【高知県仁淀川町への移住】日本一水質の良い川がある街で、自然と共に暮らす
この記事では高知県仁淀川町(によどがわちょう)への移住を考えている方に向けて、仁淀川町の特徴と暮らしに関する情報(移住支援・空き家バンク・交通網など)についてご紹介します。
仁淀川町は四国山地に位置しており、壮大な山々が町を囲っています。町内には、仁淀川を中心とした大小無数の川があります。さらに仁淀川の水質は日本トップレベルで、世界屈指の透明度を持つ川として有名(※)です。
※参考:仁淀ブルー観光協議会公式サイト
また、町の中心街から高知市までは車で約1時間ほどと都市部へのアクセスが良い点も魅力の一つとなっています。
そんな豊かな自然に恵まれ、都市部へのアクセスも良い仁淀川町への移住には以下のような方がおすすめです。
- 豊かな自然と共存した生活を送りたい
- 充実した子育て支援を受けたい、のびのびと子育てしたい方
- 県内の都市部への通勤・通学を考えている方
今回は、地域おこし協力隊の竹村さんと、実際に他地域から仁淀川町へ移住してきた空き家調査員の清水さんに仁淀川町への移住や暮らしに関する情報を伺いました。
仁淀川町ってどんなところ?特徴や魅力を紹介
仁淀川町の移住に関する情報をお伝えする前に、皆さんに仁淀川町がどんな町かを知ってもらうため、町の2つの特徴についてご紹介します。
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- ▼仁淀川町はこんな町!!
- 日本一水質が良い川が流れる、自然豊かな町
- 土佐三大まつりの一つ「秋葉まつり」が有名で伝統文化を大切にしている町
特徴1:日本一の水質を誇る仁淀川
仁淀川町は、日本一水質が良い「仁淀川」の流れる町として有名です。
町の名前にもなっている仁淀川は、仁淀ブルーと名前が付くほど青く澄んでおり、その透明度は世界屈指です。また、実際に国土交通省が行なっている水質調査では、2020年までの過去10年で8回も「水質が最も良好な河川」に選ばれています。
町内には仁淀ブルーを堪能できるスポットがいくつかあり、有名なのは「安居渓谷」です。季節や時間帯によって異なる、さまざまな姿を見せてくれます。
▲仁淀川町の安居渓谷
自然豊かな仁淀川町では、日々子どもたちが自然とたくさん触れ合いながら生活をしています。また、地元の保育所に通う子どもたちは、夏場になると石で枠組みされた川の中で安全に毎日川遊びをするそうです。
そんな仁淀川町は、綺麗な水と山々に囲まれた自然豊かな町で暮らしたい方や、自然の中でのびのびと子育てをしたい方にオススメの移住先です。
特徴2:土佐三大祭りのひとつ「秋葉まつり」が有名
仁淀川町は、200年以上続く伝統的な祭り「秋葉まつり」の開催地としても有名です。
この祭りは高知県の土佐三大祭りの一つで、高知県保護無形民俗文化財にも指定されており、開催日である2月11日は、毎年多くの人で賑わいます。
秋葉まつりの見どころは、長さ7mもの棒の先に付けた鳥毛を2人で投げ合う「鳥毛ひねり」です。10mほど離れた2人が鳥毛を投げ合う姿は、観客の視線と歓声を集めます。
また、祭りの開催日には屋台などが立ち並び、地元の人々の交流の場となっているので、移住した方も気軽に行くことができます。
こういった歴史ある伝統文化に触れることができる点も、仁淀川町で生活する魅力の1つです。日本の伝統文化やお祭りに興味がある方は、仁淀川町で楽しい移住生活を送ることができるでしょう。
鳥毛を落としたりしないかどうか、ヒヤヒヤしながらその迫力を実際に見て体感してほしいです!!
移住前に知りたい!仁淀川町の暮らしに関する基本情報
ここからは仁淀川町の暮らしの特徴について、気候や交通網などの基本的な情報から、移住支援や仕事、住まいなどの移住に関わる情報をご紹介します。
まず最初に、仁淀川町の基本情報についてご紹介します。
【気候】全国有数の多雨地帯!冬場は雪も降るため冬用タイヤが必須
高知県は全国の中でも有数の多雨地帯で、梅雨や台風の時期が特に降水量が多くなります。
また、仁淀川町は、年に数日程度の積雪があり、町の中心地でも数センチ積もります。道が凍結することもあるため、町内の人々にとって、車の冬用タイヤは必須アイテムです。
移住した際は、必ず冬用タイヤを準備しておきましょう。
【病院】町内の各エリアにそれぞれ診療所がある
一般診療所が町内の各エリアにそれぞれあります。
町内に大きな総合病院はありませんが、最寄の総合病院「佐川町立高北国民保健病院」までは、町から車で約30分程度で行くことができます。
高知県内には、病床400を超える病院が複数あり、県内の医療体制も充実しています。
【買い物】町外への買い物に行く必要がある
町内には、コンビニや小規模スーパーが数店舗ありますが、生活必需品を町内で全て揃えるのは難しいため、近隣の町へ買い物に出かけることが多いです。そのため、生活に車は必需品となります。
▼近隣の町の食料品店等まとめ
越知町 | 中規模のスーパーマーケット ※仁淀川町から越知町までは車で約15分 |
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佐川町 | 中規模のスーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンター ※仁淀川町から佐川町までは車で約20分 |
なお、町内に大きな食料品店はありませんが、新鮮な野菜を売る直売所はあるため、そこで安心で安全な野菜を手頃な値段で購入することが可能です。
【アクセス】県庁所在地の高知市までは車で約1時間ほど
高知県内の県庁所在地・高知市へのアクセスが良い点も、仁淀川町で生活する魅力の一つです。
▼高知市までの所要時間
- 車:約1時間
高知市への通勤・通学も可能で、実際に高知市まで通勤をしている方もいらっしゃいます。
【仕事】林業・農業への就業を目指す方への支援制度が整っている!
仁淀川町は、林業や農業が主な産業となっています。
大手求人サイトで仁淀川町の正社員求人を調べたところ、約30件ヒットしました。検索範囲を通勤時間30分圏内の25km以内まで広げると、求人数は約1,000件まで増えます。(2023年7月時点)
※参照:求人情報の一例
実際に、近隣の町や高知市などの都市部へ通勤されている方もいらっしゃいます。
林業や農業が盛んな仁淀川町では、これらの産業への就業支援制度が整っています。実際にこの支援を利用している方は多く、未経験の方も多いそうです。林業に興味のある方や、就農を考えている方は、ぜひ利用しましょう。
林業研修制度 | 【概要】 林業への就業を希望している人に対し、実際の現場で1年間研修を行い、研修終了後に町内の林業事業体への就職を支援。必要な資格も習得可能 【条件】 ・仁淀川町に住所があること ・18歳以上であること ・研修終了後、最低2年間は町内の林業分野で就業すること ※性別・経験は不問 【支援額】 ・研修への手当:17万円/月 ・研修期間中の家賃は無料 |
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林業体験ツアー | 【概要】 林業へ関心のある人へ向けた、2泊3日の林業体験ツアー。現場視察や実務体験、林業企業との交流を実施 【費用など】 ・参加費/宿泊費無料 ※宿泊先指定 ・交通費支給(上限2万円) |
新規就農推進事業費補助金 | 【概要】 仁淀川町で新たに農業への就業を希望している人に対し、就農前から農業への就業に至るまでの実践研修を支援 【条件】 ・研修開始時に65歳未満であること ・町内に住んでいること ・研修終了時に仁淀川町で就農すること 【研修期間】 1年以上2年未満 【支援額】 研修者への手当て:上限15万円/月 |
また仁淀川町では、カヌーやサップ(板の上に立って、パドルを漕いで前に進む)などのウォータースポーツのインストラクターを募集している企業もあります。
▲宮崎の河原でカヤック体験
こういった観光業への就職に興味がある方にも、仁淀川町はオススメの移住先です。
【住まい】空き家に関する移住支援を利用しよう!
仁淀川町では、空き家バンク制度がありますので、住まいを探す際は一度役場へ問い合わせることをオススメします。
参考:NIYODO LIFE「空き家バンク」
町内にある空き家のほとんどは、改修工事が必要な状態です。ただ、仁淀川町では改修費などの支援制度が整っているので、居住先を探している方は以下の支援の利用を検討してみてください。
▼住まいに関する支援制度
移住者住宅改修費等補助金 | 【概要】 移住者及び所有者に改修や荷物の整理費用を補助。 【補助金額】 以下の経費を合計額:上限110万円 ・空き家改修(居住部分の改修補助):8/10(上限100万円) ・住宅の荷物整理:10/10(上限10万円) ※空き家改修後、5年間は居住住宅として利用しなければならない※処分費用は補助対象外 |
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移住者支援補助金 | 【概要】 移住者の方に対し、空き家を借りる際の書類作成費用および引越しに要する費用を補助 【補助金額】 以下の経費の合計額:10/10(上限5万円)(空き家などを借りる場合の書類作成費用/引越しに要する費用) |
※参考:NIYODO LIFE「住宅」
【子育て】充実した支援を利用し、自然豊かな仁淀川町で子育てをしよう!
仁淀川町では、子育て世代の助けとなる子育て支援が充実しています。
以下に支援制度の一部をまとめているので、ご家族で地方への移住を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
入学応援手当 | 【概要】 小中学校に入学した子どもに対し、入学応援手当を支給。 ※入学後、申請書が配布されたら、必要事項を記入し3か月以内に提出する必要がある。 【金額】 ・小学校入学時:3万円 ・中学校入学時:5万円 |
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高等学校等通学給付金 | 【概要】 町内から高等学校などへの通学に対して、交通費を給付。 【金額】 3万円/月 |
奨学金返還支援補助金 |
【概要】 |
※参考:NIYODO LIFE「子育て」
他にも仁淀川町では、助産師や保健師が、赤ちゃんが生まれて間もない家庭を無料で訪問する「産後ケア」というサービスを行なっています。このサービスでは赤ちゃんの体重の測定をはじめ、育児の相談にも乗ってくれます。
「移住先で子育てをするのは不安がいっぱい…」という方も安心して子育てができるでしょう。
このように子育て支援が多くある仁淀川町では、これらの支援を利用しながら、自然豊かな環境の中でのびのびと子どもを育てることができます。「充実した子育て支援も譲れないし、自然の中で子どもを育てるというこだわりも譲れない!」という方は、ぜひ仁淀川町への移住を検討してみてはいかかでしょうか。
仁淀川町へ実際に移住した方の声
ここで実際に、仁淀川町へ移住した方の感想を見てみましょう。
- この街にしかない、美しい川や豊かな自然、鳥のさえずりに囲まれながら、自然と共存した生活を送れる。
- 町民の方は優しい方ばかりで、関東から移住してきた私を温かく受け入れてくださった。
- 壮大な自然の中で、のびのびと子育てができる。子どもも毎日楽しそうに、自然の中でいろいろな体験をしていて、本当に移住してきて良かったと思った。
移住した方の声を聞いてみると、仁淀川町では豊かな自然の中で、都会では味わうことのできない田舎ライフを送ることができそうです。また、自然が豊かな環境下で子育てをしたいと考えている子育て世代の方にもピッタリの移住先であるということがわかります。
仁淀川町は移住生活を体験できる
▲一般社団法人「山茶小屋」が運営する「移住交流拠点施設」
仁淀川町への移住に関する情報を集めたら、次は現地へ足を運んでみましょう!
仁淀川町の一般社団法人「山茶小屋」は移住を考えている方に対し、仁淀川での生活を体験してもらうための滞在先を提供しています。全部屋Wi-Fi完備で、最低1週間から最長1年まで滞在可能です。
公式:一般社団法人「山茶小屋」
仁淀川町への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 仁淀川町役場 企画振興課 |
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住所 | 〒781-1592 高知県吾川郡仁淀川町大崎200番地 |
電話番号 | 電話番号:0889-35-1082 Fax番号:0889-35-0571 |
対応時間 | 8:30〜17:15 |
公式サイト | 仁淀川町移住情報ポータルサイト「NIYODO LIFE」 |