【岐阜県養老町への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報
この記事では、地方への移住を検討している方のために、岐阜県養老町の魅力を紹介していきます。
養老町は、岐阜県の南西部に位置する人口約26,000人の町です。高速道路や新幹線駅までのアクセスが良く、近隣都市へ行きやすい立地の良さと同時に豊かな自然に恵まれています。基幹産業が農業であることから、美味しい米や野菜が豊富です。
そんな養老町での暮らしの特徴やその魅力について、企画財政課の方に伺ったお話とあわせて、詳しく解説していきます。
岐阜県養老町の暮らし、4つの特徴
今から約1,300年前、日本の元号が「養老」に改元されました。その由来がここ養老町にあります。町には「養老の滝」にまつわる伝説が残っているなど、歴史や文化が感じられます。
養老町では、米や野菜の生産とともに食肉産業が盛んであり、町内には「焼肉街道」と呼ばれる場所があるほどです。都市圏へのアクセスが良いため、生活の利便性と自然の豊かさが両立したライフスタイルを求めている方にぴったりの町です。
そんな養老町は以下のような特徴があります。
- 豊かな自然とアクティビティが楽しめる
- 新鮮な野菜と、リーズナブルな価格のお肉が手に入る
- 高速道路も新幹線駅も、町内からのアクセスが良い
- 子育ての支援制度と体制がしっかり整備されている
それではここから、養老町の魅力や特色について更に掘り下げていきたいと思います。
特徴1:豊かな自然とアクティビティが楽しめる
▲養老町のシンボルである「養老の滝」
養老町と言えば、「養老の滝」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。年間約100万人の観光客が訪れる養老町は、その自然の豊かさが魅力の1つです。
養老の滝がある養老公園は、春には桜、秋には紅葉、冬には白銀の幻想的な風景を楽しめるため、観光客のみならず、町民からも散歩コースとして親しまれています。
▲桜のスポットでもあることから、春には大勢の人が訪れる養老公園
養老の滝に向かう途中にある「養老天命反転地」は、巨大な体験型のアート作品として人気があります。身体全体を使って"予想もつかない不思議"と出会えるスポットなので、子ども連れで遊びに行くのも良いでしょう。
自然のアクティビティを楽しみたいなら、「RECAMP養老」でのキャンプもおすすめです。養老駅から徒歩20分の好立地でありながら、開放的な空間と眺めの良い景色を楽しむことができます。
養老町には高い建物がないので、空が広く感じられ、見晴らしの良い景色が見られます。田園地帯ののどかな風景にほっとする人も多いようですよ。
特徴2:新鮮な野菜と、リーズナブルな価格でお肉が手に入る
▲岐阜県と言えば「飛騨牛」。養老町ではふるさと納税の返礼品としても人気
養老町の基幹産業は農業です。町では米や野菜が生産されており、直売所のみならずスーパーでも新鮮な生鮮食品を買うことができます。
また、岐阜県内で生産された飛騨牛の多くが養老町に届けられ加工されていることから、美味しいお肉を比較的リーズナブルな価格で食べられるのも特徴です。町内には「焼肉街道」と呼ばれるスポットがあり、多くの焼き肉店がひしめいています。
「野菜もお肉も、新鮮なものを安く食べたい!」という贅沢な希望が叶えられるのも、養老町に住む上での大きな魅力の一つです。
特徴3:高速道路も新幹線駅も、町内からのアクセスが良い
▲養老ICが設置され、近隣都市へのアクセスはぐっと良くなった
日本のほぼ真ん中に位置する岐阜県の南西部にある養老町の近隣都市圏として、岐阜市や名古屋市があげられます。
養老町には高速道路が通っており、養老ICから東海環状自動車道を経由し岐阜市までは約50分、養老JCTから名神高速道路を経由し名古屋市まで約45分で行くことができます。
また、新幹線駅である岐阜羽島駅までは車で約30分ほどです。町内には養老鉄道も通っているため、養老駅から大垣駅までで行き(約20分)、乗り換えて岐阜羽島駅に向かうことも可能です。
▲養老駅から養老鉄道で近隣市町村へ行くこともできる
交通の基幹となる高速道路のICやJCT、新幹線駅までのアクセスが良好なので、通勤通学や遊びに行く際にも便利な立地にあります。
都会と田舎のバランスがちょうど良いので、自然が豊かなところに住みたいけれど不便すぎるのはちょっと、という方にも養老町はおすすめです。
特徴4:子育ての支援制度と体制がしっかり整備されている
▲養老公園では親子で遊ぶ姿がよく見られる
養老町では子育て世帯をサポートすべく、さまざまな支援制度を整備しています。(※岐阜県の制度も含む)
制度名 | 概要 |
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乳幼児等福祉医療費助成制度 | 0歳~18歳(18歳到達後、最初の3月31日まで)を対象に、医療機関で診療を受けた時に支払う、保険診療分の自己負担額を助成 |
出産・子育て応援給付金 | 妊娠または出生の届出を行った妊婦・子育て世帯を対象に、育児用品などと交換できる5万円相当のデジタルポイントを支給 |
第2子以降出産祝金支給制度 | 第2子以降の子を出産した際に出産祝金として、1人につき10万円を支給 |
出産祝金支給制度 | 第3子以降の子を出産した際に、出産祝金として子ども1人につき10万円を支給 |
孫育てサポート補助金 | 父母が就労等の理由により保育できない1歳~3歳未満の孫の面倒を見る祖父母に対し、月額5,000円/孫1人を支給 |
その他にも、妊婦向けの支援事業などを行っていますが、やはり特徴的な制度として「孫育てサポート補助金」があげられるのではないでしょうか。
養老町では、三世代同居や近居をする際の住宅取得に関する支援制度も行っています。子育てをきっかけに、両親と同居したり、近居に住んだりを考える場合にも、養老町はおすすめの町です。
養老町には待機児童がいないため、保育園やこども園へ子どもを預けるハードルも高くありません。地域子育て支援センターも町内に3カ所あるので、子育てで困った時に頼ることができる体制も整備されています。
教育にも特徴があります。養老町の特産品であるひょうたんを使った伝統工芸品(ランプ)を作ったりする授業があります。米や大豆を育てたりもしますね。地域と食と農の繋がりも大切にするような教育をしています。
岐阜県養老町の暮らしに関する情報
▲毎年5月に養老町で行われる高田まつりの様子。町内を三台の「軕(やま)」が繰り出す。軕とは「山車」のことで、岐阜県西濃地方で使われる独自の呼び方
ここからは養老町での生活に関する基本情報を、データとともに紹介します。
気候 | ・夏(8月):平均気温28.1℃ ・冬(1月):平均気温4.7℃ ※参考:気象庁ホームページ(大垣地点) |
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人口 | 約26,000人(約10,000世帯) ※令和5年9月末現在 |
病院 | 町内にはクリニックも含め23件の医療機関がある ※2023年12月時点 |
学校 | 保育園5園、子ども園6園、小学校7校、中学校2校、高校1校 ※2023年12月時点 |
交通 | 【鉄道】 ・養老鉄道:養老線(養老駅-美濃高田駅-烏江駅) 【バス】 ・名阪近鉄バス:綾里養北線、海津線 ・養老町オンデマンドバス ・大垣市コミュニティバス:養老コース(悠楽苑~西美濃厚生病院) ・海津市デマンド交通 【高速道路・一般有料道路】 ・名神高速道路:養老JCT-養老サービスエリアスマートIC ・東海環状自動車道:養老JCT-養老IC |
隣接自治体 | ・県内:大垣市、海津市、不破郡垂井町、安八郡輪之内町 ・三重県:いなべ市 |
大都市からのアクセス | 【名古屋から】 ・車:名古屋高速道路、名神高速道路、東海環状自動車道を経由し、約50分 ・電車:名古屋駅から東海道本線で大垣駅を経由し、養老鉄道で養老駅まで、約50分 【東京から】 ・電車:東京駅から東海道新幹線で名古屋駅まで、名古屋駅から東海道本線で大垣駅を経由し、養老鉄道で養老駅まで、約2時間40分 【京都から】 ・車:名神高速道路、東海環状自動車道を経由し、約1時間30分 ・電車:京都駅から東海道新幹線で米原駅まで、米原駅から東海道本線で大垣駅を経由し、養老鉄道で養老駅まで、約1時間20分 【大阪から】 ・電車:新大阪駅から東海道新幹線で米原駅まで、米原駅から東海道本線で大垣駅を経由し、養老鉄道で養老駅まで、約1時間40分 |
養老町内には大型スーパーやドラッグストア、コンビニや100円均一などが揃っているため、日常的な買い出しは町内で完結することができます。移動には車があると不便なことはないでしょう。
また、予約制のオンデマンドバスが走っており、高齢者が買い物に行く際などに重宝されています。
養老町の西側、山側の地域は冬になると雪が降り、積もる量も街中に比べると多い傾向にあります。半面、街中で積もることはあまりありませんが、冬の車移動にはスタッドレスタイヤが欠かせない存在です。
【仕事】近隣市町村を含めると、選択肢は豊富
大手求人サイトで「養老町×正社員」で検索したところ、約850件の求人情報が見つかりました。車で30分以内の通勤圏内(町内から25km以内)で検索したところ、求人情報は約66,000件まで広がりました。※2023年12月時点
※参考:求人情報の一例(養老町のみ)
※参考:求人情報の一例(養老町から25km以内)
養老町の住民は、町内で働いている人もいますが、高速道路ができて近隣都市へのアクセスが容易になったこともあり、町外で働いている人も多いようです。
車で30分以内の通勤圏内まで求人範囲を広げると選択肢はぐっと多くなるので、幅広い地域で探してみるのも良いでしょう。
町では企業誘致も推進しているので、大きな工場が建つと一気に求人数が増えたりしますね。住む場所に合わせて職場を選ぶ方も多いですよ。
【住まい】賃貸物件も、一軒家取得のための支援制度も両方ある
大手住宅情報サイトで養老町の物件を探したところ、賃貸が可能なアパート・マンションは約60件見つかりました。家賃は4万~5.5万円で、広さは1LDK~2LDKの物件が多い傾向にあります。※2023年12月時点
参考:物件情報の一例
養老町では住宅取得を支援する制度を整備しているので、一軒家に住むことを検討するのも良いでしょう。
制度名 | 概要 |
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若者定住マイホーム取得支援事業補助金 | ・I・Jターン:世帯全員が初めて養老町に転入するI・Jターン世帯に対し、30万円を補助 ・Uターン:町外へ転出してから2年以上経過後、町へ再度転入する人を含むUターン世帯に対し、25万円を補助 |
養老町三世代同居・近居住宅取得支援補助金 | 町内で三世代(祖父母・父母・中学生以下の子ども)が同居、または三世代近居(直線距離で2km以内)を対象に、25~30万円を補助 |
また、養老町では空き家バンク制度も運用しています。数件の土地・物件が登録されているので、こちらもチェックしてみて下さい。
空き家を取得し、改修する場合は「養老町空き家利活用促進事業補助事業」を活用しましょう。外壁、台所、風呂、トイレなどのリフォーム工事をする際に、最大30万円の補助金が出ます。細かな条件があるので、活用前には確認するようにして下さい。
中心部はお店も多いので便利ですが、あえて山や川などの自然が周りにあり、人が少ないところに住む方もいらっしゃいます。空き家バンクでは土地の取り扱いも多いので、ぜひ定期的に覗いてみて下さい。
【子育て】入園料無料の公園や、格安の遊園地がある
▲養老公園にはさまざまな遊具が設置されている
養老町内での子どもの遊び場として真っ先にあげられるのが「養老公園」です。園内にある「岐阜県こども園」は、敷地面積約10万㎡(東京ドーム約2個分)の広さがあり、多様な遊具や芝生広場、こども用プールがあるため、遊びには事欠きません。
入園料は無料なのも嬉しいポイントです。晴れた日にはお弁当を持ってピクニックに行くのも良いでしょう。
遊園地で遊びたいというリクエストがあったら、「養老ランド」へ行きましょう。こちらは「養老公園」の隣にあるちびっこ遊園地です。入場料は中学生以上が600円、子どもが400円で、各アトラクションは100~400円/回で楽しめます。
▲養老ランドの観覧車は小さいながらも子どもから大人まで人気のアトラクション
アトラクションだけでなく、ほぼ毎週イベントが開催されているので、季節ごとの楽しみ方ができるのも魅力です。
岐阜県養老町に暮らす先輩移住者の声
実際に養老町で暮らし始めた移住者の皆さんは、その暮らしをどのように感じているのでしょうか。ここではそんな先輩移住者たちのリアルな声を紹介します。
- 野菜などの生鮮食品が新鮮で質が良い
- 都会と違って静かで落ち着いた住環境
- 田舎の魅力も生活の便利さも、両方そろっている町
- 信号が少なく、道幅が広く、道が混んでいることもないので、車での移動が快適
- 高い建物がないので、車で移動していると、広大な田園風景など、自然豊かな景色が目に入ってきやすい
- 名古屋まで出てしまえば、新幹線で大阪や東京なども行き来しやすいので、急な出張などがあっても便利で住みやすい環境
自然環境の豊かさや立地の良さ、食べ物の豊かさなどが相まって、快適な暮らしをおくれていることがわかりますね。
養老町への移住
養老町への移住を考え始めたら、まずは思い切って一度養老町を訪れてみるのがいいでしょう。
養老町は、テレワーク施設「YOROffice」で仕事をしながら、レンタルハウスに滞在できるお試し移住プランを用意しています。
数日~数カ月「養老町でのプチ移住体験」ができる
▲養老町のテレワーク施設「YOROffice」
養老町にあるテレワーク施設「YOROffice」では、「養老町でのプチ移住体験」と題して、レンタルハウスに滞在しながらのお試し移住ができるプログラムを用意しています。
レンタルハウスは3軒用意されており、いずれも一軒丸ごとレンタルすることも可能なので、家族でお試し移住をすることもできます。
「YOROffice」で仕事をしながら、養老町の暮らしを体験できるだけでなく、交流イベントなども開催されているので、地域の人とのつながりを作るのにも最適の環境です。
ワーキングホリデーがてら、まずは気軽に滞在をしてみるのが良いでしょう。希望により、数日の短期から数か月の長期の滞在が可能です。
公式:テレワーク施設YOROfficeで仕事をしながら養老町でのプチ移住を体験
養老町への移住に関するお問い合わせ
▲都会と違って高い建物がなく圧迫感のない、広々とした養老町の町並み
養老町に興味を持った方は、まずは企画財政課に問い合わせてみてくださいね。移住について親身に相談に乗ってくれますよ。
担当 | 養老町役場 総務部 企画財政課 |
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住所 | 〒503-1392 岐阜県養老郡養老町高田798番地 |
電話 | 0584-32-1102 |
公式サイト | https://www.town.yoro.gifu.jp/ |
移住サイト | https://www.ginet.or.jp/yoro/ijuteiju/ |