大分県杵築市移住ガイド:歴史と自然に囲まれた子育てしやすい環境
この記事では、地方移住を検討している方に向けて大分県杵築市の魅力や移住情報をご紹介します。
杵築市は別府湾に面した美しい海岸線と、なだらかな山々が連なる環境を有した自然あふれるまちです。その豊かな自然に恵まれた杵築市では、お米や魚介、肉、県内有数の産地であるハウスみかんやいちご、お茶などたくさんの特産品が生まれています。
坂道に囲まれた城下町のまちなみが特徴的で、歴史文化も大切に残っている杵築市ですが、大分空港から東京まで90分というアクセスの良さ、日常生活に必要なものはすぐに手に入る環境であるなど、「暮らしやすさ」も兼ね備えています。
子育て支援や教育環境、遊び場などにも力を入れているため、ファミリー世帯の移住者が増加傾向にあります。それでは早速杵築市の特徴や移住情報についてご紹介していきます。
杵築市の魅力:移住者を惹きつける4つの特徴
杵築市は、風情ある城下町のまちなみと交通アクセスに長けたまちです。海や山の豊かな自然環境がもたらす特産品の数々も注目してほしいポイントです。
また、ご近所づきあいが盛んで、子供たちの学校の行き来には高齢者の見守りがあり、移住者に農業を教える方もいるなど地域の交流が多いのも魅力のひとつです。杵築市は、人とのつながりを大切にしている方や人付き合いが好きな方にピッタリな移住地といえるでしょう。
そのほかにも杵築市への移住は下記のような希望をお持ちの方におすすめです。
- 海のあるまちで暮らしたい
- 歴史文化が好き
- 田舎暮らしをしながらも気軽に他県や近隣都市へおでかけしたい
- 美味しいものがたくさんあるまちで暮らしたい
- 自然に囲まれて子育てしたい
なぜ上記のような方におすすめなのか、杵築市の特徴を交えながらご紹介します。
特徴1:歴史と自然が調和する杵築市の風景
杵築市の魅力はなんといっても城下町の景色です。石畳の坂を上ると江戸時代の風情を残す武家屋敷群が広がります。
▲全国初の「きものが似合う歴史的まちなみ」にも認定された風情ある城下町のまちなみ。着物を着て散策する観光客も多い。
▲南北約2kmにわたって砂浜が続く「奈多狩宿海岸」
クロマツの老木が並ぶ奈多狩宿海岸は、環境省から「快水浴場百選」にも選ばれていて、海水浴シーズンには多くの若者や家族連れで賑わいます。海の青と木々や山の緑…杵築市に移住すれば、忙しい日常の中でも、ほっと一息つけるような自然の景観にいつでも触れることができます。
特徴2:便利な交通アクセスで都市部や観光地へも快適移動
杵築市は大分県内でも交通アクセスの良さはトップクラスです。市内の中心部から大分空港までは車でわずか20分!
そのほか、温泉地として有名な別府や湯布院までは車で30分、JR杵築駅から福岡県北九州市のJR小倉駅までは特急ソニックで約1時間と近隣都市へのアクセスも良好です。
杵築市内では車は必要となりますが、駅や空港まで行けば、気軽に都心部や観光地へ足をのばせるので、週末おでかけの予定を立てるのも楽しくなるでしょう。
特徴3:豊富な特産品が彩る杵築市の食文化
多くの自然がある杵築市では、特産品がたくさんあります。とくに杵築市の漁港に水揚げされる新鮮な魚介類は、手ごろな料金で堪能できると評判で、魚介目当てに多くの観光客が訪れます。
▲牡蠣の炭火焼き。ぱちぱちと音を鳴らして焼きあがるパフォーマンスにも注目したい
また杵築市は、温暖な気候に恵まれている一方で、山間部では寒暖差があり、お茶の栽培に適した条件が揃っています。
▲渋みとうま味が味わえる日本茶「きつき茶」が有名。
柑橘栽培に適した気候により、美味しいみかん・柑橘類の産地となっています。
▲酸味が少なく、ほどよい甘さが特徴の杵築市のハウスみかん。
杵築市に移住すれば、新鮮で美味しい食材の数々が身近になります。
特徴4:充実した子育て支援と教育環境
杵築市は、子育てするのに適した環境です。地域では少子化が進んでいますが、その背景がきっかけとなり、とても助かる子育て支援が多数つくられています。表で簡単にご紹介します。
子ども医療費助成事業 | 高校生までの通院・入院費が無料 |
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出産応援給付金 | 妊婦一人あたりに5万円を給付 |
子育て応援給付金 | こんにちは赤ちゃん訪問時(生後4か月までの赤ちゃんがいる家庭)に赤ちゃん一人あたり5万円を給付 |
保育料の完全無償化 | 全年齢の保育料が無料 |
小中学校入学祝金支給事業 | 小学校・中学校入学時にそれぞれ5万円の商品券を配布 |
上記の表を見ると、子どもを育てるのにかかる費用を軽減してくれる支援がたくさんあることが分かります。さらに杵築市には、ここでは紹介しきれないほどの子育て支援がまだまだあります。詳細は下記URLよりご確認ください。
※参照:杵築市子育て支援
杵築市では地域の授業の一環として、お米作りの農業体験や、食や農業に関係した体験学習などが実施されています。食育を目的にしており、給食ではまるごと杵築市産の食材を使う日もあるとか。
杵築市の中心部にある図書館は、子どもがたくさん集まる憩いの場になっているほか、地域の児童館や広場でも子どもたちがのびのびと遊べる環境です。放課後児童クラブも多数あるため、共働き世帯も移住しやすいまちといえるでしょう。
週末遊ぶなら「海浜夢公園」がおすすめです。大型遊具のほか、芝生広場でボール遊びなどができ、休日は家族連れでにぎわっています。
杵築市での生活:移住後の暮らしに関する具体的情報
▲海辺にある「住吉浜リゾートパーク」スポーツやゼミ・勉強合宿などが行われている
ここからは杵築市の暮らしに関する情報をご紹介します。
人口 | 総人口:26,961人 世帯数:13,265世帯 ※令和5年5月末現在 |
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病院 | 一般診療所:18 (内科・外科・小児科・産婦人科・皮膚科・眼科・耳鼻咽喉科・精神科) 病院:3 歯科:7 |
学校 | 小学校:10校 中学校:3校 |
交通 | ■博多から 大分自動車道:2時間 JR特急:2時間 ■小倉から 国道10号:2時間 JR特急:1時間 ■大分市から 国道10号:1時間 JR特急:23分 ■東京から 飛行機:1時間30分(大分空港着) バス・車で20分 ■名古屋から 飛行機:1時間10分(大分空港着) バス・車で20分 ■大阪から 飛行機:55分(大分空港着) バス・車:20分 フェリー:11時間35分(別府湾着) バス・車:30分 ■八幡浜から フェリー:2時間35分(別府湾着) バス・車:30分 ■徳山から フェリー:2時間(竹田津港着) 車:1時間 |
杵築市は医療施設も充実しています。救急受け入れをおこなっている病院もあり、内科、外科、小児科、泌尿器科など幅広い診療が可能です。小さなお子さんがいる家庭や高齢者の方も、いざというときに必要な施設が揃っているのは安心材料のひとつとなるでしょう。
スーパーやホームセンターのほかコンビニも点在しているので買い物環境も十分です。近隣都市に大型ショッピングモールがあるため、レジャーをかねて家族で出かける方も多いとか。
免許がない方や返納された方は、コミュニティバスや乗り合いタクシーの利用がおすすめです。
▲遊具や季節の花、キャンプ施設などが揃う「るるパーク」杵築市の人気スポット
杵築市は、教育・医療・買い物・遊び場が充実していることから、暮らしていく上で不自由がなく、多くの楽しさを見つけられるまちといえるでしょう。
仕事情報:多様な就業機会と充実した就農・起業支援
大手求人情報サイトで杵築市の求人を検索したところ、市内や市内近郊の職場で約1,300件がヒットしました。市内では、病院や介護の仕事、福祉施設での仕事に従事している方も多いそうです。※求人情報の一例
杵築市内で就農を希望する方には、若者向けの就農に必要な技術を身につけられる研修機関「ファーマーズスクール」や中高年向けの移住就農給付金などの支援事業があり、先輩移住者の中には、いちご農家になった方もいます。
また、新規で起業を希望する方には、商工会や市などで構成した創業支援ネットワークの関係機関が連携して、幅広くサポートしています。
詳細は下記URLよりご確認ください。
※参照:「働く」環境整備
住まい情報:豊富な物件と手厚い住宅支援制度
杵築市の賃貸物件を大手住宅情報サイトで調べたところ約400軒ほどが見つかりました。賃貸物件が比較的安く借りられるため、移住者の利用も多いそうです。※賃貸情報の一例
また、杵築市の空き家バンクは登録件数が豊富なため、古民家を自分好みにリフォームしたいという希望がある方におすすめです。もちろん改修が必要なく、すぐに住める物件もあります。
※参照:空き家バンク
定住するための補助金や、空き家改修、家財処分費などの支援金も充実しているので、簡単に表でご紹介します。
定住補助金制度 | ■新築または住宅を購入した方 県外からの転入者:20万円 (子育て世帯:30万円) |
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空き家バンク購入の際の補助金 | ■購入支援:100万円(県外からの転入者) (※200万円以上の物件購入の場合) ■家財処分支援:上限10万円 |
※詳細はこちら:住宅に関する補助金
杵築市で用意されている補助金を上手に活用して移住してください。
杵築市移住者の声:実際の暮らしぶりと感想を紹介
ここでは杵築市に実際に移住した先輩たちの声をご紹介します。
- ほどよい田舎暮らしができるのが魅力
- 都心へのアクセスが良いので、ハードル低く田舎生活を楽しめる
- 海の幸や山の幸など、なにを食べても美味しい
- 空港も近く、特急が停まる駅もありアクセスが良い点が気に入っている
- 立地や物価などの環境はもちろん、決定打となったのはやはり人の温かさ
アクセスが良い点やほどよい田舎ながら利便性が高い点に魅力を感じている声が目立ちました。ほかにも田園風景や城下町などバラエティに富んだ景色を堪能できること、食べ物がおいしいなどたくさんのメリットがあがっていました。
定年後に第二の人生を求め、畑付きの住居を得た方や、若い世代の方の中には、空き家バンクで購入した家のDIYを楽しんでいる方もいるそう。移住の先輩方の声をもっと知りたい!という方は下記URLよりチェックしてみてください。
※参照:移住者の声
杵築市の移住支援制度:充実のサポートプログラム
ここでは杵築市が実施している移住支援についてご紹介します。
オンライン移住相談:気軽に利用できる情報収集の第一歩
杵築市に移住したい!と行動に移そうとしても「何から始めていいか分からない」という方は、まずは杵築市を知り尽くした担当者にお話を聞くのがおすすめです。
思い立ったときに予約をして、当日までに聞きたいことをピックアップしておけばスムーズに話が進むでしょう。ご予約は下記URLより行ってください。
※参照:オンライン移住相談
移住体験プログラム:杵築市の暮らしを短期で体験
▲移住体験プログラムで泊まる「横岳荘」。展望台からの景観が美しい
杵築市での雰囲気やどのような人が住んでいるのかをまずは見てみたいという方は、1人1泊0円〜3,000円で最長3泊利用できる「移住体験プログラム」がおすすめです。
写真の「横岳荘」のほかにも、築150年以上の古民家を改修した宿など、農家民泊から宿泊先を選択できます。
▲横岳荘の内観。トイレや洗面、お風呂は共有
宿泊施設によりオプションで農業体験や薪割り・焚火体験なども可能です。空き家の見学や教育環境、買い物環境を案内してくれるプランや先輩移住者と交流できるプランもあるので、移住前にお好みのプランを選択してぜひ体験してみてください。詳細は下記URLよりご確認ください。
※参照:【杵築市】移住体験プログラム
お試し住宅:最長30日間の長期滞在で杵築市の暮らしを実感
▲お試し住宅「大田ハウス」
3日だけでは物足りないという方は、長期滞在可能なお試し住宅「大田ハウス」をご利用ください。最長で30泊まで利用可能なので、1ヵ月まるごと杵築市での暮らしが体験できます。
利用料は1家庭1泊2,000円、15泊~30泊までなら一律30,000円です。
▲綺麗にリフォームされた内装。やさしい陽射しが差し込む。
大田ハウス周辺は、緑に囲まれた自然環境豊富なエリアです。田舎暮らしに憧れている方、「大田ハウス」を利用して移住への第一歩を踏み出してみませんか。
※参照:杵築市お試し住宅
杵築市移住相談窓口:詳細情報とサポート体制
杵築市への移住についての問い合わせは下記へどうぞ。
担当課 | 協働のまちづくり課 移住・定住促進係 |
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住所 | 〒873-0001 大分県杵築市大字杵築377番地1 |
電話 | 0978-62-1814 |
公式サイト | 大分県杵築市移住定住ポータルサイト |