舞鶴市への移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説

この記事では、地方への移住を検討している方に向けて、京都府舞鶴市(まいづるし)の特徴や生活情報を紹介していきます。

舞鶴市は2023年の「住みたい田舎」ベストランキングで、近畿エリア総合2位を獲得するほど、今大注目のまちです。

若い世代からシニア世代まで幅広く選ばれている舞鶴市は、なかでも「子育てのまち」として非常に魅力的です。

公式:舞鶴MY LIFE(『住みたい田舎』ベストランキング)

今回はそんな舞鶴市への移住後の仕事や住まい、行政の支援などをわかりやすく紹介します。

舞鶴市政策推進部政策推進室 移住・定住促進課 課長 砂田 敏昌さん

京都府舞鶴市の暮らし、3つの特徴

京都府舞鶴市の暮らしの特徴

本州のほぼ中央、京都府の北東部に位置しており、京都・大阪・兵庫の大都市から100km圏内の場所にあります。

舞鶴市は海・山・川がすぐ近くにある、自然に恵まれたまちです。

そんな舞鶴市の魅力を3つ紹介します。

  • 特徴1:子育て環境が充実!
  • 特徴2:京阪神へのアクセスが便利!
  • 特徴3:海が近くて癒しとわくわくの生活が送れる!

それでは、ひとつひとつ見ていきましょう!

特徴1:子育て環境が充実!

舞鶴市は近畿エリアの「住みたい田舎」ベストランキングで、子育て世代が住みたいまち部門でも第2位を獲得しています。

子育て施設や病院が充実しており、生活の利便性の良さ、恵まれた自然環境から、舞鶴市を子育ての場として選ぶ移住者が多いようです。

舞鶴市の子育て交流施設「あそびあむ」は、おもちゃや遊具で遊べる屋内施設で、舞鶴市民なら無料で利用できます。

舞鶴市のあそびあむ
▲天候に関係なく、全力で遊べる屋内施設です。

館内には工作やおままごと、木の玉のプール・乗って遊べるほど大きなブロック、絵本、砂場や滑り台など、子どもと大人が心と体を使って一緒に遊ぶ施設で、1日中遊べるほど充実しています。

施設内は0歳児から遊べる小さい子向けのスペースと、大きい子向けのスペースに分かれているので、赤ちゃんでも遊びやすい配慮がなされています。

このあそびあむは毎日通いたくなるほど充実しており、天候に関係なく利用できるので、子育ての強い味方になりますよ。

「あそびあむに通っているうちにママパパ友ができた」という方もいるようです。移住して間もないうちは知り合いが少ないので、あそびあむのような場所があると、自然と友達ができそうです。

特に保育施設への入園前の時期は、他の家族との交流が少ないので、相談や話ができる子育て仲間ができたら心強いですよね。

また、舞鶴市は日常生活に必要なものが揃っており、買い物や食事、学校、仕事など、ほとんどのことは舞鶴市内で完結します。

自然を求めて移住すると、小中学校が遠くて、登下校や送り迎えが大変になってしまうことが多々あります。ですが、舞鶴市では小中学校のスクールバスが運行しているので、学校から離れている地域でも家の近くまでバスが来てくれます。

4つの総合病院が備わっています。子育て中だけでなく、老後や万が一のときにも心強いですね。

舞鶴市は海・山・川と自然環境も充実しているので、海水浴やハイキング、川遊び、生き物を捕まえるなど、子育てにピッタリな環境です。

「生活の便利さを損いたくないけど、子どもに自然を触れさせてあげたい」と考えている方は、舞鶴市への移住を検討してみてはいかがでしょうか。

特徴2:京阪神へのアクセスが便利!

舞鶴市は京都・大阪・神戸の大都市から100km圏に位置しているので、車や電車を使うと2時間ほどで行くことができます。

リモートワークで月に数回出勤する程度の方なら、仕事を変えずに舞鶴市で自然のある暮らしを送ることができそうです。

普段は舞鶴市でリモートワークをしながら、のんびり移住ライフを満喫し、たまの出勤やショッピングで都会に出かける、といった田舎と都会のどちらも味わえるのが舞鶴市の魅力です。

実際にテレワークをしながら、舞鶴市で移住生活を送っている方も多いようです。舞鶴市にはコワーキングスペースがあるので、仕事もプライベートも充実させられますよ。

赤れんがパークにあるコワーキングスペース
▲こんなにオシャレなコワーキングスペースなら仕事がはかどりそうです。

特徴3:海が近くて癒しとわくわくの生活が送れる!

海がある生活って憧れませんか?舞鶴市はまさに、海のある暮らしを楽しめて、充実した生活を送ることができるまちです。

舞鶴市の海の見える景色
▲海が近いと、いろいろやりたいことが増えます。

釣りや海水浴、サーフィン、カヤック、バーベキューなど、アウトドアな趣味は人生が充実しますよね。舞鶴市ではスーパーで身近に新鮮な魚介類が買えるので、庭で海鮮バーベキューを堪能してみてはいかがでしょうか。

舞鶴市の竜宮浜海水浴場
▲海水浴場は夏になると多くの海水浴客で賑わいます。

舞鶴市には海上自衛隊の基地があり、護衛艦などの普段は見られない船を間近で見ることもできます。自衛隊基地の近くを遊覧船で巡る観光ツアーもあり、護衛艦や造船所など、海軍のゆかりの地を海上から見ることができますよ。

舞鶴市の自衛艦隊遊覧巡り
▲30分ほどの満喫ツアーなので、子どもと一緒に楽しめます。

近畿百景第一位に選ばれた「五老ヶ岳公園」では、日本有数の高さを誇る海抜325mの展望デッキから見える、舞鶴湾の海岸と舞鶴市街地を一望できる360度の絶景が自慢です。

五老ヶ岳公園から見える景色
▲舞鶴市の街並みと恵まれた自然がよくわかります。

海が近い舞鶴市では、毎日の癒しとわくわくがたくさんあふれています。

舞鶴市の暮らしに関する情報

ここからは、舞鶴市への移住を考えた場合に必要になる生活に関する情報を、いろいろなデータをもとに紹介します。

人口 約78,000人
病院 総合病院4ヵ所、一般診療所約70軒
学校 小学校20校、中学校7校、高校3校、高専1校
文化・芸術 まいづる細川幽斎 田辺城まつり
赤れんがフェスタ
まいづる魚まつり
みなと舞鶴ちゃったまつり
食べ物 舞鶴かに
舞鶴かまぼこ
舞鶴かき
万願寺甘とう
娯楽 赤れんがパーク
五老ヶ岳公園
竜宮浜海水浴場
神崎海水浴場
舞鶴自然文化園

舞鶴市は日本海に面しており、冬場には年に数回積雪があります。

舞鶴市は西と東にそれぞれ中心市街地があります。「西舞鶴」は、古くは細川幽斎ゆかりの田辺城の城下町として栄えたまちです。

舞鶴市の田辺城と桜
▲田辺城の桜は舞鶴市の見どころの1つです。

現在は漁師町として情緒あるまち並みを残しつつ、飲食店や商店が建ち並んでいます。

「東舞鶴」は、海軍鎮守府が開庁されて以来軍港として栄えたまちです。また、シベリア抑留より日本へ帰還される方の引揚船を受け入れ、舞鶴が最後まで引揚船を受け入れた地としても有名です。

舞鶴市の赤れんがパーク
▲舞鶴市の赤れんがパーク。ワークショップやイベントなどがたくさん開催されています。

舞鶴市の引揚記念館の内部
▲平和の尊さを後世に伝える引揚記念館の内部の様子

それぞれの中心市街地の駅周辺は大型ショッピングセンターが立地し、利便性が高いエリアです。

また、舞鶴市には美味しい食べ物がたくさんあります。スーパーや農作物の直売所でさまざまな種類の魚介や野菜が並び、安くて新鮮なものが手に入ります。

とうがらしの中でも、甘くて肉厚な品種として有名な京野菜「万願寺とうがらし」は舞鶴市が発祥で、近年人気が高く「万願寺甘とう」として舞鶴市の名産品となっています。

ちなみに、全国で家庭の味として人気な料理「肉じゃが」も舞鶴市が発祥の地なんですよ。

【交通】高速道路網が整備され都市部への行き来が便利!

次に舞鶴市の交通に関する情報を紹介します。

交通 【鉄道】
JR舞鶴線(福知山、綾部、京都方面)、小浜線(福井方面)、京都丹後鉄道宮舞線(丹後、宮津方面)

【バス】
路線バス:京都交通
高速バス:京都交通(京都、大阪、神戸行き)

【船】
新日本海フェリー:舞鶴港-小樽港(毎日運航)
隣接都市 綾部市、宮津市、福知山市
福井県大飯郡高浜町
大都市へのアクセス 【京都駅】
鉄道:約1時間40分、自動車:約1時間30分

【大阪駅】
鉄道:約2時間、自動車:約2時間

【神戸駅】
鉄道:約3時間、自動車:約2時間

舞鶴市でアウトドアを楽しんだり、他のまちや周辺の大都市へ行く時は車があると便利です。大阪や兵庫へ行く場合、電車だと京都駅を経由するため、車の方が早く移動できます。

舞鶴市では京都・大阪・神戸行きの高速バスが運行しています。高速バスは安くて早く移動できますよ。

舞鶴市では車が必須です。運転免許を持っていない方は事前に検討した方が良さそうです。

【仕事】正社員の有効求人倍率が高い

舞鶴市の仕事に関する情報はこちらです。まずは、仕事選びの参考になる、舞鶴市の平均世帯年収から見てみましょう。

平均世帯年収 約449万円

※参考:生活情報サイト

2人以上の世帯における平均年収なので、家族で移住する場合には、世帯あわせてこのくらいの年収を目指すと良いかもしれません。求人を選ぶときや、生活費を計算するときの参考にしてみてください。

次に舞鶴市の求人件数はこちらです。

求人数
舞鶴市 約2,500件

※参考:求人情報サイト

舞鶴市は有効求人倍率が1.24倍となっており、比較的高い水準です。仕事につきやすい職種もあり、近隣の市町村で就職し、通勤している方もたくさんいるそうです。

他のまちの求人から探す場合は、綾部市や福知山市、福井県高浜町が通勤しやすく、ある程度の求人数があるので見つけやすいかもしれません。

【住まい】空き家リフォームの補助制度が充実

ここからは舞鶴市の住まいに関する情報を紹介します。まずは、どのくらいの物件数があるか見てみましょう。

賃貸物件 約600件
売買物件(空き家バンク) 約28件

※参考:賃貸物件情報の一例

舞鶴市の空き家バンクでは、空き家をVRで閲覧できます。現地に行かなくても状態がわかるので、「せっかく見に行ったのに思っていた感じと違った」といったトラブルを避けることができますよ。

舞鶴市の空き家バンク登録物件
▲舞鶴市空き家バンクの登録物件の一例

舞鶴市では、中心市街地の「まちなかエリア」と「農漁村エリア」でそれぞれ空き家バンクが設けられており、エリアによって空き家の支援制度の内容も異なります。

▼「農漁村エリア」の支援制度

移住促進住宅整備事業 空き家バンクから取得した空き家の改修費を180万円まで補助。
移住者金利負担軽減事業 空き家の取得または改修のために受けた融資の利子を一部支援する。

▼「まちなかエリア」の支援制度

舞鶴市まちなかエリア定住促進空き家再生事業 市外から舞鶴市のまちなかエリアへの移住者で、空き家バンクから取得し、市内の業者に依頼した場合、改修費の2分の1を補助。
購入した場合:上限100万円
賃貸した場合:上限60万円

舞鶴市が設定したまちなかエリアでは、最大100万円の支援が受けられます。中心市街地から少し離れた農漁村エリアでは最大180万円の支援が受けられます。

農漁村エリアの移住促進住宅整備事業では、自分で改修するDIYでも適用されます。空き家を買って自分でリフォームしようと検討している方は舞鶴市の農漁村エリアから空き家を選んでみてはいかがでしょうか。

舞鶴市の農漁村エリア
▲農漁村エリアはのんびり田舎暮らしにピッタリ。

詳しくは下記のホームページからご覧ください。

公式:舞鶴MY LIFE(農漁村エリア補助制度)
公式:舞鶴MY LIFE(まちなかエリア補助制度)

また、舞鶴市では子育て世帯向けのリフォーム補助金も用意されています。

子育て世帯住宅リフォーム等支援事業 子どもを3人以上育てている多子世帯や舞鶴市内で三世代同居または近居するために必要なリフォーム工事の費用や住宅取得のための経費の一部補助する。
リフォーム工事費の2分の1(限度額100万円)
住宅取得に係る仲介手数料に要する費用の2分の1(購入は上限40万円/世帯、賃貸は上限5万円/世帯)
※京都府外からの移住者は上限額がそれぞれ2倍。

舞鶴市で3人以上の子どもを育てている世帯や三世代同居・近居のための住居を検討している世帯は、住まいを取得するための経費やリフォームをする工事費用の補助を受けることができます。

公式:舞鶴MY LIFE(子育て世帯住宅リフォーム等支援事業)

まちなかの【居住促進住宅】

舞鶴市では市が借り受け、リフォームして貸し出す「居住促進住宅」が用意されています。

舞鶴市のお試し住宅
▲舞鶴市では現在5棟の居住促進住宅が用意されています。

田舎に住んでみたいけど、便利さも欲しい。改修費用をかけずに、すぐに住みたい。

子どもを自然豊かで、きれいな空気の中でのびのび育てたい…そんな子育て世帯には「居住促進住宅」がおすすめです。「居住促進住宅」とは、空き家を市が借りてリフォーム後、移住者に安価で貸し出す物件です。

一棟目から舞鶴高専に設計をお願いし、居住促進住宅をリフォームする取り組みをおこなっており、学生ならではのアイデアと思いの詰まった居住促進住宅が話題になっています。

この取り組みは移住情報誌「複住スタイル」でも紹介されました。居住促進住宅に興味がある方は下記のホームページからご覧ください。

公式:舞鶴工業専門学校(お試し住宅)
公式:舞鶴MY LIFE(居住促進住宅)

舞鶴市へ移住した人の体験談・感想

京都府舞鶴市の移住者の声

実際に舞鶴市に移住された方の声を紹介します。

  • 海・山・川と自然が豊かで綺麗
  • 農業・漁業・起業など、やりたいことを叶えられるまち
  • 歴史と文化が多く残っている
  • 魚や野菜など、美味しい食べ物がたくさんある
  • 温和な住民の方々と時がゆっくり流れる舞鶴の雰囲気が好き

舞鶴市に移住した子育て世帯の方々からは、多くの満足の声が見受けられました。自然環境や遊べる場所、生活の利便性など、さまざまな点で高い評価を受けています。

筆者自身も子どもを連れて「あそびあむ」に行きましたが、1日中遊んでも遊び足りないようで、とても楽しんでいました。

舞鶴市に移住するなら、ぜひ子どもを連れて「あそびあむ」に行ってみてください。

「海上自衛隊の基地があるので、移住してきた人が多く、移住者同士で繋がった」という方もいました。移住者が多いと仲間も作りやすいので、移住を検討する上では大きなポイントになりますよね。

【移住相談】先輩移住者の的確なアドバイス

舞鶴市では先輩移住者が移住サポーターとなって、さまざまな相談に応えてもらえます。

移住サポーターは、多方面で活躍している方ばかりです。移住相談以外にも、起業支援や新規就農、子育て支援についても教えてもらえるようですよ。

Zoomを使った個別相談も行われていますので、詳しくは下記のホームページをご覧ください。

公式:舞鶴MY LIFE(移住サポーター)

舞鶴市への移住に関する問い合わせ

もし舞鶴市への移住に関してわからないことがある方は、こちらへお問い合わせください。

舞鶴市の移住相談窓口
▲些細なことでも相談してみてください。

担当課 舞鶴市政策推進部 移住・定住促進課
住所 〒625-8555
舞鶴市字北吸1044番地
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