岩内町移住のすすめ!自然豊かなコンパクトシティで叶える理想の暮らし

この記事では、地方への移住を検討している人に向けて、「北海道岩内町(いわないちょう)」の暮らしの特徴をご紹介します。

岩内町は、生活に便利な市街地から、海や山へ約10分でアクセスできるコンパクトさが魅力のまちです。絶景かつパウダースノーのスキー場や温泉などもあり、別荘地としても注目されてきました。

今回は、岩内町で移住のサポートを行う、企画財政課の山家さんと地域おこし協力隊の渡邉さんにインタビューを行い、移住に役立つ支援制度やまちの魅力について伺いました。

本日お話を伺った方
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岩内町 経営企画部 企画財政課
地域創生係

山家 輔さん

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岩内町 地域おこし協力隊

渡邉 修さん

岩内町の魅力:移住者を惹きつける3つの特徴

北海道岩内町の暮らしの特徴のタイトル画像

岩内町の代表的な特徴としては、以下のものが挙げられます。

  • 暮らしやすく、海も山も楽しめるバランスの良さ
  • 子どもの遊び場や子育て支援、教育環境なども整っている
  • 洋画家・木田金次郎からの流れが続く「絵のまち」

それぞれの詳細や移住者から人気のポイントについて、詳しくご紹介します。

コンパクトシティの利点:市街地から海・山まで10分圏内

岩内町の岩内新港東埠頭から見た海の景色
▲岩内新港東埠頭から見た美しい海

岩内町は北海道にある179の自治体の中でも、面積が6番目に小さいまちです。

そのコンパクトなエリアに、生活しやすい市街地や海・山・温泉といった天然資源が詰まっていることが大きな特徴で、移住者にも人気のポイントとなっています。

市街地から10分程度で海にも山にも行けるので、自然を満喫しながら日々の生活を送ることができます。町内にはキャンプ場もあります。

冬には、上質なパウダースノーとパノラマビューが魅力のゲレンデで、スキーなどのウィンタースポーツも楽しめます。料金が安いことから、穴場として人気があるようです。

岩内町にあるゲレンデから見た日本海と積丹半島
▲岩内町にあるゲレンデからは、日本海と積丹半島のパノラマビューを見ることができる

近くには、海外からも多くの観光客が訪れるニセコもあるなか、生活の利便性の高さから、岩内町を拠点とするケースもあるのだと言います。

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渡邉さん

さまざまな面で「ほどよく暮らしやすいまち」と感じて、移住してくださる方が多いです。

充実の子育て・教育支援:遊び場から高校まで整った環境

岩内町の公園にある子供向けの大型遊具
▲いわないオートキャンプ場には遊具広場もある

岩内町では、子育てや教育に関して、さまざまな支援を行っています。

例えば「乳幼児等医療費助成」では、基本的には3歳までは初診時以外は無料で、以後も18歳までは1割負担で医療を受けることができます。

また、町内に産婦人科がないものの、小樽や札幌へ妊婦健康診査などで通う場合には、交通費の助成を受けることができます。

制度の詳細やその他の子育てに関する支援については、岩内町の公式サイトをご確認ください。

公式:岩内町(子育て・福祉

一方で、子どもたちの遊び場としては、大型の遊具やSLの展示がある「岩内運動公園」が人気です。サッカー場や野球場、グラウンド、テニスコートなどもあり、地域の人々に広く活用されていると言います。

さらに教育面では、町内に高校まであり、国立大学への合格者も出ています。このほか、令和8年度には小中一貫の義務教育学校の開校が予定されています。

このように、子育てや教育の面においても、環境がバランス良く整っていると言えるでしょう。

文化の薫り:木田金次郎が育んだ「絵のまち」としての魅力

岩内町出身の画家である山岸正巳作の絵画
▲岩内町出身の画家である山岸正巳の作品などが、日常生活に溶け込んでいる

木田金次郎美術館を抱える岩内町は「絵のまち」という側面も持っています。

岩内町出身で、北海道洋画壇を代表する一人、木田金次郎は有島武郎と交流が深く、小説『生れ出づる悩み』の登場人物のモデルにもなっています。

美術館主催の絵画教室には小学生から大人まで100人近い受講者が通うなど、絵画の文化が地域に広く浸透しています。

小さいころから絵に親しみ、高校生で大人も含めた絵画コンクールに入選するなど、才能を開花させるケースもあると言います。山岸正巳など一流の画家も誕生しています。

美術に関心がある、また子どもに絵を習わせたいと考えている方には、特に魅力的なエリアだと言えるでしょう。

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山家さん

喫茶店や旅館など、いたるところに絵画があります。一般の家庭で絵を飾っているところも少なくありません。

参考:木田金次郎美術館

岩内町の2つの顔:市街地と山間部の暮らしの特徴

岩内町の弁慶の刀掛岩と沈みゆく夕陽
▲弁慶が刀を掛けたと言われる刀掛岩

岩内町は、大きく市街地と山間部のエリアに分かれます。

市街地が占める割合は高いものの、街自体がコンパクトなので、徒歩で買い物にも行けるような距離感だと言います。

一方の山間部には温泉があり、以前は別荘地として利用されていたエリアもあるようです。近くには日本夜景遺産に選ばれたスポットもあるなど、景観が優れた地域です。

買い物をするには、市街地まで車で10分ほどかけて行く必要があるものの、特にこのエリアが気に入って移住してくる人もいるそうです。

岩内町の生活基盤:気候から交通アクセスまで暮らしの情報

岩内神社例大祭の様子
▲国道を通行止めにして開催される、岩内神社例大祭の様子

それでは次に、岩内町の暮らしに関するデータを見ていきましょう。

気候 1月:平均気温-0.5℃
8月:平均気温25.9℃
※参考:気象庁(後志地方
人口 11,142人
(令和5年10月末時点)
病院 病院:1、診療所:9、歯科:7
学校 小学校:2、中学校:2、高校:1
交通 【鉄道】
最寄り駅はJR函館本線「小沢駅」(共和町)

【バス】岩内バスターミナル
・ニセコバス
・北海道中央バス
・いわない循環バス
など
車でのアクセス ・JR「小沢駅」まで約30分
・新千歳空港まで約2時間
・札幌市まで約2時間
・小樽市まで約1時間
近隣都市 共和町、蘭越町

岩内町には大きなスーパーマーケットがあり、ドラッグストアやコンビニも複数あるため、日常生活で買い物に困ることはないようです。

市街地エリアでは、車がなくても生活できるほどですが、冬は雪が強くて歩くのが大変な日もあるので、基本的には車があるほうが便利だと言います。

夏場は過ごしやすい一方で、冬は雪に加えて、山や海が近いため風が強いという特徴があります。

なお、アパートなどでは、駐車場の雪かきは管理人さんがやってくれて、玄関の入口だけみんなでやるといったところもあるようです。

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渡邉さん

私も移住してきた立場ですが、岩内町特有の吹雪いている光景が好きだったりします。雪かきは、慣れてしまえばそんなに大変ではないと感じています。

就労事情:町内の求人状況と近隣地域での就業機会

岩内港から眺める夕焼け▲何気ない光景も美しい岩内港

大手の求人情報サイトで岩内町の正社員求人を検索したところ、約150件の求人が見つかりました。また、車で約30分の通勤圏(25キロ範囲)まで広げると、約1,000件の求人情報がありました(2023年11月時点)
※参考:求人情報の一例(岩内町のみ
※参考:求人情報の一例(岩内町から25キロ範囲

慢性的に人手が足りていない会社などもあり、町内でも常に一定数の求人があるのだと言います。

また、生活の利便性が高いことから、ニセコなど近隣のまちで働きながら、岩内町を生活の拠点にしている人も少なくないようです。

住まい探し:地元不動産業者の物件情報と住宅支援制度

岩内町の町内循環バス
▲いわない循環バス

大手の住宅情報サイトで岩内町の賃貸物件を探したところ、4件が見つかりました(2023年11月時点)
※参考:物件情報の一例

実際には、新しいアパートが建ってきていたりと、近隣の町村の中では住宅の供給が多いのだと言います。賃貸を探す場合は、下記リンクの地域の不動産業者に問い合わせてみると良いでしょう。

公式:岩内町(町内の不動産業者をお探しの方

なお、空き家バンクとしては、岩内町を含む後志(しりべし)ブロックとして運用されているものがあります。ただし、2023年11月時点では、岩内町で利用可能な物件はありませんでした。

参考:しりべし空き家BANK

また、移住者が中古住宅を購入する場合、同居する子どもの人数によっては最大75万円の交付を受けられる「岩内町中古住宅取得補助事業」もあります。毎年、申請期間が限られていますので、ご注意ください。

参考:岩内町(令和6年度 岩内町中古住宅取得補助事業

移住者の声:岩内町での暮らしの実感と魅力

北海道岩内町への移住者の声のタイトル画像

それではここで、実際に岩内町へ移住した人の体験談や口コミを見てみましょう。

  • 住宅エリアから海と山へのアクセスが良いところに惹かれました。
  • 町のスキー場で、海を見下ろしながらパウダースノーの斜面を滑り降りていく感動が忘れられません。
  • 町内で生活必需品がきちんとそろうので、若い人でも暮らしやすい。
  • インフラが整っていて、周辺へのアクセスも良いです。

岩内町へ移住した人の体験談を見ていると、やはり海や山の魅力に惹かれたことが、移住のきっかけになっているケースが多いようでした。

そのうえで、買い物や住環境、周辺へのアクセスが良いことなどが、移住の決め手になっている印象です。

岩内町移住への第一歩:体験ツアーと相談窓口の活用法

それでは最後に、岩内町へ移住する際に活用したい制度についてご紹介します。

バーチャル体験:オンライン移住体験ツアーで岩内町を知る

岩内港新港東埠頭にあるアテナ像
▲岩内港新港東埠頭にあるアテナ像

岩内町では、オンライン移住相談に加えて、町内のさまざまな場所を中継しながら行う「オンライン移住体験ツアー」も実施しています。

体験場所は一度に2地点(施設)まで申し込みが可能。スタッフと現地の方との会話などを通して、リアルなまちの雰囲気を味わうことができます。

岩内町への移住を検討している方は、ぜひ活用してみてください。

なお、希望する場合は事前の予約が必要です。詳細や申し込み方法については、下記の公式サイトをご確認ください。

公式:岩内町移住情報総合サイト(オンライン移住体験ツアー

移住相談窓口:岩内町役場の担当部署連絡先

岩内町への移住については、岩内町経営企画部企画財政課地域創生係までお問い合わせください。

担当課 経営企画部 企画財政課 地域創生係
住所 〒045-8555
北海道岩内郡岩内町字高台134番地1
電話番号 0135-62-1011
公式サイト https://www.town.iwanai.hokkaido.jp/