熊本県菊池市への移住情報!利便性◎・自然・温泉・グルメのいいとこどりが叶う
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「熊本県菊池市」をご紹介します。
熊本県北部に位置する菊池市は、豊かな自然に囲まれた環境にありながら、熊本市や福岡市など、都市部へのアクセスも良好。“いいとこどりの田舎暮らし”が叶うまちです。
その恵まれた自然環境の中では、特産の「菊池米」をはじめ、野菜やお肉など、おいしい食材がたくさん育まれています。料理や食べることが好きな方にとっては嬉しいところですね。
また、市内には温泉があり、気軽な立ち寄り湯からちょっと贅沢な温泉旅館ステイまで、さまざまに楽しむことができます。
そんな、日々の生活が彩り豊かになるようなまち・菊池市について、移住を検討するのに役立つ情報をたっぷりとお届けします。
菊池市の暮らし、3つの特徴
地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には菊池市がおすすめです。
- 自然の豊かなまちに暮らしたい
- 都市部へのアクセスが便利なまちを希望
- 食べることが大好き。特にお米にはこだわりがあって、おいしいご飯を食べたい
- 温泉が大好き。日帰り温泉などを気軽にめぐりたい
なぜこのような方に菊池市が向いているのか、その理由を踏まえつつ、菊池市の暮らしの特徴を紹介していきます。
特徴1:豊かな自然と利便性。“ちょうどいい田舎暮らし”が叶うまち
菊池市は、阿蘇山のふもとに位置する自然の豊かなまちです。
市内を流れる一級河川「菊池川」の源流部「菊池渓谷」は、日本名水百選や日本森林浴の森百選など、4つもの日本百選に選ばれたスポット。
鮮やかな緑と清らかな水の競演が楽しめる景勝地であるとともに、平野部に比べておよそ10度も気温が低い“天然のクーラー”であることから、避暑地としても親しまれています。
また、阿蘇北外輪山の一角を占める「鞍岳」では、季節ごとの植物、秋には紅葉なども眺められます。複数の登山道があり、難易度低めのコースなら、登山初心者の方やファミリーでも楽しめるのが嬉しいところ。
“美しい風景と澄んだ空気の中でゆったり過ごす”という贅沢を、菊池市ではごく身近で、ごく気軽に叶えることができます。
▲鞍岳山頂からは、阿蘇の雄大な景色を360°パノラマで楽しめる
一方で菊池市には、都市部へのアクセスが良いという特徴もあります。
具体的には、熊本県の県庁所在地である熊本市まで車で約50分、また高速道路を使えば、九州最大の都市である福岡市まで約1時間30分です。
さらに、熊本県の空の玄関口・熊本空港へも、車で約30分。熊本空港からは東京・名古屋・大阪などの大都市へ就航しているので、出張の多い方は重宝するかもしれません。
また、台湾や韓国、香港にも便が出ているので、アジア旅行にもひとっ飛びですよ。
菊池市は、雄大な自然を満喫しつつ都市部へも容易にアクセスできるという“いいとこどりの田舎暮らし”が叶うまちなのです。
特徴2:日々の食卓を彩る、数々の美味食材
肥沃な大地と阿蘇の伏流水に恵まれた菊池市は、おいしい農作物が育つ地域でもあります。
中でも、ご自慢はお米。菊池市は江戸時代から米どころとして知られてきました。近年ではお米の品評会で、菊池川流域特別栽培米「七城のこめ」が、最高評価「特A」を11年連続受賞しています。
そのほか、メロン、すいか、栗、ごぼうなども特産品。さらに、肉牛をメインとする畜産も盛んに行われています。市内の旭志(きょくし)地域の名産「旭志牛」は、柔らかい肉質と、適度な霜降りが人気です。
実際に、菊池市に移住した方からは「市内で普通に売っている食材のおいしさにビックリした」という感想も多く聞かれるそう。食べることや料理が好きな方にとっては、日々の食卓がいっそう豊かになる、たまらない環境ではないでしょうか。
特徴3:市街地に温泉!名湯が気軽に楽しめる
菊池渓谷では、日本名湯百選にも選ばれた「菊池温泉」が湧き出ています。菊池温泉は弱アルカリ性、とろとろ泉質で美肌効果があるとされ、女性を中心に人気です。
市内には、立ち寄り湯から民宿、ホテルや旅館まで、さまざまな温泉施設があります。温泉が好きで日々気軽に訪れたい方も、自分へのご褒美や家族でのちょっとした贅沢として温泉旅館で過ごしたい方も、それぞれに楽しめそうです。
なお、菊池温泉の利用には、お得な「周湯券(しゅうゆーけん)」もあります。3枚つづりで1,500円(税込)、1枚につきお1人様1ヶ所の入湯が可能です。この券を携えて、気になる温泉施設をふらりとめぐってみませんか?
菊池市の暮らしに関する情報
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、菊池市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。
気候 | 1月:平均気温4.4°C 8月:平均気温27.4°C ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 人口:46,829人 世帯数:20,098世帯 (2023年8月現在) |
近隣都市 | 熊本市、山鹿市、阿蘇市、合志市、菊池郡大津町 大分県:日田市 |
公共交通 | 路線バス:熊本電鉄バス、産交バス、きくちべんりカー(コミュニティバス) |
大都市へのアクセス | 熊本市まで:車で約50分 福岡市まで:車で約1時間30分 (高速利用) |
病院 | 診療所32、病院5、歯科19 |
学校 | 高校3、中学校5、小学校10 |
名所・観光 | 菊池公園、菊池渓谷、菊池武光公騎馬像、将軍木、菊池神社 |
イベント・行事 | 菊池さくらまつり、きくち白龍まつり(きくち夏まつり)、七城ふるさとコスモスまつり |
菊池市は、豊かな自然に囲まれ、季節を感じてゆったりと暮らすことのできるまち。季節ごとの多彩なイベントも魅力的です。
市内を見渡す高台にある「菊池公園」は、約3,000本の桜が咲き誇る、お花見の名所です。春の「きくち桜まつり」では、夜桜ライトアップも催され、昼間とはまた違う幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
夏に行われる「きくち白龍まつり」は、菊池温泉が湧出する際、白龍のお告げがあったとする伝説にちなむお祭り。大勢の担ぎ手によって、4体の白龍(親龍2体・若龍・子龍)が舞い踊る姿は迫力満点です。
▲全長50メートル、重量約500kgの巨大な龍が市内を練り歩く姿は、菊池市の夏の風物詩
▲「菊池白龍まつり」のクライマックスには、約3,000発の花火が夜空に咲き誇る
【歴史】まちに息づく「菊池一族」の誇り
菊池市は、長い歴史をもつまちです。
その歴史の中でも、際立った存在が「菊池一族」。平安時代から室町時代の約450年にわたって活躍し、九州を平定した武士の一族です。
菊池一族は、数多くの功績と“誠実”を旨とする信念で、地元の民からの尊敬を集めました。かの西郷隆盛も菊池一族をルーツにもち、その血への誇りから、潜伏時には「菊池源吾(わが源は菊池にあり)」という名前を使っていたそうです。
現在でも、菊池市において、愛され親しまれている菊池一族。市内には、一族ゆかりの名所・史跡やイベントが数多くあります。
菊池市の公式サイトでは、一族の足跡をたどる「菊池一族 散策マップ」も紹介されているので、歴史や戦国武将が好きな方は、ぜひ見てみてください。
詳細:菊池一族 散策マップ
【仕事】求人数は豊富。就農支援もあり
2023年9月現在、大手求人情報サイトで菊池市の正社員求人を検索すると、約1,400件がヒットしました。
次にこの検索範囲を通勤約30分のエリア(25km圏内)まで広げると、案件数は約34,700件と大幅に増加。菊池市でのお仕事の選択肢は豊富と言えるでしょう。
参考:正社員求人情報の一例(菊池市内)
参考:正社員求人情報の一例(菊池市から25km圏内)
また、新規就農への支援もあります。
詳細:新規就農支援
農業が盛んで、熊本県内でもトップクラスの産出額を誇る菊池市。無農薬栽培などこだわりのある農家も多く、就農目的の移住者も増えているそうです。
【住まい】子育て世帯の転入に手厚い支援
2023年9月現在、大手住宅情報サイトで菊池市の賃貸物件を検索すると、約60件がヒットしました。新築や築浅の物件が多く見つかるところが特徴的です。
参考:賃貸物件情報の一例
菊池市には空き家バンクも整備されています。2023年9月現在は交渉中の物件が多めですが、順次新しい物件も掲載されるのでチェックしてみてください。
参考:空き家バンク登録物件一覧
住まいに関する支援としては以下のようなものがあります。特に子育て世帯には手厚い内容となっているので、該当する方はぜひ利用してはいかがでしょうか。
子育て世帯移住支援事業補助金 | 未就学児を伴って転入し、住居を新築・購入等された方に対し、以下の補助金を交付 未就学児が1名の場合:30万円 未就学児が2名以上の場合:40万円 ※旭志地域への転入は30万円を加算 |
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移住定住推進事業奨励金 | 空き家バンクを利用して住宅を購入された方、または空き地を購入し住居を新築された方に、奨励金を交付 交付内容:現金15万円+市内共通商品券5万円 |
空き家改修補助金 | 空き家バンクを利用して住宅を購入された方が、空き家の改修や補修などを行う際に、費用の一部を補助 金額:補助対象経費の3分の2(上限:30万円) |
【育児・教育】次世代のリーダーを育てる、充実の教育制度
菊池市は、子どもがのびのびと育ち学ぶ環境づくりに積極的です。育児支援制度や教育体制としては、以下のようなものがあります。
すくすく子宝祝金 | 第3子以降の子が生まれた家庭に対し、以下のお祝い金を支給 第3子:10万円 第4子:12万円+市内共通商品券3万円分 第5子:15万円+市内共通商品券5万円分 第6子以降:20万円+市内共通商品券10万円 |
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菊池産特別栽培米学校給食提供事業 | 地元で採れた高品質の菊池米を、学校給食で提供 ※通常のお米との差額は保護者負担とせず、市とJAで補助 |
森の学校・きくち事業 | 子どもたちが、森林に囲まれた自然の中で、世界で活躍する講師陣と直に接したり、多様な考えを持つ同世代と交流したりすることにより、生きる力と未来のリーダーとしての素養を育む機会を提供。 また、全国規模のプラチナ未来人財育成塾へ市内生徒を派遣 |
英語検定補助事業 | 市立中学校3年生の英検受験費用1回分を補助 |
高校魅力化推進事業 | 市内3高校の大学進学を目指す生徒は、市公営塾「菊池市前進塾」に入塾でき、無料で専任講師や大学生講師から個別指導を受けることが可能 |
英検料の補助や公営塾の設置など、まちとして学力アップを後押しする体制が整っているところが特徴的です。
「森の学校・きくち事業」では“将来的に課題を解決できる未来のリーダー育成”を目的とする「プラチナ未来人財育成塾」へも生徒を派遣しています。
子どもに対し「幅広い視野をもった大人になって、広い世界で活躍してほしい」と願う親御さんにとっては、菊池市の教育体制は理想的と言えるかもしれません。
菊池市へ移住した人の体験談・感想
ここでは、実際に移住して菊池市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。
- 自然が素晴らしくて空気がきれい。初夏には近所にホタルが現れたりと、季節を感じる暮らしができる。
- 市内にはお店などが一通りそろっているし、近隣の都市にもアクセスが良くて便利。
- 食材がなんでもおいしく、特にお米がとてもおいしい。白米だけでもいくらでも食べられる。
- 温泉施設が多いのが嬉しい。各施設に個性があって、飽きずに楽しむことができる。
- 地域のコミュニケーションが活発で、人の紹介から仕事などにつながることも多いまち。地域活動に積極的に参加することで、たくさんのチャンスが広がると思う。
豊かな自然・利便性・おいしい食材・温泉と、魅力が盛りだくさんの菊池市。
さらに「地域の人がみんな親切で、人と人とのつながりが強い」という声が多く見つかりました。誰かがイベントや仕事のアイデアを出せば、周りに人が集まってどんどん形になっていくということも、菊池市では“よくあること”のようです。
菊池市への移住に向けた行動
▲お試し暮らし住宅は6LDKの一戸建て。ファミリーでもゆったりと過ごすことができる
菊池市では、移住を検討している方に向け、お試し住宅を用意しています。
仕事や住まいを探しつつ、菊池市の気候や風土を体験し、リアルな“菊池市での暮らし”をイメージしたい方にはピッタリではないでしょうか。
そのほかの移住イベントとして、オンラインまたは実際に現地を訪れる形の「移住体験ツアー」なども企画されています。市の公式サイトに随時情報がアップされるので、興味のある方はチェックしてみてください。
下見にいらっしゃるシーズンとしては、夏から秋が特におすすめです。夏の菊池渓谷の涼しさは、ぜひ実際に味わって頂きたいですね。秋には紅葉の美しさに加え、タイミングが合えば新米も楽しめますよ。
菊池市への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 地域振興課 集落・定住支援室 |
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住所 | 熊本県菊池市隈府888 |
電話番号 | 0968-25-7250 |
対応時間 | 8:30~17:15(土・日・祝日と年末年始を除く) |
公式サイト | https://www.city.kikuchi.lg.jp/category/list/1320.html |