富士吉田市の移住情報

【富士吉田市への移住】まちの魅力・仕事・住まい情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「山梨県富士吉田市」をご紹介します。

富士吉田市は、富士山のふもとに位置するまち。市内のいたるところから、大迫力の大きな富士山を眺めることができます。日本人にとって特別な存在である「富士山」の近くに暮らしてみたいという方にとっては、この上もない移住先であるといえるでしょう。

写真好きにはたまらない多数のフォトスポットや、家庭の蛇口から出るおいしい水も、富士山の恵みです。

また、市内には多くのワークスペースがあり、ワーケーションやテレワークをしたい方にも向いています。移住相談室窓口では、移住者がスムーズに地域に溶け込めるような「場」づくりを積極的に行っているので、「移住先で知り合いができるか心配」という方にもおすすめできるまちですよ。

そんな富士吉田市について、暮らしの特徴や住まい、育児など、移住に役立つ情報をたっぷりとお届けしていきます。

富士吉田市ご担当者の渡邉さん、松浦さん、黒須さん

富士吉田市の暮らしの特徴3つ

富士吉田市の暮らしの特徴

地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には富士吉田市がおすすめです。

  • 富士山が大好き。富士山のある風景の中に暮らしてみたい
  • 水にこだわりがある。飲用や料理においしい水を使いたい
  • ワーケーションやテレワークを検討している
  • 移住先に溶け込み、地域の方と積極的に交流したい

なぜこのような方に富士吉田市が向いているのか、その理由を踏まえつつ、富士吉田市の暮らしの特徴を紹介していきます。

特徴1:「富士山に限りなく近いまち」の、絶景の中に暮らす

正面に富士山を見ながら道路を歩く人々

富士吉田市の最大の特長であり魅力でもあるのは、市内のいたるところから大迫力の富士山が眺められること。富士吉田市は、富士山に限りなく近いまちなんです。

なんといっても、日本人にとって富士山は特別な存在。「富士山のふもとに暮らす」ということに憧れる方も少なくないでしょう。その憧れが、恐らく想像以上の形で実現するのが富士吉田市です。

何気ない日常生活でも、その風景の中にはいつも富士山があります。また、市内には富士山のある絶景を楽しめるスポットが数多くあり、カメラが趣味の方にとっても絶好の環境といえるんです。

市内中心部にある「金鳥居」は、昔から富士山信仰文化の象徴として親しまれてきました。鳥居の形がちょうど額のようになり、その中に富士山が収まった姿は、ここでしか見られないフォトジェニックな光景です。

金鳥居と、その向こうに見える富士山

「新倉山浅間公園」は、富士山と忠霊塔(五重塔)が一度に眺められる、海外の観光客からも人気の高いフォトスポットです。

春には約650本もの桜が咲き誇り、富士山との競演は見事の一言。また夜景の美しさも注目を集め「新日本三大夜景・夜景100選事務局」が選定する「日本の夜景100選」にも選ばれています。

日本が世界に誇る「富士山」の間近に暮らす喜びを、実感してみませんか?

満開の桜と忠霊塔と富士山

忠霊塔から眺めた夜景

さらにもうひとつ、富士山がもたらす恩恵が「水」です。富士吉田市で用いられている水道水は富士山由来。富士山に降った雨や雪が地下にしみ込み、溶岩や砂などにろ過されて、天然のミネラル水へと変化しているのです。

富士吉田市に暮らして、水道水のおいしさに驚いたという移住者も多数。日々の飲水やシャワーによって、肌質の変化を感じている方もいるそうですよ。

特徴2:テレワーク・ワーケーションに最適な環境

コワーキングスペース「ドットワークPlus」の内観
▲ワークスペースの中でも一大拠点である「ドットワークPlus」は、カフェ機能やイベントスペース機能も備えている

富士山を臨む風光明媚なまちで、テレワークやワーケーションをしたいと考える方も多いのではないでしょうか。

市内には数多くのワークスペースが設けられており、1日1,800円(税込)で市内の提携ワークスペースを全て利用することができる「富士吉田市まるごとサテライトオフィス」という取り組みがあります。

「富士山が見える開放的な場所」「カフェのような雰囲気の場所」など、目的と気分に合わせてその日の作業場所を選べますよ。

公式サイト:富士吉田市まるごとサテライトオフィス

例えば富士吉田市にある「ドットワークPlus」では、日中は仕事を行い、仕事の前後の時間(朝・夕方~夜)に地域の魅力に触れられる「日常型ワーケーション」を提唱し、さまざまな情報を発信しています。

公式サイト:ドットワークPlus

なかには、遊園地「富士急ハイランド」やホテルなどの中に設けられたワークスペースもあり、これまでのテレワークとは一味違う時間が過ごせます。いつもと異なった仕事環境で、思いがけないグッドアイデアが浮かぶこともあるかもしれませんね。

特徴3:移住者もすぐ溶け込める!人の輪をつなげる取り組み

「よしだ暮らしの相談室」のスタッフ3人
▲「よしだの暮らしの相談室」では、スタッフの方々が気さくに移住者を迎えてくれる

富士吉田市では、他の地域からやってきた移住者が孤立することなく地域に溶け込めるよう、積極的な取り組みを行っています。

移住相談窓口「よしだの暮らしの相談室」では、「まちなかお茶会」や「ごはん会」といったイベントが開催される、移住者と地元の方との交流・情報交換の場となっています。「気軽に顔を出すつもりで、ぜひ一度、相談室に来てくださいね」とスタッフの方は言います。

ここでの交流は、早くまちに馴染みたい方にはもちろん、お店やワークショップなどやりたいことがある方にとっても、人とのつながりをつくる絶好のチャンスですよ。

「よしだの暮らしの相談室」で食卓を囲む人々

「よしだの暮らしの相談室」でのお茶会の様子

ほかにも、お店やゲストハウスのオーナーが移住者だったりと、移住者同士で知り合いになり、そこから人の輪が広がっていくきっかけがたくさん。

富士吉田市は「知らない人ばかりの移住先でやっていけるか心配」という方にも「思い切って飛び込んでみること」をおすすめできるまちなんです。

富士吉田市の暮らしに関する情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、富士吉田市の暮らしに関してのさまざまな情報をお届けします。

気候 1月:平均気温−0.4°C
8月:平均気温22.5°C
(富士吉田市内に観測地点が無いため、直近の河口湖地点を参照)
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:47,289人
世帯:20,379世帯
(令和5年1月1日現在)
近隣都市 西桂町、富士河口湖町、忍野村、鳴沢村、山中湖村、都留市
静岡県:富士宮市、小山町、御殿場市
市内公共交通 鉄道:富士急行線(富士山駅、月江寺駅、下吉田駅、葭池温泉前駅、寿駅)
路線バス:市内循環バス「タウンスニーカー」、市外への路線バス、主要都市への直通高速バス
大都市へのアクセス 東京へ:電車で約2時間(特急利用)、高速バスで約2時間
名古屋へ:車で約3時間15分、高速バスで約4時間30分
大阪へ:車で約5時間15分、高速バスで約10時間15分
病院 病院・医院・クリニック:47か所
歯科:34か所
学校 大学1、高校4、中学校5、小学校7、保育施設23(うち1所は令和5年度に開園予定)
名所・観光 富士急ハイランド(富士吉田市と富士河口湖町にまたがる)、ふじさんミュージアム、PICA富士吉田、道の駅富士吉田、新倉山浅間公園、北口本宮冨士浅間神社、西裏
行事・イベント 吉田の火祭り、新倉山浅間公園桜まつり、ハタオリマチフェスティバル、フジテキスタイルウィーク、流鏑馬祭り例祭
食べ物 吉田のうどん、馬刺し、富士山やさい

富士吉田市は、市街地の標高が700~900mという高原都市です。夏はエアコンなしで過ごせるほど涼しく快適。一方で冬は、3月まで氷点下の気温が続く年もあります。

市内の土地のうち、市街地は20%で、他は国立公園など国有地が多いのが富士吉田市です。都市機能がコンパクトにまとまっているので、普段の生活には不自由しないでしょう。

まちには坂道が多く、車があった方が便利ですが、公共交通手段とレンタカーなどで生活している方もいます。高速バスが充実していて、東京・大阪・名古屋など、全国の主要都市に高速バス1本で行くことができるのも特徴です。

レジャーには、富士登山はいうまでもなく、「おんしりんバイクパーク」、アウトドアリゾート「PICA富士吉田」、遊園地「富士急ハイランド」など、ファミリーでもデートでも楽しめるスポットがたくさん。

また少し足をのばせば、静岡県の「御殿場アウトレット」へも車で1時間程度で行くことができますよ。

「流鏑馬(やぶさめ)祭り例祭」は、平安時代末から続く、由緒ある神事。山梨県指定の無形民俗文化財です。神社の前の道で流鏑馬をするため、近距離から見物できるところが魅力です。

下吉田の流鏑馬の様子
▲富士吉田の流鏑馬祭り例祭は、一般的な流鏑馬とは異なり、馬が走った後の蹄(ひづめ)の跡で吉凶を占うところが特徴

富士吉田市の名物として有名なのが「吉田のうどん」。日本一固いとも言われる麺に、醤油と味噌をブレンドした出汁、トッピングのメインは甘辛く煮た馬肉という特徴的なうどんです。

市内には約50もの専門店があり、日常的に食されるだけでなく、結婚披露宴などでも振る舞われる富士吉田市民のソウルフードです。富士吉田市に住んだら、ぜひお気に入りのお店を見つけてくださいね。

吉田のうどん

そして富士吉田市は、古くから織物の名産地として栄えた「ハタオリマチ」です。近年では各工場がオリジナルブランドを立ち上げ、毎年10月に開催される「ハタオリマチフェスティバル」などイベントも盛ん。

ウェブサイト「ハタオリマチのハタ印」では、そんな富士吉田市の織物の歴史や各種取り組みの紹介、また移住に役立つ情報なども掲載されているので、参考にしてみてくださいね。

公式サイト:ハタオリマチのハタ印

【仕事】充実支援で、働き方の選択肢が豊富

2023年1月現在、大手求人情報サイトで富士吉田市の正社員求人を検索すると、約3,000件がヒットしました。特別なこだわりがなければ十分仕事が見つかる件数といえるでしょう。
参考:求人情報の一例

テレワークについては、先にご紹介した充実のワークスペース環境に加え「テレワーク支援奨励金」も利用することができます。

対象者 富士吉田市から遠距離(およそ50km以上)にある事業所に所属し、テレワーク勤務をしている方
補助額 1世帯あたり10,000円/月(最長24ヶ月)

また、富士吉田市に暮らしながら遠距離通勤をする場合にも「遠距離通勤支援奨励金」という補助があります。「テレワークが難しい仕事だけど、移住後も今のままの職場で働きたい」という方には助かる制度ですね。

対象者 富士吉田市から遠距離(およそ50km以上)にある事業所に勤務し、月10日以上通勤する、50歳未満の方
補助額 1世帯あたり10,000円/月(最長24ヶ月)

【住まい】賃貸・新築・空き家バンク、いずれにも手厚い支援

2023年1月現在、大手住宅情報サイトで富士吉田市の賃貸物件を検索すると、約110件がヒットしました。新築の集合住宅から築30~40年という貸家まで様々な物件があるので、ライフスタイルに合った住まいが見つかりそうです。
参考:賃貸物件情報の一例

物件の購入を希望されている方には、新築のほか、空き家バンクも利用することができます。
参考:空き家バンク 売買物件一覧

富士吉田市は、住まいに関する支援もとても充実しています。移住にかかるお金の中でも、住宅関係は特に額が大きいので、支援は嬉しいところですね。条件に当てはまる方はぜひ利用してください。

(下記以外にも条件がございますので、必ずご確認ください。)

新婚世帯すまい支援奨励金 夫婦いずれも40歳未満の新婚世帯が民間賃貸住宅などに入居した場合【20万円】を交付
新築物件取得支援奨励金 夫婦いずれも50歳未満で、転入者もしくはすまい支援または家賃支援を受けた世帯に、以下の奨励金を交付

土地から購入の場合:最大100万円(所得費用の1/10以下)
建物のみ購入の場合:最大50万円(所得費用の1/10以下)
※中学生以下の子どもがいる場合、上記の金額に10万円加算
中古物件利用者すまい支援奨励金 空き家バンクに登録された住宅に入居する50歳未満の転入世帯に【20万円】を交付
中古物件取得支援奨励金 夫婦いずれも50歳未満で、転入者またはすまい支援・家賃支援を受けた世帯に【最大50万円(所得費用の1/10以下)】を交付
※中学生以下の子どもがいる場合、上記の金額に10万円加算
中古物件改修支援奨励金 空き家バンクへ登録された物件を利用・改修する転入者に【最大50万円(改修費用の1/2以下)】を交付

【育児】待機児童ゼロ。恵まれた環境でのびのび子育て

子育て支援センターで遊ぶ親子
▲子育て支援センターでは職員の方が子どもを見ていてくれるので、お母さんがホッと一息つくこともできる

富士吉田市は、山梨県内で最初に小中学校の給食費を無償化するなど、子育てに関する色々な取り組みを早い段階から行ってきました。

子育て支援センター内にある産前産後ケアルーム「ひだまり」では、保健師や看護師などの専門スタッフが沐浴指導、赤ちゃんの日常のお世話などのアドバイスなどを行っています。

交流ルームもあり、ママ友作りの交流の場としても気軽に利用できますよ

ママのためのレスパイトルームも完備。赤ちゃんをスタッフが預かり、ママはゆっくりお休みできるので、ホッと一息つくこともできます。ベビーマッサージや骨盤ケア教室も好評だそう。

また、親御さん同士のコミュニケーションや情報交換ができる「つどいの広場」が子育て支援センター、商業施設Q-STA内及び富士保育園内にあり、乳幼児の親子が遊んだり、気軽に交流したりして楽しんでいるそうです。

木のおもちゃやツリーハウスで遊べる施設「ふじさんのぬく森キポキポ」も人気を集めています。

公式サイト:ふじさんのぬく森キポキポ

ほかにも、未就園の子どもの一時預かりが充実していたり、家庭訪問型の無料子育て支援ボランティア「ホームスタート」では妊婦さんから産後の親子を対象に、出産までの準備や出産後の育児家事、外出支援など地域で子育てをする環境やきっかけづくりの応援をしていたりと、子どもにも親にも嬉しいサポートが整っています

富士吉田市は「子育てしたいまちNo.1」を掲げており、様々な専門スタッフが常駐しているのも心強いポイントです。子育てで気になることをいつでも相談でき、サービスも充実しているので、お子さんのいるご家庭も安心して生活できるでしょう。

小学校はグランドも広く、富士山もどーんと大きく見える贅沢な環境。こんなのびのびした環境で子どもが過ごせるのも、子どもをもつ親御さんにはポイントの高いところですね。

富士吉田市へ移住した人の体験談・感想

富士吉田市へ移住した人の体験談

ここでは、実際に移住して富士吉田市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • まちのあらゆる場所で大きな富士山が見えるのは、本当に贅沢なことだと思う
  • 富士山の雪解け水が生活用水に利用されていて、蛇口から出る水がとてもおいしい
  • 移住相談窓口で、人と人とをつなげるイベントがたくさんあるので、すぐに知り合いができて嬉しかった
  • 夏は涼しくて冬は寒い
  • 買い物をする場所や病院、ワーキングスペースなどそろっていて生活には不自由しない。移住前に思ったほど「田舎」ではなかった

日常の風景の中に富士山があるというのは、やはり極上の贅沢。市内から他の地域へ旅行などに行っても、帰ってきて富士山を眺めると落ち着くという声も見られました。

富士吉田市は、大都会ではないにせよ、日常の生活に困ることのない便利なまちです。そのぶん、里山や古民家といった本格的な「田舎暮らし」に憧れている方にとっては、少しイメージと違うかもしれません。

富士吉田市への移住に向けた行動

ここでは、富士吉田市への移住に向けて、実際に起こせる行動をご案内します。

オンラインで気軽に移住相談

富士吉田市では、Zoomを利用したオンライン移住相談を実施しています。

市内の住宅物件や支援制度といった、移住に役立つ情報がたくさん得られるほか、具体的に聞きたいことを事前に連絡すれば、関連資料を見せてもらえることもあります。

「移住に向けて、何からすればいいか分からない」「情報を1つずつ集めるのは大変。地元の方の話を聞きたい」という方もお気軽に、まずは一歩を踏み出してはいかがでしょうか。

詳細:富士吉田市オンライン移住相談

ワークスペースも利用できる、お試し滞在施設

富士吉田市では、本格的な移住の前にまちでの暮らしを体験する移住体験施設「FUJIHIMURO NERUTOCO」を用意しています。同施設では居室のほかにシェアスペースやワークスペースも利用することができるので、テレワークのトライアルを行ってみるのもおすすめです。

また富士吉田市は、夏は涼しく冬は寒い地域です。気候は暮らしの重要な要素の1つなので、お試し滞在ではぜひその点も意識してみてください。

詳細:お試し滞在施設「FUJIHIMURO NERUTOCO」

富士吉田市への移住に関するお問い合わせ

担当課 一般財団法人ふじよしだ定住促進センター(FRPC)
よしだの暮らしの相談室
住所 山梨県富士吉田市下吉田3-6-24
電話番号 080-4170-3776
対応時間 平日10:00~18:00(土日祝は事前予約により応相談)
公式サイト https://you-fujiyoshida.jp/