縁結びと神頼みで婚活した気になっていた女性が素敵な相手に巡り会えたエピソード|マリピタ
婚活アドバイザーが語る、彼女たちが婚活を成功させた理由。
第3回は、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃さんの元に相談にきた、縁結びと神頼みで婚活した気になっていた麻衣さんが、自ら行動し素敵なお相手に巡り会えたエピソードを紹介します。
結婚したいから縁結び神社に行ってお参りは婚活遠回り
※麻衣さんの写真はイメージです
アラフォーで独身の理由は29歳の過ごし方にあり?
こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。
女性が婚活をスタートするのは20代後半から30代前半の友達がどんどん結婚していくタイミングが多いです。
一方でアラフォーになってようやく婚活をスタートさせる女性もいます。彼女たちは友達も年齢=彼氏いない歴だらけの環境でいたとか、アラサーをむくわれない恋にささげたとか、20代後半で転職したとか「何か」事情がある場合が多いです。
ご相談に来た麻衣さん(37歳・銀行勤務一般職)は29歳の時に、同期が彼氏の転勤を機会に結婚退職することになりました。その同期は「大学時代の彼氏と別れて出会いがなくて。縁結びの神様で有名な東京大神宮に行ったの!そのあとで彼氏ができたんだよ」と言っていたそうです。
そこで麻衣さんは飯田橋にある東京大神宮に行ってみました。縁結びで有名なだけあって女性がたくさん参拝していました。有名な恋みくじももちろん引きます。ここの恋みくじは、結婚相手、年齢差、干支、血液型などまで書いてあるのです。
小吉か。あ、でも結婚は結婚相手は年内に見つかるんだ。
血液型はB型がよくて、A型は避けた方がいいのね。
歳の差はない同年代の人がいいんだ
年内に結婚相手は見つかると書いてありホッとしたそうです。なんと麻衣さん、その年は何も行動せず良縁を待って30歳になったそうです。
相手不在で結果が出ないことを繰り返して努力したと錯覚する
相手がいないまま30代になり、そこで「東京大神宮の恋みくじなんて当たらない」とはなりませんでした。箱根観光ついでに箱根神社に行き、次は埼玉県川越市にある川越氷川神社に行くことにしました。
一緒によく出かけていた大学時代の友達を誘ったところ、彼女もノリノリで行くと言ってくれたのです。
氷川神社は境内の玉砂利をお払いし「縁結び玉」として無料で配っていることで有名です。それが朝6時からです。
ネットで調べると8時に行ったらもうその日の分がなかったというSNSの投稿を見つけ、麻衣さんは近くにホテルを予約します。縁結び玉を貰うために早朝に神社に並んで整理券を貰い、無事に縁結び玉を入手しました。
ホテルに泊まり早朝に神社に行って念願の石を入手したことで「努力した」と錯覚してしまった麻衣さん達は、遠方の神社にも出向くようになります。
方位を見てもらってお水取りをするなど、願掛けにどんどんハマります。二人で京都の安井金比羅宮に行き、ついに島根県の出雲大社にも行きました。
そして二人でアラフォーになってしまったのです。まだ婚活パーティーにでも行けばよかったものを…。
婚活パーティーに参加すれば、相手から選ばれる選ばれないという結果がでます。
しかし、神社巡りは相手不在なのではっきり結果が出ないのです。結果が出ないので傷つくこともなく、時間とお金を費やして遠方の神社に行けば努力した気分には浸れるでしょう。
祈って願うの順番は行動した後
麻衣さんは、たくさんお守りやお札を持っていました。有名神社の参道にはよくパワーストーン屋さんもあります。麻衣さんの部屋の写真を見せてもらうと、浄化用クリスタルもありました。
私はそれらを捨てることを提案しました。
捨てて、罰が当たらないかな
無理強いはできないのでご自分のタイミングでいいですよ。
ただし、神社に行ってお参りするのは3回目のデート前ね。
行動して、あとは結果は天に祈るだけってタイミングで行ってください
分かりました。
まず初めに、麻衣さんは婚活イベントに行くことにしました。
いきなり彼氏を作ろうと思わず練習から
出会いの場に行くと決めるまで、実はひと悶着もふた悶着もあったのです。とにかく麻衣さんは男性との出会いの場を「どうせ出会えない」「私なんか、誰も話しかけてくれない」と怖がるのです。
仮に誰ともマッチングしなくても、自分で予約して、出会いの場に出かけたことだけで合格なのよ。
婚活の練習試合ぐらいに思っていいから
分かりました。マッチングなんてできないと思うけど練習試合と思っていきます
なんとあんなに嫌がっていた割に、麻衣さんからは参加後「マッチングしてお茶して連絡先交換して帰ってきました」という上出来すぎる報告がありました。
自分から誘う!アラフォーで受け身はそのまま40代になる
麻衣さんが男性と連絡先交換するのは、10年以上ぶりだそうです。ただ、参加するだけをゴールにしていたので、相手がどんな人なのかもよく分かっていなかったのです。
この人と次に会う約束ってした?
いや。特に誘われてはないです
この人って職場はどの辺なの?
え?分からないです
休みは土日?
聞いてないです。
土曜日のパーティーだから多分土日だと思うんですけど
そっか。
待っていても誘われるとは限らないし、あっちだって麻衣さん以外にもやり取りしている方がいるかもしれないので、2回目にこちらからご飯にでも誘ってみましょう
え?女性から誘うのって、どうなんですか?
普通ですよ、ちょっと積極的だな程度です。
受け身で待つより、前向きに婚活しましょうよ。
この彼も悪いけれど、デートに誘う練習台ぐらいに思ってお誘いしてみましょう。
彼とのLINEのやり取りを見せてもらいました。
男「おはようございます。今週も頑張りましょう!」
女「おはようございます!今週も頑張りましょう」
男「こんばんは。今日はめちゃくちゃ忙しかったです」
女「こんばんは。お疲れ様です。大変ですね。」
麻衣さんと彼は、こんな目的のないやり取りばかりしていたのです。私が文面を考えて以下を送ることにしました。
誘ってこない男性を女性から食事に誘う例文
こんばんは。
渋谷に気になるカレーのお店があるのですが一人じゃ入りにくくて。
よかったら付き合っていただけないでしょうか?
いつがご都合よろしいですか?
すぐに返信がきて、2回目デートが成立したのです。
余談ですが、これも送信ボタンを押すまでとひと悶着ありました。
カレーのお店知らないです
食べログで調べて
別に私カレーぐらい一人で行けます
これは誘う口実だから、実際に行けるかどうか関係ないの
このやりとりで、いきなり誘うって不自然じゃないですか
このやりとりを1週間続けたらさらに切り出しにくくなるから
カレー、ラーメンなどは値段も安いし、男性で嫌いな人がほとんどいないのでこれで誘うと断られにくいのでみなさんも活用してくださいね。
男性は3回会ってみて決める
麻衣さんは無事その男性と食事に行きました。
職場はどの辺ですか?渋谷って来ることありますか?
大手町だよ。渋谷は久々かな
相手の男性は質問したことに答えても、麻衣さんに質問を返すことはなく、ずっと自分の話ばかりしていたそうです。麻衣さんはもう会うことはないと思いました。
次にまた婚活パーティーに参加して、会話が盛り上がる男性を選んで申込したところ、全敗だったのです。
3回会える人ってもっと簡単に見つかると思っていたのに、会えないものですね
そりゃ、コミュニケーション力が高い男性は他の女性もいいなって思っているから人気ありますよ
そうですよね。向こうも選ぶんですよね。
麻衣さん、マッチングアプリもやってみませんか?
婚活パーティーはマッチングできても1人ですよね。
マッチングアプリだと同時並行で複数人の男性と会えますよ。
分かりました。
出会いを増やさないと、まだ一人としか会ってないですもんね。
アプリに登録して、麻衣さんは12人の男性に会いました。写真と別人の男性や、メッセージは丁寧で好印象だったのに、会ったら目も合わせない男性もいたそうです。
よほどのことじゃない限り2回目にも会ってるようにしていたのですが、2回目に会う約束をしたのは6人。しかも1人からは、デートをドタキャンされたのです。5人の中で3回目デートまでたどり着いたのが3人でした。
そのうちのお一人、金融関係のシステム開発もしている同年代男性から結婚前提のお付き合いの申し出を受け交際スタートしました。
3回も会ってくれる人ってなかなかいないのだと分かって、会ってくれるだけで感謝しなきゃと思うようになりました。
3回目のデート前なら神社行っていいって言われたけれど、日々の予定の調整で忙しくて神社なんていけませんでした
だそうです。
部屋にあった願掛けグッズは彼氏に見せられないからとまもなく処分したそうです。順調に交際はすすみ出会って1年後には入籍されました。
編集部からのコメント
縁結び神社に行くと「きっと素敵な出会いがあるはず」と思ってしまう気持ち、わからないでもないですね。でも手を合わせて願うだけでは、なかなか出会いはめぐってきません。
出会いがあるところに自分から飛び込んでいく、そんな思い切った一歩が、婚活成功へ近づくのです。
今回のエピソードを聞いて、確かに婚活パーティーに行っても、マッチングアプリを利用しても、いつもうまくいくとは限らないけれど、出会いを求めて行動していれば、何かしらのご縁が待っているのかも、と感じました。
皆さんも読んで納得、ではなく、たった今から出会いに向けて行動をおこしてみませんか?