うるま市島しょ地域で叶える沖縄移住!魅力的な暮らしと充実のサポート

この記事では、地方への移住を検討している方のために、沖縄県うるま市島しょ地域の魅力を紹介していきます。

うるま市は、沖縄県の本島中部の東海岸側に位置する市です。島しょ地域と称する5つの島には本島から海中道路やフェリーでアクセスができます。サンゴの石垣や、赤瓦屋根などの原風景が美しく、島暮らしに憧れつつも利便性は確保したい方におすすめの地域です。

うるま市島しょ地域での暮らしの特徴やその魅力について、企画政策課の方に伺ったお話とあわせて、詳しく解説していきます。

本日お話を伺った方
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うるま市 企画政策課
しましま交流館 職員

藤澤さん

うるま市島しょ地域の暮らし:魅力的な3つの特徴

沖縄県うるま市の暮らしの特徴

うるま市自体は沖縄県で3番目に人口が多い市で、商業施設なども多くあります。島しょ地域から本島までは車で約30分、またはフェリーで約30分で行くことができるため、島暮らしを満喫しながら、いざという時でも生活に必要な施設へのアクセスが良いという魅力があります。

うるま市島しょ地域:5つの島の個性と魅力

うるま市の島しょ地域は、平安座島(へんざじま)、宮城島、伊計島、浜比嘉島(はまひがしま)、津堅島(つけんじま)の5つで構成されています。

うるま市島しょ地域の地図
▲黄緑色が本島、緑色が島しょ地域(引用:【移住】沖縄県うるま市5つの島のコト

平安座島、宮城島、伊計島、浜比嘉島には本島から海中道路を渡って行くことができ、津堅島には本島の平屋敷漁港から1日5本のフェリーや高速船が出航しています。

海中道路ができる以前は、島しょ地域と本島の行き来は簡単なことではありませんでしたが、現在では車があれば容易にアクセスすることができるようになりました。

ですので、島暮らしはしたいけど、完全に外部と隔離されているのは不安だという方にも、うるま市島しょ地域はおすすめの移住先です。

各島の特徴を簡単にまとめてみました。

島名 特徴
平安座島 ・島しょ地域の玄関口
・島全体が琉球石灰岩に覆われている
・唯一コンビニがある
宮城島 ・天然の湧き水が多い
・観光客にも人気が高い無添加の塩工場がある
・穴場のビーチが多い
伊計島 ・宮城島と伊計大橋で繋がっている
・起伏が少ない平坦な島
・通信制高校のN高等学校本校がある
浜比嘉島 ・平安座島と浜比嘉大橋で繋がっている
・琉球開祖神話のアマミチュー、シルミチューの御嶽(うたき)が有名
・浜地区と比嘉地区の2つの地区にわかれている
・モズク養殖が基幹産業
津堅島 ・愛称は「キャロット愛ランド」
・津堅ニンジンで有名
・本島近辺きってのきれいな海と砂浜
・島しょ地域の中では唯一、フェリーで行き来する島

※2023年9月縁結び大学調べ

そんなうるま市島しょ地域は以下のような暮らしの特徴があります。

  • これぞザ・沖縄な美しい原風景の中での静かな生活ができる
  • 市内中心部へのアクセス良好。海中道路はドライブにも人気
  • オンラインを活用した教育に力を入れている

それではここから、うるま市の魅力や特色について更に掘り下げていきたいと思います。

特徴1:沖縄の原風景が残る美しい環境での静かな暮らし

島しょ地域の様子
▲サンゴの石垣と赤瓦の屋根が沖縄らしい光景(引用:うるま市観光物産協会公式サイト「うるまいろ」

沖縄と言えば、青い海、白い砂浜、シーサーに赤瓦の屋根、サンゴの石垣などを想像される方も多いのではないでしょうか。

観光地としても人気の高い沖縄本島では、リゾート開発が進んでいる場所が少なくはありません。ですが、うるま市島しょ地域では「これぞ沖縄」と言いたくなるような原風景が、あちらこちらに残っています。

うるま市全体では約12万人の人口ですが、島しょ地域全体の人口は3,000人ほどです。繁華街の喧騒とも無縁であり、夜は綺麗な星空の下で静かなひと時を過ごすことができます。

落ち着いた場所で、沖縄らしい文化を感じながら生活をしたい人におすすめと言えます。

特徴2:市内中心部への便利なアクセスと人気の海中道路

本島と平安座島を繋ぐ海中道路
▲本島と平安座島を繋ぐ海中道路はドライブコースとしても人気が高い(引用:うるま市観光物産協会公式サイト「うるまいろ」

島暮らしで心配になることの一つが、いざという時の島外へのアクセスではないでしょうか。平安座島、宮城島、伊計島、浜比嘉島と本島は一般農道宮城線で繋がっており、車での行き気が可能です。

特に本島と平安座島を繋ぐ海中道路は、眺めも抜群であり、地元民にも観光客にも人気の高いドライブコースです。

津堅島と本島の間はフェリーと高速船が運航しており、島民であれば3割引きの船賃で利用することができます。

本島と津堅島を繋ぐフェリー
▲本島と津堅島を繋ぐ船は1日5便運航している(引用:うるま市観光物産協会公式サイト「うるまいろ」

島から出る時は飛行機を使うしかない、といったことはないですし、市内中心部まで約30分~1時間ほどで行ける立地です。

特徴3:オンラインを活用した先進的な教育環境

島しょ地域には、平安座島に「ふくよか彩橋認定こども園」と「彩橋小中学校」が、津堅島に「津堅幼・小・中学校」があります。少人数教育で子どもたち一人ひとりをサポートできる体制ですが、市としては更に子どもたちの学びを支えるため、無償の塾も開校しています。

また、伊計島にある通信制の「N高等学校」と連携し、「ICT活用島しょ地域児童生徒交流実証事業」としてインターネットを活用した「ネット部活」に取り組むなど、遊びの要素を取り入れながらの教育に取り組んでいます。

参考:N高等学校(ニュース・トピックス)

「N高等学校」自体は通信教育がベースではありますが、スクーリングのタイミングで生徒が小・中学校に出向いてITスキルを教えたりもしています。

学んだITスキルを活用し、過去にはエストニア共和国の子どもたちとオンライン交流授業として、お互いの生活環境を発表し合ったり、オンラインを活用したコンテンツ制作や発信のスキルを磨いたりなど、特色のある活動も行われています。

将来を見据えた教育体制がしっかりと整えられているので、自然の中でのびのびと生活しながらも、多様な学びに触れることができます

うるま市島しょ地域の暮らし:仕事・住まい・子育て情報

浜比嘉島のアマミチューの墓
▲それぞれの島ならではの文化が色濃く根付いている。浜比嘉島のアマミチューの墓に祈る家族(引用:うるま市観光物産協会公式サイト「うるまいろ」

ここからはうるま市での生活に関する基本情報を、データとともに紹介します。

気候 ・夏(8月):平均気温29.0℃
・冬(1月):平均気温17.3℃
※参考:気象庁ホームページ(那覇地点)
人口 ・市内全体では約126,000人(約56,000世帯)
・島しょ地域全体では約3,000人
※2023年9月1日時点
病院 市内全体ではクリニックも含め30件の医療機関がある
※2023年9月時点
学校 ・市内全体では幼稚園18園、小学校18校、中学校9校、高校7校がある
・島しょ地域としては、平安座島に認定こども園1園と小・中学校1校、津堅島に幼・小・中の併置校が1校ある
※2023年9月時点
交通 【平安座島、宮城島、伊計島、浜比嘉島】
・うるま市四島経由循環バス(伊計~屋慶名)
・沖縄県道10号伊計平良川線
・沖縄県道238号浜比嘉平安座線

【津堅島】
平敷屋港からフェリー/高速船
隣接自治体 沖縄市、国頭郡金武町、恩納村
大都市からのアクセス 【平安座島、宮城島、伊計島、浜比嘉島】
那覇空港から、平安座島まで車で約1時間30分

【津堅島】
那覇空港から、平敷屋港まで車で約1時間30分

島での生活には車が欠かせません。集落内は道幅が狭く、急な曲がり角、行き止まりもあるため、軽自動車などの小型車がおすすめです。

各島内には地域性のある共同売店や個人商店がありますが、大きいスーパーに行く場合は本島側の与那城(よなしろ)・勝連(かつれん)が最も近いエリアです。

ネットショッピングをした場合、荷物が届くまでに7~10日ほどかかることもあります。お急ぎ便を使えば約2日で届くこともあります。

気になるネット環境ですが、数社の光回線が開通しています(津堅島は検討中)。また、一部地域を除きますが、4GのWi-Fiにも対応しています。

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藤澤さん

個々の集落ではお祭りや清掃活動などが定期的に行われています。地域に溶け込むためにも、積極的に集落の行事ごとに参加してもらえるといいと思います。

仕事事情:豊富な求人と多様な就業機会

大手求人サイトで「うるま市×正社員」で検索したところ、約1,900件の求人情報が見つかりました。車で30分以内の通勤圏内(市内から25km以内)で検索したところ、求人情報は約17,000件まで広がりました。(2023年9月時点)
※参考:求人情報の一例(うるま市のみ)
※参考:求人情報の一例(うるま市から25km以内)
※参考:「うるま創業スクール」

本島までは島しょ地域最奥の伊計島から車で約30分、フェリーで渡る津堅島からは約30分ほどで行くことができるため、通勤する人も多いようです。

沖縄県全体として言えることですが、観光地として栄えていることから、観光業に従事する人が多い傾向にあります。

求人数は多いため、まずはどんな仕事がしたいのかを検討して探してみるのが良いでしょう。

住まい探し:「しましま交流館」を活用した効果的な物件探し

大手住宅情報サイトで島しょ地域の物件を探したところ、賃貸が可能なアパート・マンションは見つかりませんでした。(2023年9月時点)

島しょ地域で物件を探す場合は、まず島しょ地域の移住をサポートしている「しましま交流館(うるま市島しょ地域交流施設)」に相談することから始めましょう。

伝手がない0の状態から家探しを行うのはなかなか骨が折れますが、しましま交流館が間に入って各自治会に空き家の状況や、貸し出し可能かなどを確認してくれます

物件が見つかってもすぐに住めるとは限りません。改修が必要になる場合も多いので、そういった苦労も含めて移住するぞ!という心意気を持つ方に向いている地域です。

温暖な気候のイメージがあるかもしれませんが、移住して1年目は「さすが沖縄、冬でも暖かいな」と思っていても、気候に慣れてしまうと、2年目の冬からはしっかり寒さを感じるようになります。

古民家に住む場合は「夏は暑く、冬は寒い」ことも多いので注意してください。

子育て環境:自然豊かな島全体が子どもの遊び場に

伊計島のビーチで遊ぶ親子
▲自然に恵まれた島全部が子どもたちの遊び場(引用:うるま市観光物産協会公式サイト「うるまいろ」

島暮らしならではの特徴としてあげられるのが、周りが全て海に囲まれていることです。自然に恵まれている島しょ地域では、公園に行って遊ぶのではなく、生活の中にいくつもの自然の遊び場があります。

浜比嘉島で凧揚げしたり、宮城島の海岸で貝殻拾いや魚遊びをしたり、海中道路を本島側まで歩いてみたりなど、工夫をすればいくらでも楽しみを見つけられる環境が揃っています。

まさに自然豊かな環境の中で、のびのびと子育てをしたい方にぴったりの地域と言えそうです。

うるま市島しょ地域での暮らし:先輩移住者のリアルな体験談

沖縄県うるま市に移住した人の声

実際にうるま市で暮らし始めた移住者の皆さんは、その暮らしをどのように感じているのでしょうか。ここではそんな先輩移住者たちのリアルな声を紹介します。

  • 自然が豊富で海が綺麗、かつ人も少なくてのんびりしている
  • 移住前は内陸部に住んでいたので、とにかく海と空の解放感に衝撃を受けた
  • 方言が強い方もいるので、聞いたこともない言葉が多く、慣れるまでは大変だった
  • 沖縄本島だと海から岸を眺めると、テトラポッドや堤防などの人工物が見えるが、宮城島の場合は海から岸を見ても人工物が一切見えない

島暮らしならではの穏やかな空気感や、圧倒的な解放感を楽しんで暮らしている人が多いようです。島しょならではの文化を含め「全部楽しもう」という気持ちでいると良いでしょう。

うるま市島しょ地域への移住:準備から相談先まで

黄昏時の平安座島
▲うっとりするほど美しい景色見られるのも、島暮らしならでは。黄昏時の平安座島(引用:うるま市観光物産協会公式サイト「うるまいろ」

うるま市島しょ地域への移住を考え始めたら、まずは「しましま交流館」に問い合わせをすることから始めてみましょう。

2023年12月には、浜比嘉島での移住体験ができる4日間のツアーが開催されました。

移住体験ツアーでは、コワーキングスペースが無料で利用でき、先輩移住者からは率直な移住のお話を聞くことができます。動物農場やキャッサバ畑では共同作業の体験なども行われました。

2024年度にも移住体験ツアーを開催予定ですが、内容は現在調整中です。気になる方は、しましま交流館に問い合わせてみてください。

参考:うるまで暮らす(沖縄浜比嘉島!島の子育て生活を妄想する4日間)

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藤澤さん

訪問時期としては、ハーリー(爬竜船(はりゅうせん)に乗って競漕するお祭り)からエイサー(伝統的な念仏踊り)が行われるサマーシーズンもおすすめですよ。

「しましま交流館」ではnoteで情報発信もしているので、島暮らしのリアルを知りたい方はチェックしてみて下さい。

公式:note(しましま交流館(沖縄県うるま市))

うるま市移住相談:「しましま交流館」への問い合わせ方法

うるま市に興味を持った方は、しましま交流館に問い合わせてみてくださいね。移住について親身に相談に乗ってくれますよ。

担当 うるま市企画政策課 しましま交流館
住所 〒904-2423
沖縄県うるま市与那城宮城163
電話 098-987-8383
公式サイト https://www.city.uruma.lg.jp/
移住サイト https://uruma-people.com/