諫早市移住ガイド:豊かな自然と都市の利便性を兼ね備えた長崎の魅力的なまち
この記事では、地方移住を考えている方に向けて「長崎県諫早市(いさはやし)」の特徴や魅力、住まいや仕事情報、支援政策などを詳しくご紹介します。
諫早市は長崎県の南部に位置する市で、利便性に富んでいながら海・山・川などの自然が楽しめる「バランスのいいまち」です。
遊べるスポットも多く、子育て支援制度も充実しているため、諫早市へ移住する若い世代も増えてきているそうです。
そんな諫早市の移住後の生活について、詳しくご紹介していきます。
諫早市の暮らしの魅力:3つの特徴をご紹介
諫早市へ移住後、どのような暮らしが待っているのかをイメージしやすいよう、主な特徴をご紹介します。以下の3つの魅力が諫早市での生活を彩ります。
それでは、これらの特徴について詳しく見ていきましょう。
特徴1:海・山・川で楽しむ四季折々のアクティビティ
諫早市は海・山・川と豊かな自然に恵まれていて、春夏秋冬を通じてさまざまなアクティビティが楽しめる充実度満点のまちです。
諫早市内はもちろん、長崎県外からも多くの人が訪れる魅力的なスポットを、それぞれ詳しくご紹介します。
海の魅力:遊びとグルメを満喫できる諫早の海
諫早市は諫早湾(有明海)・大村湾・橘湾の3つの海に囲まれており、潮干狩りや海水浴など多様な海のレジャーを楽しめます。特に橘湾に位置する結の浜マリンパークは、夏季だけでなく一年中多くの人々が訪れる人気スポットです。
▲結の浜マリンパークは管理人が常駐しているため、お子さま連れでも安心して利用できる
結の浜には日よけがないので、熱中症予防のためにタープテントなどの持参をおすすめするよ。
結の浜マリンパークでは、夏場の海水浴はもちろん、設置されているベンチに座って大切な人とゆったりとした時間を過ごすのも魅力的です。美しい砂浜と絶景のロケーションが評判で、ウエディングフォトの撮影地としても人気が高まっています。
併設のキャンプ場では、直火は禁止されていますが、焚き火台を使用すれば焚き火を楽しむことができます。キャンプの際は、焚き火を囲みながら夜の海を眺め、非日常的な雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
さらに、諫早市周辺の3つの海で獲れた海の幸を楽しむイベントも開催されています。令和6年2月に開催されたイベントでは、市場や海鮮グルメ、魚すくい、抽選会など家族で楽しめる多彩な内容が用意され、大いに盛り上がりました。
▲名物の魚すくいは子どもから大人まで幅広い年齢層で賑わう
山の魅力:季節の花々が彩る美しい景観
諫早市の北部に位置する白木峰高原は、標高1,057mの五家原岳の中腹にあります。春には菜の花、秋にはコスモスが咲き誇り、諫早市の人気観光スポットとなっています。
▲一面に咲き誇る色鮮やかな花々は大勢の人々を魅了しています
広場では、ピクニックを楽しみながら美しい花々を眺めることができます。特に、満開の菜の花やコスモスと、雲仙普賢岳方面から昇る朝日のコラボレーションは、諫早市随一の絶景として知られています。
隣接する自由広場には、すべり台などの子ども向け遊具が設置されています。また、「コスモス花宇宙館」では無料で天体観望ができます。このため、家族連れでも子どもが飽きずに楽しく過ごせる点が、白木峰高原の大きな魅力となっています。
参考:諫早市(コスモス花宇宙館)
川の魅力:歴史ある本明川と家族向けイベント
諫早市のほぼ中心を流れる本明川(ほんみょうがわ)は、かつて日本一短い一級河川(※)といわれた、豊かな歴史を持つ諫早市を代表する河川です。
※参考:日本河川協会
本明川では昭和32年7月に豪雨による大水害が発生し、多くの市民が負傷し家を失ったほか、約500名の方が命を落とされました。
この悲劇を追悼するため、毎年水害の起きた7月25日に「諫早万灯川まつり」が開催されています。約2万本の万灯を灯し、2,000発の花火を打ち上げるこの厳粛で美しいおまつりは、市民だけでなく県外からも多くの人が訪れる諫早市を代表するイベントとなっています。
▲淡く灯るろうそくの火に想いを馳せる
諫早公園には、水面に反射して眼鏡のように見える二連アーチ状の石橋があります。「眼鏡橋」と呼ばれるこの橋は、江戸時代から本明川に架けられていました。大水害後、日本の石橋として初めて国の重要文化財に指定され、諫早のシンボルとなっています。毎年春には周辺で「諫早つつじ祭り」が開催され、多くの観光客や家族連れでにぎわいます。
▲満開のつつじが咲く季節には国内のみならず外国人観光客も多く訪れる
特徴2:充実した交通網で便利な通学・通勤・旅行
諫早市内には大小含め19の駅が存在(※令和6年2月時点)しています。中でも諫早市の中心駅である諫早駅は、西九州新幹線をはじめ計4路線が通っており、長崎県内だけでなく福岡や熊本などの県外へのアクセスも良好です。
また、諫早市には諫早ICをはじめ長崎自動車道の高速道路インターチェンジも複数あります。この高速道路を利用すれば、長崎空港まで車で約30分ほどで移動可能です。
このことから諫早市は豊かな自然に恵まれながら、在来線・新幹線・高速道路・飛行機と移動手段の選択肢も多く、通勤や通学・出張や旅行にも出かけやすいという優れた利便性を誇っていることが分かります。
自然に囲まれた環境で生活を送りたいけど不便な暮らしはしたくない…という方に、諫早市での暮らしはぴったりかもしれません。豊かな自然と都市的利便性のバランスが取れた生活環境が魅力です。
特徴3:子どもの成長を促す充実の遊びスポット
諫早市内には充実のサポートが受けられる子育て支援センターや、子どもが思いきり体を動かしてのびのびと遊べる公園など、子どもの健やかな成長に不可欠な子育て環境が整っています。子育て世代の方々にとって、安心して子育てができる環境が整備されています。
ここでは、全国から視察が絶えない児童施設「こどもの城」と、家族のおでかけにおすすめの「多良見のぞみ公園」をご紹介します。
「こどもの城」:心身の健やかな成長を支援する児童施設
「こどもの城」は諫早市が運営する児童施設で、無料で利用できる魅力的なスポットです。広々とした屋内遊び場に加え、山の中という立地を活かした屋外の遊び場も充実しています。飲食スペースも完備されているため、お弁当を持参すれば一日中楽しく過ごせます。
▲こどもの城は年齢制限がなく、多くのお子さまで賑わいます
こどもの城は「子どもたちが生きる力を培うこと」を目的とした学びの施設です。遊具や自然を通じて、スタッフや他の子ども、大人との触れ合いを経験することで、子どもたちの成長を促します。
こどもの城のスタッフは常に全力で子どもたちに関わっています。ここに来ると子どもの遊びの幅が広がり、自然と笑顔も増えるんですよ。
公式:こどもの城
「多良見のぞみ公園」:大型遊具と季節イベントが魅力
多良見のぞみ公園は大村湾を一望できる高台にある広々とした公園で、遊具だけでなく芝生でのそり滑りやローラースケートなどさまざまな遊びが楽しめます。遊具エリアや芝生エリアなど、それぞれの用途に応じてエリア分けがされているため、安全に利用できるのが特徴です。
▲遊具エリアも子どもたちに大人気
幼稚園や保育園の遠足での利用も多く、週末は家族でピクニックに訪れる方も多いそうです。駐車場も広く無料で利用できるので、「どこかにお出かけしたいけど特に予定がない…」といった際にもふらっと立ち寄って楽しめます。
また季節ごとにさまざまな催しがあり、5月には大きく豪華なこいのぼりが多良見のぞみ公園の空に泳ぐ姿を見られます。12月には「光のフェスティバル」が開催され、ジャンボツリーの点灯式が行われるなど、年間を通して楽しみが尽きません。
▲4月中旬~5月中旬は大きなこいのぼりが泳ぐ姿を見られる
▲「光のフェスティバル」では、高さ12mの光のジャンボツリーをはじめイルミネーションが楽しめる
公式:多良見のぞみ公園
諫早市の生活情報:気候から交通まで網羅
諫早市の暮らしに関する情報をまとめました。
気候 | 【平均気温】 1月:7.2℃ 8月:28.1℃ (参考:気象庁)※諫早市に観測地点がないため隣接する長崎市のデータを参照 |
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人口 | 人口:約131,500人 世帯:約54,600世帯 ※2024年2月1日時点 |
病院・クリニック | 約100院 |
学校 | 小学校:28校 中学校:16校 幼稚園:6園 保育所:66園 ※2024年2月時点 |
観光 | 眼鏡橋(諫早公園)・白木峰高原・フルーツバス停など |
交通 | 【鉄道】 ・JR長崎本線 ・島原鉄道 ・JR九州 西九州新幹線 【バス】 ・長崎県営バス ・島鉄バス 【高速道路】 ・諫早IC(長崎自動車道、島原道路) ・長崎多良見IC(長崎自動車道) ・古賀市布IC(長崎バイパス) ・小船越IC、栗面IC、長野IC、森山西IC、森山東IC(島原道路) |
近隣都市 | 長崎市・大村市・雲仙市・西彼杵郡長与町 佐賀県藤津郡太良町 |
諫早市内には多数のスーパーマーケット、ドラッグストア、コンビニエンスストアがあり、日用品の買い物に便利です。さらに、大型ショッピングモールの計画もあるため、今後はより便利な街になることが期待されます。また、約100院の病院やクリニックがあり、かかりつけ医を見つけやすいのも魅力的です。
諫早市は自然豊かで観光地が多いことも特徴です。特に、国道207号沿いにある「フルーツバス停」をはじめ、市内には写真映えするスポットが点在しており、県内外から多くの観光客が訪れています。
▲フルーツバス停にはミカン、いちご、メロン、スイカ、トマトの形のバス停があり、過去にはCM撮影も行われた
諫早市は公共交通機関も充実していますが、車があるとさまざまな観光スポットに行きやすいです。そのため、子育て世帯の方は車を所有していることが多いんですよ。
仕事情報:豊富な求人と移住者向け支援金制度
大手求人情報サイトにて「正社員×諫早市」で検索したところ、約3,000件の求人情報がヒットしました。販売員、接客業、事務職、製造業など幅広い業種で働き手を募集しているため、比較的仕事を探しやすい環境となっています。
参考:求人情報の一例
また、東京圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)にお住まい・東京23区内に勤務されていた方で、諫早市内へ就職・起業、またはテレワークをきっかけに移住された方は「移住支援金」として最大100万円が受け取れます。
詳しい条件や申請方法などについては、諫早市公式の移住支援金ページをご確認ください。
公式:諫早市(諫早市移住支援金)
住まい情報:賃貸物件と空家バンク活用のすすめ
大手物件サイトで諫早市の賃貸物件の平均価格を調べてみました。
1人暮らし向け | 5.7万円 |
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2人暮らし向け | 6.3万円 |
ファミリー向け | 6.8万円 |
参考:賃貸物件情報の一例
物件数は豊富にあるため、選ぶ際に迷う場合は「駅近」「海の近く」などとエリアを絞って探すと効率的です。
諫早市は子育て環境が充実していることから、結婚や出産を機に移住される方も多いそうです。戸建ての購入を検討されている方は、空家バンクの確認をおすすめします。諫早市の空家バンクには令和6年2月時点で6戸の空き家が登録されています。
公式:諫早市(空家バンク)
新築購入よりも費用を抑えつつ、広い土地や好立地の物件に出会える可能性があります。購入後のリフォームについては、改修費として最大250万円の補助金を受けられる制度があります。対象条件等の詳細は諫早市役所公式ホームページでご確認ください。
公式:諫早市(空家バンク事業)
諫早市移住者の声:実際の暮らしぶりと感想
実際に諫早市へ移住された方の声を聞いてみました。移住を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
- 交通の便が良いので不便もなく理想通りです!
- 無料で利用できる施設が多く子育て環境が本当によく整っていて、子どもの笑顔も増えました。
- 家族で出かける頻度が増えました。家族みんなが楽しめるスポットが多いのが嬉しいです。
諫早市へ移住された方の声を聞くと、諫早市のキャッチコピーでもある「バランスのいいまち」という特徴がよく伝わってきます。都市の便利さと田舎ののどかさを兼ね備えた"便利な田舎"での暮らしを楽しみたい方に、諫早市はおすすめのまちです。。
諫早市への移住ステップ:体験宿泊から相談窓口まで
諫早市への移住を本格的に考え始めたら、実際に現地へ足を運んでみましょう。諫早市では「いさはや暮らし体験」にかかる費用に対し補助金を用意しています。
移住を目的に住まいやお仕事を探すために諫早市内の宿泊施設を利用した場合、一泊につき1人3,000円の補助が受けられます。例えば3日宿泊すると計9,000円の補助金が受け取れるので、長めに滞在して諫早市の魅力をじっくり体験するのがおすすめです。観光も楽しみながら、移住後の生活をイメージしてみてはいかがでしょうか。
公式:諫早市(いさはや暮らし体験宿泊費補助金)
諫早市には長崎和牛や伊木力みかん、小長井牡蠣など、おすすめのグルメがたくさんあるよ。諫早市を訪れた際は、ぜひこれらの名産品も楽しんでいってね!
諫早市移住相談:窓口情報と連絡先
担当課 | 地域政策部 移住定住推進課 |
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住所 | 〒854-8601 長崎県諫早市東小路町7-1 |
電話番号 | 0957-22-1500 |
対応時間 | 平日8:30~17:15 |
公式サイト | https://www.city.isahaya.nagasaki.jp/ |