【白川町への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報|岐阜県

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「岐阜県加茂郡白川町(しらかわちょう)」での暮らしについてご紹介します。

白川町は、岐阜県の中南部、加茂郡の東部に位置する人口約7,400人のまちです。標高1,000mを超える山々に囲まれ、山間を流れる清流に沿って集落が点在する自然豊かなエリアであることから、「水や緑に囲まれた場所で暮らしたい」とお考えの方におすすめですよ。

さらに注目したいのが、「高校卒業まで医療費無料」「出産祝い金・出産祝い品支給」といった子育て支援が充実していること。多彩なサポートを受けながらゆとりある子育てライフを送れることから、小さな子どものいるご家庭や若いご夫婦などからも大きな注目を集めています

今回は白川町移住交流サポートセンターにお勤めの坂田さん・鈴村さんにお話を伺いながら、白川町での暮らしや移住に関するお役立ち情報をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

白川町移住交流サポートセンターにお勤めの坂田さん・鈴村さん

白川町での暮らしとは?4つの特徴をチェック

白川町の暮らしの特徴

面積の約8割以上を山林が占め、豊富な水資源にも恵まれた白川町。自然豊かな風土を活かした木材産業や茶の栽培が盛んであるほか、近年では観光・レクリエーション業も活発に行われています。

集落には里山の原風景が広がり、自然と人の温かさに触れながら暮らせることも特徴のひとつです。そういった穏やかな田舎まちでありながらも都市部にアクセスしやすいため、「田舎に住みたいけれど、休みの日には都会にもふらっと足を運びたい」とお考えの方にも向いています。

そんな白川町での暮らしは、以下のような方におすすめです。

  • 田舎暮らしを楽しみたいけれど、交通面が不便な場所は避けたい方
  • まちの方との人付き合いや、地域のイベントなどを積極的に楽しみたい方
  • 魅力的な子育て支援がある場所に移住したい方

なぜ上記のような方に向いているのか、ここからは白川町で暮らす魅力について詳しく解説します。

特徴1:自然に囲まれた暮らしが叶う

白川町の風景

白川町には、里山の自然を堪能できる場所がたくさんあります。

たとえば絶景スポットとして人気を集めているのが、まるで緑のじゅうたんのような美しい茶畑が広がる「美濃白川茶茶園」。新芽が出る5月~6月が見頃で、山間部ならではの幻想的な風景を満喫できます。

美濃白川茶茶園と集落の風景
▲シーズン中には、山裾に美しい縞模様が浮かび上がります

また、キャンプやバーベキュー、川遊びなどを楽しめる「クオーレふれあいの里」をはじめ、美しい景観を楽しみながらドライブができる観光道路「美濃白川四季彩街道」、さらには二ッ森山や大山白山などのトレッキングコースなども人気です。四季折々の変化を感じながらゆったりと過ごしたり、アウトドアレジャーをアクティブに楽しんだりと、さまざまなスタイルで自然を堪能できるでしょう。

>>「クオーレふれあいの里」について詳しくはこちら

>>「美濃白川四季彩街道」について詳しくはこちら

白川町の坂田さん
坂田さん

自然に囲まれた静かな環境や、農業にチャレンジしやすい環境に憧れて移住される方も多くいらっしゃいますよ。

特徴2:交通の利便性が高い

白川町にはJR高山本線が通っており、特急を利用すれば岐阜駅まで約40分、名古屋まで約1時間でアクセスできます。都市部へ気軽に足を運べるため、通勤・通学や買い物等に不便を感じることはありません。

なお、各地から白川町へのアクセスについては以下をご確認ください。

【電車を利用する場合】

名古屋駅から 名古屋駅ーJR東海道本線で約20分ー岐阜駅ーJR高山本線で約50分ー白川口駅
新名古屋駅から 新名古屋駅ー名鉄本線で約35分ー鵜沼駅ーJR高山本線で約30分ー白川口駅
富山駅から 富山駅ーJR高山本線で約1時間30分ー高山駅ーJR高山本線で約1時間30分ー白川口駅
多治見駅から 多治見駅ーJR太田線で約30分ー美濃太田駅ーJR高山本線で約35分ー白川口駅

※縁結び大学独自調べ(2023年1月)

【車を利用する場合】

名古屋から白川口まで 国道41号線で約1時間30分
中央自動車道・恵那インターから白川口まで 県道恵那白川線で約45分
東海環状自動車道・美濃加茂インターから白川口まで 国道41号線で約45分

※縁結び大学独自調べ(2023年1月)

また、バスの利便性も高く、町内には「白川中央線」「白川東白川線」の2路線のほか、路線バスに乗り継ぐ「予約制バス」も整備されています。「予約制バス」は地区ごとに1本ずつ走行しており、好きな時間にどこにでも呼べて大変便利です。

特徴3:地域の方の温かさに触れられる

人の温かさに触れられることも、白川町で暮らす魅力のひとつです。

たとえば野菜やジビエ肉などのおすそ分けがあったり、困ったことがあれば手伝ってくれたり。時には近所のお酒好き同士が集まってワイワイとお酒を楽しむこともあるなど、アットホームな雰囲気のまちです。

まちには「清流白川夏まつり」や「美濃白川ふるさとまつり」といった地域の祭事も充実しているため、イベントを通じて自然と仲を深められるでしょう。

白川町の鈴村さん
鈴村さん

優しくてお世話好きな方が多く、移住者の方を温かく迎えてくれますよ。田舎ならではの人付き合いを楽しみたい方におすすめのまちです!

特徴4:子育てしやすい環境が整っている

白川町には子育てしやすい環境が整っており、子育て世帯の方からも人気のまちです。

まず注目したいのが、保育施設の待機児童がゼロであること。町内には保育園が6園あり、移住後すぐに子どもを預けて働くことも可能です。
※参考:白川町の待機児童数ゼロの一例

また、白川町は各種の妊娠・子育て支援も充実しています。具体的な支援内容については以下をご確認ください。

【妊娠関連の支援制度】

  • 特定不妊治療費助成:「岐阜県特定不妊治療費助成事業」に申請して承認された治療について、県からの助成額を差し引いて助成(1回の治療につき上限10万円、1年度あたり2回まで申請可能)
  • 一般不妊治療費助成:一般不妊治療(人工授精)に係る治療について、1年度あたりの治療費の2分の1(上限5万円)を助成 ※2年間の条件あり

【出産・育児関連の支援制度】

  • 出産祝い金:白川町にお住まいの方が出産した場合、第1子・第2子には1万円の地域振興券を、第3子には10万円の定期貯金証書を贈呈
  • 出産祝い品:白川町にお住まいの方が出産した場合、つみき「つみマスくみマス」と可燃用ごみ袋(小袋)を贈呈
  • 医療費助成:高校卒業までの医療費を全額助成(入院時の食事代も全額補助)
  • 子育て応援給付金:お子さんが満1歳を迎えた際と小学校入学前に5万円分、中学校入学前に10万円分の地域振興券を給付 など

>>白川町の子育て支援について詳しくはこちら

白川町の暮らしに関する情報

続いては、気候や病院、学校、交通など、白川町での暮らしに関連するお役立ち情報をまとめました。

気候 1月:平均気温-1.0°C
8月:平均気温23.6°C
※参考:気象庁ホームページ
人口 約7,400人(令和4年12月1日時点)
病院 病院・クリニック:2件
学校 保育園:6園
小学校:4校
中学校:2校
(令和4年時点)
文化・芸術 【名所・旧跡】
犬地城址・野原城址・飛水峡・大山白山神社・パイプオルガン・地歌舞伎 など

【祭事】
美濃白川ふるさとまつり・朴葉フェスタ・各地区夏祭り など
食べ物 白川茶・白川ハム・アユ など
交通 【鉄道】
東海旅客鉄道・高山本線「白川口駅」「下油井駅」

【路線バス】
濃飛バス
娯楽 有名スポット:美濃白川アウトドアリゾート「クオーレふれあいの里」・美濃白川ふるさと体験村・佐見川峡・トレッキング・ボルダリング・釣り・川遊び など
近隣都市 中津川市
恵那市
下呂市
加茂郡七宗町
八百津町
東白川村

白川町の気候は「内陸性気候」に属しており、年間の平均気温は12℃程度です。冬季には氷点下になることもありますが、降雪は少ない傾向があります。

町内にはスーパーやホームセンターがあるほか、白川の特産品が豊富に揃う道の駅「美濃白川ピアチェーレ」、白川町産の農産物などが購入できる産直市場「野菜村チャオ」もあり、日常の買い物に困ることはありません。車を1時間ほど走らせれば大型のショッピングモールにもアクセスできるため、家具や家電、ファッション用品の買い物も比較的不便なく楽しめるでしょう。

注意したい点は、町内に高校がないことです。バス等で近隣の美濃加茂市や下呂市、可児市などに通学する必要があるため、子育て世帯の方はアクセスのしやすさも考慮して住むエリアを決めることをおすすめします。

白川町の坂田さん
坂田さん

最も遠くてバスと電車で1時間~2時間ほどかかりますが、四季折々の景色を眺めながらのんびりと通学時間を楽しんでいる方が多い印象です。

仕事情報:「白川ワークドット協同組合」に相談するのがおすすめ

大手の求人サイトで白川町における「正社員の求人数」を検索してみると、約300件がヒットしました。車で30分圏内の加茂郡七宗町や東白川村を含めると450件程度の求人情報が公開されており、建設や土木関連の仕事が多い印象です。
参考:求人情報の一例(白川町内)
参考:求人情報の一例(白川町から10km圏内)

なお、白川町内の企業で構成された「白川ワークドット協同組合」があり、事務局へ白川町での就業について相談することも可能です。たとえば登録業者への短期派遣や、冬のキャンプ場の手伝いなどを紹介してもらえるので、まずはそういった単発的な仕事をしながら就業先を探すのもよいでしょう。

>>「白川ワークドット協同組合」について詳しくはこちら

また、移住を機に農業を始めるのもおすすめですよ。白川町には農業支援組織「あすなろ農業塾」、有機農業でまちづくりを目指すNPO法人「ゆうきハートネット」があり、農業研修はもちろん独り立ち後のサポートも行っています。

農業一本ではなく、副業としてチャレンジする方が多いのだとか。就農支援制度もあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

>>白川町の就農支援について詳しくはこちら

さらに、白川町には就業関連の助成制度も豊富に揃っています。以下の内容をチェックして、利用できそうなものがあればぜひご活用ください。

  • 技能職就業者助成金:1年以上を修業年限とする研修機関に入所し、修業後5年以内に町内に居住して技能職に就業しようとする方を対象に、月額1万円以内の奨学金を給付
  • 林業技術者等修学資金貸付:県の森林文化アカデミーに在学し、将来町内の林業事業体等に就職予定の学生を対象に、上限100万円修学資金を貸し付け(2年間)
  • 創業支援事業補助金:(1)新規に商工業を開業する小規模企業者等の開業にかかる経費(用地取得・店舗建設・店舗賃貸料等)の1/2を助成(上限100万円 ※賃貸は月3万円)(2)創業で従業員を雇用する場合に1名につき1万円を1年間支援

>>白川町の就業支援について詳しくはこちら

ちなみに、白川町で勤務する正社員の世帯年収相場は約515万円で、全国平均の約500万円よりも高めの水準です。相場との比較も行いながら仕事探しをすることで、好待遇の求人を見つけやすくなるでしょう。
※参考:年収相場の一例

住まい情報:「空き家バンク」に豊富な住宅情報あり

自治体が運営する「白川町空き家バンク(白川町移住交流サポートセンター内)」をチェックするのもおすすめです。以下のページに売買物件や賃貸物件の情報が掲載されていますよ。ただいまお問い合わせ多数につき、申込から入居まで3か月~半年程度かかるため、気に入った物件があれば早めに申し込むとよいでしょう

>>白川町の空き家について詳しくはこちら

なお、白川町空き家バンクを通じて移住すると、以下の住宅支援を利用できます。ぜひ以下で概要をチェックしてみてください。

住宅取得等支援事業

概要:住宅の新築や中古住宅の購入に対して、補助金を交付する制度

住宅を新築(新築住宅を購入)したときに受けられる補助金

  • 【基本額】住宅の構造を問わず一律50万円
  • 【県産材使用加算】主構造が木造の住宅で、構造用木材に県産材を5立方メートル以上使用する場合:30万円
  • 【水道加入加算】簡易水道加入分担金を支払った場合:45万円
  • 【子育て加算】中学生までの子どもを扶養している場合:1人につき10万円

中古住宅を購入したとき受けられる補助金

  • 【基本額】住宅の購入・増改築・家財処分に要した費用の1/3(上限50万円)※それぞれ30万円以上のものが対象で、どれかひとつでも可
  • 【子育て加算】中学生までの子どもを扶養している場合:1人につき10万円

住宅を賃貸したとき受けられる補助金

  • 【基本額】家賃の1/2(上限:月額1万5千円、最大36か月)
  • 【子育て加算】中学生までの子どもを扶養している場合:1人につき月額2千円
  • 【改修補助】入居者又は賃貸住宅所有者が賃貸借契約を締結した中古住宅で、30万円以上の増改築及び家財処分を実施した場合:増改築と家財処分費の合計の1/3(上限50万円)

子育て世帯安心リフォーム事業

  • 中学生までの子育て世帯で、150万円以上のリフォームを実施する際:50万円補助

    >>白川町の住宅支援について詳しくはこちら

    白川町へ移住した方の体験談

    白川町へ移住した方の体験談

    ここでは、実際に白川町へ移住した方の体験談をご紹介します。

    • とにかく人が優しい!困ったことがあるとすぐに助けてくれるので、いつも安心感がある
    • 地域の方が町の景観を大切にしているため、自治会の清掃活動や草刈りを通して、地元への愛情を感じるとても素敵なまち
    • 子どもがのびのびと遊べる自然が身近にあり、支援制度も充実しているので育児しやすい
    • 名古屋に日帰りで行けるので、休日に都会の魅力も味わえて大満足

    白川町へ移住した方の多くが、「人や自然が温かく、居心地の良いまち」と評価しています。また、子育て環境に関して満足の声も多く挙がっており、ゆとりを持ってゆったりと育児を楽しんでいる印象を受けました。

    そのため、白川町は自然豊かでアットホームな土地への移住を希望する方、子育てしやすいエリアを探している方などにおすすめです。

    白川町への移住ステップ

    ここでは、白川町への移住に向けて行いたいことをご紹介します。

    ステップ1:移住について相談する

    白川町移住・交流サポートセンター外観

    まずは、白川町への移住について具体的に相談してみましょう。「白川町移住・交流サポートセンター」が窓口となっており、以下のフォームから問い合わせると折り返し連絡をもらえます。

    >>「白川町移住・交流サポートセンター」に相談する!

    ステップ2:現地に足を運んでみる

    白川町への移住について本格的にお考えの方は、ぜひ現地に足を運んでみるとよいでしょう。その際は、白川町移住交流サポートセンターが運営する1日1組限定の「まちやど在所(ざいしょ)」や、ゲストハウスの「晴耕雨読とみだ」を利用するのがおすすめです。

    宿泊をしながら、白川町でのリアルな暮らしを体感してみてください。

    まち宿「在所」のコワーキングスペース
    ▲「まちやど在所」に宿泊すると、白川町の特産品「美濃白川茶」の緑茶・ほうじ茶・紅茶などを楽しめるフリーカフェ付きのコワーキングスペースを利用できます

    >>「まちやど在所」について詳しくはこちら

    >>「晴耕雨読とみだ」について詳しくはこちら

    白川町への移住に関するお問い合わせ

    担当課 白川町移住交流サポートセンター
    住所 〒509-1113
    岐阜県加茂郡白川町三川860
    電話番号 0574-80-0384
    対応時間 平日8:30~17:15
    公式サイト https://shirakawa-ijuu.com/