富山県・朝日町に住んでみよう!移住生活情報まとめ

【朝日町移住ガイド】海と山に囲まれた暮らしと手厚い子育てサポート

この記事では、地方移住を検討している方に向けて、富山県朝日町での暮らしを紹介します。

朝日町は、山と海が近くにある自然豊かな地域で、住民同士が助け合いながらアットホームな暮らしができるまちです。さらに、充実した子育て支援策を実施しているため、ファミリーでの移住にも適しています。

以下では、朝日町で生活する魅力や移住支援に関する情報、お試し移住の方法について、町役場の方へのインタビューを交えながら詳しく解説していきます。

朝日町役場の朝比奈愛さん

朝日町での暮らしの魅力:3つの特徴

富山県朝日町の暮らし、3つの特徴

朝日町は富山県の東端に位置し、北は日本海、南東には朝日岳・白馬岳と、海と山の両方の自然に恵まれた街です。東京からも新幹線や飛行機を利用すれば3時間以内でアクセスできるため、第二の拠点や別荘地としても適しています。

この町での暮らしは、次のような方に特におすすめです。

  • 地域や近所の人と助け合いながら暮らすアットホームな環境に憧れる方
  • 海と山の両方の自然を楽しみ、密接に関わる生活を望む方
  • 豊かな自然環境の中でのびのびと子育てをしたい方
  • 子育てと仕事の両立を目指し、保育施設を利用しながら働きたい方

これらの方々におすすめする理由として、朝日町の生活の特徴を3つ紹介していきます。それぞれの特徴が、どのように上記のニーズに応えるのか、詳しく解説していきます。

特徴1:デジタル技術を活用した助け合いの町づくり

富山県朝日町には「みんなで未来!課」という部署があり、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。

この課では、ITの力を活用して町民の生活をより便利にするためのさまざまな取り組みを行っています。その中でも特に重要なテーマが、人々の繋がりや助け合いの促進です。

朝日町のDXに関する取り組みを紹介する素晴らしい動画がありますので、ぜひご覧ください。

>>みんなで創ろう!朝日町の未来~DXに向けた取り組み~

朝日町のDXへの取り組みは、大手広告代理店の博報堂と協力して進められています。民間企業の持つ専門知識や企画力を活かすことで、より効果的で利用しやすいサービスの開発が期待できます。

「ノッカル」で便利に:地域を繋ぐ乗合サービス

2021年10月に始まった「ノッカルあさひまち」は、ご近所さんの車でのお出かけに同乗できる公共交通サービスです。

ノッカルは高齢で免許返納した方々など移動手段を必要とする人と、買い物や通院などで車で出かける予定がある人をマッチングするサービスです。通常のタクシーやバスと同様に有料のため、お互いに気兼ねなく利用できます。

ドライバーにとっては地域貢献やちょっとしたお小遣い稼ぎになり、利用者にとってはバスやタクシーに加えて移動の選択肢が増え、交通がより便利になるメリットがあります。

移住者にとっては、近所の方々と会話する機会となり、地域の情報を得たり、新しい友人を作るきっかけにもなります。引っ越しの挨拶だけでは親密になりにくいと感じる人も多いため、このような関わりを持てるサービスは移住者の助けとなるでしょう。

>>ノッカルの詳細はこちら

「みんまなび」:スキルシェアで広がるコミュニティ

ノッカルはすでに開始している取り組みですが、これに加えて教え合いスキルマッチの「みんまなび」がまもなくスタートする予定です。

みんまなびは、「英語を教えます!」や「料理を教えます!」など、地域の人々がお互いのスキルを教え合うことができるマッチングシステムです。

これらのサービスは、移住者にとって街に馴染み、人の輪を広げていくのにぴったりのサービスです。朝日町は高齢化率が高くなっていますので、住民同士が助け合いながら生活していくことが重要視されていると感じました。

特徴2:海と山に囲まれた自然豊かな暮らし

富山県朝日町ヒスイ海岸

朝日町は約30kmの範囲に海と山があり、車で3〜40分ほどで行き来することができます。1時間以内で移動できるため、毎週でも気軽に訪れることができる距離感です。

また、4kmに渡って広がる翡翠の原石が拾えるヒスイ海岸は、「日本の渚百選」「快水浴場百選」にも選ばれた美しい海岸です。

春から秋にかけては、ヒスイ探しの名人と一緒に美しい石を探すイベントも開催されています。
参考:水めぐり ヒスイきらりん・海鮮コース

ヒスイ海岸で取れる翡翠の原石
▲ヒスイ海岸で取れる翡翠の原石

平地では、富山県の絶景として知られる「あさひ舟川春の四重奏」が魅力の一つです。北アルプス・桜並木・色とりどりのチューリップ・菜の花、これら4つの自然が一度に楽しめる、写真映えする絶景スポットです。

あさひ舟川「春の四重奏」
写真提供:朝日町観光協会

>>「あさひ舟川 春の四重奏」さらに詳しい情報はこちら

山岳地帯では、小川温泉から朝日岳への本格的な登山コースがあります。また、親子連れや登山初心者でも楽しめる舗装された散策コースも整備されています。
富山県朝日町秘境の北又散策写真提供:朝日町観光協会

朝日町の魅力は、四季折々で自然と触れ合い、地域の人々と交流できる豊富なイベントにあります。これらは暮らしに彩りを添える楽しみの一つとなっています。

朝日町役場の朝比奈さん
朝比奈さん

現地に行ってみると皆さん「海と山が近い!」と驚かれますよ。

特徴3:待機児童ゼロ!充実した子育て環境

富山県朝日町は待機児童がゼロ

朝日町での暮らし3つ目の特徴は子育てサポートが充実している点です。

特筆すべき支援内容は、家庭で育児をする世帯に生後6ヶ月~2歳まで月額6万円の支援があること。さらに、2歳~3歳でも月額3万円が支給されます。このような手厚い応援金制度は全国的にみても珍しいものです。

月額6万円は、パートタイムで働いた際の収入に匹敵する金額です。保育園の入所が困難な現状を考えると、幼い子供がいる家庭にとっては非常に心強い取り組みと言えるでしょう。

また、朝日町では待機児童ゼロを実現し、早朝保育や延長保育料が無料となっています。朝7時から夜21時まで追加料金なしで子どもを預けられるため、経済的な理由や仕事への意欲から就労を希望する方にも適した環境が整っています。

実際に、「子供の増加に伴う住居の手狭さをきっかけに、子育て支援が充実している朝日町へ移住した」「待機児童ゼロが朝日町への移住を決める要因の一つだった」という移住者の声が寄せられています。

さらに、朝日町では以下のような一般的な子育て支援も整備されています:

  • 誕生記念品や誕生祝い金
  • 待機児童ゼロ、保育料軽減
  • 18歳まで医療費無料
  • 小中学校、給食費無料
  • 放課後児童クラブ無料
  • 小中学校スクールバス完備

朝日町の生活環境:医療・教育・買い物情報

ここまでは朝日町の特徴や暮らす上での魅力を解説してきましたが、ここからは生活に関連する具体的な情報をデータとともに紹介します。

天候 気温は東京・大阪とほぼ同等。冬は積雪があるが、道路には融雪装置が整備されている。
人口 約1万人、4500世帯。40代から70代の年齢層が多い。
病院 総合病院が存在。高齢者福祉施設も充実している。
学校 小学校・中学校があり、スクールバスも運行している。
文化・芸術 国指定史跡の不動堂遺跡がある。近隣には美術館、資料館、陶芸工房、公園などの施設が多数存在。
食べ物 バタバタ茶・たら汁が名産。漁港があり新鮮な魚介類が入手しやすい。アスパラ、ワカメ、漬物なども特産品。
交通 新幹線停車駅の黒部宇奈月温泉駅まで車で15〜30分。海側にあいの風とやま鉄道線が走っている。
娯楽 ヒスイ海岸近くにオートキャンプ場、ゴルフ場、海浜公園がある。朝日岳や白馬岳での登山、温泉施設も利用可能。
近隣都市 県庁所在地の富山市まで約1時間でアクセス可能。

このように見ると、朝日町は地方都市としての魅力が感じられ、バランスの取れた町だといえます。日常生活や趣味の活動は町内で十分に楽しめます。また、旅行などで県外へ出る際も、近隣の黒部市から新幹線を利用すれば、金沢や軽井沢、東京まで乗り換えなしで移動できます。

一方で、大学がないため、進学する若者の多くは町を離れて暮らすことになります。そのため、20代の人口が比較的少ない傾向にあります。

仕事事情:近隣都市を含むと豊富な就業機会

移住に合わせて転職をする方も多いと思います。

朝日町での正社員の求人は多いとは言えない状況です。特に事務など一般職の求人が少なく、サービス業や販売、製造、福祉系の求人が多い傾向にあります。

しかし、朝日町は富山県で最も人口が多い富山市まで約1時間、黒部市や魚津市までは30分〜45分ほどの距離にあります。通勤範囲を30分〜1時間ほど広げれば、雇用形態や職種の選択肢が大幅に増えます。

さらに、新幹線停車駅までも近いため、リモートワークを中心としつつ、必要に応じて首都圏へ出社するような柔軟な働き方も可能です。

【住まい】空き家バンクの活用を

住まい探しの中心となるのは空き家バンクです。空き家バンクでは、築年数が数年の物件は2500万円前後、築数十年の物件では500万円以下での売却情報が複数掲載されています。

賃貸物件の場合、月額6万円前後の戸建て住宅が見つかります。ただし、物件情報は随時更新されるため、最新情報は空き家バンクのページでご確認ください。賃貸物件に関する相談は、町役場でも受け付けています。

住まい探しについては、移住定住サポートセンター「こすぎ家」が詳しい相談に応じてくれます。

朝日町移住者の声:実際の暮らしぶりと感想

朝日町へ移住した人の体験談・感想

ここでは、実際に富山県朝日町へ移住した方々の具体的な感想や体験談をご紹介します。移住を考えている方々にとって、先輩移住者の生の声は貴重な情報源となるでしょう。

子育て世帯の移住体験:勝田さんファミリーの場合

勝田さんは4人のお子さんがいる大家族です。4人目のお子さんが生まれる時に、住まいが手狭になったことと保育園の待機児童問題を解決するため、お父様の出身地である朝日町に移住されました。

子育て支援が手厚く、「おうちで子育て応援金」のおかげで妻が子どもと一緒に過ごす時間が増えました。この制度では、子どもが3歳の誕生月を迎えるまで毎月、助成金を支給してもらえます。
近隣の方々が親切にサポートしてくれるので助かっています。子ども服の購入に困っていた時、使わなくなったものを譲ってもらいました。また、子どもたちの遊び場所も分からなかったのですが、地域の方々が丁寧に教えてくださいました。

子育て支援が充実している朝日町に移住した勝田さんは、期待通りの環境に満足しているようです。

>>全文はこちら

朝日町の移住定住サイトには、他にも移住者の体験談や感想が掲載されています。より多くの意見を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

参考:朝日町移住体験談

朝日町への移住ステップ

ここまでさまざまな紹介をしてきましたが、文章や写真で見るだけでなく、実際に朝日町へ行って暮らしを体験してみたいと思われる方も多いのではないでしょうか。

そこで、朝日町への移住を検討される方に向けて、具体的な流れを3つのステップに分けて解説します。

ステップ1:現地見学とお試し移住で朝日町を体験

朝日町に興味を持ったら、まずは実際に遊びに行ってみてください。

こちらでは古民家暮らしを体験しながら地域の風土や文化を知り、住民と交流することができます。
※事前予約が必要です

富山県朝日町ほたる交流館▲ほたる交流館外観

富山県朝日町ほたる交流館▲ほたる交流館内部

>>予約や詳細はこちら

また、事前に申し込みをすれば、移住経験のあるコーディネーターが街中をガイドしてくれる移住体験ツアーもあります。このツアーでは、スーパーなど日常生活で利用するお店や空き家の見学、実際に移住した方からのリアルな体験談を聞いたり、気になることを質問したりできます。

>>ツアーの申し込み詳細はこちら

朝日町が気に入ったら、実際の住宅を借りて数ヶ月のお試し移住も可能です。

住んで比較してみるのもよいですし、事前の下見や移住体験ツアーで気に入った場所に住んでみるのもおすすめです。

富山県朝日町お試し住宅▲お試し住宅外観

富山県朝日町お試し住宅▲お試し住宅内観

>>お試し移住の詳細はこちら

移住は人生でも大きな決断ですから、失敗を避けるために慎重に検討したい方が多いと思います。朝日町は移住者を歓迎し、手厚くサポートしてくれるため、疑問や不安を解消できる環境が整っています。不明点を全て解消し、自分自身が納得した上で移住の決定ができるのは大きな魅力です。

ステップ2:移住決定後の仕事・住まい探し

ツアーやお試し移住で引っ越しを決心したら、仕事や住まい探しなど本格的な移住の準備を進めましょう。

移住をサポートしてくれる施設"こすぎ家"では、さまざまな支援を提供しています。空き家や空き地の紹介、住まいの相談、就業相談、生活相談、観光情報など、幅広い分野で移住検討者をきめ細かくサポートしてくれます。特に、地域の実情に精通したスタッフが、迅速かつ柔軟に対応してくれるのが特徴です。

富山県朝日町の移住支援、こすぎ家

>>こすぎ家の詳細はこちら

ステップ3:新生活スタート!地域コミュニティへ参加してみよう

住まいや仕事が決まり、生活できる環境が整ったら、いよいよ引っ越しの時です。

助け合いの活動が盛んな朝日町では、ご近所付き合いが非常に大切です。引っ越した後は、近隣の方々に挨拶をしながら、積極的に交流を深めていくことをおすすめします。

ご近所さんとの交流のきっかけとしては、当記事で紹介している相乗りサービス「ノッカル」の利用や、町内の季節ごとのイベントへの参加など、様々な方法で関わりを持つことができます。こうした活動を通じて、地域コミュニティーに溶け込んでいくことができるでしょう。

移住に関する問い合わせ

朝日町に少しでも興味を持たれた方は、ぜひ"こすぎ家"または朝日町役場にお問い合わせください。移住を歓迎する雰囲気の中、担当者が親身になって相談に乗り、丁寧に案内してくれます。移住に関する疑問や不安も解消できるでしょう。

担当課 朝日町役場 住民・子ども課
住所 〒939-0793 富山県下新川郡朝日町道下1133
電話番号 0765-83-1100
ファックス 0765-83-1109