北海道鹿部町(しかべちょう)で暮らす良さとは?移住のための仕事・住居・支援情報

この記事では、北海道鹿部町(しかべちょう)への移住を検討している方に向けて、まちの魅力や移住後の暮らしの情報をご紹介します。

北海道の茅部郡に属し、駒ヶ岳の南東部に位置している鹿部町。ホタテやたらこ、カレイなど海産物の宝庫であり、漁業のまちとして知られています。30カ所以上もの源泉があり、温泉が暮らしのすぐそばにあるのも魅力です。

また、「未来ある子どもたちが増えてほしい」という思いから、子育て支援に力を入れているためファミリー世帯の移住希望者必見のまちとなっています。

それでは早速鹿部町の魅力や、移住後に役立つ暮らしの情報、移住支援制度を詳しく解説していきます。

本日お話を伺った方
鹿部町のキャラクターたらずきんちゃん

鹿部町企画振興課 移住定住事業運営支援
地域おこし協力隊

遠藤 麻耶さん

鹿部町での暮らし:4つの魅力

北海道鹿部町暮らしの特徴

大小3つの漁港を有する「さかな王国」鹿部町。漁業はまちの基幹産業となっており、漁港で揺れる鮮やかな大漁旗からは漁師たちの誇りが感じられます。

鹿部町の漁港写真

朝日に照らされながら海に繰り出す船

また鹿部町は、海だけでなく渡島半島のランドマークである秀峰・北海道駒ヶ岳を有する自然環境豊富なまちです。一方で、観光都市である函館市・函館空港まで車で50分、函館空港からは東京まで2時間とアクセス良好な点も移住希望者にとって嬉しいポイントではないでしょうか。

そんな鹿部町への移住は下記のような方に適しています。

  • おいしい食材に囲まれて暮らしたい
  • 季節の移り変わりを肌で感じたい
  • 子どもたちが自然の中でのびのびと暮らせて、支援が充実しているまちがいい
  • 週末はアクティブに動きたい

では、なぜ上記の方に向いているのか、鹿部町の魅力を交えながらご紹介していきます。

魅力1:漁業のまち!たらこ・ホタテ・昆布など新鮮な海鮮物がいっぱい

海をバッグに撮影されたホタテ

鹿部町では、ホタテやイカ、昆布、タコ、カレイ、ホッケなど、季節ごとにさまざまな海産物が楽しめます。中でも噴火湾で水揚げされる「たらこ」は、鹿部町を代表する特産品として人気が高いです。

鹿部町たらこの物撮り
▲きめ細やかにぎっしり詰まった粒と塩分が低いのが特徴的な「鹿部町たらこ」

鹿部町たらこは、さまざまなアレンジで堪能できるのも魅力です!

鹿部町たらこのお茶漬け

鹿部町たらこのおにぎり

鹿部町たらこをのせたぶっかけうどん

鹿部町たらことしらすをのせたどんぶり

スクロールでたらこのアレンジメニューの写真が見られます→

2月~4月は、ホタテが旬です。噴火湾のホタテは甘くて濃厚な味わいで、刺身だけでなくパスタや炊き込みご飯などアレンジ自由自在!見ているだけでおなかが鳴りそうです。

鹿部町のホタテ

鹿部町で獲れたホタテのパスタ

鹿部町のホタテで作った炊き込みご飯

スクロールでホタテのアレンジメニューの写真が見られます→

鹿部町の海の恵みがもたらす食材は、世界に誇れるものばかりです。鹿部町に移住すれば、毎日おいしい海産物が食卓を彩ってくれることでしょう。

「日本旅先ぐるめチャンネル」では鹿部町のおいしい食べ物が動画で紹介されています。

【ASMR】美味しい音/北海道・鹿部町 サクッじゅわっと!「たらこ天丼」
自然の力でパワーチャージ!間歇泉としっとりほたて饅&極上寿司!
鮭の遡上!イクラに感動!本場の漁師飯!!【北海道グルメ】
山の自然も豊富な北海道鹿部町!駒ヶ岳を望む美しい自然の中で海鮮BBQと森歩き

魅力2:山・川・海ぜんぶある!ほっと癒される田舎暮らしが叶う

漁港と駒ヶ岳の写真

鹿部町は、山・海・川が暮らしのすぐそばにあります。海での浜遊び、川遊びを体験できる公園などもあるため、子どもたちが自然の中でのびのびと遊べる環境です。

秀峰・駒ヶ岳の四季折々に移り変わる景色に魅了される方も多くいます。

冬の駒ヶ岳と道路
▲雪をまとった北海道駒ヶ岳。幻想的な景色が見られる

駒ヶ岳と草原
▲見る角度によって表情が変わる北海道駒ヶ岳

慌ただしい毎日の中でも、ふと立ち止まってあたりを見渡せば壮大な自然が広がる鹿部町。移住すれば、ほっと癒される暮らしが送れるでしょう。

魅力3:子育て負担ゼロ!教材費・給食費・制服代が無償化

鹿部町は子育て支援にとても力を入れています。2023年4月より「子育て負担ゼロ」を掲げ、妊娠期から大学卒業後までの手厚いサポート「きらきらプラン」をスタートしました。

表で分かりやすく説明します。

妊娠
産後
・不妊治療:30万円の支給
・不育治療費:10万円の支給
・出産応援金:5万円
・子育て応援金:5万円
幼児期 令和6年度より
・給食費・教材費:完全無償化
令和7年度より
・0歳~2歳児:保育料無料
義務
教育期
令和6年度より
・教材費・給食費・制服代・修学旅行
・小中学生ともに完全無償化
・中学校卒業時:新生活応援給付金として10万円を支給(※令和5年度より)
高校
大学~卒業後
・高校生応援給付金
月額15,000円×36カ月分を支給
・高校卒業時:新生活応援給付金として10万円を支給

表を見て分かるように「子育て負担ゼロ」という言葉がぴったりなサポートが勢ぞろいしています。鹿部町は、ファミリー世帯はもちろん、これから家族が増えるという新婚世帯にも適した移住地といえるでしょう。

子育て支援の詳細は、下記URLよりご確認ください。

公式URL:未来きらきらプラン(妊娠〜幼児期)
公式URL:未来きらきらプラン(義務教育期〜)

魅力4:温泉・公園・道の駅!週末遊ぶ場所に困らない

鹿部町には、ひとりでも、友達・恋人・家族連れでも楽しめる施設がたくさんあります。

道の駅「しかべ間歇泉公園」は、地元の海鮮食材がずらりと並んでおり、温泉施設も併設されているため、鹿部町外からも多くの方が訪れる人気スポットです。

道の駅「しかべ間歇泉公園」の入口
▲「たらこ」の暖簾が可愛らしい道の駅の入口

しかべ間歇泉の前の広場
▲北海道遺産にも認定された「しかべ間歇泉」10分に1回の間隔で温泉が吹きあがる

しかべ間歇泉の足湯を楽しむ家族連れ
▲間歇泉の温泉を利用した足湯もあるので、のんびり一休みができる

また、川遊びや遊歩道、大型遊具、温水プールなどが隣接している「鹿部公園」は、鹿部町の人々の憩いの場所でもあります。日中はテントを張ってのんびり過ごす家族連れも多いとか。

鹿部公園の川沿いの写真
▲鹿部公園は、四季折々の花や草木が楽しめるだけでなく、バーベキューコーナーもあり

鹿部公園の春:桜が咲いている様子
▲春は桜の名所となる

ひょうたんの形をした沼がある「ひょうたん沼公園」も必見です。沼のまわりの散策路には、四季折々の花が咲きます。

鹿部町にあるひょうたん沼公園
▲沼越しに見える駒ヶ岳も絶景

鹿部町に移住すれば、週末に家族で時間を過ごす場所に困ることはなさそうです。

鹿部町の暮らしに関する情報

鹿部温泉観光協会画像:鹿部町を空撮した写真

ここでは、鹿部町での暮らしに役立つ情報をご紹介していきます。

気候 1月:平均気温-3.7℃
8月:平均気温21.0℃
※参照:気象庁ホームぺージ(直近の森観測地)
人口 人口:3,597人
世帯数:1,843世帯
(2023年5月1日現在)
学校 幼稚園:1
小学校:1
中学校:1
病院 内科:1
歯科:1
交通 函館バス
JR函館本線:鹿部駅
予約型バス(デマンドバス)
アクセス ■函館から
・普通列車で約50分▶JR函館本線鹿部駅下車▶バスで市街地まで16分
・直通バスで90分
・車で約60分

■札幌から
・車で4時間30分

■新函館北斗駅から
・車で約30分

鹿部町は、北海道の中でも温暖な気候で、積雪が少ない地域でもあります。1、2月は40cmほど積もる日もありますが、通常は10~20㎝の積雪量だそう。

鹿部町のキャラクターたらずきんちゃん
遠藤さん

冬の道路は除雪がいき届いているので、車の運転は難しくありません。また、夏には真夏日(30度以上の日)は10日程しかなく、過ごしやすい気候です。夏のみ鹿部町に住むのもおすすめです。

ホームセンターや小板商店、道の駅が町内にあるため、生活に必要なものは問題なく手に入ります。小板商店は、珍しいお魚が販売されているため買い物が楽しく、移住の先輩たちにも人気があるそうです。

医療機関ですが、大きな病院は車で20分ほどの距離にある森町、七飯町にあります。町内感覚で通える距離なので困ることはありません。

公共交通機関はありますが、便利な暮らしをしたいなら車が必要な点は覚えておいてください。

【仕事】鹿部町内での求人は少な目。地域就労サポートセンターに相談がおすすめ

大手求人情報サイトで鹿部町の仕事を検索すると約50件でした。※求人情報の一覧

しかし、30分圏内で通えるエリアまで視野を広げると1891件と大幅に求人数が増加しました。車で30分圏内が許容範囲であれば、鹿部町内にこだわらず、エリアを広げて検索してみることをおすすめします。

また、鹿部町には鹿部町地域就労サポートセンターを開所しています。求職者・求人者のマッチングを行っているので、仕事を探している方はまず一度相談してみるのはいかがでしょうか。

公式URL:鹿部町地域就労サポートセンターについて

【住まい】空き家バンクあり!住宅支援も検討中

鹿部町では、空き家バンクを実施しています。これまで23軒ほどが成約済みで、みなさんリフォームやDIYを楽しまれているそう。理想の空き家に出会うまで随時チェックしておくのがおすすめです。

公式URL:鹿部町空き家バンク

鹿部町のキャラクターたらずきんちゃん
遠藤さん

住宅にまつわる支援内容を2023年度から実施予定です!
移住を考えている方は、まず「ちょっと暮らし体験事業」をご活用ください。実際に鹿部町を感じていただき、もっと知りたい方はサポートいたします。

鹿部町には、大和ハウス工業さんが運営している「ロイヤルシティ鹿部リゾート」があります。※詳細は下記「移住までのステップ」にて紹介

500人ほどの方が移住しているリゾート内では「森と暮らす」をテーマに森林住宅地区での生活が体験できます。短期、長期滞在ができる宿泊先がありますので、ぜひチェックしてみてください。

鹿部町の住まい情報や支援内容に今後目が離せません!

鹿部町へ移住した方たちの声

北海道鹿部町移住者の声

ここでは実際に鹿部町への移住を果たした先輩たちの声をご紹介します。

  • 山と海がすごく近いのが魅力
  • 都会にはないゆっくりとした生活が楽しめる
  • 漁師町なので海産物が美味しい
  • 雪が少なくて暮らしやすい
  • ご近所さんとの距離感が良好
  • 漁師町なので、お魚をくれるなど身内感が心地よい

自然環境の豊富さや海産物のおいしさ、さらに人のあたたかさに触れる声など、地方移住の理想がつまったような声がたくさん見受けられました。

一方で、駒ヶ岳の噴火が心配という声があるのも事実です。しかし、鹿部町は隣接している森町・七飯町と合同で「北海道駒ヶ岳火山防災協議会」を設け、全国の中でも手厚い防災対策を実施しています。24時間の監視や、もしものときにも町民を災害から守るための対策は万全です。

メリット・デメリットについてしっかり把握してから鹿部町への移住へと踏み切りましょう。

鹿部町に移住するまでのステップ

鹿部町に移住したい!という気持ちが高まった方も多いのではないでしょうか。

鹿部町は移住支援にも力を入れており、YouTubeチャンネルやパンフレットも充実しています。まずは下記URLより情報をゲットしてくださいね。

YouTube:【北海道鹿部町】しかべチャンネル【公式】
パンフレット:暮らしの情報満載!鹿部町

STEP1:相談してみる!【ワンストップ窓口】

情報を集めていざ行動に移そうと思っても「何から始めたらいいか分からない」という方は鹿部町のワンストップ窓口へ相談してみてください。

移住の際に気になる点やお悩みに、的確なアドバイスがもらえるはずです。

公式URL :移住相談ワンストップ窓口

STEP2:実際に訪れよう!【鹿部町体験観光ツアー】

鹿部町温泉観光協会では、下記のような体験プログラムを実施しています。

  • 浜のかあさん地元料理体験
  • 棒鱈たたき体験
  • こんブーケづくり体験
  • 駒ヶ岳山麓リゾート森あるき
  • 船釣り体験
  • 手ぶら漁港釣り体験

浜のかあさん地元料理体験で魚をさばく様子
▲季節の旬の魚を使って鹿部町ならではの家庭料理が楽しめる「浜のかあさん地元料理体験」

浜のかあさん地元料理体験で使われる海産物
▲新鮮な海産物を贅沢に使って料理できる

蒸し釜料理体験の様子
▲温泉での蒸し釜料理体験。北海道グルメでおなじみのジンギスカン

昆布漁業体験
▲昆布の養殖場での作業体験。うれしい昆布のお土産付き

気になる体験プログラムがあればぜひ積極的に参加してみてください。鹿部町を知ることのできる良いきっかけとなるでしょう。

公式URL:鹿部町体験観光プログラム

STEP3:暮らしてみよう!【ちょっと暮らし体験】

鹿部町のお試し暮らし住宅ショートステイハウス
▲施設名:シマエナガ・最大4名まで(ショート・ロングステイ対応)

鹿部町では、開放感あふれる森林住宅地にて「ちょっと暮らし体験」を実施しています。

家具家電がそろっているので、鹿部町での実際の暮らしがお試しできます。最大で29泊までの利用が可能です!移住後の生活のイメージをつかんでください。

鹿部町のショート・ロングステイハウス
▲施設名:オオルリ・最大6名まで(ショートステイのみ)

ちょっと暮らし体験をする方にはさまざまな特典があります。

  • フェリー割引
  • 宿泊費の助成
  • 公共施設が町民料金で利用可

詳細は下記URLよりご確認ください。
公式URL:鹿部町ちょっと暮らし事業 体験者募集!

鹿部町の移住に関するお問い合わせ

担当課 鹿部町役場 企画振興課
住所 北海道茅部郡鹿部町字鹿部252番地1
電話 01372-7-5297(直通)
公式サイト https://www.town.shikabe.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/iju_teiju/index.html