小海町移住のすすめ:高原の涼しい気候と手厚い子育て支援が魅力
この記事では、地方への移住を考えている人に向けて「長野県小海町(こうみまち)」をご紹介します。
小海町は、夏にクーラーがなくても過ごせるほど涼しい、高原の気候が特徴です。特に子育て世帯への手厚い支援が人気で、移住の決め手となるケースもあるのだと言います。
今回は、小海町役場で移住支援を担当する畠山さんにインタビューを行い、まちの魅力や暮らしの環境、生活を支える各種の支援などについて伺いました。
小海町の魅力:移住者を惹きつける3つの特徴
小海町の暮らしの特徴としては、大きく次の3つが挙げられます。
それでは各特徴について、一つずつ詳しく見ていきましょう。
子育て世帯に最大100万円の祝い金:充実の支援制度
小海町では、子育て支援に特に力を入れています。
まず「出産祝い金」では、第1・2子に30万円、第3子に70万円、第4子以降は100万円と、非常に手厚い額が用意されています。
また「出産・子育て応援給付金(券)」として、出産の前後で計10万円分の、地域で使える「P-マネー」が給付されます。
さらに満2歳に達するまでは、オムツ費用の助成として、月2,500円分の「P-マネー」が支給されます。
ほかにも子育て支援センターでは、親子で楽しめるイベントが定期的に開催されるなど、子育て世帯への支援が充実しています。
その他の支援など、さらに詳しい情報については、下記の公式サイトをご覧ください。
公式:小海町(出産・育児)
移住者の方から「充実した子育て支援があるので、移住を考えている」というご相談を受けたこともあります。
なお、小海町では校区が広いものの、スクールバスが運行しているため、送迎は不要です。保護者からは「安心できる」という声も寄せられていると言います。
また遊び場では「小海なかよし児童館」が一番人気で、屋外では小海中学校の前にある公園もよく利用されているそうです。
▲室内で思いきり遊べる「小海なかよし児童館」
高原の涼しい気候と豊かな自然:夏はクーラー不要
小海町は、八ヶ岳連峰の裾野に広がる高原に位置しており、信濃川(千曲川)の美しい水にも恵まれています。
小海小学校のすぐ近くにも川が流れており、授業で川遊びをするなど、子どもたちは自然が身近なにある環境で育ちます。山歩きに適した道も多いと言います。
▲家や学校の近くなど、身近なところで川遊びができる
また松原湖は観光地としても有名です。冬には全面結氷するため、ワカサギ釣りを楽しむ人で賑わうそうです。
▲ワカサギ釣りのスポットとしても有名な松原湖
さらに夏はゴルフ場、冬はスキー場などが人気で、市街地から車で約20分程度でアクセスできるようです。
▲絶景のスキー場で、高原を爽快に滑り降りる
気候面では、夏の過ごしやすさは大きな魅力だと言えるでしょう。
日中の日差しは強いものの、湿度が低いため、爽やかな暑さが特徴です。標高が高いことから、朝晩はクーラーが不要なほどだと言います。
ちなみに、私の家にはクーラーがありません。寝ている時間帯は、十分に快適です。
なお、冬はマイナス20度ぐらいまで下がる地域もあり、スタッドレスタイヤは必須です。積雪はあまりなく、20センチ積もることが年に3回ある程度のようです。
温かい町民性と適度な距離感:移住者に優しい環境
小海町に移住した人は、地域の人々から温かく迎え入れられていると感じるようです。
移住者を応援する雰囲気があり、移住に関してのアドバイスを受けたという人も少なくないと言います。
移住者の声を見ていると、地元の方々の人の良さが移住の決め手となったケースもありました。
冬に水道管が凍った時に近所の人に助けてもらったり、農家が多いことからアパートで暮らしていても野菜のおすそ分けを頂いたりするようです。
このように小海町には、適度な距離感と助け合う風土があると言えるでしょう。
自治会には、できるだけ入っていただきたいと考えています。ぜひ地域の助け合いにご協力ください。
小海町での生活:仕事・住まい・医療など暮らしの基本情報
それでは次に、小海町の暮らしに関するデータについて見てみましょう。
気候 | 1月:平均気温-1.6℃ 8月:平均気温23.7℃ ※参考:気象庁(佐久) |
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人口 | 4,237人 (2024年2月1日現在) |
病院 | 病院:1、診療所:1、歯科:3 |
学校 | 小学校:1、中学校:1、高校:1 |
交通 | 【鉄道】 JR小海線:松原湖駅、小海駅、馬流駅 【路線バス】 小海町営バスなど |
近隣都市 | 茅野市、佐久穂町、南牧村、南相木村、北相木村 |
小海町では役場のある中心部に、小児科もある病院や駅、郵便局など、主要な施設が集まっています。
▼小海町にある病院やスーパー
スクロールで写真が見られます→
スーパーやドラッグストア、ホームセンターもあるため、日常生活で困ることは特にないようです。
週末には、30分ほどかけて佐久市まで遊びに行くこともあると言います。
なお、東京からは新幹線でも車でも、約2時間半~3時間でアクセスできます。
仕事事情:町内外の求人情報とインターンシップ制度
大手の求人サイトで小海町の正社員を検索したところ、約60件の求人情報が見つかりました。また、車で約30分の通勤圏(25キロ圏内)まで広げると、約3,500件の求人がありました(2024年2月時点)。
※参考:求人情報の一例(小海町のみ)
※参考:求人情報の一例(小海町から25キロ圏内)
畠山さんによると、町内で働いてる人は約4割で、農業を営んだり、農協や役場に勤めたりするケースが多いそうです。
▲小海町で盛んに栽培されている高原野菜
また、車で30分程度の佐久市へ通勤する人も少なくありません。佐久市への道路は快適で、走りやすいそうです。
なお、小海町ではインターンシップの受け入れを行っています。農業、林業、商業などさまざまなジャンルがあるので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてください。
公式:小海町(インターンシップ募集)
このほか、町内には光回線が通っているため、リモートワークも選択肢に入れることができるでしょう。
住まい探し:賃貸物件情報と住宅取得支援制度の活用法
大手の住宅情報サイトで小海町の賃貸物件を探したところ、14件が見つかりました(2024年2月時点)。
※参考:物件情報の一例
数は限られているものの、小海駅周辺のアパートやマンションなど、暮らしやすそうな物件もありました。
また、小海町では空き家バンクを運営しています。移住の決め手になるケースもあるそうなので、気になる方はチェックしてみてください。
公式:小海町(物件を探す)
空き家の担当もしていますので、ご連絡をいただければ、そのときに出ている物件をご紹介します。
2023年4月からは、分譲地の申し込みも受け付けています。詳細は公式サイトをご確認ください。
公式:小海町(本間村上団地分譲地のご紹介)
また「子育て世代住宅取得助成金事業」では、19歳未満の子どものいる世帯、もしくは夫婦のどちらかが40歳以下の世帯に対して、町内で住宅を取得する際の助成を行っています。
基本的には、新築なら100万円、中古なら50万円の助成を受けることができます。加算額や詳しい条件については、公式サイトをご確認ください。
公式:小海町(子育て世代住宅取得助成金事業)
小海町移住者の声:実際の暮らしぶりと感想を紹介
それではここで、実際に小海町へ移住した人の感想や体験談を見てみましょう。
- 山に囲まれた、清涼な空気や水のある環境に惹かれました。
- 有機農業を考えているなか、趣味の山登りにもぴったりな土地を見つけました。
- 早い時間から美しい星空を見ることができます。夕暮れの八ヶ岳のシルエットも感動的です。
- 空き家バンクで魅力的な物件を見つけて、購入しました。
- 移住に際して地域の方から「寒いですよ」とアドバイスをいただき、地元の業者さんにリフォームをしてもらいました。
- 小海町の方々は皆さん優しく温かく、移住して良かったと感じています。
小海町へ移住した人は、山に囲まれた高原の自然環境に惹かれるケースが多いようでした。
空き家バンクで見つけた家をリフォームして住むことも多く、自然の美しさと厳しさを肌身に感じながら暮らしているとのコメントも見られました。
小海町への移住ステップ:体験施設の利用と相談窓口
それでは最後に、小海町への移住を本格的に検討する際に活用したい、制度や窓口についてご紹介します。
移住体験施設の活用:下見に最適な短期滞在プラン
小海町では移住体験施設を2件運営しています。家族で利用できる広い物件もあるので、下見に訪れる際にはぜひ活用してみてください。
利用可能な期間は、2泊から6泊までです。詳細については、下記の公式サイトからご確認ください。
公式:小海町(移住体験施設)
移住を本格的に検討される際には、夏と冬の両方にいらっしゃることをおすすめします。
▲家族でゆったりと泊まれる、広々とした体験住宅もある
移住相談窓口:小海町役場の担当部署と連絡先
小海町への移住については、下記の担当課までお問い合わせください。
担当課 | 小海町役場総務課 渉外戦略係 |
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住所 | 〒384-1192 長野県南佐久郡小海町大字豊里57番地1 |
電話番号 | 0267-92-2525(代表) |
公式サイト | https://www.koumi-town.jp/ |