青森市への移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「青森県青森市」での暮らしや移住情報をご紹介します。

青森県のほぼ中央に位置する青森市は、人口約26万人を誇る県庁所在地です。八甲田連峰や陸奥湾などの美しい自然に囲まれており、日常において四季折々の景観を堪能できることはもちろん、美味しい海産物・農産物にも恵まれた暮らしが叶います。

また、「高校生まで医療費無料」「公立の小中学校の給食費無料」といった手厚い子育て支援制度が設けられており、ゆとりある子育てライフを送れることも魅力的です。

今回は青森市役所の企画部連携推進課にて主事を務めていらっしゃる春藤さんにお話を伺いながら、青森市での暮らし・仕事・住居・支援内容などを詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

青森市の暮らしとは?主な3つの特徴をご紹介

青森県青森市の暮らしの特徴

空港・新幹線・高速道路・港が揃い、北日本における交通と物流の要衝として発展を続けている青森市。自然や歴史、文化、食が融合した魅力あふれるまちで、特に若い夫婦や子育てファミリーから人気の移住先であるほか、ワーケーション(※1)を検討している方からも大きな注目を集めています。
(※1)ワーケーション:いつもの職場や自宅とは異なる場所で働き、同時に休暇取得も行うワークスタイルのこと

そんな青森市での暮らしには、以下のような特徴があります。

具体的にどのような魅力があるのか、以下でひとつひとつ見ていきましょう。

特徴1:自然の景観やアクティビティ、温泉を満喫できる

青森市には海も山もあり、自然に囲まれた暮らしがしたい方、アウトドアアクティビティが趣味の方におすすめのまちです。

まず、市内には数多くのビーチがあり、夏には海水浴やSUP(※2)などのマリンアクティビティを手軽に楽しめます。また、津軽半島と下北半島に囲まれ、北部を津軽海峡に開いた内湾の「陸奥湾」 もあり、釣りやクルージング、イルカウォッチングなどが人気です。
(※2)SUP:サーフボードの上に立ち、パドルを使って漕ぎながら進むアクティビティのこと

陸奥湾の風景
▲陸奥湾は絶景スポットとしても大人気!特に日の出や夕暮れ時の風景は圧巻です

青森市の南側には日本百名山のひとつに数えられる「八甲田連峰」がそびえ立ち、四季折々の美しい風景を堪能できることもおすすめポイント。雄大な山々の眺望は絵になる絶景で、ハイキングやスキーなどのアクティビティも手軽に楽しめます。

公式:八甲田連峰

春藤さん吹き出しアイコン

青森市は温泉が豊富にあることでも知られており、市内には格安価格で入浴可能な大衆浴場がたくさん点在しています。リフレッシュしたいときに気軽に利用できて大変便利です。また、八甲田に降る雪が日本一おいしい水道水(※)となって、市民のもとに届きます。

(※)参考:日本一おいしい水の源「横内川」

道の駅浅虫温泉「ゆ~さ浅虫」の外観
▲道の駅浅虫温泉「ゆ~さ浅虫」の展望風呂では、美しい陸奥湾を眺めながら温泉を味わえます

公式:道の駅浅虫温泉「ゆ~さ浅虫」

特徴2:美味しい食べ物がたくさん、新鮮で安い

青森市は陸奥湾や近海でとれるホタテやナマコ、サーモン、ヒラメ、マグロといった新鮮な魚介類をリーズナブルな価格で味わえます。また、リンゴやカシス、バサラコーン、八甲田牛などの農産物も豊富で、美味しい食べ物に囲まれた豊かな暮らしが叶います。

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リンゴは近隣の農家の方がお裾分けしてくれることも多く、地元の方とのそういった温かなやりとりがあることも青森市で暮らす魅力です。

特徴3:子育て支援が充実!ゆとりを持って子どもを育てられる

青森市は子育て支援制度の整備にも力を入れており、子育て世帯から「子どもを育てやすい!」と評判です。支援制度の主な内容は以下をご確認ください。

子ども医療費助成 0歳~高校3年生までの医療費を全額助成
給食費無償化 公立の小・中学校の給食を無償で提供
市営バス乗車料の助成 小学生および小学校就学前(1~6歳)の児童を対象に、市営バス乗車料を助成

公式:青森市「子育て支援」

市内には海沿いに広がる「合浦公園(がっぽこうえん)」をはじめ、市内を一望できるキャンプ場、スキー場、総延長1,546mのコースを滑走するローラールージュ「ヒルズサンダー」などを完備した「モヤヒルズ」など、子どもがのびのびと身体を動かせるスポットもたくさん。「どこで遊ばせたらいい?」と悩むこともなく、親子で充実の日々を過ごせます。

公式:合浦公園

モヤヒルズの夏の風景と冬の風景
▲季節ごとに多彩な楽しみ方がある「モヤヒルズ」

公式:モヤヒルズ

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青森市内には保育施設も充実しており、待機児童はここ数年ゼロです。申請すればすぐに子どもを預けられる環境が整っているため、共働きの方も安心して移住していただけると思います。

青森市の暮らしに関する情報

続いては、気候や病院、学校、交通など、青森市での暮らしに関連するお役立ち情報をまとめました。

気候 8月:平均気温23.5℃
1月:平均気温-0.9℃
※参考:気象庁ホームページ
人口 約265,000人(令和6年4月1日時点)
病院・クリニック 約360院
学校 保育施設:124園
小学校:42校
中学校:21校
高校:13校
大学:6校
図書館 市民図書館、県立図書館
名所・観光 三内丸山遺跡、ねぶたの家 ワ・ラッセ、八甲田連峰(新緑、紅葉、樹氷、スキー場)、県立美術館、アスパム、八甲田丸、古川市場魚菜センター「のっけ丼」 など
行事
・イベント
青森ねぶた祭、雲谷高原コスモスまつり、あおもり桜マラソン、浪岡北畠まつり など
交通 【空港】
青森空港

【鉄道】
JR東北新幹線、北海道新幹線:新青森駅
JR奥羽本線:浪岡駅 - 大釈迦駅 - 鶴ケ坂駅 - 津軽新城駅 - 新青森駅 - 青森駅
JR津軽線:青森駅 - 油川駅 - 津軽宮田駅 - 奥内駅 - 左堰駅 - 後潟駅 - 中沢駅
青い森鉄道線:浅虫温泉駅 - 野内駅 - 矢田前駅 - 小柳駅 - 東青森駅 - 筒井駅 - 青森駅

【バス】
青森市営バス
弘南バス
JRバス東北 など

【道路】
東北自動車道
青森自動車道
津軽自動車道
みちのく有料道路
国道4号 など

【船舶】
津軽海峡フェリー
青函フェリー
シィライン
近隣都市 黒石市、五所川原市、十和田市、平川市
東津軽郡:平内町、蓬田村
南津軽郡:藤崎町
北津軽郡:板柳町
上北郡:七戸町

青森市の買い物事情は良好で、特に青森駅周辺に商業施設が集結していて多彩なショッピングを楽しめます。また、郊外にもスーパーやコンビニ、ドラッグストアなどが数多く点在しており、食品や日用品の調達に困ることはありません。

交通の利便性も高く、飛行機にバス、車、船とさまざまな移動手段を利用してどこにでも行くことができます。日常の買い物の際は荷物のことを考慮すると車での移動が便利です。

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注意点としては、冬の降雪が挙げられます。雪が降ると朝晩の1日2回の雪かきは欠かせません。また、道路には除雪車が入るものの雪道ではあるため、車を運転する方は雪道の運転に慣れる必要があります。

青森市での積雪の様子▲雪道を運転する際はスリップ対策をしっかりと行い、無理な運転をしないことがポイントです

仕事情報:市内に絞っても豊富な選択肢があり、多ジャンルから選べる

大手求人サイトで青森市における正社員の求人を検索したところ、4,000以上の情報が見つかりました。求人ジャンルの種類も多く、たくさんの選択肢のなかから仕事探しを行えるでしょう。

参考:青森市内における正社員求人の一例(2024年9月30日時点)

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電車での通勤も可能ですが、マイカーで通勤されているケースが多い印象です。

なお、青森市における世帯年収の相場は約439万円です。青森市への移住後に必要な年収の目安として、ぜひ参考にしてみてください。

参考:青森市における世帯年収相場の一例(2024年9月30日時点)

ちなみに、青森市では東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)から移住される方を対象に最大100万円の移住支援金制度を実施しています。条件に合うかどうか知りたい方は、ぜひ以下の内容をチェックしてみるとよいでしょう。

公式:青森市「移住支援制度を活用する」

住まい情報:賃貸・売買物件ともに充実。空き家バンクも要チェック

大手不動産情報サイトにて青森市内の物件情報を検索したところ、2024年9月30日時点では賃貸物件・売買物件ともに数多くの情報が見つかりました。賃貸の場合は1K・1LDK・2LDKの物件が多く、4~7万円ほどが相場です。また、売買物件においては3LDKの間取りで2,000~3,000万円の価格帯が多くみられました。

参考:青森市における物件情報の一例(2024年9月30日時点)

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青森市では「空き家バンク」の情報も公開しておりますので、ぜひそちらもあわせてチェックしてみてください。

公式:青森市空き家・空き地バンク

青森市への移住ステップ

青森市への移住を検討している場合は、まずは移住相談窓口である「青森市役所 企画部連携推進課」に相談してみるとよいでしょう。また、実際に現地へ足を運び、交通・住まい・買い物事情等を確認しながらご自身との相性を確かめることも大切です。

市内には「まちなか移住体験施設」などのお試し住宅があるため、滞在時にぜひ利用してみてください。多彩なアウトドアアクティビティを楽しめる夏の時期が最もおすすめのシーズンですが、本格的に移住を検討している方は冬の時期にも訪れるとよいでしょう。

まちなか移住体験施設の室内風景(全体)、室内風景(ベッドルーム)、室内風景(ダイニング)、室内風景(キッチン)▲清潔感あふれるおしゃれな内装の「まちなか移住体験施設」。地元住民が通うスーパーにほど近く、リアルな暮らしを体験できます

公式:青森市「移住体験事業」

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タイミングが合えば、1泊2日~5泊6日のワーケーション体験・移住体験にご参加いただけます。仕事が終わったあとに近くの温泉施設でリフレッシュ、など癒しのひとときをお過ごしいただけますよ。募集時は以下のサイトに情報がアップされますので、ぜひ定期的にチェックしてみてください。

公式:青森市「リモートワーク・ワーケーション」

青森市への移住に関するお問い合わせ

担当課 青森市役所 企画部連携推進課
住所 〒038-8505

青森市柳川2-1-1 青森市役所柳川庁舎3階
電話番号 017-752-8751
対応時間 平日8:30~17:00
公式サイト ▼公式サイト
https://www.city.aomori.aomori.jp/index.html
▼移住定住ポータルサイト
https://www.city.aomori.aomori.jp/renkeisuisin/kurashi-guide/sumai/iju-koryu-shiensite/toppage.html#:~:text=%E9%9D%92%E6%A3%AE%E5%B8%82%20%E3%81%A7%E3%81%AE%20%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97