岩手県釜石市で暮らす良さとは?移住のための仕事・住居・支援情報

自然豊かな田舎で快適に過ごしたいと考えている方は、岩手県釜石(かまいし)市への移住はいかがでしょうか?

岩手県の南東部にある釜石市は、豊かな自然に恵まれた「田舎」ですが、各種施設や制度が充実していおり、「田舎すぎないちょうどいいまち」という言葉がぴったりの自治体です。

2019年にはラグビーワールドカップの開催都市となったことでも脚光を浴びました。そんな釜石市は、ラグビーと自然を愛する風土が根付いた、とても“あたたかな”まちなんです。

この記事では釜石市の移住定住相談センターで主事を務める藤井さんからお話を伺い、釜石市での暮らしの特徴やその魅力をご紹介します

お話ししてくれた藤井さん

釜石市ってどんなまち?3つの特徴

釜石市の暮らしの特徴イメージ

釜石市は海と山に囲まれた自然豊かなまち。住んでいる人々もあたたかく、その人柄に惹かれて移住してくる方も少なくありません。

そんな「田舎だけど、ちょうどいい田舎」である釜石市への移住は、以下のような方にオススメです。

  • 田舎暮らしをしたいけど不便なのは嫌
  • 海の近くで暮らしたい
  • 自然を感じながらのびのびと子育てをしたい
  • 田舎で新しいことにチャレンジしたい
  • ラグビーが好き

魅力1:充実した子育て支援!待機児童もゼロ

苗を植える子どもたち

釜石市は子育て関連の支援が手厚いのが特長です。子育て世帯を全力で応援しており、「第2子以降の保育料無料」、未就学児の一時預かり費用を補助する「ホッ💬とカード」など、市独自の政策がいくつもあります

市内には計15か所の教育・保育施設があり、待機児童もゼロ。子どもが釜石の自然に親しみながら過ごせる環境が整っているので、「子育ては釜石でしたい」とU・Iターンしてくる方もいます。

※参考:令和4年度教育・保育施設の入所等の状況」

▼釜石市の育児支援(一例)

制度 内容
結婚新生活支援事業補助金 新婚世帯が新生活をスタートするための費用(住宅費や引越費用など)を最大30万円支給
妊婦応援給付金 妊娠した方へ3万円を支給。母子健康手帳の交付にあわせて申請を案内
妊産婦健康診査等アクセス支援助成金 妊婦健診、産婦健診、出産のために通院または入院する際の交通費や出産のために病院近くの宿泊施設で待機宿泊をした場合の、妊婦及び付添人の宿泊費を、5万円を上限に支援
こどもの医療費無料 0歳から18歳の子どもの保険診療に係る医療費等一部負担金を市が補助。加入の所得制限や1回の診療ごとの自己負担も無く、市内の子ども全員が対象
第2子以降の保育料無料 世帯が監護している児童のうち、第2子以降の保育料が無料
ホッ💬とカード 未就学児が一時預かり保育、ファミリー・サポート・センター、病後児保育、産後ケア事業を利用する際、カードを提示することで利用料の全部、または一部を免除
子育て支援センター 子育て親子が自由に利用できる交流の場。遊び場や遊具の提供、子育て相談などを行い、地域の子育てをサポート

※リンク先は令和4年度のものです。令和5年以降の詳細については釜石市公式サイトでの公開をお待ちください

魅力2:北国だけど人々の心はあたたかい!

ラグビーを観戦する人々の様子

年間を通して涼しい釜石市ですが、住んでいる人々の心はとってもあたたか!仕事やボランティアを通じて釜石の人と出会い、その人柄に惹かれて移住して来る方も少なくないのだとか。

釜石での人脈を頼りに移住し、さまざまな事業を展開している先輩移住者もいます。「新たなチャレンジ」を始めるのに適した環境が、釜石にはあるんです

魅力3:食べ物がおいしい!

BBQコンロの上で焼かれるホタテとソーセージ

自然豊かな釜石市は、新鮮な海の幸と豊富な山の幸に恵まれています。その日の朝水揚げされた魚介類や採れたての野菜・山菜が、普段から手軽に食べられるんです。

旬の食材のほかにも、極細の縮れ麺とあっさりしたスープが特徴の釜石ラーメンや、煙で燻して渋を抜く甲子柿(かっしがき)など、独自の特産品も充実しています。とくに釜石ラーメンは市民のソウルフードで、誰もが行きつけのお店を持っているのだとか!

市内には6つのエリアが存在!オススメは東・西部エリア

冬の釜石市街

釜石市には大きく分けて6つのエリアがあります。移住者にとくに人気があるのは、大型商業施設のある「東部エリア」と、賃貸物件の多い「西部エリア」です。

エリアごとの特徴を簡単にまとめてみました。

東部エリア 市の東部。釜石駅やイオンタウン、市役所のある中心地。バスも多く徒歩でも生活できるので単身者に人気。
西部エリア 市の中央部。賃貸物件が多いエリア。釜石中央ICがあり、車を使った移動に便利。
甲子エリア 市の西部。市の特産品である甲子柿で有名なのどかなエリア。住宅地なのでファミリー向け。
鵜住居エリア 市の北東部。景観のいい根浜海岸やスポーツ施設があるアクティブなエリア。
栗橋エリア 市の北西部。山間の緑豊かなエリアで、橋野高炉跡などの遺跡が多く残る。
唐丹エリア 市の南部。漁業中心のエリアで、漁港は堤防釣りのポイントにもなっている。

釜石市の暮らしに関する情報

釜石大観音の空撮写真

自然豊かな釜石市ですが、市内にはお店や病院なども充実しています。場所によっては車がなくでも十分に生活できるので、普段の生活で不自由を感じる場面は少なめです

また、意外と雪も降らないので、冬場の雪かきに悩まされることもありません。夏場はかなり暑くなる日もありますが、「やませ」という冷たい風が吹くので、クーラーに頼らず過ごせる日もあります。

釜石市には施設・気候ともに、年間を通じて快適に過ごせる環境が整っているんです。

気候 ・1月:平均気温1.3℃
・8月:平均気温24.1℃
※参考:気象庁ホームページ
人口 ・人口:30,684人
・世帯:15,768世帯
(令和4年11月末)
病院 病院・クリニック:17院
歯科:14院
学校 ・保育施設:14校
・幼稚園:1校
・小学校:9校
・中学校:5校
・高校:3校
・特別支援学校:1校
みどころ
娯楽
橋野鉄鉱山(世界文化遺産)
釜石市立鉄の歴史館
釜石大観音
根浜海水浴場・根浜シーサイド
魚河岸テラス
伝統芸能:神楽・太神楽・鹿踊・虎舞
公共施設 釜石市立図書館
釜石市民ホール(TETTO)
釜石市民体育館
釜石鵜住居復興スタジアム
釜石情報交流センター(ミッフィーカフェ併設)
食べ物 釜石ラーメン
甲子柿
交通 【鉄道】東日本旅客鉄道の釜石線、三陸鉄道のリアス線
【バス】けせんライナー、仙台 - 釜石線、遠野・釜石号、広域路線バス
【道路】一般国道283号仙人峠道路、一般国道283号釜石道路
【船】釜石港
大都市へのアクセス ■釜石市ー盛岡市
【車】
東北縦貫自動車道で約1時間40分
【鉄道】
釜石線と東北本線で約3時間
【バス】
釜石盛岡線にて約2時間20分
■釜石市ー仙台市
【車】
三陸縦貫自動車道で約2時間40分
【鉄道】
東北・北海道新幹線と釜石線で約3時間40分
■釜石市ー東京
【車】
三陸縦貫自動車道と常磐自動車道で約6時間40分
【鉄道】
東北・北海道新幹線と釜石線で約5時間
近隣都市 遠野市、大船渡市、上閉伊郡大槌町、気仙郡住田町

釜石の海と山は美味しい食材を提供してくれるだけでなく、遊び場にもなってくれます。海では海水浴やシュノーケリングにSUP、山では森林浴や川釣りなどが楽しめるので、お休みの日の遊び先には困りません

サップボードをしている男性2人
▲釜石の海でのSUP(サップ)。景色も抜群です

アユ釣りをする人々
▲全国グランプリにも選ばれた甲子川のアユ。アユ釣りなど海だけではなく山でのレジャーも充実!

都市部へのアクセスは良好な方ですが、頻繁な往復となるとやや難しいかもしれません。移住後も都市部でのお仕事を継続する方は、出社の頻度やリモートワーク環境を調整しましょう。

実際、釜石市では市外の会社に勤めテレワークで働く移住者が増えてきているそうです。Wi-Fi環境が整った公共施設や民間のコワーキングスペースもあるため、テレワークを検討している場合はこちらもぜひ活用してみてください。

仕事情報:十分な求人が存在!自分に合った働き方を探せる

大手求人サイトによると、釜石市での求人は1,700件ほど、ハローワークでは300件ほどありました。市外から釜石市へ働きに来る方も多いので、求人は十分な数があるといえそうです。

※参考:求人情報の一例(2023年1月時点)

また、釜石市はお仕事に関する支援金も充実しています。「移住先でも自分のスキルを活かして働きたい」「新しいお仕事にチャレンジしたい」など、さまざまな働き方をサポートしてくれます。

▼釜石市の就業支援金(一例)

制度 内容
福祉人材確保型定住奨励金 介護福祉士・保育士・看護師・社会福祉士など、福祉系の資格を持ち、釜石市内の事業所へ勤務する方に年間48万円を支給
福祉人材確保型奨学金返還補助金 福祉系の資格を持ち、奨学金を返還しながら釜石市内の事業所で勤務する方に年間最大12万円を支給
漁業担い手育成支援金 釜石市で就漁する方に就業・生活・独立の支援金を支給。仕事はベテランの親方が指導
診療所等開設支援補助金 新たに診療所を開設する医師に対して、土地、建物、医療機器などの購入に対し、最大3,000万円を補助

そのほか若者向け就職合同説明会や、釜石市実践型インターンシップなど、就職イベントも都度開催されています。イベントでの出会いが移住のきっかけになることもあるので、気になる方は要チェックです。

>>各種イベントについて

なお、先輩移住者は市内の企業への就職のほか、起業して新たなビジネスを始めたり、東京との2拠点生活をしたりしているようです。各種求人サイトや以下で紹介する就職サポートを活用して、自分に合った釜石ライフを送れるようにしましょう。

「しごと・くらしサポートセンター」で就職相談をしてみよう

市内の大型商業施設・イオンタウン釜石内にある「しごと・くらしサポートセンター」では就職相談を行っており、移住後の働き方の相談にも対応してくれます

資格持ちのキャリアコンサルタントによる就職サポートのほか、適職診断や各種セミナーも行っているので、移住にまつわるお仕事の悩みは、まずこちらに相談してみましょう。

公式URL:しごと・くらしサポートセンター

岩手県の仕事・求人情報サイトを活用しよう

岩手県内の求人情報が集まる「シゴトバクラシバいわて」では、釜石市のお仕事情報も探すことができます。

県内の仕事に限定されていて、さらに下記の移住支援金の対象となる求人に絞って探すこともできるので、より希望にあった求人が見つけられるかも。

公式URL:シゴトバクラシバいわて

※支援対象者の詳細については下記のリンク先をご確認ください

制度 内容
岩手県移住支援金 東京都から岩手県へ移住し就業、起業等した方のうち、要件を満たす方に最大100万円を支給

住まい情報:新築・建売も視野に入れた住まい探しを!

大手物件情報サイトによると、釜石市内の空き物件は20件ほど見つかりました(2023年1月時点)。

※賃貸物件情報の一例

物件にもよりますが、ファミリー向けのものは単身向けのそれに比べ賃料が割高になる傾向があります。釜石市は土地代がやや高めですが、長期的に考えると賃貸料を払い続けるより、購入した方がいろいろ安く済むこともあります。

釜石市への定住が決まっている方は、新築あるいは建売住宅を検討してみてもいいかもしれません。

なお、市内には不動産屋さんもたくさんあります。情報サイトには載っていない物件を紹介してもらえる可能性もあるので、住まい探しの際はそちらに相談するのも手です。

>>釜石市内の不動産屋情報

釜石市空き家バンクを活用しよう

釜石市内の空き家情報を公開している「釜石市空き家バンク」という制度もあります。市と専門家が仲介してくれるので、空き家所有者との交渉が格段にスムーズになりますよ。

情報の閲覧は自由にできるので、物件探しの際はこちらを利用してみるのも手です。

公式URL:釜石市空き家バンク

U・Iターン者には補助金が下りる!

釜石市へのU・Iターンを考えている方は「釜石市ライフデザインUIターン補助金」の存在をぜひ覚えておきましょう。市内に転入した方が、取得・賃貸した住宅にかかる経費を補助してくれる制度で、最大50万円を支給してもらえます

岩手県移住支援金では、お子さんがいる世帯を対象に補助金額を加算する制度があります。

各種補助金の支給にはいくつか条件がありますので、下記リンク先から詳細をご確認ください。

>>釜石市ライフデザインUIターン補助金について

※リンク先は令和4年度のものです。令和5年以降の詳細については釜石市公式サイトでの公開をお待ちください

移住した人の体験談や感想パート

移住者の声イメージ

ここで実際に釜石市に移住した方の感想をみてみましょう。

  • 自然がいっぱいで食べ物もおいしく、人々もあたたかい
  • 田舎だけれども、場所によっては車がなくても十分生活できる
  • 地域の活動をきっかけに縁が広がった

街と大自然が近いため、みなさん海と山の恵みを感じながらのびのびと暮らしているようです。「住んでいる人があたたかい」という声も多く、移住の前後で築いた人脈をもとに、趣味や仕事を楽しんでいる方も多い模様。

一方で「市内に産婦人科が少ない」という声もありました。場合によっては大船渡市の病院まで行く必要があるので、妊婦さんは事前に病院の場所をよく確認しておくといいでしょう。

釜石市への移住ステップ

釜石市への移住を本格的に検討している方へ、具体的な移住ステップをご紹介します。

ステップ1:釜石市の情報を集めよう

地方へ移住してから「想像していた暮らしと違う」といったことにならないよう、移住先の情報をしっかりと集めてから移住の準備をはじめましょう。

釜石市では移住・定住ポータルサイト「フレフレ釜石TRY人」を運営しており、移住者向けの情報を
随時発信しています。各種移住支援制度のほか、先輩移住者の声も掲載されているので、まずはこちらで情報収集することをオススメします。

公式URL:フレフレ釜石TRY人

ステップ2:移住相談をして疑問・不安を解消しておこう

移住先の暮らしに関する不安や悩みは、ネット情報だけでは解消しにくいのも事実。そんな時は、釜石市が行っている移住相談を利用してみましょう。各種移住支援や補助金について具体的な話が聞けるほか、現地に住む人のリアルな話が聞けますよ

イオンタウン釜石にある「しごと・くらしサポートセンター」のほか、オンラインでも開催しているので、遠方からでも気軽に相談ができます。

>>オンライン移住相談について

なお、釜石市には移住希望者のサポートをする「移住コーディネーター」がいます。みなさんも市外から移住者なので、移住に関する心強い味方となってくれるはず。

>>移住コーディネーター紹介

ステップ3:市が開催するイベントや現地に直接行ってみよう

仕事情報のところでも触れましたが、釜石市では就職説明会や暮らしに関するセミナーなど、移住者向けのイベントを時折開催しています。

東京など市外で開催することもあるので、気になる方はイベント情報をあらかじめチェックしておきましょう。

>>イベント情報

なお、「まずは一度、気軽に釜石に遊びに来てみるべき」という先輩移住者の声も多くありました。現地でしか味わえない空気感もありますので、旅行などで一度訪れてみるといいかもしれません。移住時の支えになってくれる人との出会いがあるかも!

釜石市への移住に関するお問い合わせ

担当課 釜石市 商工観光課 移住定住相談センター
住所 〒026-0011
釜石市港町2-1-1 イオンタウン釜石
しごと・くらしサポ―トセンター内
電話番号 0193-27-7222
対応時間 10:00〜18:00
(定休日:木曜、年末年始)
公式サイト https://kamaishi-tryjin.jp/about/