会の近くで地方暮らしを楽しみたいという方にぴったりだと思います。

栃木市の暮らしに関する情報

ここからは、実際に栃木市へ移住し生活する時に必要なデータを紹介していきます。

気候 ・1月の平均気温:3.2度
・8月の平均気温:26.3度(佐野地点)
※参考:気象庁ホームページ
人口 約15万5千人
病院 ・病院・クリニック:103か所
・歯科:79か所
学校 ・幼稚園・保育園:33園
・特別支援学校:1校
・小学校:29校
・中学校:13校
・高等学校:8校
・専修学校:4校
・短期大学:1校
食べ物 いちご、ぶどう、なし、宮ねぎ、出流そば、じゃがいも入り栃木焼きそば、藤岡冷汁、鮒の甘露煮、日本酒、太平山名物(団子、焼き鳥、玉子焼き)
娯楽 ・渡良瀬遊水地
・太平山あじさい坂
・太平山遊覧道路
・出流ふれあいの森
・大平町ぶどう団地
・みかも山公園
・つがの里
・八百比丘尼公園
・岩船山クリフステージ
・とちぎ花センター
・いわふねフルーツパーク
近隣都市 ・小山市、下野市、鹿沼市、佐野市、壬生町、野木町
・茨城県古河市
・埼玉県加須市
・群馬県邑楽郡板倉町

栃木市には買い物をする場所、病院、遊ぶ場所が多くあり、普段の生活で困るということはありません。地方暮らしをしたい人の中でも、「必要なものはすべて近くにそろっている現代的な生活がしたい」という人向きの移住先です。

市内でほとんどのことを済ませることができるので、コンパクトに生活したい方にもおすすめです。

また、幼稚園から高校、専修学校まで多くの教育機関があるのも特徴的です。市内に住みながら幅広い選択ができることは、大きなメリットになるのではないでしょうか。

栃木市をよく知ってもらうためにぜひ一度訪れてほしいのが、2年に1度開催される「とちぎ秋祭り」です。

とちぎ秋祭りの様子
▲市内を練り歩く山車には様々な人形がのっている

江戸型人形山車が街を練り歩く光景は豪華絢爛です。縁日や子ども山車まつりも開かれ、来る人を楽しませてくれます。
参考:栃木市観光協会(とちぎ秋まつり)

また、栃木市はいちごの産地としても有名ですが、関東有数のぶどうの産地でもあります。

ぶどう狩りをしている親子の様子
▲市内でぶどう狩りを体験することができますよ

60軒以上ものぶどう農園で賑わう「ぶどう団地」と呼ばれる場所があり、6月下旬~10月上旬までぶどう狩りを楽しむことができます。
参考:栃木市HP(大平ぶどう団地の「ぶどう狩り」)

地方に暮らしながらも都会のように便利な生活ができ、自然の中でのびのびと遊ぶ場所がたくさんある栃木市は、どの世代にとっても魅力的ですね。

【仕事】豊富な求人数、職種が魅力的

大手求人サイトで検索したところ、栃木市の求人は約7,500件ありました。栃木市で新たに仕事を探す場合でも、多くの求人の中から自分の理想とする仕事に出合えそうです

※参考:求人情報の一例

栃木市に就職をすると補助金がもらえる制度もあるので、条件が合う方は上手く活用できるといいですね。(魅力1に詳細があります)

【住まい】賃貸の数が豊富。家を建てたい人は空き家バンクがおすすめ

大手不動産情報サイトを検索すると、約1,100件の賃貸情報がありました。多くの物件があるので、家を借りながらじっくりと土地を探すというやり方もできそうです。
※参考:賃貸物件の一例

すぐに戸建てに住みたいという方は、栃木市の空き家バンクから住まいを探すことをおすすめします。現在(令和5年1月現在)土地を含めて100件以上の掲載があり、その数は全国でもトップクラスです。500万円前後の物件が人気だそうで、成約率は70%と高い実績があります。

前出の補助金を使ってリフォームすることが可能なので、希望の予算内で理想の家を手に入れることも夢ではありません。移住先でマイホームを手に入れたいと考えている人は、栃木市の空き家バンクをチェックしてみましょう。

栃木市空き家バンクあったか住まいるバンク

栃木市へ移住した人の体験談や感想

栃木県栃木市の移住者の声

ここでは、栃木市に移住したみなさんの感想や体験談を集めました。実際に生活している方々の声は参考になると思いますので、ぜひご覧ください。
参考:栃木市移住・定住支援情報パンフレット「とちぎで暮らそvol.6」移住・定住支援情報パンフレット「とちぎで暮らそvol.5」

栃木市へ移住してよかったこと

まずは、栃木市へ移住してよかったことを紹介します。

  • 庭のある家に住むことができた
  • 思ったより土地が安かった
  • テレワーク勤務をすることで子どもと過ごす時間が増えた
  • 交通の便がよい
  • 都市部と同じ感覚で暮らすことができる

栃木市に移住した方の声では、広々とした家を低価格で買うことができることに魅力を感じた人が多かったです。加えて、市内に様々な施設がそろっており、都会と変わらない便利な生活ができることが移住を後押しするきっかけになった方もいました。

栃木市へ移住して大変だったこと

都内へは通勤圏内とはいえ、今までより朝の出勤時間が早くなることは避けられないようです。しかし満員電車に揺られて出勤ということはほとんどなく、電車内で自由に時間を過ごせることをプラスに考えている人もいました。

テレワークも普及してきていますので、会社の制度を上手く利用しながら、無理なく栃木市での生活を送ることができるよう考えていきましょう。

栃木市への移住に関する情報・お問い合わせ

ここでは、栃木市へ移住を検討する際に役に立つ情報やお問い合わせ先を紹介します。

移住定住支援コーディネーターに相談しよう

栃木市のことをもっと詳しく知りたい、移住に関する情報がほしいという方は、移住定住支援コーディネーターに相談することができます。

栃木市移住定住支援コーディネーターの相談風景
▲笑顔で相談を受ける青山さん

移住定住支援コーディネーターの青山さん自身も移住者であり、システムエンジニアとしてもご活躍中です。対面での相談に加えて、LINEやZoomでも相談することができるので、遠方に住んでいる人も相談しやすいですね。

青山さんへの相談方法や場所をまとめましたので、ご覧ください。

概要 リンク
LINEでの相談 ・QRコードでLINEの友だちを追加し相談可能 公式
Zoomでの相談 ・希望日時を予約する 予約リンク
観光交流館「蔵なび」(対面) ・毎週土曜日と祝日に出張移住定住支援窓口を開設
・10:00〜16:00にコーディネーターが常駐
栃木住宅公園のセンターハウス(予約対面) ・栃木住宅公園のセンターハウスにてご相談
・事前予約制
予約リンク

他にもオンラインイベントを開催したり、移住情報を発信したりと、様々な活動を行っています。

まずは栃木市のことをざっくり知りたいという方から、住み心地はどうなのか、教育環境はどうなのかといった具体的な疑問を抱いている方まで、青山さんが丁寧に答えてくれますよ。

同じ移住者の目線から相談に応じてもらえる機会はとても貴重ですので、お近くに住んでいる方は、ぜひ対面での相談にも足を運んでみてください。

栃木市移住・定住の情報サイト

移住体験施設に住んでみよう

栃木市は「移住を考えているけれど、一度住んでみてから決めたい」という人のために、2つの移住体験施設を設置しています。

移住体験施設は、生活に必要な最低限の家具・家電・寝具がそろっているので、手軽に体験に行けることもポイントです。実際に移住した時のことを想定して買い物に出かけたり、まちを散策してみたりすることでインターネットだけではわからない新たな発見があるかもしれませんよ。

移住体験施設をご紹介します。

IJUテラス蔵人館

IJUテラス蔵人館の外観
▲土蔵を活用したカフェ併設型の移住体験宿泊施設

IJUテラス蔵人館は、全国でも珍しい、カフェが併設された体験施設です。内部は現代的な空間になっており、ゆっくりとくつろぐことができます。

IJUテラス蔵人館の内観
▲生活家電もそろっており、栃木市の生活を満喫することができます

概要 リンク
IJUテラス蔵人館 ・カフェ併設型の移住体験宿泊施設
・多くの観光施設に囲まれている
・1泊2千円、1か月3万円(光熱水費込)
公式

蔵の街やどかりの家

蔵の街やどかりの家の外観
▲昭和25年に建てられた趣のある建物

蔵の街やどかりの家は、まちなかにあるため行動範囲も広がり、移住体験にはぴったりの立地です。

蔵の街やどかりの家の内部
▲畳とお風呂を入れ替え、その他はほぼ元のまま使用しているそうです

概要 リンク
蔵の街やどかりの家 ・栃木市の中心部にある県庁掘沿いの一角に佇む一軒家
・1泊2千円、1か月3万円(光熱水費込)
公式

テレワーカーであれば、「とちぎでTRY!テレワーク移住体験補助金」を使えばほぼ無料で生活することができます。

今まで体験施設を利用した方のうち、17組が栃木市に移住を決めたとのこと。「こんなはずではなかった」を防ぐためにも、ぜひ体験施設に宿泊して栃木市の生活を確かめてくださいね。

予約は3ヶ月前で、希望者が多数の場合は抽選になります。移住施設はとても人気で、3か月先まで予約が埋まっているそうです。

(公式)栃木市移住体験施設

宿泊体験の申し込みフォーム

移住体験施設のお問い合わせ

お電話での申込・お問い合わせ:0282-21-2453

お問い合わせ先

少しでも栃木市への移住に興味を持っている方は、お話を聞いてみてくださいね。担当の方が丁寧に対応してくれますよ。

担当課 地域政策課 地域政策係
住所 栃木県栃木市万町9-25
TEL 0282-21-2453
移住ポータルサイト https://www.city.tochigi.lg.jp/site/iju/