【湧別町への移住】まちの魅力・仕事・住まい情報を徹底解説|縁結び大学
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「北海道湧別町(ゆうべつちょう)」をご紹介します。
湧別町は、北海道の北東部、オホーツク海沿岸に位置するまちです。豊かな自然に囲まれた景色が魅力的で、特に冬には流氷を眺めることができます。さらに、その流氷が運んでくる豊富な栄養分によって、カニやホタテなど、おいしい海産物がはぐくまれます。
美しい風景とおいしい食材がそろう湧別町は、移住希望者の中でもワーケーションを検討している方から特に人気。まちでも、起業やワーケーションを推進する、さまざまな支援策を用意しています。
そんな湧別町について、暮らしの魅力や仕事・住まいに関しての支援など、移住に役立つ情報をたっぷりとお届けしていきます。
湧別町の暮らしの特徴3つ
地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には湧別町がおすすめです。
- 自然の美しい風景を眺めたり、写真を撮ったりすることが好き
- 暑さより寒さの方が得意。夏も湿気が少なく、涼しく過ごせるまちで暮らしたい
- テレワークやワーケーションを検討している
- 食べること・料理をすることが好き。海や山の、いろいろな食材に恵まれた生活がしたい
なぜこのような方に湧別町が向いているのか、その理由を踏まえつつ、湧別町の暮らしの特徴を紹介していきます。
特徴1:自然豊かでフォトジェニックなまち
北海道の北東部に位置する湧別町は、雄大なオホーツク海に面し、青色の湖面の美しいサロマ湖を抱える、自然の豊かなまち。そして、その自然と寄り添うように、漁業や農業が栄えてきたまちです。
そんな湧別町内では、ふとしたところで、写真集で見るような絶景に出会うことができます。海外のようなスケール感を感じさせる農地や、ノスタルジックな気分を誘う漁業の風景。冬のオホーツク海では、海面が氷で覆われる「流氷」も眺められます。
まちの「なんでもない」日常の中で、こんなフォトジェニックな風景が見られるなんて、極上の贅沢だと思いませんか?
湧別町は、都会とは正反対の大自然に憧れる方や、美しい風景の写真を撮ることが趣味の方には、とてもおすすめの移住先です。
特徴2:多彩な働き方への支援。ワーケーション推進の取り組みも
湧別町は、起業や就農、ワーケーションなど、さまざまな働き方への支援に積極的なまちです。
たとえば、移住を機にカフェや雑貨店を始めるなど、起業を考えている方もいらっしゃるでしょう。そのような方向けには「起業支援事業補助金」が用意されています。
対象者 | 町内で新たに事業を営もうとする方、または現在と異なる業種の営業を開始する方 ※条件あり |
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補助対象経費 | ○事業所の取得、増改築・改修費用 補助率:2分の1(最大500万円) ○事業所の開設に必要となる、設備・備品購入費用 補助率:2分の1(最大200万円) ○事業所賃借料 補助金額:月額5万円以内 |
詳細:起業支援事業補助金
就農を目指す方は、新規就農までのサポートと、就農後の支援が利用できます。湧別町の農業でメインとなるのは酪農。新規に酪農を行いたい方は、引退する農家さんの牛舎を修行の場とし、ノウハウを教えてもらうことになります。また、農協などの団体がチームを作ってのサポートも行われるという、手厚い体制です。
新規就農サポート | ○湧別町で約2年6ヶ月(農業経験により短縮あり)の研修を実施。 研修期間中は月額17万円(夫婦の場合は34万円)を助成※条件あり ○農経費や農地等の賃借料、および借入資金利息に対する助成 就農事業補助:150万円 賃借料、および借入資金利子補給:対象額の2分の1以内(限度額150万円) |
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就農後の支援対策 | 経営が不安定な就農から3年以内の所得をサポートするため、資金を交付。 交付金額:1月につき、1人あたり12万5,000円(1年につき150万円) 交付期間:最長3年間 |
詳細:新規就農支援
湧別町へは、ワーケーションを目的に来町される方や、二地域居住を目的に移住を検討される方も多いそうです。自然豊かで風景が美しく、夏でも涼しく快適な環境は、確かにワーケーションにはピッタリ。
まちとしてもワーケーション受け入れに対しては積極的です。インターネット環境が整備されていることに加え、今後も施設などが整備されていく予定。また、4月から新たに、ワ―ケーションを目的に来町された方への補助制度の開始も予定されているので、気になる方はお問い合わせをおすすめします。
お問い合わせ先 | 企画財政課 未来づくりグループ (01586-2-5862) |
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特徴3:海の幸・山の幸に恵まれた、豊かな食生活
湧別町は、海産物の好きな方にとっては「この上ない」と言っても過言ではない、海の幸王国です。
オホーツク海は、流氷によってプランクトンなどが豊富なため、おいしい海の幸がはぐくまれることが知られています。
北海道旅行をしたら、なんといっても海産物グルメが楽しみという方も多いのではないでしょうか。湧別町では毛ガニやホタテといった海の幸が、身近なスーパーなどで手に入りますよ。
画像引用元:湧別町公式サイト
また、サロマ湖では牡蠣などの養殖が盛ん。四季折々、新鮮な海の恵みを味わえます。
湧別町には、長い日照時間と涼しい気候という、おいしい牛乳・牛肉の生産に最適な環境もそろっています。まちでは、そんな環境を活かし衛生管理にこだわって、牛乳、アイスクリームなど乳製品と牛肉を多く生産しています。
さらには、肥沃な大地で、タマネギやジャガイモ、ブロッコリー、アスパラガスなどの野菜類もすくすくと育ちます。
自然の恵みと人々の手がつくる、湧別町のおいしい食材の数々。食べることが大好きという方や、料理が趣味で食材にこだわりがあるという方には、たまらない環境と言えそうです。
湧別町の暮らしに関する情報
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、湧別町の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。
気候 | 2月:平均最高気温-1.9°C、平均最低気温-12.3℃ 8月:平均最高気温24.1℃、平均最低気温15.3℃ |
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人口 | 人口:8,072人 世帯:4,005世帯 (令和5年2月28日現在) |
近隣都市 | 紋別市、北見市、紋別郡遠軽町、常呂郡佐呂間町 |
公共交通 | 鉄道:町内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR北海道石北本線遠軽駅。 バス:北海道北見バス・北紋バス(名寄本線代替バス)、湧別町営バス |
大都市へのアクセス | 札幌市へ:車で約3時間30分 旭川市へ:車で約2時間 東京へ:車と飛行機で約2時間半 |
病院 | 病院・クリニック:2件 歯科:3件 |
学校 | 高校1、中学校2、小学校5、認定こども園2、保育所1、義務教育学校1 |
食べ物 | ゆうべつ牛(湧別町のブランド牛)、ホタテガイ、カキ、ケガニ、サケ、カラフトマス、カボチャ、タマネギ、乳製品 |
名所・観光 | サロマ湖、上湧別リバーサイドゴルフ場、五鹿山公園、かみゆうべつチューリップ公園、道の駅「かみゆうべつ温泉チューリップの湯」、遊園地「Family 愛 Land YOU」 |
行事・イベント |
湧別原野オホーツククロスカントリースキー大会(2月)、かみゆうべつチューリップフェア(5〜6月)、サロマ湖100kmウルトラマラソン(6月)屯田・七夕まつり(8月)、湧別サロマ湖龍宮えびホタテまつり(7月)、産業まつり(9月) |
湧別町の暮らしでは、マイカーは必需品です。食料・日用品を買うお店やコンビニは町内にありますが、大きなショッピングセンターなどでお買い物をしたい時は、車で30分程度の紋別市などへ行く方が多いそうです。
湧別町の道路はまっすぐで道幅も広く、混んでもいないので、運転の難度はそれほど高くないと言えます。
また、最寄りの空港「オホーツク紋別空港」までも車で30分程度です。羽田空港への発着便が就航しているので、東京方面と行き来のある方は、利用する機会があるでしょう。
湧別町民および町外にお住まいの方で町内の宿泊施設を利用した場合で、紋別空港を利用する際には、補助・助成制度が適用されるので、あわせてチェックしてみてください。
海に面しているという環境から、少し心配になるのが地震による津波ですが、湧別町をふくむ北海道北東部・オホーツク地方は、地震の心配が非常に低いとされている地域です。実際に、以下のような媒体でも、過去の地震の少なさが紹介されているので、参考にしてみてください。
参照:ウェザーニュース
夏涼しく、冬には積雪のある湧別町。2月には「湧別原野オホーツククロスカントリースキー大会」が開催され、多くの参加者でにぎわいます。
▲湧別町と、隣接する遠軽町をまたいで行われ、あたり一面銀世界の壮大なロケーションを楽しめる
そして、長い冬を越え、5〜6月上旬頃には「かみゆうべつチューリップフェア」が開催されます。広大な「かみゆうべつチューリップ公園」をおよそ200品種のチューリップが彩るこのイベントには、遠方から訪れる方も多く、湧別町の自然環境も含めてとても喜ばれています。
町内の道の駅には、同じく”チューリップ”の名前の付いた、日帰り入浴温泉「かみゆうべつ温泉チューリップの湯」があります。天然温泉で、心も身体もほかほかに温まるのは至福のひととき。寒い日のお出かけやドライブの後などに、立ち寄ってみてはいかがですか?
▲大きな窓がある浴室は開放感たっぷり。和風・洋風と雰囲気の異なる浴場が、男女日替わりになっている
【住まい】住宅支援金には移住者向けの加算あり
湧別町では「住まいの情報バンク」で空き家などの紹介をしています。
住宅物件取得に関しては以下のような支援が利用できます。移住者は補助額が加算されるため、利用する方が多いそうですよ。
持家奨励応援補助事業 | 新築住宅を建設、または中古住宅を購入し、入居後5年以上生活の本拠地とする方に、以下の金額を補助 <新築住宅(転入者の場合)> 基本額:50万円 加算額:50万円、高校生以下の子1人につき30万円、分譲宅地購入費の2分の1(上限額50万円) <中古住宅(転入者の場合)> 基本額:購入費用に20%を乗じた額(上限額100万円) 加算額:高校生以下の子1人につき30万円 |
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賃貸であれば、町営の公営住宅や特定公共賃貸住宅があります。入居には所得などの条件がありますが、新婚世帯や子育て世帯は条件が緩和される場合があるので、興味のある方はチェックしてみてください。
【教育】小中一貫教育で、未来を担う子ども達の成長をサポート
教育面では、令和7年度までに町内すべての学校を「義務教育学校」とし、小中一貫教育を推進しているところが特徴的。具体的な教育活動としては、以下のような取り組みが行われています。
- 前期課程の教科担任制
- 異学年による教育活動
- ふるさと湧別の地域素材を生かした問題解決型の「総合的な学習」
- iPadやICT機器を活用した学習
- 中1ギャップの防止
- 各教科1年生~9年生までの連続した教育課程の作成
湧別町では、これからの社会を生きていく子どもたちには「さまざまな課題に柔軟に対応し、個人または集団により協働で課題を解決する能力」が重要と考えています。
このようにはっきりとした方向性をもち、またすべての学校で学校と地域が一体となって、子どもの学びと育ちをサポート。
子どもに対し「仲間と協力し合いながら、いろいろな課題にチャレンジしていける子になってほしい」と望む方にとっては、心強い環境と言えそうです。
湧別町へ移住した人の体験談・感想
ここでは、実際に移住して湧別町に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。
- 第一印象は「とにかく広い」だった。全体的に静かで落ち着いた雰囲気の、暮らし心地のよいまち
- ホタテ、牡蠣などの新鮮な魚介類をはじめ、食べ物がなんでもおいしい
- ゴルフ場のラウンド料が安く、ゴルフ好きには嬉しい
- 町内は道も広く運転しやすいけれど、冬場の夜、吹雪いている時などはやはり怖い
豊かな自然とおいしい食材に囲まれ、スローライフを満喫している方が多いようです。
ゴルフ場がリーズナブルに利用できるほか、体育館、パークゴルフ場、ゲートボール場、スキー場などのスポーツ環境が充実しているので、体を動かすことが好きな方にもピッタリです。
湧別町への移住に向けた行動
ここでは、湧別町への移住に向けて、実際に起こせる行動をご案内します。
移住体験住宅で湧別町の暮らしを体感
湧別町では、実際にまちでの暮らしを体験して魅力や生活環境を知ってもらうため、1週間~3ヶ月の間で利用できる、移住体験住宅を用意しています。
移住体験住宅は3ケ所あり、どちらも家具・家電は備え付け。Wi-Fiが利用できるので、テレワーク・ワーケーションのお試しにもおすすめです。
特に、ワーケーション希望の方からは、美しい風景と夏に涼しい気候が好評で、移住体験施設を利用してみて移住を決めた方もいるみたいですよ。
詳細:湧別町移住体験住宅
湧別町への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 湧別町役場 企画財政課 未来づくりグループ |
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住所 | 北海道紋別郡湧別町上湧別屯田市街地318番地 |
電話番号 | 01586-2-5862 |
公式サイト | https://www.town.yubetsu.lg.jp/administration/life/detail.html?content=50 |