鹿児島県垂水市へ移住しよう!暮らしに役立つ仕事・住宅・支援の情報
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「鹿児島県垂水市(たるみずし)」の魅力を紹介します。
垂水市は桜島と錦江湾の美しい自然景観を望めるまちで、養殖カンパチ「海の桜勘」や「ぶり大将」、「ナミクダヒゲエビ」、「ひめあまえび」、飲料温泉水など豊かな食にも恵まれています。
自然がある一方、鹿児島市・霧島市・鹿屋市の3都市に囲まれた好立地でベッドタウンとして選ぶ方も少なくありません。
また、妊娠期からシニア期までライフステージに応じた長期的な支援で、老若男女問わず誰もが住みやすい環境作りに取り組んでいます。
今回は企画政策課地域振興係の方から伺ったお話をもとに、仕事・住居・子育てなど暮らしに役立つ情報をまとめました。
垂水市の3つの特徴
垂水市への移住を検討するにあたり、押さえておきたい特徴は以下の3つです。
それぞれについて詳しく解説します。
特徴1:鹿児島市・霧島市・鹿屋市3都市の中心に位置するまち
垂水市は鹿児島市・霧島市・鹿屋市の3都市に囲まれた立地の良さが魅力です。市内どこからでも1時間以内で3都市へアクセスできます。
市内中心部であれば、フェリー利用で3都市どこでも40分程度しかかかりません。買い物や通勤に便利なため、ファミリー層を中心に戸建てを希望する方も多くいます。
3都市に囲まれている一方、錦江湾と桜島のパノラマビューを望める自然豊かな環境も魅力です。そのため、釣りやマリンスポーツなどの趣味を目的とした方からも選ばれています。
鹿児島市の高校に通学する学生も多いように、子どもの進学先の選択肢も広がります。
特徴2:養殖カンパチ「海の桜勘」をはじめ、焼酎・豚肉など食が豊か
▲「海の桜勘」は刺身はもちろん、カマ塩焼きや骨まで柔らかいびんた煮などで堪能できる
垂水市は特産品である海産物をはじめ、肉や焼酎、野菜などおいしい食に溢れています。
代表する特産品と言えば、養殖カンパチ「海の桜勘」です。鹿児島県の優れた養殖カンパチ・ブリブランドを認定する「かごしまのさかな」に選定されました(※)。脂がのったふくよかな身が特徴の「ぶり大将」と合わせて知られています。その他、「海の宝石」と呼ばれる濃厚な「ひめあまえび」は錦江湾でしか獲れません。
海産物以外には10種類の飲む温泉水が有名です。桜島の麓・垂水温泉の湧水はアルカリ性の滑らかな口あたりが特徴で、飲料水の他に「桜島美湯豚」飼料にも使用されています。
その他、「森伊蔵」「八千代伝」などの芋焼酎や大野地区産の「つらさげ芋」、びわ、さやいんげんなど、挙げればきりがないほど多彩な食に恵まれています。
※参考:これまでに認定された「かごしまのさかな」|鹿児島県
特徴3:妊娠期からシニアまでライフステージに応じた支援が充実
垂水市では、妊娠期からシニアまでライフステージに応じた長期的なサポートを展開しています。
例えば、妊娠期〜学童期の支援を見ても以下の通り手厚い支援ばかりです。
保育料無料 | 2024年4月より0~2歳児の保育料無料化を実施 |
---|---|
特定不妊治療・不育症検査助成 | 不妊治療上限10万円/回を補助 |
おたふくかぜ予防接種助成 | 上限4,000円/回を補助 |
子ども医療費無料化・窓口負担ゼロ | 2024年より18歳までの子どもの窓口支払いを無くす 医療費窓口無料化 |
ブックスタート事業 | 3か月健診時に絵本を2冊、新小学1年生と新中学1年生全員に本を1冊プレゼント |
インフルエンザ予防接種助成 | ・13歳未満2回 ・13歳以上20歳未満1回補助 ・上限2,000円/回 |
他にも、学用品費や新入学学用品費などを一部援助する「就学援助制度」、垂水市奨学資金制度など進学時の経済的支援も用意されてます。
さらに、シニア向けには「がん患者ウイッグ購入費用助成」「重症化高血圧ZERO教室」などの珍しい支援も豊富です。
詳しくは下記よりご確認ください。
公式:垂水市情報ガイド「たるみずにKoi(2023年度版)」
このように垂水市では多角的なサポートで、老若男女問わず住みやすい環境作りに取り組んでいます。
垂水市を構成する9つのエリア
「九つの彩り豊かに 健やかな人を育むまち 垂水」を掲げるように、垂水市は特色豊かな9つの地区で構成されています。
南北に37km伸びた地形で、上から順に境地区・牛根地区・松ヶ崎地区・協和地区・大野地区・垂水地区・水之上地区・柊原地区・新城地区と続きます。
中心部にあたる垂水地区は、市役所や総合病院、スーパー、家電量販店などの各施設が集結した利便性の高いエリアです。
どの地区もそれぞれに異なる利便性を持つため、ライフスタイルに合ったエリア選択が重要です。
市の最先端に位置する地区は市内の移動にやや不便です。ただ、境地区から霧島市、新城地区から鹿屋市まではそれぞれ30分程度しかかかりません。
垂水市の暮らしに関する情報
▲雄大な江ノ島や桜島の景観と溶け込む海潟漁港
ここでは、垂水市の基本情報に加え、仕事・住まいなど移住生活に役立つ情報を紹介します。垂水市で暮らすイメージを膨らませましょう。
気候 | 1月平均気温:8.7℃ 8月平均気温:28.8℃ ※参考:気象庁 |
---|---|
人口 | 人口:12,704人 世帯数:6,331世帯 (2024年1月1日時点) |
医療機関 | 7院(うち、総合病院1院) |
学校 | 保育施設:6園 小学校:7校 中学校:1校 |
交通 | 【フェリー】 ・鴨池・垂水フェリー「垂水港」 ・桜島フェリー「桜島港」 【バス】 ・路線バス ・大隅交通 【車】 ・国道:220号 ・最寄りIC:東九州自動車道「国分IC」(約1時間) |
近隣都市 | 鹿児島市、鹿屋市、霧島市 |
※2024年1月時点
市内各所にクリニックや商店が点在していて生活に困りません。大型ショッピングモールやアミューズメントパークなどは3都市にあるため不便を感じないでしょう。
市外へは車を積みフェリーで移動します。鹿児島市まで1時間以内でアクセスできる「桜島フェリー」は1時間に3本運行しています。鹿児島市(鴨池港)を結ぶ「鴨池・垂水フェリー」も1時間に1便運航していて移動もスムーズです。
フェリー以外にバス路線も整っているため、繁華街にも問題なく移動できます。
現在、市内に産婦人科がありませんが、2024年度に垂水地区へ産婦人科サテライトオフィスが開設される予定です。
【レジャー】絶景・自然体験・新鮮な食を堪能できる3つの施設
▲地域住民はもちろん市外からも人が訪れる「道の駅たるみずはまびら」
垂水市には2つの道の駅と1つの森の駅があり、交流拠点として親しまれています。
「たるたるぱあく」の愛称を持つ「道の駅たるみずはまびら 」は、物産館やカフェの他、屋外には大型遊具や人工芝、砂場で遊べる幼児向けの「子ども広場」もありファミリーに人気です。
2つ目の「道の駅たるみず」は桜島近くに建つ施設で、桜島・錦江湾・霧島連山などの垂水市の豊かな自然をパノラマビューで一望できます。天然かけ流し温泉をはじめ、物産館や新鮮な海産物が味わえるレストランがそろうため、大人も満喫できるでしょう。
「森の駅たるみず」は猿ヶ城渓谷に佇む宿泊・体験施設で、キャニオニングやシャワークライミングなど自然環境ならではのアクティビティが楽しめます。その他、笛作りやニジマス釣りなど多彩な体験が可能です。
道の駅では子どもの遊び場として機能する他、食の豊かさや自然景観を堪能できるとあり老若男女問わず楽しめます。
【子育て・教育】地域一体で子どもたちの成長を見守る
▲0歳~就学前の子どもが利用できる子育て支援センター。おもちゃや絵本が豊富にそろう
垂水市は地域一体となって子どもたちの成長を見守っている、ファミリーに優しい環境です。
子育て支援センターでは有償ボランティアによる育児サポートが受けられる他、エコと経済的負担の軽減に役立つ子ども服のリサイクルも好評です。敷地内にある市立図書館では、絵本の読み聞かせや指遊びなどのイベントも開催しています。
各地区では自治会の行事や学校イベントを通じて市民の交流促進を図っています。地域農家の方がふるさと先生となり、子どもたちに田植えや収穫を教える「米づくり体験」を開催しました。
また、教育面では、GIGA スクール構想の推進として、 AI ドリルの導入や持ち帰り前提の端末整備、遠隔授業による交流促進等に取り組んでいます。 この取組は、全国的にも話題となり、2023年11月に「日本 ICT 教育アワード協議会会長賞」を受賞しています。
子育て支援センターでの季節に応じた各種イベント等は魅力的で、大変おすすめです。(私の子どもたちもお世話になりました!)。また、タブレット端末を手にした児童の文字入力の速さに驚きました!
【仕事】周辺3都市も通勤圏。市内には水産業の求人も
垂水市の働き口は市内のみならず、周辺3都市も通勤圏として選ばれています。
▼大手求人サイトによる垂水市の正社員求人数
垂水市 | 約430件 ※求人一例 |
---|
※縁結び大学調べ(2024年2月時点)
市内の求人には、事務職やサービス・接客業の他、ITエンジニアなどの技術職も見受けられます。また、カンパチ・ブリの養殖や鮮魚出荷オペレーターなど、水産のまちならではの仕事も少なくありません。
鹿児島市・霧島市・鹿屋市を選択肢に加えれば、より希望に近い求人が見つけやすくなるでしょう。
【住まい】空き家バンク物件豊富!住宅購入補助は最大150万円
垂水市は空き家バンクの登録が多く、戸建ての賃貸・購入ともに住まい探しに困りません。
▼垂水市空き家バンク 登録物件情報(2024年2月14日時点)
住宅用賃貸物件 | 7件 |
---|---|
住宅用売却物件 | 16件 |
空き家バンクの賃貸物件の月額家賃相場は、3万〜5万円程度です。ファミリーに適した2階建てから単身向けのコンパクトな平屋までバリエーションに富んでいます。
住宅用戸建ての平均価格は100万円台〜1,000万円台と幅広く、各エリアに登録物件があるため移住目的に合わせて選びやすいでしょう。
住宅取得・賃貸ともに助成制度も設けられています。
垂水市住宅取得費助成金交付事業 | 住宅購入にかかる費用の一部を助成 ・子育て世帯:50万円 ・転入世帯:100万円 ・子育て転入世帯:150万円 |
---|---|
垂水市賃貸住宅家賃助成事業 | 3年間賃貸住宅・空き家バンクの家賃を一部補助 ・40歳未満の夫婦:15,000円/月 ・中学生以下の子どもが2人以上いる世帯:15,000円/月 ・単身:5,000円/月 ・その他転入世帯:10,000円/月 |
詳細は下記よりご確認ください。
その他、民間の賃貸物件と公営住宅があります。定住促進住宅は2カ所あり、錦江町定住促進住宅は月額家賃30,400円/月〜、水之上定住促進住宅は29,400円/月〜入居可能です。
垂水市では、空き家バンクにて随時物件情報を提供しています。また、結婚新生活支援事業補助金もありますので、ぜひご活用ください。
垂水市へ移住した人の体験談
ここでは、垂水市へ移住した方のリアルな声をまとめました。
- 市内は公園が多いので子どもたちの遊び場に困りません。図書館は絵本や児童書の品ぞろえが豊富で読み聞かせもやっているなどファミリーに優しい環境です。
- 都会では感じられない穏やかな時間が流れています。猿ヶ城渓谷や田園地帯などの美しい風景も魅力。
- 消防団や新規就農者の集まりで、知り合いを増やしたり情報共有できたりするのも楽しみの一つです。
- 人が温かいです。通勤距離が短いのですが通勤途中に誰かしら必ず声をかけてくれます。
魅力について伺うと、アクセスの良さから子育て環境の充実、さらには美しい自然風景までさまざまな感想が聞かれました。
また、「地域の方が温かい」「食べ物がおいしい」など、まちの魅力を再認識できたというUターン移住者も少なくありません。いろんな感想があるように、多彩な魅力に溢れるまちだと分かりました。
新規事業を始める方もいれば、セカンドライフを満喫するために移住された方などさまざまです。趣味の釣りを楽しむために博多から移住して市内に一軒家を建てた方もいます。
垂水市の移住に関するお問い合わせ
▲移住相談窓口の他、近県や近隣の市町村と合同で移住相談会も開催している
垂水市の移住に関して疑問や気になる点がある場合は、下記相談窓口へ問い合わせましょう。
担当課 | 企画政策課地域振興係 |
---|---|
住所 | 〒891-2192 鹿児島県垂水市上町114 |
電話番号 | 0994-32-1111(代表) |
対応時間 | 08:30〜17:15 |
公式サイト | https://www.city.tarumizu.lg.jp/ |