上田市への移住を検討中の方必見!豊かな自然と便利な暮らしを両立する魅力

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「長野県上田市」をご紹介します。

上田市は、他都市への交通アクセスが良好なまちです。特に関東方面には、北陸新幹線を利用して東京まで最短85分で到着できます。この利便性により、首都圏の会社に在籍したままテレワーク移住や、2拠点生活を実現することも可能です。

山々の緑と川の流れ、美しい棚田の風景など、豊かな自然も上田市の大きな魅力です。さらに、全国でもトップクラスの日照率を誇る気候の良さも、暮らしの質を高める要素となっています。

市内には上田城の城下町としての歴史があり、また北国街道の宿場町として栄えた面影が今もまち並みに残っています。歴史愛好家の方には、風情ある落ち着いた雰囲気の中で日々のまち歩きを楽しむことができるでしょう。

以下では、そんな上田市について、暮らしの特徴や、仕事・住まい探しなど、移住を検討する上で役立つ情報をお届けします。

本日お話を伺った方
市民まちづくり推進部の原田さん

上田市 市民まちづくり推進部
移住交流推進課 主事

原田 瑞紀さん

上田市の魅力:移住者を惹きつける3つの特徴

上田市の暮らしの特徴

地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には上田市がおすすめです。

  • 都心での仕事をテレワークで続けたい方、または二拠点生活を検討している方
  • 緑に囲まれた、自然の豊かなまちに暮らしたい方
  • 晴れの日が多い気候を好む方
  • 歴史や文化に興味があり、まちの散策を楽しみたい方

これらの方々に上田市が適している理由を踏まえながら、上田市の暮らしの特徴を詳しく紹介していきます。上田市の環境や魅力について、具体的に解説していきますので、移住を検討する際の参考にしてください。

特徴1:東京まで最短85分!抜群のアクセスで叶う多彩なライフスタイル

上田駅の外観

上田市は、古くから交通の要衝として栄えてきたまちです。

現在では北陸新幹線、しなの鉄道、上田電鉄別所線が上田駅で接続し、上信越自動車道のインターチェンジも市内にあります。このため他都市へのアクセスは抜群で、特に東京へは新幹線を利用して最短85分で行き来することができます。

上田駅に停車する新幹線のイメージ

都心部からの移住を検討している方の中には「できれば現在の仕事はやめたくない」という方もいらっしゃるでしょう。その点、上田市なら週1回や月1回程度の東京までの出社は十分可能な範囲です。テレワークを基本とすることで、現在のお勤めを継続できる可能性が高くなります。

2拠点生活も現実的な距離感です。例えば、平日は都心で働き、金曜の仕事が終わったら新幹線に乗って上田市へ向かうというライフスタイルも実現可能です。

さらに、関東圏に暮らす家族や友達との行き来がしやすいというメリットもあります。上田市への移住は、現在の生活の中で大切にしたい部分を残しつつ、新しい環境で暮らすことができる選択肢なのです。

特徴2:豊かな自然と日照時間の長さが魅力の暮らし

稲倉の棚田
▲「稲倉の棚田」で行われる「棚田キャンプ」。美しい風景を満喫できると人気

上田市は、豊かな自然に囲まれたまちです。

市の北部には菅平高原、南部には美ヶ原高原といった山々の緑が広がり、市の東西には千曲川が流れています。「稲倉の棚田(いなぐらのたなだ)」は、その景観の美しさから「日本の棚田百選」にも選ばれています。

この雄大な自然の中で、大人も子どももゆったりと過ごせます。釣りや川遊び、ウィンタースポーツなどのアクティビティを楽しめるのも、上田市の大きな魅力です。

美ヶ原高原の、一面に咲いたレンゲツツジ
▲美ヶ原高原では、多種多様な高原植物に出会える。緋色が美しいレンゲツツジは、6月中旬~7月上旬が見ごろ

美ヶ原高原の「美しの塔」
▲美ヶ原高原の「美しの塔」。澄み切った空気の中、満天の星空を眺めることができる

さらに、日照時間が全国トップレベルという気候も、上田市の特徴です。アウトドア好きの方や、晴れた日の外出を楽しみたい方、気候の良さで気分を上げたい方にとって、理想的な移住先といえるでしょう。

冬場の積雪も長野県内としては少なく、市街地では年に3~4回、10cm程度にとどまります。

特徴3:歴史と文化が息づく落ち着いたまち並みの魅力

上田城址公園
▲徳川の大軍を2度も撃退し、天下にその名を轟かせた上田城。「日本100名城」にも認定されている

上田市は、歴史と文化に彩られたまちです。

上田市の中心部は、1583年(天正11年)に真田昌幸によって築城された「上田城」の城下町として栄えました。2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」の舞台として一躍有名になり、多くの人々に知られるようになりました。現在の上田城跡公園は、春には桜、秋には紅葉が美しい名所となっており、上田市のシンボルであり、市民の憩いの場となっています。

江戸時代には北国街道の宿場町としても賑わいを見せました。市内には当時の面影を感じさせる、風情あるまち並みが今も残っています。また、信州最古の温泉といわれる「別所温泉」を中心とした塩田平は、2020年に文化庁から「日本遺産」に認定され、新たな注目を集めています。

しっとりと落ち着いた雰囲気の中、歴史文化を身近に感じて暮らすことができる上田市。歴史に興味のある方にとっては、日々のまち歩きや史跡めぐりを楽しめる、魅力的な環境といえるでしょう。

北国街道
▲江戸時代の面影が残る「北国街道・柳町」。現在は地酒や信州そば、ご当地スイーツなどの店舗が並ぶ

さらに、このように人々の往来が盛んだった歴史から、まち全体が多文化で構成され、他地域からやってきた人に寛容で親切というのが、上田市のもう1つの魅力です。「移住したら地域になじめるか心配」という方にも安心して住むことができる環境といえるでしょう。

上田市の暮らし:移住者に役立つ生活情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、上田市の暮らしに関するさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温−0.5°C
8月:平均気温24.9°C
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:152,984人
世帯数:69,511世帯
近隣都市 長野市、松本市、軽井沢町など
公共交通 鉄道:JR東日本、しなの鉄道、上田電鉄
路線バス:上田バス、千曲バス、信州観光バス、JRバス関東
大都市へのアクセス 東京へ:車で約2時間30分、新幹線で約1時間30分
名古屋へ:車で約3時間30分、電車で約3時間20分
病院 病院13、診療所83、歯科72
学校 大学2、短大1、専修学校7、高校10、中学校12、小学校25、特別支援学校1
レジャー・観光 上田城跡公園、サントミューゼ、美ヶ原高原、菅平高原スキー場、別所温泉、地蔵温泉十福の湯
行事 上田城千本桜まつり、信州国際音楽村 ラベンダー祭り、上田わっしょい、信州上田大花火大会、美ヶ原高原ノルディックウォーキング、上田真田まつり

関東方面へのアクセスの良さは前述のとおりですが、県内各所への移動もしやすいのが上田市の特徴です。アウトレットのある軽井沢エリアへ車で約45分、北アルプス登山や、湖でのカヌーや釣りが楽しめる白馬エリアへ車で約90分など、週末のショッピングやレジャーの選択肢も豊富です。

また上田市内にも、美術館・劇場、スキー場、温泉など、さまざまなお出かけスポットがあり、大規模ショッピングモールやホームセンターなども揃っています。お住まいに「しなの鉄道」沿線を選べば、車がなくても暮らすことができる利便性の高さが特徴です。一方で、市街地から山間部まで、上田市の魅力をたっぷり味わうために、車を持つとさらに行動範囲が広がります。

上田市交流文化芸術センター「サントミューゼ」の外観
▲上田市交流文化芸術センター「サントミューゼ」は、ホール、美術館、芝生広場などを備えた、地域の人々が芸術とふれあえる場所

「菅平高原スキー場」のゲレンデ
▲「菅平高原スキー場」は、広大なゲレンデと多彩なコースが自慢。眼下にはアルプスの山並みが広がる

「地蔵温泉十福の湯」の内観
▲日帰り温泉施設「地蔵温泉十福の湯」。上田市内には各地に温泉があり、日常的に温泉を楽しめる

上田市では、季節ごとに多彩なイベントも開催されます。

中でも、夏まつり「上田わっしょい」と「信州上田大花火大会」は、上田市の夏の風物詩として知られています。「上田わっしょい」は学校、企業、サークル活動などの団体で一つの「連(グループ)」を作り「わっしょい!」の掛け声を響かせながら、爽快に歌い踊るお祭りです。

「信州上田大花火大会」は、地域最大規模の花火大会で、千曲川から打ち上がる数千発の花火が夜空を彩ります。

信州上田大花火大会の様子

移住後は、地域の一体感や人々との交流が楽しめるさまざまな行事に、ぜひ参加してみてください。

夏祭り「上田わっしょい」の様子

なお、上田市ではゴミ出しのルールが厳格で、袋には記名をするのが一般的です。移住当初は戸惑う方もいますが、暮らしているうちにすぐに慣れるようです。

【仕事】テレワークに適した環境と豊富な市内求人

2023年6月現在、大手求人情報サイトで上田市の正社員求人を検索すると、約5,300件がヒットしました。前述のように上田市は交通アクセスが良く、首都圏の企業に籍を置いてのテレワークなどにも適していますが、市内の求人も豊富です。
参考:正社員求人情報の一例

古くから養蚕業が盛んで、絹糸産業で栄えた歴史を持つ上田市。求人には製造業の割合が多めです。また、上田城や別所温泉といった観光地でのサービス業も需要があります。

就農を目指す方には「信州うえだファーム」が実施する就農支援研修の利用がおすすめです。この制度では、会社員として就職し給与を得ながら、農業の自立経営ができるようになるまで(およそ2年間)就農のノウハウを学べます。首都圏を含め、全国各地から希望者が訪れているそうです。

気候に適したワイン作りを主に推進しているとのことで、ぶどうなどの果樹栽培やワイン作りに興味のある方は、問い合わせてみてはいかがでしょうか。

詳細:新規就農者育成事業|信州うえだファーム

【住まい】選択肢豊富な賃貸物件と活用しやすい空き家バンク

2023年6月現在、大手住宅情報サイトで上田市の賃貸物件を検索すると、約1,600件がヒットしました。市内中心地では単身者向け物件が多く見られます。また、最近増加傾向にある駅近くのマンションなどは、若い子育て世帯に人気があります。
参考:賃貸物件の一例

空き家バンクの利用も活発に行われています。上田市は地域ごとに特色があるため、移住後はまず賃貸物件に住み、自分に合った地域を探してから、空き家バンクを利用して物件を購入するのもおすすめです。空き家バンクの利用を検討する際は、以下の支援金制度も参考にしてください。

空き家バンク利用者引越・改修工事費用補助金 空き家バンク登録物件を利用した場合、改修費用および引っ越し費用の2分の1以内の額(上限50万円、移住者の場合)を補助します。

【育児】充実した教育環境と豊富な遊び場で子育てに最適

市民の森公園

上田市では、ふるさと納税を財源として、教育環境の充実を進めています。各学校が独自に計画・実行する、学習意欲を高める取り組みを推進しています。真田地域・武石地域では、「自校給食方式」を採用し、校内の給食室で調理を行っています。また、給食の食材には可能な限り地元産の野菜を使用し、地産地消を実践しています。

子どもの遊び場として、市内には55ヶ所もの公園があります。これらの公園は混雑しすぎることが少なく、親子でゆったりと過ごせる空間となっています。特に人気の「上田城跡公園」には、大型遊具や広々とした芝生公園があります。上田市の子どもたちは、遠足で城跡を訪れるなど、日常的に地域の歴史文化に触れる機会があります。

「上田こども祭り」で水遊びをする子ども達
▲上田公園では、毎年「うえだこどもまつり」が開催されます。子どもたちは消防体験やクラフト作りなどを楽しみ、公園中に賑やかな声が響きます

上田市移住者の声:実際の暮らしぶりと感想を紹介

上田市に移住した人の体験談

ここでは、実際に上田市に移住して暮らしている方々の体験談や感想をご紹介します。多くの方が上田市の魅力を実感しています。

  • 首都圏へのアクセスが良好で、新幹線で東京まで約1時間半。また市内では、車があれば日常生活に必要なものがほぼすべて揃うので便利です。
  • 年間を通じて晴天の日が多く、降雪量も少ないため、快適な暮らしが送れます。
  • 豊かな自然環境に恵まれており、どこへ行っても身近に野山があります。特に子育て世帯にとって理想的な環境だと評価されています。
  • 上田城跡や真田氏ゆかりの史跡など、歴史や文化が身近にあり、日常的に親しむことができます。
  • 地域コミュニティや商店街での活動が盛んです。時に大変なこともありますが、やりがいがあり、周囲の人々も協力的なので楽しんで参加できます。

便利な交通アクセス、過ごしやすい気候、歴史文化を感じられるまち並みなど、上田市には魅力が豊富にあります。子育て世帯をはじめ、多くの移住者が「暮らし心地の良さ」を実感しているようです。

上田市への移住ステップ:相談窓口から現地案内まで

上田市では、移住を検討されている方からの相談を、窓口や電話・メールで随時受け付けています。さらにオンライン相談は、平日であればいつでも対応可能です。

また、東京・大阪・名古屋など主要都市での出張相談会、セミナー出展や、市内のオンラインツアーも実施しています。上田市への移住に興味がある方、まずは話を聞いてみたいという方は、ぜひこれらのサービスをご利用ください。

詳細:移住相談会等スケジュール

そのほか、実際に上田市へ足を運ぶ場合、ご希望に応じて市内案内も可能です。

市内を見て回ることで、通勤・通学の利便性や買い物をする場所、医療機関など、移住後の暮らしをより具体的にイメージすることができます。

上田市移住相談:各種問い合わせ先と利用可能なサポート

担当課 市民まちづくり推進部 移住交流推進課
住所 長野県上田市大手一丁目11番16号
電話番号 0268-71-6734(直通)
対応時間 8時30分~17時15分(土曜日・日曜日・祝日と年末年始を除く)
公式サイト https://www.city.ueda.nagano.jp/site/iju/