茨城県下妻市への移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説
この記事では、地方への移住を検討している方に向けて、茨城県下妻市(しもつまし)の特徴や生活情報を紹介していきます。
下妻市は、商店や病院、学校などの生活基盤が整っている便利さと、田園風景を眺めながらののんびりとした暮らしを両立できる「トカイナカ」です。
下妻市は別名「花のまち」と言われており、街中で四季折々の花を楽しめます。下妻市での暮らしは、ゆったりした時の流れや、季節の移り変わりを感じることができますよ。
また中心市街地には、大型ショッピングモールをはじめ、多くのお店や飲食店が立ち並んでいます。下妻市には茨城県の大都市・つくば市が隣接しており、車で30分とアクセスも良好。
このように下妻市は、のんびりとした生活と、気軽に買い物を楽しめる利便性の両方を持ち合わせたまちです。
今回はそんな下妻市への移住後の仕事や住まい、行政の支援などをわかりやすく紹介します。
茨城県下妻市の暮らし、3つの魅力
下妻市は茨城県の南西部、東京から約60km圏に位置しています。下妻市は緑と水に恵まれた田園都市でありながら、下妻駅を中心とした市街地エリアでは生活に必要なものが揃っており、利便性が高いまちでもあります。
そんな下妻市の魅力を3つ紹介します。
- 魅力1:のんびり暮らしも都会の楽しみもいいとこ取りした「トカイナカ」
- 魅力2:大手企業が参入しており、求人数たくさん!
- 魅力3:野菜や果物、お肉など、美味しい食べ物がたくさん!
それでは、ひとつひとつ見ていきましょう!
魅力1:のんびり暮らしも都会の楽しみもいいとこ取りした「トカイナカ」
下妻市は、のんびりとした「田舎暮らし」と、ショッピングやイベントが楽しめる「都会的な暮らし」のどちらも叶えることができる「トカイナカ」なまちです。
市の主要駅である「下妻駅」を中心に市街地が広がり、その周りには田んぼや畑などの田園風景が広がっています。
下妻駅周辺には、大きなショッピング施設や病院、飲食店などが集まっています。イオンモールやカインズなど品揃え豊富なお店もあり、週末のショッピングを楽しめるのも下妻市の魅力のひとつです。
なお、隣接するつくば市は茨城県内で人口が2番目に多い自治体で、車で約30分で行くことができますよ。つくば市まで足を運ぶと、複合型ショッピングモール「イーアスつくば」やコストコもあります。
つくばから東京・秋葉原までは1時間と、都内へのアクセスも良好なんです。
市内には総合病院が3か所あり、隣のつくば市には筑波大学附属病院や筑波メディカルセンター病院といった高度医療に対応している大きな病院があります。医療環境が整っている地域なら、いざという時にも心強いですよね。
このように、下妻市は非常に利便性が高く生活がしやすいまちです。一方、地方都市ならではののんびりライフも楽しむことができるまちでもありますよ。
下妻市は別名「花のまち」とも言われており、市内で季節ごとの色とりどりのお花を観賞することができます。見どころは、小貝川ふれあい公園のポピーです。一面に咲き乱れるポピーは圧巻で、遠方からも毎年多くの方が訪れるんだそう!
▲毎年5月頃に見頃を迎えるポピーの数は、なんと約300万本!
ほかにも、桜や菜の花、あじさい、コスモス、菊、芝桜、あやめなど、四季折々のお花をいたるところで見ることができます。
▲小貝川の堤防では、春の訪れを感じさせてくれる菜の花が咲いています。
また、下妻市には周囲6kmの大きな湖「砂沼」があります。砂沼周辺では、多くのお祭りやイベントが行われるんです。
砂沼は周回できるようになっており、ウォーキングやランニングをしながら、季節ごとの花や湖の景色を楽しめます。テニスコートや野球場も整備されており、自然の中で運動しながらリフレッシュできますよ。
さらに砂沼では、近年人気急上昇しているSUPの体験もできます。
SUPとは、サーフィンのボードのような板の上に立って、ボートのパドルでこいで進むスポーツです。5歳以上なら一緒に体験できるので、家族みんなでSUPにチャレンジするのもいいですね。
それから、地方都市でのんびりライフを送るには、豊かな自然にプラスして「温泉」があると嬉しいですよね!下妻市には、アルカリ性の天然温泉が湧き出しています。
そんな下妻市には「ビアスパークしもつま」という温泉施設があり、多くの市民から親しまれていますよ。ピアスパークしもつまでは、露天風呂や薬湯風呂など、多彩なお風呂に入ることができます。宿泊施設も整っているので、ちょっとした贅沢や小旅行にもおすすめです。
湯上がりには、下妻市の地ビールで温まった体を締めるのが、最高の贅沢のようですよ。
▲下妻駅から車で10分と、いつでも気軽に温泉に入れます!
このように、下妻市は日常生活の利便性が高く生活の基盤が整っている上に、自然を感じながらのんびり暮らすことができます。トカイナカへの移住を検討している方にはピッタリな環境ですよ。
魅力2:大手企業が参入しており、求人数たくさん!
下妻市内には、9カ所の工業団地が整備されており、直近では米化粧品最大手のエスティローダーやフジパン、LIXIL、カルビーなど、大手企業がいくつも進出しています。
そのため、製造業などの二次産業の求人が多く、転職に取り組みやすいのも下妻市の魅力です。
また、現在も企業誘致に力を入れており、新たな工業団地の整備が進められています。それにともない、新たな求人もどんどん増えていく見込みのようです。
下妻市のように企業誘致に力を入れているまちは移住者が多いので、これから移住する方が地域に馴染みやすいのも魅力です。他の移住者とも知り合いやすく、心強いですよね。
また、下妻市では新たに移住される方に向けて住居を増やしたり、支援施策を拡大させるなど、よりよい定住環境の整備に努めているのだとか。これから移住を考えている方は、下妻市を要チェックです!
魅力3:野菜や果物、お肉など、美味しい食べ物がたくさん!
下妻市の食べ物は「何を食べても美味しい!」と評判です。道の駅や直売所など、農家の作物を手に入れやすい環境が整っていて、新鮮で美味しい食材を購入できます。
近年、「コシヒカリにもまさるのでは」と注目されているお米「ミルキークイーン」は、つくば農業研究センターで開発された品種で、下妻市の特産品としても愛されています。
他にも、全国銘柄食肉コンテストで最優秀賞に輝いた豚肉「ローズポーク」、全国一の生産地を目指している梨など、高品質でたしかな美味しさを評価されている食材がたくさんありますよ。美味しい食材が身近にある環境では、毎日のお料理がはかどりそうですね。
ちなみに、下妻市には、「サン・SUNさぬま」という砂沼の湖面を一望できるカフェや美味しいパン屋さんなど美味しいお店もたくさんあります。カフェでのんびり過ごしたり、テイクアウトして色とりどりのお花を見ながらお茶をいただいたりしてみてはいかがでしょうか。
下妻駅周辺には「しもんチャリ」というシェア自転車があります。駅周辺の施設などの各地に10か所のチャリポートがあり、市内のサイクリングやお買い物に利用できますよ。
しもんチャリの利用には100円玉が必要ですが、利用後に返却されるので、無料で利用できます。下妻市の食べ歩きに活用するのもよさそうです。
食べ物が美味しいまちでは、日々の暮らしが何倍も楽しくなるのが魅力ですよね。
下妻市の暮らしに関する情報
下妻市のなかでは、下妻駅周辺が大きなお店や飲食店、病院などが集まっている、利便性が高い地域となっています。一方、下妻駅周辺のエリアから少し離れると、鬼怒川や小貝川、筑波山といった自然の景観を感じられる、田園風景が広がるエリアになっています。
医療環境としては、小児科や救急対応、入院設備が整った病院は一通り揃っています。万が一の時には、隣のつくば市にある筑波大学附属病院が高度医療にも対応しているので、心強い環境だと言えそうです。
ちなみに、下妻市内の市立中学校は2018年に建てられた下妻中学校や2012年に建てられた下妻東部中学校など、比較的新しい校舎が多いです。下妻市の中学校に通えば、広々とした綺麗な環境で勉強や部活に専念できますよ。
下妻市で実施されている支援制度で特徴的なのが「指定ゴミ袋の無償配布」です。
市指定ごみ袋の無償配布 | 住民登録をしている世帯に1年分として、「指定ごみ袋引換券」を無料配布する。 1~2人世帯100枚分、3~4人世帯120枚分、5~6人世帯140枚分、7~8人世帯160枚分、9~10人世帯180枚分、11人以上世帯200枚分 |
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このように、結構な枚数のゴミ袋を無料で配布してくれます。もちろん、足りない時は10枚500円で購入できますよ。
単純計算して、1〜2世帯では5千円分、11人以上の世帯では1万円分のゴミ袋を支給してもらえます。ゴミ袋代って案外出費がかさむものなので、このようにしっかり支援してもらえると助かりますよね。
【交通】バスと鉄道でお出かけも便利!
次に下妻市の交通に関する情報を紹介します。
交通 | 【電車】 関東鉄道常総線 主要駅:下妻駅 【バス】 関鉄パープルバス 下妻市コミュニティバス「シモンちゃんバス」 筑西・下妻広域連携バス |
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近隣都市 | つくば市 筑西市 常総市 結城郡八千代町 |
大都市へのアクセス | 【東京】 車で約1時間30分 電車で約1時間30分 【大阪】 電車で約4時間半(新幹線経由) |
下妻市内の南北の移動には電車が利用でき、東西方向はコミュニティバス「シモンちゃんバス」を利用するとスムーズに移動できます。
また、筑西市のJR川島駅と下妻駅を結ぶ「筑西・下妻広域連携バス」や、下妻駅とつくばセンター(TXつくば駅)、JR土浦駅を結ぶ「関鉄パープルバス」も便利です。
▲下妻市のイメージキャラクター「シモンちゃん」と可愛いカラーリングが特徴です。
しかしながら、路線バスが通っていない地域もあるので、車があったほうが快適に生活できます。
市内には駐車場のあるお店が多いので、車でも快適にお出かけできます。さらに市内の各駅には無料駐車場が整備されているので、駅から離れたところに住んでいても電車通勤を選択しやすいですよ。
【仕事】市内には二次産業、隣のつくば市では三次産業の求人が多い
下妻市の仕事に関する情報はこちらです。まずは、仕事選びの参考として、下妻市の平均世帯年収から見てみましょう。
平均世帯年収 | 約500万円 |
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(2022年11月現在 縁結び大学調べ)
2人以上の世帯における平均年収なので、家族で移住する場合には、世帯あわせてこのくらいの年収を目指すとよいかもしれません。求人を選ぶときや、生活費を計算するときの参考にしてみてください。
▼下妻市と周辺の求人数
求人数 | |
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下妻市 | 約3,200件 |
下妻市から30分圏内 | 約5,000件 |
(2022年11月現在 縁結び大学調べ)
下妻市には多くの大手企業の工場が進出しており、9つの工業団地が整備されています。そのため、製造業をはじめとした二次産業の求人が多いようです。
求人数は市内だけでも約3,200件と豊富なので、下妻市内で十分職探しが可能です。つくば市にはサービス業などの三次産業の求人が多く、つくば市に働きに出る方も多いようですよ。
【起業支援】空き店舗の改修に補助金あり
下妻市には、空き店舗を利用して開業をする方向けに補助金を交付する制度があります。起業を考えている方は確認してみてください。
支援制度 | 内容 |
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空き店舗活用起業・コミュニティ活動支援補助金 | 空き店舗を活用して小売業等を行う起業者等、またはコミュニティ活動を行う方に対し補助金を交付。 店舗改装費:工事費の2分の1(上限50万円) 店舗賃借料:賃借料の2分の1(上限月額5万円) |
この制度の詳しい内容は下記のホームページからご覧ください。
公式:下妻市空き店舗活用起業・コミュニティ活動支援補助金交付要綱
【就農支援】農業を始める方への資金支援あり
下妻市では、これから農業をはじめる新規就農の方への支援制度が整備されています。
▼下妻市の就農支援制度
支援制度 | 内容 |
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経営開始資金 | 新たに農業経営を開始する方に対し、最大で150万円×3年間=450万円を支援。 |
農機シェアリングサービス事業 | 下妻市内在住者が下妻市内の農地でトラクターのシェアリングサービスを使用する場合、1時間当たりの利用料金を4,400円から2,200円に減額支援。 |
新たに農業を始める場合、研修や農地の準備など、さまざまな面でお金がかかります。このような支援がある地域なら、新規就農しやすいですね。
支援制度の支給要件など詳しい内容は下記のホームページからご覧ください。
【住まい】周辺自治体と比べ、地価が安く、マイホームを建てやすい!
ここからは下妻市の住まいに関する情報を紹介します。まずは、下妻市にどのくらい物件があるか見てみましょう。
▼賃貸物件と売買物件の件数
賃貸物件 | 約50軒 |
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売買物件(空き家バンク) | 0軒 |
(2022年11月現在 縁結び大学調べ)
下妻市は企業誘致にも力を入れており、新たな企業がどんどん参入しています。そのため、アパートなどの賃貸物件が不足気味になっているようです。下妻市としては、住まいの供給環境の改善にも取り組んでいるようですが、気に入った物件を見つけた際は、早めに決断をしたほうがよいでしょう。
なお調査した時点では、空き家バンクの売買物件は全て「契約済み」になっていました。空き家への移住を希望される方は、直接下妻市の企画課窓口に問い合わせるか、地元の不動産業者に相談するのが良さそうです。
下妻市では空き家リフォームの工事費用の補助を行っています。空き家を購入する際は検討をしてみるといいかもしれません。
下妻市住宅リフォーム資金補助金 | 個人住宅におけるリフォーム工事(修繕、改築、増築、模様替え等)に対し、工事費の10分の1(上限10万円)を補助 |
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また、下妻市は都会と比べて土地が安いので、新築住宅を購入しやすいのも魅力です。都会と同じ金額で、より広く立地のよい土地を購入することができます。そのため、下妻市に住んで、つくば市に通勤する方も多くいます。
一旦、賃貸物件に移住をして、ゆっくりと時間をかけて定住場所を探してみるのもいいかもしれませんね。住まいに関する支援制度については、下記のホームページをご覧ください。
【子育て】公園や図書館、支援制度など、子育て環境が充実!
下妻市は子育てのしやすさにも定評があるまちです。広々として綺麗な図書館がありますし、地域交流センターや子育て支援センターなど、子どもが遊んだり親が子育て相談をしたりできる環境が整っています。
▲絵本を買っていると結構お金がかかるので、図書館が充実していると助かりますよね。
▲図書館では読み聞かせのイベントもおこなっています。
他にも大きな屋根付きの広場やスケートボード専用パーク、ボルダリングなどがある「Waiwaiドームしもつま」、大きな遊具や広場、ゴルフパーク、バーベキュー場が整っている「小貝川ふれあい公園」など、親子で遊べる公園がたくさんあります。
小貝川ふれあい公園内には、近くを流れる小貝川に生息する生き物について学べる「ネイチャーセンター」もありますよ。
▲ネイチャーセンターは国蝶のオオムラサキを模しており、子どもたちに大人気です。
このように下妻市には、遊びや学習に楽しく取り組める環境が整っています。
下妻市には子育ての支援制度も用意されているので、一部紹介します。
出産育児応援給付金 | 新生児出生時に応援給付金5万円を支給する。 |
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保育所等副食費補助金 | 保護者の副食費の負担軽減を図るため、副食費補助金を交付する。 |
このように、下妻市は公園や図書館、病院、学校など、子育てに必要な施設が整っており、資金面でも支援してくれるまちです。子育て世帯での移住でも、下妻市ならのんびり田舎暮らしが実現できそうですね。
これらの支援制度の詳細については、下記のホームページをご覧ください。
下妻市へ移住した人の体験談・感想
実際に下妻市に移住された方の声を紹介します。
- 大きなショッピングモールや病院があり、生活には困らない。
- 思っていたより田舎ではない。
- 大型のショッピングモールがあるので、子連れでも買い物しやすい。
- 野菜やお肉などの産直が多い。
- 新鮮で美味しい食品が格安で手に入る。
- 駅の無料駐車場が便利。通勤の電車はいつも座れて快適。都内へは1時間半かかるが苦にならない。
他にも、「平日は都会で仕事しているからこそ、下妻市の程よい田舎が心地よい」「他の地域からの移住者が多いので、移住した時に馴染みやすかった」という意見もありました。
下妻市は身近に自然が広がっており、中心市街地には大型のショッピングモールがあります。隣には茨城県の大都市・つくば市が位置しているので、不自由なく移住生活が送れるのが魅力のようです。
利便性を優先したい方は、下妻駅周辺の市街地エリアに移住して、時間がある時にレジャーや田園風景を楽しむ。日頃から自然を感じたい方は市街地から少し離れた場所に移住して、休日に中心市街地やつくば市へショッピングに行く。
便利で、ちょうどいい田舎でのんびり暮らしが実現できる、そんな贅沢なまちが下妻市なのかもしれませんね。
下妻市への移住に関する問い合わせ
もし下妻市への移住に関してわからないことがある方は、こちらへお問い合わせください。
担当課 | 下妻市役所 企画課 |
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住所 | 〒304-8501 茨城県下妻市本城町3丁目13番地 |
電話 | 0296-43-2114 |
公式サイト | https://www.city.shimotsuma.lg.jp/ |