熊本県産山村への移住情報|自然の恵みを堪能しながらのんびり里山ライフを送る
地方への移住を検討されている方へ向けて、この記事では「熊本県産山村(うぶやまむら)」での暮らしの情報についてご紹介します。
産山村は阿蘇郡の北東部に位置する人口約1,400人の小さな村で、ゆっくりと時間が流れるような里山ライフを送りたい方にぴったりのエリアです。大自然が望める産山村では、良好な水質に恵まれ、あか牛や鯉農法無農薬栽培米で作られた日本酒など、特産品も注目を集めています。
お年寄りから子どもまですべての世代の方が安心して暮らせる「持続可能な村づくり」に力を入れており、田舎で心配されがちである過疎化などへの課題克服を試みています。
今回は、産山村役場・企画振興課の河津さん、地域おこし協力隊の家入さんに伺ったお話を基に産山村の特色や魅力・暮らしの情報についてまとめました。
産山村の特徴
産山村の特徴を挙げてみました。
産山村での暮らしについて、これらの特徴をふまえて詳しくご紹介していきます。
特徴1:豊かな水源に恵まれていて、飲料水にも使われている
「池山水源」は全国名水百選(※1)、「山吹水源」は熊本名水百選(※2)に選ばれており、産山村が誇る豊かで貴重な水源です。
▲湧水の透明感に驚く人も。セミや鳥のさえずりを聴きながら木陰でのんびりも良し
池山水源の湧き出る水の量は毎分30tと日本有数の豊かさを誇り、“水神様”がいたという云われもあります。水源のそばは人の手が加えられておらず、雄大で神秘的な自然を感じられる場所になっているそうです。
(※1)参考:環境省ホームページ
山吹水源も良好な水質を誇り、透明な湧水をいただくこともできます。「産山で紅葉を見るならここ!」とも言われるほどで、お休みの日は遊歩道を散歩しながら大自然に癒されるのも良さそうです。
(※2)参考:熊本県ホームページ
▲絵に描いたような美しい自然に心が癒される
池山水源も山吹水源も飲み水として使われるため手や機材を入れるのは禁止です。水汲み場など湧水をその場で楽しめる場所がありますので、そちらでぜひ良質なお水を味わってみてください!
特徴2:休日に行きたい!家族で楽しめるお出かけスポットがある
家族で過ごす休日、親も子どもも楽しめるスポットが近くにあると生活がより豊かになります。今回ご紹介する産山村でおすすめの遊び・観光スポットは、「うぶやま牧場」「ヒコダイ公園」です。
うぶやま牧場は、子どもが遊べる遊具などが設置されているほか、親子でパークゴルフが楽しめるエリアもあります。
食事処や売店もあり、うぶやま牧場で作られた牛乳やヨーグルト・アイスクリームをその場で楽しんだり、お土産に購入することも可能です。
▲コク深い味わいのミルクがたっぷり使われている乳製品は大切な人への贈り物にも最適
ヒコダイ公園では季節ごとに異なる彩の野草やお花が咲き、自然を満喫できるスポットになっています。
バーベキューなどデイキャンプを気軽に楽しんだり、ロッジやテントで宿泊したり、自然いっぱいの中でのアウトドアは学びも多く五感を刺激させるので、子どもの健やかな成長の助けにもなります。
ヒコダイ公園の利用料金などについては、公式ホームページからご確認ください。
特徴3:産山村ならではの教育など子育て環境が充実
産山村では子育て世帯へ向けて子ども医療費などさまざまな助成を行っています。
《子育て世帯への支援の一部》
子ども医療費助成 | 0~18歳までの医療費を全額助成 ※15~18歳の子どもについては高等学校等の生徒であること |
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出産祝い金 | 第1子:20万 第2子:30万円 第3子以降:出産一時金として5万円及び、月々1万円を満5歳になる誕生月まで |
給食費補助 | うぶやま保育園:完全無料 産山学園:完全無料 ※修学旅行補助 |
就学援助 | 高校生活に必要な通学費と下宿代の一部を助成(月額7,000円) |
高校生の子どもがいる保護者を対象に支給される就学援助金や、産山学園に入学する新1年生に向けたランドセル・新7年生へ通学カバンの支給などがあります。いずれも申請が必要になるため、条件や提出書類については産山村公式ホームページをご確認ください。
また、産山学園では30年以上にわたり、「ヒゴタイ国際交流」としてタイのカセサート大学附属中学校と国際交流を行っています。
▲言葉は通じなくてもお互いの国の文化を通じてコミュニケーションを図る
こうした交流によって、グローバル化が進む社会への対応力が身に付くほか、言葉の壁を超えた信頼関係や友情が育つことを実感できるといいます。
ほかにも、米作り体験や茶摘み体験といった食にまつわる課外授業などで、田舎だからこそ学べる「生きるうえで大切なこと」を村人たちが先生となり子どもたちに伝えています。
産山村の暮らしに関する情報
産山村での生活をイメージしやすいように、暮らしに関する情報をまとめました。
気候 | 【平均気温】 1月:2.0℃ 8月:24.2℃ ※参考:気象庁(産山村に観測地点がないため、近隣の阿蘇乙姫のデータを参照) |
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人口 | 約1,400人 ※2024年1月22日時点 |
病院 | 産山村診療所 |
学校 | 産山学園(小中一貫の義務教育学校) |
観光 | 池山水源・山吹水源・ヒコダイ公園・うぶやま天文台・ファームビレッジ産山・うぶやま牧場 など |
アクセス | 【高速道路】 ・大分自動車道九重ICから約50分 ・九州自動車道熊本ICから約1時間30分 【JR駅・空港】 ・JR肥後本線 宮地駅(最寄り駅)から車で約30分 ・JR熊本駅から車で約2時間 ・阿蘇くまもと空港から車で約1時間20分 |
近隣都市 | 阿蘇市、阿蘇郡南小国町、大分県竹田市 |
産山村には野菜などの無人販売所や小さなスーパーはありますが大きな商業施設がないことから、近隣都市へお買い物に出かけられる方も多くいらっしゃいます。総合病院へも近隣都市へ足を運ぶ必要があることから、車を所有している世帯が多数です。
信号機はなく道幅もゆったりしていることから、都心部からきた方にとっては比較的運転しやすいという印象を受けるようです。
うぶやま天文台は、当時中学3年生だった産山村の学生が「村外の人にも産山村の満天の星を見てほしい」と声をあげたことがきっかけとなり、平成28年3月にスタートしました。
▲うぶやま天文台には子どもから大人まで幅広い年齢層の方が訪れている
うぶやま天文台では定期的にイベントも開催しているので、ご家族やご友人と満天の星を観察しながらゆったりとした時間を過ごすのもおすすめです。
仕事:新規就農を考える人を村が手厚く応援!
大手求人サイトで「正社員×産山村」で検索したところ、約50件の求人情報が見つかりました。検索エリアを25km圏内まで広げると、求人数は約2,600件と選択の幅が広がります。
参考:求人情報の一例(産山村)
産山村では移住をきっかけに農業を始めたいと考える方を応援するために「産山村新規就農者受入れ事業」を行っています。農業を行うのに必要な土地や設備のほか、農業に必要な機械等の貸付や研修中に暮らせる住宅の手配を行ってくれます。
産山村は広大な土地と豊かな水源に恵まれており、米作りや高冷地ならではの野菜作りなどが栄えています。農業で生計を立てられるよう、地元の農家さんから直接ノウハウを学べるので、新しく農業を始めたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
※うぶやま新規就農支援事業の詳細について
真剣に農業を始めたいと考えている方をお待ちしています!新規就農にかかる初期費用を少なく抑えられるので、ご希望の方は村役場までお問い合わせください。
住まい:お試し滞在住宅で実際の暮らしを体験可能
産山村では、産山村への移住を検討している家族向けに「お試し滞在住宅」を用意しています。
▲広々としたお試し住宅。電気や水道も通っていて日常生活が不備なく送れる
1泊2日から最大27泊28日で利用ができ、料金も27泊で20,000円ととても良心的な設定となっています。実際に暮らしを体験できることで移住後のイメージも付きやすくなるのでおすすめです。
※お試し滞在住宅について詳細
また産山村が運営する移住定住サイトでは、現在産山村にある村営住宅や空家についての情報が掲載されています。さらに実際に空家を購入・居住を始めた方で条件を満たす世帯へは、最大20万円の「住宅リフォーム助成」の支給も行われています。
※住宅リフォーム助成事業について
産山村の空家バンクには7件(2024年11月時点)の住宅情報が掲載されています。空家を低価格で購入しご自身の好みにリフォームするという移住者の方もいらっしゃるそうです。
※産山村空家バンク
産山村へ移住した人の声
実際に産山村へ移住された方の声を聞いてみました。
- お野菜やお水が本当においしい!特にお水はもうここでしか飲めないと思うほどです(笑)
- 大自然が広がっていますが、意外とネット環境が整っていて安心しました。
- 自分で作った野菜を初めて食べたときは感動しました。
何もない土地だからこそ、1から創り上げる楽しさに気付けるのかもしれません。九州の都市部だけでなく東京や横浜からの移住者の方もおり、年々産山村の虜になっていくというお声が聞こえました。
産山村への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 産山村役場 企画振興課 |
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住所 | 〒869-2703 熊本県阿蘇郡産山村大字山鹿488番地3 |
電話番号 | 0967-25-2211 |
対応時間 | 平日8:30~17:15 |
公式サイト | https://www.ubuyama-v.jp/ |