福島県会津若松市へ移住しよう!仕事・子育て・住まいなど移住に役立つ情報まとめ

この記事では、地方移住を検討している方に向けて、福島県会津若松市(あいづわかまつし)の魅力を解説します。

会津若松市は約11万人が暮らす、福島県で4番目に人口が多い街です。

豊かな自然がありながら、会津地方の中心都市であるため利便性が高く、ほどよい地方暮らしをしたい方に向いています。

大手ICT関連企業の誘致や起業促進を図る「スマートシティープロジェクト」により、テレワークやITスキルを持つ方の移住も増えてきました。

会津若松市の魅力に加え、仕事や住まい、子育てなど暮らしに役立つ情報も詳しく紹介します。

本日お話を伺った方
福島県会津若松市の郷土品赤べこ

会津若松市 地域づくり課

渡部さん

会津若松市の3つの特徴

福島県会津若松市の暮らしの特徴

会津若松市は福島県の西部に位置する、会津地方の中心都市です。鶴ヶ城や白虎隊ゆかりの「飯盛山」、会津武家屋敷など、名所が数多く存在する県内随一の観光地としても知られています。

そんな、都市機能と美しい景観を兼ね備えた会津若松市は、以下の方に特におすすめです。

  • 自然と利便性のバランスが良い場所で暮らしをしたい方
  • アクセスの良さや都市の利便性を大切にしたい方
  • 移住を機に起業・就農に挑戦したい方
  • 移住後もテレワークで現職を続けたい方
  • ファミリー世帯に理解がある街で子育てをしたい方

その理由を会津若松市の魅力とともに解説します。

特徴1:利便性と自然のバランスが良く、ほどよい地方暮らしが叶う

会津若松市は都市機能と自然環境が融合した「ほどよい地方暮らし」ができる街です。「中心部」「田園」「山里」と特色が異なる3つのエリアがあり、ライフスタイルに合わせて居住地を選べます。

「中心部」は市を象徴する鶴ヶ城のあるエリアで、レトロ感漂う商店や蔵などと市街地が同居した街並みが特徴です。学校や医療機関、大型商業施設なども充実しています。

郊外2つのエリアは、美しい自然と雄大な景観が魅力です。田園エリアは土地が広く農業や家庭菜園を楽しめます。山里エリアはアウトドアや雪遊びができるため、のびのびと子育てをしたい方におすすめです。

福島県会津若松市の郷土品赤べこ
渡部さん

地方ならではの豊かな自然はもちろん、会津地方の中心都市としての都市機能も備えています。

特徴2:大手ICT関連企業で働ける可能性も。求人の選択肢も広い

会津若松市では2011年よりスマートシティープロジェクトを開始し、生活の中にICTを導入する取り組みを進めてきました。

2019年に開所したICTオフィス「スマートシティAiCT」には、日本電気やソフトバンク、エヌ・エス・シーなど、首都圏の大手ICT関連企業が入居しています。そのため、移住後もシステムエンジニアやITコンサルタントなど、専門スキルを活かして働ける可能性があります。

また、会津若松市は福島県内で人口が4番目に多く、多種多様な求人から選べます。

正社員数 約2,100件 求人一例

※縁結び大学調べ・大手求人サイト参考(2023年12月現在)

観光名所が多いため、特に宿泊施設やタクシードライバーなどの観光関連の求人が豊富です。

就農・創業に挑戦したい方は以下の支援制度を活用しましょう。

未来ファーマースタート支援事業 ・就農する方対象(研修・独立自営)
・家賃1/2(上限2万円)を最長2年間補助
創業支援 ・会社設立時の登録免許税が軽減される
・株式会社・合同会社:資本金の0.7%→0.35%
・合名会社・合資会社:1件につき6万円→3万円

その他、市内にはワーケーションを歓迎している旅館やサテライトオフィスがあり、テレワークで仕事を継続している移住者も少なくありません。

企業への就職の他、就農・起業、テレワークなど自分に合った働き方が見つけられます。

特徴3:「安心感」「支援」「遊び場」がそろう子育て世帯に優しい街

会津若松市は子育て世帯が安心感を持って暮らせる街です。

東洋経済が発表した「住みよさランキング2021」(※)では、「安心度」が高いまちとして評価されました。中でも、「こども医療費助成」が偏差値60以上、「20〜39歳女性人口当たり0〜4歳児数」の偏差値が68と高い評価を受けています。

参考:東洋経済オンライン『「住みよさランキング2021」関東&北海道・東北編』

市内には広々とした公園も点在しています。

大型複合遊具で遊ぶなら、中心部から車で30分の「わんぱく広場」へ行きましょう。全長26mの滑り台やザイルクライミングがある他、雪遊びができる芝生エリアも併設されています。

猪苗代湖を一望できる「会津レクリエーション公園」には、和風庭園や湿性自然生態園、遺跡の広場があり、遊びを通して会津の歴史と文化を学べます。

0歳から18歳までの医療費の無償化や出産応援給付金など、子育ての経済的負担を軽減できる支援も揃っています。

公式:会津若松市「子育てガイドブック」

福島県会津若松市の郷土品赤べこ
渡部さん

移住者の方から「地域の方が気さくに挨拶してくれる」という声をよく聞きます。身近にいる大人たちが子どもを見守ってくれているという点でも、安心感を持って子育てできると思います。

会津若松市の暮らしに関する情報

福島県会津若松市の田んぼ
▲郊外は自然豊かな風景が広がる。米や会津地方の伝統野菜の栽培が盛ん

ここでは、会津若松市の基本情報と併せて、交通便や住まいなどの暮らしに役立つ情報を紹介します。

気候 1月平均気温:-0.4℃
8月平均気温:24.2℃
※参考:気象庁
人口 人口:112,780人
世帯数:49,270戸
(2023年11月1日時点)
医療機関 135院
(総合病院・大学病院:7院)
学校

・保育施設:40園
・小学校:19校(うち私立1校)
・中学校:12校(うち私立2校)
・高校:9校(うち私立3校)
・大学・短大:各1校
・義務教育学校:1校

交通 【電車】
・主要駅:会津若松駅
(JR磐越西線、只見線、会津鉄道会津線)

【バス】
・路線バス「会津バス」
・コミュニティバス
・AIオンデマンドバス「MyRideどこでもバス」

【車】
・磐越自動車道「会津若松IC」「磐梯河東IC」
隣接都市 郡山市、喜多方市

※縁結び大学調べ(2023年12月現在)

市内には大型商業施設・チェーン店・アミューズメント施設がそろっていて、生活に不便はありません。車がなくても生活可能ですが、車があれば行動範囲が広がりよりアクティブに移住生活を楽しめるでしょう。

移住の際に注意したい点は降雪です。除雪が必要で雪道の運転にも気を付けなければいけません。不安がある方は、必要な冬装備、地区の気候の特徴などを移住窓口に相談してみましょう。

福島県会津若松市の郷土品赤べこ
渡部さん

相談を受ける際はその方の生活スタイルや移住目的などを伺いながらおすすめのエリアを紹介しています。雪国生活や自治体の活動といった疑問にもお答えしています。

【レジャー】県内屈指の観光地

福島県会津若松市の主要駅である会津若松市駅
▲市内の主要駅である「会津若松市駅」。3つの路線が乗り入れる

市内には鶴ヶ城を始め、約1300年の歴史がある名湯「東山温泉」や幻の温泉と伝えられた「芦ノ牧温泉」、情緒あふれる七日町通りなど、多彩な名所があります。

市の東部に位置する湊地区には、会員制ビーチ「中田浜ロングビーチ」があり、プレジャーボート、水上オートバイなどが楽しめます。

福島県会津若松市の中田浜ロングビーチ
▲猪苗代湖畔にある「中田浜ロングビーチ」

郊外にはキャンプ場もあり、キャンプやハイキングを楽しむ家族連れで賑わいます。

福島県会津若松市のキャンプ施設▲日帰りでアウトドアを楽しむ方も

近隣の都市部までも、車で1〜2時間程度とそう遠くありません。郡山市へは約1時間、新潟市は約1時間30分、仙台市へは2時間程度で移動できます。休日には行動範囲を広げてみるのも良いでしょう。

福島県会津若松市の郷土品赤べこ
渡部さん

市内には12の蔵元があり、全国新酒鑑評会で受賞歴のあるお酒も多いです。酒造巡り・居酒屋巡りを楽しむ方もいらっしゃいます。

【住まい】住まいの選択肢豊富。住宅取得補助は最大140万円

会津若松市は賃貸・購入ともに選択肢が豊富で、住まい選びに困りません。

大手不動産サイトに掲載されている賃貸物件数と家賃相場は以下の通りです。

賃貸物件数 約370件 物件一例
家賃相場 4万円台〜6万円台 ※1K〜3DK

※縁結び大学調べ(2023年12月現在)

移住者の傾向としては、まず賃貸に住んでから住宅購入を検討するケースが多いようです。市内には大手から地域密着型の不動産屋まで幅広くそろうため、物件探しがスムーズに行えるでしょう。

戸建て購入は「空き家バンク」の利用が便利です。協議会が仲介役となり、マッチ度の高い物件を紹介しています。「学校が近い物件がいい」「部屋数が多い家を探している」など、あらかじめ条件を明確にしておきましょう。

公式:会津若松市「空き家バンク」

また、住宅購入の場合は下記の支援を受けられます。

住宅取得支援事業補助金 ・40歳以下対象に購入費用を一部補助
・対象経費1/2(上限70万円)
※「来てふくしま住宅取得支援事業」に該当すると70万円加算
「住んでふくしま」空き家対策総合支援事業 ・改修:経費の1/2以内
(最大150万円・二地域居住者は最大80万円)
・清掃:経費の1/10以内(最大30万円)
空家等改修支援事業補助金 ・最大100万円補助
空家等解体撤去支援事業補助金 ・最大50万円補助

給付条件など一定の要件を満たす必要があるため、詳細は下記よりご確認ください。

公式:会津若松市「住まいに関する支援制度」

会津若松市へ移住した人の体験談

福島県会津若松市へ移住した方の体験談

ここでは、会津若松市へ移住した方の体験談や感想を一部紹介します。

  • 大型商業施設や医療機関など、生活に必要な施設がそろっていて利便性が高い。
  • ご当地グルメや会津の伝統野菜、地酒など、おいしい食べ物に溢れている。
  • 会津地方の近隣地域と比較しても就職先が多く、仕事選びに困らない。
  • 保育施設や小学校が10校以上あるなど学校数が多い。家から近い場所にあり通学時も安心。

会津若松市は豊かな地産食材に加え、ソースカツ丼や馬刺しなどのご当地グルメも多数あり、「食べ物がおいしい」という声も多く聞かれました。

生活に十分な都市機能に加えて、豊かな食と自然も楽しめるバランスの良さが高い満足度につながっていると感じました。

会津若松市への移住に関する支援・窓口

会津若松市では移住を検討している方に向けて、以下2つの支援を設けています。

  • 移住者交流会
  • 下見にかかった費用の助成支援

それぞれの支援について要点をまとめました。

移住者交流会

福島県会津若松市の移住者交流会
▲移住者交流会「会津磐梯山踊り」

地域の文化や暮らしをより深く知ってもらうために、会津若松市では月ごとにさまざまなテーマで「移住者交流会」を実施しています。

「移住者交流会」は、すでに移住した方や地域の方全員が参加です。交流を通して新しい土地で生活する不安を軽減できるでしょう。

過去には、9月に開催される一大イベント「会津磐梯山踊り」にて、移住希望者と地域の方が一緒に踊りを楽しみました。

また、11月には東北地方の秋の風物詩「芋煮会」を開催。キノコたっぷりの芋煮に舌鼓を打ちながら、会話に花を咲かせていました。

福島県会津若松市で実施された地域交流会▲過去には秋のイベント「芋煮会」を実施。キノコがたっぷり入った芋煮を味わう

「地域の方との交流を楽しみたい」「現地でしかわからない情報を知りたい」という方は、ぜひ移住者交流会に参加してみましょう。

公式:会津若松市「移住(Uターン)相談会・交流会の予定」

下見にかかった費用の助成支援

福島県では移住の下見にかかった費用の一部を助成しています。交通費・レンタカー代、市内の宿泊施設を利用した際の宿泊費が対象です。

住まい選びや地域交流会などで訪れる際はぜひ活用しましょう。

公式:会津若松市「移住の準備(移住前)に使える支援制度」
※下見予定日の約2週間前までに申請が必要です。

会津若松市への移住に関するお問い合わせ

担当課 地域づくり課
住所 〒965-0873
福島県会津若松市追手町2-41 追手町第二庁舎
電話番号 0242-39-1202(直通)
対応時間 8:30~17:15
※土・日曜、祝日、年末年始を除く
公式サイト https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/
福島県会津若松市の郷土品赤べこ
渡部さん

移住後にも移住者同士の交流があるため、知り合いがいない方も馴染みやすい環境です。移住にあたりご不安や疑問がありましたらお気軽にご相談ください。