山形県最上町へ移住!豊かな自然と温泉に恵まれた魅力的なまち
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「山形県最上町(もがみまち)」をご紹介します。
山形県の北東部に位置する最上町は、面積の80%以上を山林が占める、自然の豊かなまちです。緑に囲まれて暮らしたい方、登山やウィンタースポーツが趣味の方には、特におすすめ。また温泉施設が数多くある「いで湯の里」としても知られ、温泉好きな方にもピッタリの移住先です。
教育体制にも特色があり、子どもがさまざまな体験を通し、地域への愛着と“考える力”を身につけることを目指しています。
そんな最上町について、暮らしの特徴や、仕事・住まい探しなど、移住を検討するのに役立つ情報をたっぷりとお届けします。
最上町の暮らしの魅力:3つの特徴
地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には最上町がおすすめです。
- 緑に囲まれた、自然の豊かなまちで暮らしたい
- 登山やウィンタースポーツなど、山でのアクティビティが趣味
- 美しい雪景色を眺めたい。雪のある暮らしに憧れる
- 温泉が好きで、毎日でも温泉に入りたい
- 子どもには色々な体験をして、豊かな心をもつ人に育ってほしい
なぜこのような方に最上町が向いているのか、その理由を踏まえつつ、最上町の暮らしの特徴を紹介していきます。
特徴1:豊かな緑と清らかな水に恵まれたまち
最上町は、およそ150万年前の噴火によって形成された、カルデラのまちです。四方を奥羽山系の山々に囲まれ、最上川へと続く「小国川」が流れる、美しい自然の風景が広がっています。
まちの面積の80%以上は山林。山菜摘みや登山、また冬には雪が積もるためスキーにスノーボードと、さまざまな山のアクティビティが楽しめます。
「わくわくファーム 前森高原」では、約200ヘクタール(東京ディズニーランド約4個分!)という広大な敷地の中で、ヤギや鹿や羊など、さまざまな動物と触れ合うことができます。
オートキャンプ場や乗馬体験施設などもあり、ファミリーでアウトドアを満喫したい方には特におすすめです。
▲係員が手綱を引く「引き馬1人乗り」は年齢制限なし。お子様でも、雄大な自然をバックに乗馬体験ができる
まちを囲む山々から湧き出す、きれいな伏流水も最上町のご自慢です。
水がきれいなのでお米などの農作物もおいしく育ち、またこの伏流水をろ過した水が、家庭の水道にも使用されています。
緑あふれる景色と美しい空気、おいしい水のある町、それが最上町なのです。
特徴2:情緒あふれる温泉が楽しめる「いで湯の里」
▲雪景色の中に湯けむりが上がる赤倉温泉。どこかノスタルジックな雰囲気がただよう
最上町には、小国川沿いに「赤倉温泉」「大堀温泉」「瀬見温泉」という3つの温泉が湧き、「いで湯の里」として知られています。
赤倉温泉は863年に開湯されたと伝わる、歴史ある温泉。江戸時代にはかの松尾芭蕉も、「おくのほそ道」の旅の途中に立ち寄ったと言われています。湯量が豊富で、それぞれの温泉旅館がすべて自家源泉を有しています。
▲赤倉温泉にはスキー場も隣接している。雪遊びの後の温かい温泉は極上
大堀温泉は、町の西側に位置します。高台にあり、神室連峰と小国盆地を一望する贅沢な眺めが楽しめます。
瀬見温泉は、源頼朝の追っ手から逃げていた義経一行が発見したと言われています。あたりには義経・弁慶にまつわる伝説も数多く残り、歴史ロマンを感じられるスポットです。
それぞれに魅力的な趣をもつ、最上町の温泉地。立ち寄り湯も数多くあるので、毎日でも温泉を訪れることができそう。温泉めぐりが趣味の方にはたまらない環境ではないでしょうか。
特徴3:“体験”を大切にした教育環境
お子様を育てている方の中には「子どもには、机の上での勉強だけでない色々な体験をしてほしい」とお考えの方も多いでしょう。
最上町は、そんな方にはピッタリのまち。子ども達がふるさとについて知りながらたくさんの経験をする、地域密着型の「総合学習」をとても大切にしています。
その内容は、地域のお年寄りと子どもが畑に会して作業を行ったり、小学生が地域の中に入って地域の歴史やお祭りなどの行事を学んだりとさまざま。子ども達は、自分たちのまちについて多くのことを吸収し、心の中にふるさとへの愛着を育んでいきます。
こういった活動は学校以外の場にも及びます。
最上町は、南極大陸を横断した冒険家、大場満郎さんの出身地です。まちでは大場さんが主宰する「ワイルドエドベンチャースクール」という取り組みがあり、自然の中での原始的な体験を実施。また、NPO団体が主催するキッズサロンでは、買い物模擬体験やものづくり体験を行っています。
▲「ワイルドエドベンチャースクール」での1コマ。エドベンチャーとは「教育(education)」と「冒険(adventure)」を組み合わせた、大場さんの造語
最上町では、子ども達が五感をいっぱいに使い、手や体もたくさん動かして過ごします。たくましい体と豊かな心、そして言われたことをこなすのではなく自ら考える力が、大きく育つ環境だと思いませんか?
最上町での暮らし:仕事・住まい・子育て支援の詳細
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、最上町の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。
気候 | 1月:平均気温−0.8°C 8月:平均気温24.2°C ※参考:気象庁ホームページ(新庄地点を参照) |
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人口 | 人口:7,650人 世帯数:2,775世帯 (2023年7月現在) |
近隣都市 | 新庄市、尾花沢市、最上郡舟形町 宮城県:大崎市、加美郡加美町 秋田県湯沢市 |
公共交通 | 電車:JR東日本 デマンド型交通:デマンドタクシー、デマンドバス |
大都市へのアクセス | 山形市まで:車で約1時間30分 仙台市まで:車で約2時間30分 |
病院 | 公立病院1、クリニック1、歯科2 |
学校 | 小学校2、中学校1、高校1 |
特産・名産 | 最上早生(そば)、やまがた最上牛、最上赤にんにく、グリーンアスパラガス |
行事・イベント | もがみ桜まつり、前森高原サマーフェスティバル、最上町 新そばまつり、富沢地域 雪まつり |
寒冷地であり、雨の多い気候の最上町。山形県下でも有数の豪雪地域としても知られています。
美しい雪景色やウィンタースポーツなど、雪がもたらす楽しみはたくさんありますが、一方で雪かきや雪道の運転など、雪国特有の暮らし方が伴います。
最上町への移住を検討するのなら、こういった“雪のある暮らし”に適応できるかということは、1つの大きなポイントになるでしょう。
もっとも、道路の除雪のレベルは高く「雪道初心者でも意外と走りやすい」という声も多いそうです。
また「近所の人同士、助け合っていけば大丈夫」「雪かきは冬場の運動不足解消になる」など、マイナスをプラスに換えていく思考も、最上町の人々は持っています。
町の中心部にはスーパーやドラッグストア、病院などが集約され、日常の生活には不便はないでしょう。大型ショッピングモール利用や週末のお出かけの際には、近隣の新庄市(車で約30分)や天童市(車で約1時間20分)へ出かける方が多いそうです。
町内には電車やデマンドバスといった公共交通がありますが、本数が多くはないため、生活には車が必須となります。
【仕事】環境先進地域:バイオマス発電の取り組みと起業支援
2023年9月現在、大手求人情報サイトで最上町から25km圏内(通勤約30分)の正社員求人を検索すると、約1,300件がヒットしました。近隣の大きな市である新庄市などでお仕事をされている方も多いそうです。
地域の特色として、最上町を含む最上地域8市町村では、地域資源を生かした「木質バイオマス発電」など、再生可能エネルギーへの取り組みを進めています。
最上町は平成27年度に国の「バイオマス産業都市構想(※)」の認定も受けており、ますますの発展が見込まれる分野です。
また最上町では、移住者による交流事業の立ち上げやレストラン開業など、起業も盛んです。
山形県の商工会議所では、創業についての窓口相談や各種セミナーなどを行う「やまがたチャレンジ創業応援センター」も開設しています。こちらもぜひチェックしてください。
(※)バイオマス産業を活用し、環境に優しい地域づくりをする都市
【住まい】移住コーディネーターによる丁寧なサポートと住宅支援制度
2023年9月現在、最上町の空き家バンク状況を調べると、約10件の交渉可能物件が見つかりました。ただし、物件は基本的に賃貸でなく売買となるため、移住後すぐに空き家を利用する方はあまり多くないそうです。
また、町内の民間のアパートについては、同じく2023年9月現在、満室となっています。
住まい探しについては、まずは今後の暮らしの方向性をふまえ、移住コーディネーターもしくは不動産会社に相談してみてはいかがでしょうか。
中には、空き家バンクには登録されていなくても借りることが可能な空き家もあり、家主さんを紹介してもらえるケースもあります。
なお、住居支援としては以下のようなものが利用できます。
家賃補助事業 | 県外からの移住者が、賃貸住宅に入居される場合に補助金として【上限月1万円】を、12ヶ月間支給 |
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結婚新生活支援事業 | 婚姻した夫婦(いずれも年齢が39歳以下)が住宅を取得などする際に、費用の一部を支援 対象経費:住宅取得費用、住宅賃貸費用、引っ越し費用、住居のリフォーム費用 補助金の上限:夫婦ともに29歳以下の場合60万円、39歳以下の場合30万円 詳細:結婚新生活支援事業 |
新築住宅支援事業 | 町内業者の施工によって、エコな設備を有する木造住宅(要件あり)を新築する方に対し【工事費の20分の1以内の額】を補助(上限:50万円) 詳細:新築住宅支援事業 |
定住促進住宅(公営アパート)
2023年10月12日より、定住促進住宅(公営アパート)が1室募集開始されました。この定住促進住宅は若者や子育て世帯に向けた住宅で、木質バイオマスによる地域熱供給が行われています。
入居には条件があります。詳しくは下記リンクをご確認ください。
参考:山形県移住交流ポータルサイト(定住促進住宅入居のご案内)
【子育て支援】未就園児家庭向けの充実した経済的・育児支援
まちの特徴の章でご紹介した通り、特色ある教育体制をもつ最上町。
育児支援面制度は以下の通り。未就園児を育てる家庭へのサポートが充実しています。
出産応援給付金 | 母子手帳交付時の面談とアンケート提出をされた方に【5万円】を支給 |
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出産育児応援交付金 | お子様の生まれた家庭に、以下のお祝い金(現金+商品券)を支給 第1子、第2子:10万円(第1子には木の積み木もプレゼント) 第3子:20万円 |
子育て応援給付金 | 新生児訪問時の面談とアンケート提出をされた方に【5万円】を支給 |
ブックファースト事業 | 3~4ヶ月健診時に、お子様に絵本を1冊プレゼント |
最上町家庭保育応援給付金 | 保育施設入所前のお子様を家庭で保育している方に対し【5000円/月】を支給 |
最上町移住者の体験談:自然豊かな暮らしと温かいコミュニティ
ここでは、実際に移住して最上町に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。
- 木々が芽吹く春からあたり一面が白く染まる冬まで、最上町の豊かな自然は、何度体験しても感動するほど美しい。
- 雪かきは大変だけど、雪景色はきれいだし、子どもが無邪気に雪で遊んでいるのを見ると、やっぱり移住して良かったと思う。
- 必要なものは基本的に町内でそろうし、ネット通販なども併用すれば不便は感じない。
- まちの人がみんな優しい。おすそ分け文化があり、玄関先に野菜のおすそ分けをいただけることも。
雪のある生活は、大変さよりも楽しさや感動が上回るという声が多数見つかりました。地域の人同士で自然に助けあう文化もあり、心豊かな暮らしを満喫されているされている方が多いようです。
最上町への移住ステップ
最上町への移住を検討している方は、まずは町役場へのお問い合わせがおすすめ。制度面であれば行政、生活面での相談であれば移住コーディネーターを紹介と、内容に合わせた対応をしてもらえます。
役場だけでなく民間のサポーターもいることで、きめ細やかなサポートができるのが最上町の強みです。小さなことでも、気軽に相談して頂ければ幸いです。
相談者様の“移住をしてどんな暮らしをしたいか”というビジョンを大切に、しっかりとサポートします。定期的な移住者交流会も開催していますよ。
また、移住セミナーや移住体験ツアーなどのイベント情報は、山形県が運営する移住ポータルサイト「やまがた暮らし情報館」に掲載されます。こちらもぜひチェックしてみてください。
公式:やまがた暮らし情報館
最上町への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 総務企画課 まちづくり推進室 |
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住所 | 山形県最上郡最上町向町644 |
電話番号 | 0233-43-2261 |
対応時間 | 8:30~17:15(土・日・祝日および12月29日から1月3日を除く) |
公式サイト | https://town.mogami.lg.jp/life/08ijyuu/01ijyuu.php |