富士見市への移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「埼玉県富士見市」での暮らしや移住情報をご紹介します。
埼玉県の南東部に位置する富士見市は、首都まで30km圏内、池袋まで電車で30分以内と都市部へのアクセスに優れた人気のベッドタウンです。市内には大型ショッピングモールなどの買い物施設が充実している一方で、緑地や公園といった自然豊かなスポットも多く、自然環境と利便性の両方を兼ね備えています。
さらに注目したい点が、「18歳の年度末まで医療費助成」「妊娠期から子育て期までのトータルケア」といった魅力的な子育て支援が設けられているほか、子どもの遊び場も豊富にあり、のびのびと子どもを育てられる環境が整っています。
今回は富士見市政策財務部・シティプロモーション課の久保田さんと武井さんにお話を伺いながら、富士見市での暮らし・仕事・住居・支援内容などを詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
富士見市の暮らしとは?主な3つの特徴をご紹介
富士見市は、その名の通り市内の各所から富士山を眺められるまちです。駅周辺には駅ビルやショッピングモールといった商業施設が充実している一方で、駅から離れると緑豊かで静かな住宅街が広がっています。
そんな富士見市での暮らしには、次のような特徴があります。
- 池袋まで約30分!都市部へのアクセスがしやすい
- 公園や緑地が多く、自然を身近に感じられる
- 子育て・教育環境が魅力的
ここからは、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
特徴1:池袋まで約30分!都市部へのアクセスがしやすい
富士見市には東武東上線の「ふじみ野駅」「鶴瀬駅」「みずほ台駅」の3駅があり、どの駅からも池袋まで30分以内でアクセスできます。また、新宿三丁目まで約40分、渋谷まで約45分、有楽町まで約55分と、1時間あれば都内のさまざまな主要駅へ移動できるほか、横浜までは約70分、元町・中華街までは約80分と、横浜方面へのアクセスも良好です。
「ふじみ野駅」には終日にわたって急行やTJライナーも停まるなど、都内への通勤・通学の利便性に大変優れています。駅発着の路線バスや大型ショッピングモールの「ららぽーと富士見」などへの定期運行バス、羽田・成田空港への連絡バスなども整備されています。
公式:ららぽーと富士見
特徴2:公園や緑地が多く、自然を身近に感じられる
都市部へアクセスしやすい交通環境がありながら、自然が豊かである点も富士見市の大きな魅力です。市内には、子どもと遊べる公園や自然とともに古き良き歴史を感じられる公園が多く点在しています。
たとえば国指定史跡のひとつである「水子貝塚公園」は、約6,000年前の縄文時代に存在していた貝塚を伴う環状集落の遺跡が保存されているスポットです。緑豊かな園内には復元された竪穴住居が5棟あるほか、土器などの多彩な出土品を見学できる資料館や、発掘時の状況が再現された展示館もあります。
公式:水子貝塚公園
また、戦国時代に富士見市を本拠に活躍した難波田氏の城館跡である「難波田城(なんばたじょう)公園」も、自然あふれる歴史公園のひとつです。敷地面積約17,000平方メートルの広大な敷地内にはかつての難波田城がリアルに復元された「城跡ゾーン」、市内から古民家を移築して農村風景を再現した「古民家ゾーン」があり、城跡ゾーンでは水堀に植栽された花菖蒲や睡蓮といった四季折々の植物をはじめ、コイや野鳥などの姿も眺められます。
▲「古民家ゾーン」にある古民家2棟と長屋門は市指定文化財に認定されています
公式:難波田城公園
2023年4月にリニューアルした「びん沼自然公園」も大自然に触れられるおすすめスポットです。展望台や複合遊具、キャンプ場、バーベキュー場、パークゴルフ場などが整備されており、園内のシラカシやクヌギの木には野鳥や昆虫がたくさん生息しています。
公式:びん沼自然公園
特徴3:子育て・教育環境が魅力的
▲子ども食堂 農業体験学習の様子
富士見市は埼玉県の“地域子育て応援タウン”に認定されており、子どもを育てやすい環境が整っていることもおすすめポイントです。市では子育て応援サイトの「すくすく子育てFUJIMI」を運営して育児関連の情報を積極的に発信しているほか、下記のような支援制度によって子育て世帯を経済的・精神的にサポートしています。
出産・子育て応援給付金 | 妊娠届を提出した妊婦ひとりにつき5万円、出生した子どもひとりにつき5万円を支給 |
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こども医療費助成 | 18歳の年度末までの保険診療に基づく医療費の一部負担金を支給 |
ひとり親家庭等医療費 | ひとり親家庭等で18歳までの子どもを育てている家庭(※)を対象に、保険診療に基づく医療費の一部負担金を支給 ※所得制限あり |
母子手帳アプリ「富士見すくすくナビ」 | 妊娠から出産、子育てまでをフルサポートする母子手帳アプリを運営(予防接種や乳幼児健診、各種イベントなどのスケジュール管理が可能) |
子ども未来応援センター | 保健師や社会福祉士といった専門の相談員が常駐する子どもの総合相談窓口を設置し、妊娠期から子育て期までのトータルケアを実施 |
子育てファミリー応援事業 | 子どもが生まれた家庭を応援するため、富士見市と埼玉県から、子育てに役立つ品物をセットにした以下のギフトを贈呈 ・富士見市のギフト「富士見ベビー☆ギフト」(5千円相当) ・埼玉県のギフト「コバトンベビーギフト」(1万円相当) |
▲子ども未来応援センターは窓口での相談のほか、毎週木曜日・金曜日にはオンライン相談も受け付けています(要事前予約)
また、富士見市では保育施設における保育士や、小学校の放課後児童クラブにおける支援員の人数が国の基準よりも多く、手厚いサポート環境に子どもを預けられることも大きな特徴です。さらに、市内の学校には下記のような充実した教育環境が整備されており、子育て世帯から大変評判を集めています。
小学校でのSTEM教育授業 | 子ども達の論理的思考力や創造性、問題解決能力の向上を図ることを目的として、ロボット作りやプログラミングを取り入れたSTEM教育を実施 |
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ICT環境の充実 | 市内小・中・特別支援学校に無線LANを整備し、ICTを幅広く活用できる環境を実現 |
英語検定試験受検料の補助 | 小学6年生・中学生を対象に英語検定試験受検料の補助金を交付し、資格試験への積極的なチャレンジをサポート |
イングリッシュ・サマー・キャンプ | 夏休み中の3日間、市内の小学校に通う3年生と5年生の希望者を対象としたイングリッシュ・サマー・キャンプを開催 |
いのちの授業 | 市内の小・中・特別支援学校にて助産師による「いのち」の大切さを育むための「いのちの授業」を実施 |
▲STEM教育を通じて、子どもたちは試行錯誤しながらものづくりやプログラミング入力に熱中!
富士見市内には大小さまざまな公園が50か所以上あります。夏場には水遊びができたり、ミニ鉄道に乗車できるなど、特色のある公園も魅力のひとつです。
富士見市の暮らしに関する情報
続いては、気候や病院、学校、交通など、富士見市での暮らしに関連するお役立ち情報をまとめました。
気候 | 1月:平均気温3.9℃ 8月:平均気温27.0℃ ※参考:気象庁ホームページ(富士見市内には観測地点がないため、近隣のさいたま市のデータを参照) |
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人口 | 113,185人(令和6年1月31日時点) |
病院・クリニック | 約170院 |
学校 | 保育施設:34園 幼稚園:6園 小学校:11校 中学校:6校 特別支援学校:1校 県立高校:1校 |
名所・観光 | びん沼自然公園、水子貝塚公園、難波田城公園、むさし野緑地公園(ミニ鉄道)、ららぽーと富士見など |
行事・イベント | 富士見ふるさと祭り、難波田城公園まつり、子どもフェスティバルなど |
交通 | 【鉄道】 東武東上線「みずほ台駅」「鶴瀬駅」「ふじみ野駅」 【バス】 東武バスウエスト ライフバス 西武バス 富士見市内循環バス 【道路】 国道254号バイパス 国道463号 |
近隣都市 | さいたま市(西区・桜区)、川越市、ふじみ野市、志木市、入間郡三芳町 |
富士見市には大型ショッピングモールやスーパーマーケット、ホームセンター、ドラッグストアといった各種商業施設が充実しています。駅周辺を中心に商店街が15か所あり、多彩なショッピングを市内のみで完結できる魅力的な生活環境です。
また、医療機関の数も多く、徒歩圏内にかかりつけ医を見つけやすい点もうれしいポイントです。
仕事情報:富士見市内に多くの求人情報あり
大手の求人サイトで富士見市での「正社員の求人数」を検索してみたところ、約3,600件が該当しました。市外も含めればより多くの案件から仕事探しを行えますが、市内で働きたい場合でも選択肢は多いことがうかがえます。
参考:求人情報の一例(富士見市内)
なお、富士見市における世帯年収の相場は523万円です。「富士見市で暮らすにはどのくらいの収入が必要?」と気になっている方は参考にするとよいでしょう。
参考:富士見市における世帯年収相場の一例
ちなみに、富士見市では下記の創業支援を実施しているため、要件に該当する場合はぜひ活用してみてください。
富士見市新規創業者支援利子補給金 | 認定特定創業支援事業の支援を受けて市内で新たに創業する方に対し、創業資金を調達するために利用した融資制度における利子の一部を助成 |
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富士見市商店街空き店舗出店支援事業補助金 | 市内の商店街の空き店舗を活用して創業する場合に、その店舗の賃借料や改装工事費の一部を助成 |
公式:富士見市新規創業者支援利子補給金
公式:富士見市商店街空き店舗出店支援事業補助金
住まい情報:駅周辺を中心に賃貸物件が豊富。マイホームも手に入れやすい
大手の不動産情報サイトで賃貸物件の相場を調べてみると、ワンルームや1K、1DKなら4.2~5.4万円程度、1LDKなら7万円程度、2LDKなら8.4万円程度、3LDKなら9.5万円程度でした。また、売買物件の場合は2LDKで約2,815万円、3LDKで約3,780万円の価格水準となっており、駅周辺を中心として賃貸・売買物件が多数点在しています。
参考:富士見市における賃貸物件の相場(一例)
参考:富士見市における売買物件の相場(一例)
富士見市へ移住した方の体験談
ここでは、実際に富士見市へ移住した方の声をいくつかご紹介します。
- 富士見市は都市部へのアクセスが便利な立地でありながら、市内各所から富士山を眺められたり、緑地や公園が多く点在していたりと、豊かな自然環境を併せ持つ点がお気に入りです。
- 買い物・医療環境が充実していて大変暮らしやすいです。ららぽーと富士見もあり、休日のショッピングやレジャーを存分に堪能できます。
- 子育て支援や教育に富士見市ならではの特色があることに魅力を感じ、移住を決めました。まちの雰囲気も温かく、親も子ものびのびと暮らせる素敵な土地だと思います。
交通・買い物の利便性や豊かな自然環境、手厚い子育て・教育支援といった数々の魅力を持つ富士見市は、まさに住環境に優れたエリアと言えるでしょう。都内への通勤・通学に優れたベッドタウンへの移住を検討している方や、子育てしやすいまちへの定住を希望する方は、ぜひ富士見市での暮らしについて本格的に検討してみてはいかがでしょうか。
富士見市への移住ステップ
富士見市での暮らしに興味をお持ちの場合は、まずは市の「シティプロモーション課」へ相談してみるとよいでしょう。また、実際に現地を訪れてまちの雰囲気や交通・買い物の利便性、住宅・仕事事情などを確認することで、富士見市での暮らしがご自身に合っているかどうかを判断しやすくなります。
富士見市には「富士見ふるさと祭り」や「いい富士見の日」といったイベントがたくさんあるので、その時期にお越しいただくとまちの雰囲気がわかりやすいと思います。ぜひお気軽に遊びに来てくださいね。
▲「富士見ふるさと祭り」には地元商店の屋台が多数出店するほか、各種パフォーマンスやお笑い芸人のライブなどが行われて大変盛り上がります
公式:富士見市「祭り」
富士見市への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 政策財務部 シティプロモーション課 |
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住所 | 〒354-8511 埼玉県富士見市大字鶴馬1800番地の1 |
電話番号 | 049-256-7894 |
対応時間 | 平日8:30~17:15 |
公式サイト | https://www.city.fujimi.saitama.jp/ |