三重県大台町に移住したらどうなる?地域の魅力・仕事・住まいの情報|縁結び大学
この記事では地方への移住を検討している人に向けて、三重県大台町の魅力や仕事、住まいといった暮らしに関する情報をまとめています。
大台町は、清らかな川などの自然環境が豊かで、地域の人々のコミュニケーションも良好なことから、子育てがしやすいエリアです。
今回は大台町企画課の宮本さんと、移住コーディネーターの佐々木さんのお二人に、移住に役立つお話を伺ってきました。
大台町の3つの特徴
大台町は、三重県の中南西部に位置しており、町の中心部に沿って宮川が流れています。宮川は国内でも有数の美しい川として知られていますよ。
豊かな自然に囲まれた場所でありながら、伊勢、松阪や奈良を結ぶ役割を果たしてきた歴史があり、今も近隣の市街地へのアクセスは良好です。
そうした特徴から、近年は子育て世代の若い人々が移住してくる例も少なくないのだと言います。
それでは、大台町の魅力である3つの特徴について、順に見ていきましょう。
特徴1:地元の人々の人柄がよくコミュニケーションも活発
大台町では、47の区ごとに集まりや活動があり、移住すれば自然とコミュニケーションの場に参加できるのだと言います。
例えば、近所の人から野菜をもらったり、何か困ったことがあれば手伝ってもらえたりと、ちょうどいい距離感があるようです。
人とのつながりを大切にして、生活を豊かにしたいと考えている人には、特におすすめできる地域です。
大台町は、とにかく皆さん人柄がいいんです。これは一番の自慢であり、移住をおすすめできるポイントでもあります。
特徴2:ユネスコエコパークにも登録された自然環境。遊び方もいろいろ
▲大杉谷登山口近くにある大日嵓(だいにちぐら)
大台町の魅力といえば、なんと言っても豊かな自然です。エメラルドグリーンの川や桜、紅葉など、四季を通して美しい景色にふれることができます。
特に宮川を中心とする自然環境と人々の営みは「大台ヶ原・大峯山・大杉谷ユネスコエコパーク」としてユネスコエコパークに登録されており、「自然と人の共生」を目指すモデル地域となっています。
▲大杉谷の峡谷では、雄大な滝やエメラルドグリーンの沢を見ることができる
また鮎などの魚釣りのスポットとしても有名で、関西圏や中部圏からやってくる人もいるのだと言います。
ほかにも登山や川遊び、キャンプ、SUP(※)などができる環境が身近にあるため、こうした趣味をきっかけに移住に興味を持つ人も多いそうですよ。
※Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)。ボードの上に立って、手に持ったパドルで漕いで進む、水上アクティビティ。
▲宮川で川遊びを楽しむ子供たち
なお四季を通して、大台町の自然を体験するツアーが行われているようなので、興味を持った方はまず参加してみるのもおすすめです。
特徴3:のびのびと子育てができる地域。経済的な支援も
大台町では、子育て支援にも力を入れています。地域のコミュニケーションが活発なので、子育て支援センターではすぐにママ友と知り合ったり、職員の方とつながったりできるようです。
また医療費は15歳まで無料、小学生の給食費が無料など、経済的な支援も充実しています。待機児童はゼロなので、復職などの計画を立てやすいのも魅力ですね。
さらに自然が豊かな地域なので、家の近所には山や川など、遊び場になる場所がたくさんあります。保育園でも、自然の中で遊ぶ野外保育を取り入れていますよ。
▲大台町内の保育園で実施されている野外保育の様子
このほか大台町では、不妊治療などの助成も行っています。詳しくは公式ページをご確認ください。
大台町の暮らしに関する情報
では次に、大台町での生活をイメージできるように、暮らしに関する情報をまとめていきます。まずは以下の表をご覧ください
気候 | 1月平均気温:4.2°C 8月平均気温:26.1°C ※参考:気象庁。近隣の粥見(かゆみ)地区のデータを参照 |
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人口 | 総人口:8,349人 世帯数:4,075世帯 (令和6年5月1日時点) |
病院 | 医療機関:6か所 歯科医院:6か所 |
学校 | 小学校:4校 中学校:2校 高校:1校 |
食べ物 | ジビエや鮎など、地元の旬の食材を生かした料理 |
交通 | 【鉄道】 主要な駅:三瀬谷駅 JR東海紀勢本線:栃原駅〜川添駅〜三瀬谷駅〜滝原駅 【バス】 ・東京高速線 ・三重交通56系統松阪熊野線 ・大台町営バス 【高速道路】 紀勢自動車道:大宮大台IC〜奥伊勢PA |
観光・レジャー | 大台町B&G海洋センター、こども王国、湿地観察園、奥伊勢フォレストピア、奥伊勢宮川温泉など |
近隣都市 | 三重県松阪市、多気町、大紀町、度会町、紀北町、奈良県川上村、上北山村 |
大台町は、特急も停車する三瀬谷駅の周辺が中心エリアとなっており、役場などの公共施設やスーパー、ドラッグストア、飲食店、本屋などがそろっています。
全体としては、三瀬谷を含む東半分は生活に便利なエリア、一方の西半分は自然豊かでレジャーで人気のエリアになっています。特に西側の地区では雨が多く、湿気もあるため、生活の拠点とする場合は住環境をよく確認しておいたほうが良さそうです。
また町の外へ遊びに行く場合は、松阪市、あるいは映画館や雑貨店も入っている明和町のイオンモールが人気だそうです。
なお車で移動する場合、松阪市まで約40分、名古屋市まで約1時間40分、大阪市まで約2時間30分でアクセスできます。
仕事:主幹産業は林業や茶業。近隣都市への通勤もあり
大手の求人情報サイトで大台町の正社員求人を検索したところ、約200件が見つかりました。(2022年12月時点)
※参考:求人情報の一例
地域の主幹産業である林業や茶業に関連する会社、またシステム設計やエンジニアを募集する会社もあるようです。
町内の仕事だけだと、希望にぴったりのものが見つかりづらいかもしれません。町外なら松阪市や多気町へ通勤している人がいますね。
住まい:賃貸も空き家もあり。住みながら情報を集めるのもおすすめ
大手の賃貸情報サイトで大台町の賃貸物件を探したところ、約30件がヒットしました(2022年12月時点)。決して多いとは言えませんが、家賃は低く抑えられるようです。
※参考:賃貸情報の一例
また公式の空き家バンクサイトで検索したところ、20件が見つかりました(2022年12月時点)。比較的新しい物件もあったので、気になる人はチェックしてみてください。
>>公式:三重県移住・交流ポータルサイト(空き家バンク一覧)
地元の人と顔見知りになると空き家を紹介してもらえたりするので、まずは今ある賃貸で住み始めることで、いい物件に巡り合える可能性もありますよ!
大台町に移住した人の体験談や感想
それではここで、実際に大台町へ移住した人々の体験談を見てみましょう。
- 松阪市で仕事が決まって、庭付きの賃貸住宅を探していたとき、市役所から大台町の空き家バンクの話を聞きました。ちょうど30分で通勤できる場所に、景色のいい物件を見つけたので移住を決めました。
- 自然が豊かで、伝統的な街並みが残っている空間に癒されています。雄大な山々は、毎日異なる表情を見せてくれて、いまでは山登りが趣味になりました。
- 役場の人が親切でありがたかったです。移住した場所には宮川を中心に森林が広がっていて、思い描いていた理想の暮らしを送ることができています。
- 地域の人の温かさを感じています。近くの人が困っていたら助け合うというのが、ごく自然なことになっています。
大台町へ移住した人は、山や川などの自然を満喫しながら、ゆったりと暮らしているようです。地域の人や役場の人の人柄もよく、快適に過ごすことができているというコメントが目立ちました。
大台町への移住に向けての具体的な行動
大台町には行政から委託を受けて運営されている、大台町空き家・移住相談窓口「AWAサポートデスク」があります。
▲大台町への移住相談窓口であるAWAサポートデスク
住宅や仕事などを含めて、大台町への移住に関する相談を受け付けているので、まずはこちらに相談してみるのがおすすめです。
また空き家改修補助金(上限100万円)についての情報も掲載されているので、興味のある方は合わせてチェックしてみてください。
>>公式:AWAサポートデスク(大台町空き家・移住相談窓口)
なお今後、「お試し移住」に関する施策を充実させていく予定なのだそうです。
大台町への移住に関するお問い合わせ
大台町への移住に関しては、大台町の生活環境課、または移住相談窓口の委託を受けている「AWAサポートデスク」までお問い合わせください。
担当課 | 生活環境課 |
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住所 | 〒519-2404 三重県多気郡大台町佐原750番地 |
電話番号 | 0598-82-3787 |
移住ポータルサイト | https://www.ijyu.pref.mie.lg.jp/html/city.php?no=20160119090823 |
AWAサポートデスク (大台町空き家・移住相談窓口) |
https://desk.awapj.com/index.php |