石川県津幡町へ移住したらどうなる?仕事・住居・支援など暮らしの情報を解説|縁結び大学

この記事では、地方への移住を検討している人に向けて、石川県河北郡津幡町(つばたまち)の特徴や生活に役立つ情報をご紹介します。

津幡町は、石川県森林公園など自然の豊かさを感じられるスポットがあり、子育て支援や教育にも力を入れているまちです。こうしたことから子育て世帯への人気が高く、実際に移住してくる人も多いそうです。

また町内にはスーパーマーケットやドラッグストアがあちこちにあり、金沢市まで電車で15分と近いなど、仕事・暮らしの環境も整っていますよ。

今回は津幡町役場の総務部企画課で務める中田さんに、津幡町の魅力や生活環境について伺いました。

津幡町役場の総務部企画課で務める中田さん

津幡町の暮らしの特徴3つ

津幡町の暮らしの特徴のタイトル画像

津幡町は石川県の中央付近に位置しており、金沢市の隣に位置しながらも広大な自然が広がっています。

また市街地がコンパクトにまとまっていることから、駅や買い物施設と住宅エリアが近く、利便性が高いのが特長です

そんな津幡町の暮らしの特徴について、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

特徴1:生活の利便性と自然の豊かさが調和した街

津幡町の全景

津幡町には大型のショッピングセンターがあるので、普段の買い物に困ることはなさそうです。さらに県庁所在地の金沢市までは電車で12分、車で20分ほどで行くことができます。

国道8号津幡バイパスからは、北陸自動車道・のと里山海道へのアクセスもスムーズです。休日には(隣接する市の)大型のアウトレットモールなどを訪れることもできますよ。

一方で、津幡町には豊かな自然も息づいています。特に市街地の北側に広がる石川県森林公園は、東京ドーム246個分の広さで、キャンプやBBQ、森林セラピー、フィールドアスレチックなどを楽しめます。

豊かな自然の中で子どもを育てつつ、暮らしの快適性も確保したい人に適した土地だと言えるでしょう。

津幡町の北側に広がる石川県森林公園を散歩する女性たち
▲津幡町の石川県森林公園で「森林セラピー」を楽しむ女性たち

>>公式:石川県森林公園

津幡町にある木窪大滝
▲高さ約15メートルの木窪(きのくぼ)大滝。夏の流しそうめんが人気

特徴2:科学教育も公園遊びも充実!

津幡町にあるこども科学館の入り口

津幡町は「科学のまち」として力を入れており、児童クラブ活動や親子教室などで科学工作や実験を楽しめる「こども科学館」を運営しています

>>公式:津幡町(こども科学館)

津幡町にあるこども科学館の内観
▲津幡町文化会館シグナスにあるこども科学館は、毎週水・木・土・第1、第3日曜日に開放

また「科学の小径(こみち)」が整備されており、科学者を紹介するパネル展示や分子の構造になっているベンチなど、科学に親しみを持てるような空間になっています。

さらに地元の津幡中学校は、プログラムによりロボットを自動制御する技術を競い合う「World Robot Olympiad」で毎年のように石川県予選を通過しており、全国優勝の経験もあります。

一方で津幡町は大小合わせて公園が約130か所もあるなど、子供たちが遊べるスポットが充実しています。なかでも「あがた公園」は大型遊具があり、人気が高いそうです。

津幡町のあがた公園にある大型遊具で遊ぶ子どもたち
▲あがた公園には大型遊具が設置されており、親子連れで賑わっている

こうした遊び場などの情報は「津幡町移住ガイドブック」に詳しく載っているので、ぜひチェックしてみてください。

>>公式:津幡町移住ガイドブック

特徴3:各種の子育て支援制度あり

津幡町では、子育てに関する各種の支援制度が充実しています。

例えば子どもの医療費については、18歳までは月額1,000円を超える通院費・入院費を給付しています(※2023年4月から無償化)。このほか、出生祝商品券21,000円分の贈呈やチャイルドシート購入の補助などもありますよ。

保育の面では「マイ保育園登録制度」があり、町内の認定こども園が出産や育児不安のサポートをしてくれます。出産後の一時預かり(半日利用)を3回無料で利用することもできますよ

また待機児童がいないため、出産後の復職計画を立てやすいのが特徴です。さらに延長保育、一時預かりの制度も充実しています。保育料は第2子が半額、第3子以降は0円など、手厚い設定になっているのもポイント

さらにファミリー・サポート・センターや子育て支援センター、児童センターなど、育児を地域でサポートする施設も整えられています。

津幡町の児童センターの様子
▲津幡町の児童センターで楽しく遊ぶ子どもたち

また津幡町には小児科医院が5か所あり、近くには総合病院もあるため、かかりつけ医も見つけやすい環境だといえるでしょう。

津幡町は総合的に見て、高い水準の子育てサポートが受けられる地域だと言えそうです。

津幡町の暮らしに関する情報

それでは次に、津幡町での具体的な生活をイメージするために、基本的な生活情報について見ていきましょう。

気候 8月:平均気温26.2度
1月:平均気温3.3度
※参考:気象庁ホームページ。津幡町内に観測地点がないため、直近のかほく地点を参照
人口 人口:37,544人
世帯:14,760世帯
(令和4年11月末日時点)
病院 病院・クリニック:21か所
歯科:11か所
認定こども園・地域型保育事業所 認定こども園:11園
地域型保育事業所:1所
学校 小学校:9校
中学校:2校
高等学校:1校
高等専門学校(高専):1校
史跡・観光 津幡城跡、倶利迦羅(くりから)不動尊(日本三不動尊の一つ)、倶利伽羅公園、石川県森林公園、ひまわり村、津幡ふるさと歴史館れきしるなど
食べ物 倶利伽羅米、まこもたけ、おまん小豆(ヤブツルアズキ)、いけなら紫(紫インゲン豆)
交通 【鉄道】
・JR西日本七尾線:津幡駅-中津幡駅-本津幡駅-能瀬駅
・IRいしかわ鉄道線:津幡駅-倶利伽羅駅
・あいの風とやま鉄道線:倶利伽羅駅

【地域高規格道路】
・月浦白尾IC連絡道路

【路線バス】
・北陸鉄道
・津幡町営バス(路線:相窪線、九折線、池ヶ原線、河合谷線、井上線、緑が丘線、潟端線、旭山線、太田線、領家線)
・かほく市営バス
・加越能バス
近隣都市 石川県金沢市、かほく市
富山県高岡市、小矢部市など

イベントでは、倶利迦羅不動寺を会場にスカイランタンが夜空を彩る「AkaReeT(アカリート)」が人気です。家族で幻想的な時間を共有することができますよ。

倶利迦羅不動寺を会場にスカイランタンが夜空を彩る「AkaReeT(アカリート)」の様子
▲倶利迦羅不動寺で行われる「AkaReeT(アカリート)」では800個ものスカイランタンが夜空に浮かぶ

交通面では、北陸自動車道の金沢森本ICまで約10分の位置にあります。また特急や新幹線を利用すれば、東京、名古屋、大阪までいずれも約3時間でアクセスすることができますよ

津幡町にある国道ジャンクション
▲津幡町には国道のジャンクションがあり、金沢市などへのアクセスが良い

仕事:正社員求人1,000件以上。金沢市への通勤も便利

大手求人サイトで津幡町の正社員求人を検索したところ、約1,000件がヒットしました。
※参考:求人情報の一例

また、10キロメートル圏内まで範囲を広げると5,000件以上が見つかりました。金沢市まで電車で12分で通勤可能なので、実際にそちらで働いている人も多いようです。

住まい:十分な賃貸物件あり。支援制度も充実

大手の賃貸情報サイトで調べたところ、町内には賃貸物件が約400件見つかりました。これだけあれば希望に合った物件が見つかりやすいでしょう。
※参考:賃貸物件情報の一例

津幡町は金沢市内に比べて土地の価格を安く抑えられるので、マイホームを購入するハードルが低いのが魅力です。また空き家のリフォームを検討している人は、町の公式サイトを見てみてください。

>>公式:津幡町(空き家バンク)

さらに津幡町では、移住者・定住者に対する各種の支援金制度が充実しています。

概要
住宅取得等奨励金 新たに一戸建て住宅を取得した方や、増改築・改修を行なった方を対象として最大105万円の住宅取得等奨励金を交付
三世代ファミリー同居等促進事業補助金 三世代(親子及び子の祖父母)で同居するために住宅を新築、購入、増改築、改修をする方を対象として、最大15万円の補助金を交付。50メートル圏内で居住する場合も対象
農村定住奨励金 中山間地の対象集落で住宅を取得した世帯に、基本額20万円(新規転入の場合は40万円)の奨励金を交付
津幡町の未来を拓く若者支援補助金 奨学金を返還しながら町内で働く若者を対象に、基準日から起算して1年を経過するごとに、各期間内に返還した奨学金の額の3分の2(上限18万円)を5年間(最大90万円)助成

このほかの制度や石川県が行う制度を活用することで、より手厚い支援を受けることも可能です。詳しくは下記の公式ページからご確認ください。

>>公式:津幡町(移住/定住者支援制度)

津幡町へ移住した人の声

津幡町への移住者の声のタイトル画像

それではここで、実際に津幡町へ移住した人の声を見てみましょう。

  • 子どもたちは、家の近くの自然を上手く活かして遊んでいます。特に石川県森林公園やあがた公園がお気に入りです。科学教室や絵画教室などのイベントも毎週のように開かれていて、よく足を運びます。
  • 大きなショッピングセンターがあるし、金沢市や富山県へのアクセスもいいので買い物面は便利です。
  • 東京で働いていたときよりも収入は減ったものの、生活コストも下がったことで、生活水準をキープできています。
  • 少し行けば海もあり、子どもに自然にふれる体験をさせてあげられるのが嬉しいです。私自身も仕事の合間に町内の河川敷をランニングしたりと、環境を満喫しています。
  • この辺りは食べ物が美味しく、定住するのにおすすめの土地です。

豊かな自然の中で、子どもたちをのびのびと育てられることに満足しているというコメントが多かったです。保育や医療関係の施設が充実していることもポイントが高いようですね。

また日常生活に不便は感じることは少なく、金沢市へのアクセスがいいことをメリットだと考える方が多いようでした。

移住者向けの支援制度

東京圏から津幡町への移住を検討している人の場合は「移住支援金」が該当する可能性があります。

津幡町で就業または起業した場合、単身世帯なら60万円、2人以上の世帯なら100万円が支援されるので、該当しそうな人はぜひチェックしてみてください。

>>公式:津幡町(移住支援金)

津幡町への移住に関するお問い合わせ

津幡町への移住の問い合わせを受け付ける総務部企画課の窓口

津幡町への移住に少しでも興味を持った人は、まずは一度、問い合わせてみてください。

担当課 総務部企画課
住所 〒929-0393
石川県河北郡津幡町字加賀爪ニ3番地
電話番号 076-288-2158
対応時間 8:30〜17:15
※土・日・祝日および年末年始を除く
公式サイト https://www.town.tsubata.lg.jp/welcome/