【愛知】豊根村への移住で叶える豊かな暮らし。不便さの中に光る、大自然&人の温かさ

この記事では、移住を検討している方に愛知県・北設楽郡にある豊根村を移住先の一つとして検討してもらうために、豊根村の魅力を紹介しています。

愛知県の北東部に位置する豊根村は、美しい山々に囲まれた大自然の中でゆったりとした生活を送れる人口1,000名ほどの村です。子育て支援が充実していて、「18歳までの医療費が無料」「保育園・小学校・中学校の給食費も無料」など、ファミリー世帯に優しい土地ですよ。

今回は、豊根村のマスコットキャラクター・ポンタ君からもお話を伺いながら、豊根村で生活をする魅力についてたっぷりと紹介します。

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ポンタ君

「ないものづくし」の豊根村だからこそ、都会とは違った豊かな生活があります!

豊根村で暮らす魅力

四季折々で美しい景観が魅力の茶臼山高原
▲四季折々で美しい景観が魅力の茶臼山高原

「移住に興味はあるけれど、豊根村がどのような場所なのかが分からない…」という方のために、豊根村の地理や物価、教育環境などの特徴を表にまとめてみました!

まずは下の表をご覧になって、豊根村のざっくりとしたイメージをつかんでみてくださいね。
▼豊根村の特徴をまとめた表

項目 特徴
地理 面積の約93%が森林。1,000m級の山々が連なる自然豊かな地域。
気候 山間部に位置するため、愛知県のなかでも気温は低め。
グルメ 「ダムカレー」「チョウザメ料理」「五平餅」が名物。地元の食材を活かした素朴な味わいが魅力
産業 主要な産業は「林業」。ブルーベリーやトマト・生シイタケの栽培も行われている。
レジャー 茶臼山高原で四季折々のイベントが開催されている。キャンプや釣りを体験できる施設もある。
交通 交通手段は車かバス。村営のバスは5路線ある。
※「がんばらマイカー」(交通空白地有償運送)が利用できる。

愛知県最高峰ともいわれている茶臼山がある豊根村は、「愛知のてっぺん」の村とも呼ばれているんですよ。

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ポンタ君

村民は世話好きな方々が多く、移住者のことも何かと気にかけておられます。人口が少ないため、助け合いの精神が根付いているんですよ。

それでは、豊根村の特徴をさらに詳しく見ていきましょう。

地理:愛知県の北東端にある、山々が織りなす渓谷型の地形

愛知県豊根村の位置関係を示した地図
▲愛知県北東の端にある豊根村は、静岡県や長野県へも比較的アクセスしやすい♪

愛知県・北東部の端に位置する豊根村は、愛知県で1番人口の少ない自治体です。

上の地図には描かれていませんが、岐阜県と静岡県の間には長野県があります。豊根村は、長野県と静岡県の県境に接しているため、愛知県豊橋市はもちろん、静岡県浜松市や長野県飯田市までは車で1時間30分ほどで行けるんですよ。

豊根村の大きな魅力は、茶臼山をはじめとする日本ヶ塚山や離山(はなれやま)、八嶽山(やたけさん)などの1,000m級の山々が連なる渓谷型の地形です。

標高は200mから1,400mまでと高低差があり、車で移動する際には山道でカーブが多いのも特徴です。

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村の93%を森林が占めている緑豊かな地域で信号が少ないため、ストレスを感じることなく走行できます。

気候:夏場も涼しくて快適!年間を通じて低めの気温

山間部に位置する豊根村は年間の平均気温が約13℃と、年間を通して低めです。冬の時期には雪が降ることもあり、地域によって違いはあるものの、ほとんど積もることはありません。

しかし、路面の凍結が起こりやすいので、冬にはスタッドレスタイヤが必要です。

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夏場も比較的涼しく過ごせるので、エアコンを設置していない家庭も多いんですよ。

グルメ:地域性を活かしたダムカレーやチョウザメ料理・五平餅が名物

豊根村には、なんと3種類のご当地グルメがあります!

  • ダムカレー
  • チョウザメ料理
  • 五平餅

豊根村にある「新豊根ダム」と「佐久間ダム」をイメージして盛り付けられた「ダムカレー」は、村内にある4か所の飲食店で食べられます。

茶臼山高原レストハウス「やはず」のダムカレー
▲カラフルでボリューム満点な茶臼山高原レストハウス「やはず」のダムカレーは、村民からも人気♪

「チョウザメ料理」は、2012年からチョウザメの養殖が行われている豊根村ならではのグルメです。鯛とフグの良いところを掛け合わせたようなチョウザメの切身は、脂がのってもっちりと淡泊な味わいが広がります。

豊根グリーンポート宮嶋で食べることができるチョウザメ料理「ザメ重」
▲道の駅「グリーンポート宮嶋」のチョウザメ料理「ザメ重」。たっぷりとタレがかかって美味しそう!

ご飯を串に刺して味噌だれをつけて焼き上げる「五平餅」は、豊根村を含めた中部地方の山間地で発祥の食べ物です。腹持ちが良いため、ご飯としても、おやつとしても食べられます。

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チョウザメ料理と五平餅は、道の駅「グリーンポート宮嶋」でも食べられますよ!

特産物:涼しい気候で栽培されたブルーベリーやトマト、原木しいたけ

程よい酸味と甘さが特徴の豊根村のブルーベリー
▲無農薬で栽培されたブルーベリーは、酸味と甘味がほどよくマッチ

豊根村には、以下のような名産品があります。

  • ブルーベリー
  • トマト
  • 原木しいたけ

トマトや原木椎茸、ブルーベリーなど、豊根村の冷涼な気候に適した作物の栽培が盛んです。ブルーベリーの栽培面積は愛知県内トップクラスで、ブルーベリーを使った加工食品もたくさんあります。

また、昼夜の寒暖差を利用して栽培されているトマトは、その寒暖差で甘みが引き出され、濃厚な味わいが特徴です。自然栽培で育った肉厚で香りの良い原木しいたけも人気ですよ。

冷涼な豊根の気候で育った肉厚な原木椎茸
▲涼しい気候で手間ひまかけて育った原木しいたけは、肉厚で食べごたえバツグン♪

文化・歴史:南北朝時代の遺跡・伝説&江戸時代から続く祭りが魅力

愛知県豊根村の坂宇場地区にある尹良(ゆきよし)親王像
▲坂宇場地区の「グリーンステージ花の木」では、堂々とそびえ建つ尹良(ゆきよし)親王像が見られる

南北朝時代、豊根村の坂宇場地域には、後醍醐天皇の孫にあたる尹良(ゆきよし)親王の御在所(*1)があったと考えられているんですよ。そのため、村内の坂宇場地域では、今でも御在所があったことを意味する「御所平」という地名が使われています。
(*1)人が住んでいるところ

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もちろん、尹良親王の遺跡や伝説もたくさん残されていますよ!

また、豊根村の歴史と文化を語る上で外せないのが、江戸時代から続く祭りです。豊根村で行われている伝統的な祭りを2つ紹介します。

約400年の歴史がある「花祭」は、国の重要無形民俗文化財に指定

坂宇場地区で開催された「花祭」で鬼がまさかりをかざしている様子

江戸時代から続いている「花祭」は、愛知県奥三河地方に伝わる民族芸能です。子どもたちが舞う「花の舞」から、鬼の面をかぶり、まさかりをかざして舞う「山見鬼」「榊鬼」まで、迫力満点の祭りです。

豊根村では11月~1月ごろに、坂宇場地区・下黒川地区・上黒川地区において、以下のような日程で開催されます。

坂宇場地区 11月の第4土曜日・日曜日
下黒川地区 1月2日・3日
上黒川地区 1月3日・4日

豊根村の神仏を「舞庭」と呼ばれる祭場に招き、村人が神仏と交流して新たな自分に生まれ変わる再生の祭りともいえる花祭は、国の重要無形民俗文化財(*2)に指定されています。

(*2)各地で長い間伝えられてきた祭り・行事のような風習、民族芸能などのうち、国が特に重要だと指定したもの

素朴な舞とユーモアが魅力の「御神楽祭り」

「御神楽(みかぐら)祭り」は、富山地区で毎年1月3日から4日にかけて行われる「湯立(ゆだて)神楽」(*3)です。

(*3)大きな釜で沸かした湯を使い、無病息災・五穀豊穣などを願ったり、その年の吉兆を占う神事の総称

熊野神社で午後1:00から夜中の1:00ごろまで行われる祭りで、花祭と同じく江戸時代から続く伝統的な行事です。

黒尉の面をかぶって叫びながら、鼻をつまんで飛び回る「はなうり」や、ボロ衣をまとって、シラミをとる真似をする「しらみふくい」など、素朴な舞とユーモアのあるお祭りで新年を祝います。

産業:主要な産業は豊富な山林を活かした「林業」

愛知県豊根村の豊根森林組合の皆さん

豊根村の主産業は、村の93%を占めている森林を活用した林業です。

豊根村は、良質なスギやヒノキの産地としても知られています。村内にある「とよね木リサイクルセンター」では、伐採した木を有効に活用するための取り組みを行っているんですよ。

地価・家賃:地価が安いので、マイホームを手に入れやすい

豊根村の地価は平均3,806円/㎡(2021年時点)と、愛知県内で比較しても安いので一軒家を購入しやすいでしょう。

しかも、豊根村には新築の場合は100万円、リフォームなら25万円を補助してもらえる制度があります。

また、村営の賃貸物件もあり、単身用は1LDKで11,000円から、世帯用なら3DKで9,300円から借りられます。豊根村の公式サイトには村営住宅の部屋のタイプや間取りなどが詳しく紹介されています。

ぜひチェックしてみてくださいね!

▼豊根村の村営住宅に関する情報
豊根村「村営住宅」

子育て環境:生まれてから高校卒業までのサポートが充実

愛知県豊根村の電子黒板を使った中学校の授業風景

豊根村は、子育て支援に力を入れており、子どもが誕生してから高校を卒業するまでのサポートが充実しているんですよ。

例えば豊根村で出産をすると、1人につき10万円の出産祝金とお祝い品がもらえます。また、生まれてから高校卒業するまでの医療費が無料というのも嬉しいポイントです(入院時の食事などを除く)。

豊根村には、同じ敷地内に保育園と小学校、中学校があります。無料のバスで通園・通学できるため、登下校も安心です。

さらに、保育園の保育料や、保育園から中学校までの給食費も無料なので、子育て世代の負担軽減につながります。

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ICT教育にも力を入れており、中学校では生徒全員にタブレットを配布し、電子黒板を使った授業が進められています。

遊び:四季折々のアウトドアイベント&スポット

豊根村には、四季折々の絶景や地域性を生かしたイベントがたくさんあります。春・夏・秋・冬のイベントを一覧表にまとめました。

・茶臼山の芝桜まつり
・渓流釣り
・山菜採り
・「茶臼山高原inサマー」
・川遊び
・ブルーベリー狩り
・「秋の茶臼山高原まつり」
・「芋煮会」
・みどり湖ハーフマラソン
・坂宇場地区の「花祭」
・茶臼山高原スキー場
・味噌づくり体験
・上黒川地区と下黒川地区の「花祭」
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ポンタ君

茶臼山では、春の芝桜・夏の新緑・秋の紅葉・冬のスキーと、四季を通じて様々な体験ができますよ!

また、豊根村には遊びや癒やしを満喫できる場所も揃っています。豊根村にあるスポットを、種類別にチェックしましょう。

施設 ・森遊館
・道の駅「グリーンポート宮嶋」
・レストランみどり
レジャースポット ・オートキャンプ場「とよねランド」
・グリーンステージ花の木
・大入の郷
温泉施設 ・湯の島温泉
・「湯~らんどパルとよね」
簡易宿泊施設 ・民宿旅館「間当」
・御宿「清水館」
・休暇村茶臼山高原
・民泊「みんでん」

※周辺の環境状況や時期によっては、閉鎖している場合もあります。

茶臼山の山麓にある「グリーンステージ花の木」は、豊根村にゆかりのある尹良親王が滞在した場所といわれています。

尹良親王の像が見られるのはもちろん、併設されている野外バーベキュー施設ではマスのつかみどりや竹細工などの体験ができるのも嬉しいポイントです。また、「大入の郷」では五平餅やそば打ち、バーベキューなどの体験ができ、宿泊も可能です。

さらに「湯~らんどパルとよね」には、毎週火曜日に、通常大人600円・子ども300円の料金が100円になる、村民限定のサービスがあります。

このように、豊根村には自然と歴史を味わいながら、充実した1日を過ごせる過ごせるスポットがそろっているんですよ。

ライフスタイル:便利さはないが、それを楽しむ心の豊かさがある

豊根村には路線バスしか通っていないため、最寄り駅のJR飯田線「東栄駅」や「大嵐駅」からは歩くと5時間以上かかります。車を使うと、30分~55分ほどで移動できるので、生活をするには自家用車があった方が良いでしょう。

村内にコンビニはありませんが、車で約20分で隣町のコンビニに行けます。また、村内に商店や道の駅もあるので、それほど不便ではないでしょう。

豊根村で暮らす人たちが買い物に行く場合、車で1時間30分ほどかけて近隣の市へ行く人が多いそうです。住んでいる場所から近いところへ買い物に行くため、同じ豊根村でも地域によって生活圏が違うのが特徴です。

▼買い物に行く地域の違い

エリア 買い物に行く地域

(坂宇場・三沢・富山)
・長野県飯田市など

(上黒川・下黒川)
・愛知県新城市
・愛知県豊川市
・静岡県浜松市

豊根村のある北設楽郡内の3町村が「北設情報ネットワーク」を運営しているため、テレビやインターネットの利用も可能です。

村内に診療所が1か所あり、火曜・水曜・金曜には、歯科診療も受けられます。都市部から少し離れている分の輸送費がかかるため、物価はやや高く感じるかもしれません。

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都会のような便利さはありませんが、豊根村で生活する人たちは不便さを楽しさに変え、みんなで助け合いながら暮らしています!

豊根村への移住相談会

他地域からの移住者が多い豊根村では、移住者の受け入れ体制や支援が整っています。豊根村役場・地域振興課が移住相談窓口となり、移住の説明を受けられたり、疑問ができたりしますよ。

また、「とよねツアーズ」を利用すると、平日9:00から17:00までの時間で豊根村にある保育園や役場周辺、診療所、村営住宅、観光スポットなどを巡ることも可能です。

さらに豊根村に移住する際にかかる、以下のような費用の一部を補助してもらえます。

  • リフォーム費用
  • 空き家の家財運搬・処分費用
  • 空き家への引っ越し費用

支援や補助については、「定住・移住パンフレット」に詳しく記載されています。もっと詳しい情報を知りたい方は、ぜひご覧くださいね。

>>「定住・移住パンフレット」はこちら

しかも豊根村には起業した方を対象に、起業経費の半分(上限50万円)を補助する制度もあるんですよ。自然を活かした仕事や、土地を選ばないインターネット起業を考えている人はチャンスかもしれません。

「豊根村への移住や、生活についてもっと詳しく知りたい!」という方は、ぜひ豊根村の公式サイトにある移住・定住のページや、「穂っとネット東三河」の情報もチェックしてみてくださいね。

>>豊根村「村への移住・定住について」

>>穂っとネット東三河「豊根村について」

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豊かな田舎暮らしを考えている方は、豊根村への移住をぜひご検討ください!

豊根村役場・地域振興課の基本情報

住所 愛知県北設楽郡豊根村下黒川字蕨平2番地
最寄り駅 JR飯田線「東栄駅」か「大嵐駅」
車でのアクセス

【新東名高速道路】
・「新城IC」より約60分
【三遠南信自動車道】
・愛知県:「鳳来狭IC」より約40分
・長野県:「天竜狭IC」より約60分

電話番号 0536-85-1312
問い合わせ先 メールアドレス:chiikishinko@vill.toyone.lg.jp
開庁時間 平日8:30~17:15
閉庁日 ・土日、祝日
・12月29日~1月3日
公式サイト

豊根村公式サイト:http://www.vill.toyone.lg.jp/
移住情報サイト:https://www.higashimikawa.jp/

まとめ:豊根村は昔ながらの助け合いの心が残る場所

「都会の慌ただしさから解放されて、ゆっくりと生活がしたい」「自然たっぷりの環境で、のびのびと育児がしたい」という方には、豊根村への移住がおすすめです。

愛知県北設楽郡・豊根村は、緑豊かなロケーションが魅力のアットホームな村です。

都会のように便利な暮らしができるわけではありませんが、不便さがあるからこそ村民同士の距離が近く、昔ならではの助け合いの心が残っています。

都会の生活では難しい、ゆったりとした生活をご希望の方は、ぜひ豊根村への移住を検討してみてくださいね。