富山県舟橋村への移住!まちの魅力・仕事・住まい情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「富山県舟橋村」をご紹介します。

富山平野のほぼ中央に位置する舟橋村は、日本で一番面積の小さい自治体ながら人口増加を続け「奇跡の村」とも呼ばれています。

舟橋村の魅力は「住民主導」や「子育て共助」といった、小さな自治体ならではの人々の関係性を活かしたまちづくり。

また、県庁所在地である富山市に隣接し、車で20分程度とアクセスが良いことから、通勤・通学や買い物など日常生活に便利な点も挙げられます。

そんな舟橋村について、暮らしの特徴や仕事・住まいの状況など、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
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総務課 主任

工藤 拓也さん

舟橋村の暮らし、3つの特徴

富山県舟橋村の暮らしの特徴

舟橋村は、次のような特徴のあるまちです。

  • 全国の自治体の中で面積最小でありながら、人口増加を続けている
  • 「協働型まちづくり」や「子育て共助」など、小さい村ならではの関係性を活かした取り組みが多数
  • 富山市へのアクセスが良好。また村内は公共施設がコンパクトにまとまっていて暮らしやすい

ここからは、これらの特徴について、詳しく紹介していきます。

特徴1:日本一小さいのに人口増加の「奇跡の村」。住民主導・協働型のまちづくり

舟橋村は、全国で繰り返し行われてきた市町村合併の中、周りの自治体と1度も合併することなく今日まできました。

その結果、現在は北陸地方に唯一の「村」であり、その面積は東京ディズニーランド7個分と全国の自治体の中で最小。しかし、人口は増加を続けているという大きな特徴をもちます。

1950年から1990年にかけて1,400人前後で推移していた人口は、住宅地開発を進めた平成初期から倍増。2024年2月現在では3,300人を超え“奇跡の村”とも呼ばれます。

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工藤さん

舟橋村は2000年から2005年まで日本一の人口増加率を記録しました。15歳未満の年少人口割合では日本一となったこともありますよ。

このように、小さくコンパクトで、かつ活気のある舟橋村だからこその取り組みが「協働型まちづくりへの挑戦」です。

2007年に行われた、住民ワークショップ方式での村民憲章策定をはじめとし、総合計画への村民提言、公園の運用管理の検討など、住民が主導し行政と連携をしながらのまちづくりを進めてきました。

舟橋村は、地域の一員として、受け身でなく積極的にまちづくりに関わりたい方にはピッタリと言える環境なのです。

特徴2:大人も子どもも関わり合う「子育て共助」

オレンジパークで水遊びをする子ども達▲オレンジパーク舟橋の水遊び場。誰かが手押しポンプで水をくみ上げると「じゃぶじゃぶ池」「泥んこスロープ」に流れ込み、自然にみんなで遊ぶことができる

“協働型”のまちづくりの中でも、舟橋村が特に力を入れているのが、「子育て共助」の取り組みです。

舟橋村に暮らす子育て世帯の方の交流の中心地は、子育て支援センター「ぶらんこ」。

未就園のお子様を遊ばせたり、パパママ同士の情報交換をしたりといった機能はもちろんですが、センターのスタッフだけでなく、各保護者の“好き”や“得意”を活かした発信が活発に行われている点が特徴的です。

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工藤さん

一例ですが、美容師の資格を持つ方が「子どもの髪の切り方」をレクチャーしたり、ハンドメイドの得意な方がワークショップを開催したりと、ごく自然に色々な方が活躍されています。

また、村内には「舟橋型子育てシェアビレッジ」として、地域優良賃貸住宅・都市公園・子ども園で構成されたエリアがあります。

そのうちの地域優良賃貸住宅「リラフォートふなはし」には“子育てに困ったとき、子育てに悩んだとき、頼ったり相談したりできる人がいる”をコンセプトに、安心して楽しく子育てができる仕組みがたくさん盛り込まれています。

大人だけでなく、舟橋村では、子ども達自身も村の一員として役割を担い活躍しています。

リラフォートふなはしに隣接する「オレンジパーク舟橋(京坪川河川公園)」では、公園の可能性を引き出す取り組みとして、造園会社とタッグを組む「こども公園部長」を地域の子ども達から募集。

「オレンジパークをどんな公園にしたいか」というアイデア出しから、クラウドファンディングを利用した資金集め、改修作業のお手伝いなど、公園づくりに関わってきました。

現在、オレンジパークでは、月に1度「園むすび」として、カフェ出店や季節の遊びなど、さまざまなイベントを開催。地域の内外から訪れる多くの人でにぎわっています。

園むすびイベントで踊る子ども達
▲さまざまな世代が集まり、楽しく交流できる「園むすび」

特徴3:富山市へのアクセスも、村内の利便性も良好

立山連峰をバックに走る電車

県庁所在地である富山市まで電車で約15分・車で約20分というアクセスの良さも、舟橋村の特徴。このため富山市への通勤・通学もしやすく、仕事や学校の選択肢も広がります。

実際のところ舟橋村には、村内の宅地開発にともなって近隣の自治体から転入してきた、若い世代の方が多いそうです。

そもそも富山県は、住まい事情として一戸建て率の高い地域柄ですが、富山市に比べ土地の価格が安く、新築一戸建てなどにも手が届きやすいところも舟橋村の魅力と言えます。

さらに、村役場や駅、学校、子ども園などが、村中心部の約1km圏内にまとまっているため、生活に便利です。

越中舟橋駅には駅に併設された村立図書館には、マンガコーナーやベビールームも。交流スペースとしても人気で、通勤・通学のついでに立ち寄る方も多くいらっしゃいます。

舟橋駅・図書館外観

図書館内部
▲舟橋村立図書館は、住民1人あたりの貸し出し冊数が日本一。靴を脱いでゆったり過ごすことができる

舟橋村の暮らしに関する情報

桜並木
▲オレンジパーク舟橋内の芝生広場には桜並木があり、春には絶好のお花見スポットとなる

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、舟橋村の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温3.0°C
8月:平均気温26.9°C
(舟橋村内に観測地点がないため、近隣の富山地点を参照)
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:3,304人
世帯数:1,195世帯
(2024年2月時点)
近隣都市 富山市、中新川郡上市町、立山町
公共交通 鉄道:富山地方鉄道
大都市へのアクセス 富山市へ:車で20分
金沢へ:電車+新幹線で約1時間30分
東京へ:車+飛行機で約1時間30分
北陸新幹線+富山地方鉄道で約2時間30分
病院 歯科:2
学校 保育施設:2、小学校:1、中学校:1
特産品 米、純米大吟醸ふなはし(舟橋村産コシヒカリを使ったお酒)、ハートかぼちゃ、枝豆
行事・イベント SAKURA meets the LIVE in ふなはし(4月)、ふなはしまつり(8月)、文化祭(11月)

舟橋村は、富山平野のほぼ中央に位置しています。雄大な立山連峰を望み田園風景が広がる、四季折々の豊かな自然も魅力的です。

富山県は全域が豪雪地帯に指定されており、舟橋村でも1晩で10cm程度の積雪は珍しくありません。雪のある暮らしに慣れていない方は、事前の十分なリサーチをおすすめします。

買い物など日常生活面では、富山市へのアクセスが良いこともあり、車があれば不自由しないでしょう。なお村内にはバスがなく、公共交通は電車のみとなります。

【仕事】富山市への通勤の他、リモートワークなどの選択肢も

2024年2月現在、大手求人サイトで舟橋村から通勤30分程度(25km圏内)の正社員情報を検索すると、約22,500件と、豊富な数の求人がヒットしました。

参考:正社員求人情報の一例

富山市へのアクセスの良さは、就業面でも舟橋村の大きなアドバンテージといえるでしょう。越中舟橋駅には200台分の駐車場が設置され、パークアンドライド(駅まで車で向かう方が、駐車してそのまま公共交通を利用できる仕組み)にも便利です。

他にも、舟橋村から北陸最大の都市である金沢市までは、電車と新幹線で約1時間30分。東京までは、富山空港まで車で約30分+飛行機で1時間です。

自然豊かでのどかな舟橋村は、リモートワークや2拠点生活を行う場所としてもおすすめです。

なお、舟橋村の基幹産業は農業です。主な栽培品目は米や葉物野菜、根菜など。また、農作物や加工品のブランド化を目指す「農業ブランディングプロジェクト」にて「ハートかぼちゃ」「ほっぺたトマト」などを生み出しています。

就農に関する支援もあるので、興味のある方はお問い合わせをしてみてください。

お問い合わせ先 舟橋村担い手育成支援協議会事務局
電話番号:076-464-1121

詳細:産地提案書(PDF)

【住まい】「一戸建てを新築」が標準的

舟橋村でのお住まいは、宅地開発されたエリアに一軒家を建てるという方法が標準的です。

その他では、大手住宅情報サイトで舟橋村の賃貸物件を検索すると約5件、中古一戸建て物件を検索すると1件がヒットしました。(いずれも2024年2月現在)

数は決して多くないものの選択肢はあるので、ご希望のライフスタイルに合わせて探してみてはいかがでしょうか。

参考:賃貸物件情報の一例
参考:中古一戸建て物件の一例

【教育環境】地域色を活かした取り組みが多数

「暮らしの特徴」の章でご紹介した通り、子どもを産みやすい・育てやすいまちづくりを推進する舟橋村。教育面でも同様に力を入れています。

保育施設では、豊かな自然に囲まれたのどかな環境の中、英会話や自然体験、地域交流など、さまざまな取り組みを実施。子ども達はのびのびと過ごしています。

小学校と中学校は村内に1校ずつ。小中一貫校ではありませんが「9年間を通して学ぶ」というスタンスでの教育が行われ、合同でのイベントが開催されることもあります。

また、小学校では村内に生息する水生生物の飼育・観察を行ったり、雪がたくさん積もった日には雪遊びをしたりと、村の特色を活かした取り組みも多彩です。

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工藤さん

村内の川には絶滅危惧種の魚「トミヨ」が棲んでいることもあり、川の清掃などの環境保全活動は、特に積極的に行っています。

舟橋村への移住に向けた行動

舟橋村への移住を希望する方、村についてもっと知りたいという方は、村役場へのお問い合わせがおすすめです。

子育て世帯の方をはじめ、多くの移住希望者から注目を集める“奇跡の村”。ぜひその魅力に触れ、移住先として検討してはいかがでしょうか。

また、村のパンフレットには、村の地図や歴史、スポット情報などが掲載されています。舟橋村を知るためにとてもお役立ちなので、こちらも参考にしてみてください。

参考:舟橋村パンフレット(PDF)

舟橋村への移住に関するお問い合わせ

担当課 総務課
住所 富山県中新川郡舟橋村仏生寺55
電話番号 076-464-1121
対応時間 8:30~17:15
公式サイト https://www.vill.funahashi.toyama.jp/