茨城県取手市へ移住しよう!仕事・住居・支援制度など移住に役立つ情報まとめ
この記事では、地方移住を検討している人に向けて、茨城県取手市の暮らしの魅力を紹介します。
取手市は茨城県の南部に位置する人口約10万人の市です。上野まで約35分というアクセスの良さに加え、首都圏の都市と比較して地価が安いため、マイホームを購入する移住者も少なくありません。
そんな取手市の魅力をより深く知るために、街の特徴や仕事・住まいの選び方、支援制度などを詳しく紹介します。
取手市の3つの特徴
取手市は都心から40km圏内の好立地でありながら、自然豊かな広い公園も点在しているため子育てがしやすい街です。
また、市内の至る所にアートが施されていたり、教育でも芸術に触れる授業を設けたりと日常でアートを感じることができます。
そんな利便性と程よい自然環境を併せ持つ取手市への移住は、以下のような方におすすめです。
- 移住後も都心で働きたい方
- アクセス面や生活の利便性を考慮したい方
- マイホームの購入を検討している方
- 子育てしやすい街を探している方
その理由を取手市の魅力とともに解説します。
特徴1:上野まで電車で約35分とアクセス良好。始発なので座って通勤できる
取手市は都心へのアクセスが良好で、上野駅までは電車で約35分・品川駅まで約50分で移動できます。通勤圏内のため、移住後も仕事を変えずに都心で働く方も珍しくありません。
さらに、主要駅のJR常磐線「取手駅」は始発駅です。平日7時台に運行している11本の電車のうち5本が始発のため、朝のラッシュ時でも座って通勤できます。
近隣の守谷市や千葉県柏市の商業施設にも車で15分程度、柏駅はJR常磐線利用でわずか10分ほどと、買い物にも便利です。
このように、東京や近隣都市へのアクセスが良いため、都心の生活スタイルを大きく変える必要がありません。
特徴2:市内4カ所に子育て支援センターを設置。屋内の遊び場もあり
▲取手市の子育て支援センターでは年間を通して様々な催しが行われる
取手市は子育てサポートと子どもの遊び場が充実しています。
白山・戸頭・藤代・井野地区の市内4ヵ所に子育て支援センターがあります。いつでも育児相談ができるほか、保護者の交流の場として活用できるため、新しい地で育児を始める移住者にとって心強いでしょう。
また、取手市は自然を楽しめる公園や施設が数多くあります。
「とがしら公園」は遊具をはじめ、テニスコートや野球場も併設されていて運動もできます。花見やバーベキューなど季節のイベントにも最適です。
▲とがしら公園で遊ぶ子どもたち。小さな子どもが遊べる砂場やスプリング遊具もある
▲春になると園内に桜が咲き誇り、花見を楽しむ家族連れで賑わう
市の新興住宅地に隣接した「ゆめみ野公園」は、地区内の子どもたちで賑わっています。公園内にある調整池には野鳥が飛来することがあり、自然を感じることができます。
▲「ゆめみ野駅」から徒歩15分のところにある「ゆめみ野公園」。無料駐車場があり車でも行きやすい
また、存分に体を動かしたいなら、広い芝生でボール遊び等ができる「北浦川緑地」を利用しましょう。
▲広い芝生がある北浦川緑地
▲北浦川緑地でボールを使って遊ぶ子どもたち
未就学児には、取手駅から徒歩3分のところにある「取手ウェルネスプラザ」内にあるキッズプレイルームが人気です。滑り台やトランポリン、おままごとスペースがあり、1日中楽しめます。
▲キッズプレイルームは取手市民の方は1時間100円。フリーパスを購入すれば300円で1日中遊べる
▲キッズプレイルームのプレイグラウンドはクッションマット。転んでもケガをしにくい
また、「就学援助制度」や最大50万円の「出産育児一時金」などの経済的支援もそろうため、充実した子育て環境を求めるファミリーにも注目されています。
「ファミリー・サポート・センター」の子どもの一時預かりは働いていない方も利用可能なので、ゆとりをもって育児ができます。
特徴3:利便性と地価のバランスが良い
取手市は都心から40Km圏にありながら、取手市と近いアクセス要件の周辺都市と比較して地価が安い点も魅力です。
1平方mあたりの平均地価(2022年)
取手市 | 3万円台〜6万円台 |
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千葉県* | 7万円台〜10万円台 |
神奈川県* | 12万円台〜20万円台 |
*千葉県、神奈川県のうち、取手市と同じアクセス要件の都市
※参考:国土交通省「令和4年地価公示」、茨城県「令和4年公示価格一覧」
常磐線の取手駅や藤代駅の周辺は、通学環境に恵まれています。都心にも1本で通うことができ、生活基盤としての利便性が高いエリアです。
また市の西部の戸頭地区やゆめみ野地区は、常磐線とつくばエクスプレスの両方を使うことができます。常磐自動車道の谷和原ICにも近く、交通アクセスが恵まれている他、買い物環境も便利なエリアです。
他の都心に近い都市と比べて土地の取得費が1/2程度に抑えられるため、広い土地付き戸建てを3,000万~4,000万円台で取得することも可能です。
取手市の暮らしに関する情報
▲山王地区の小貝川にある岡堰。春は桜の名所として親しまれている
ここでは、取手市の基本情報に加え、子育て環境や住まい・仕事選びに役立つ情報を紹介します。
気候 | 1月平均気温:3.3 ℃ 8月平均気温:25.6 ℃ ※参考:気象庁(最寄りの水戸地点を参照) |
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人口 | 人口:105,971人 世帯数:51,099戸 (2023年10月1日時点) |
医療機関 | 114院(総合病院7院) |
学校 | ・保育施設:24園(私立6園) ・小学校:15校(私立1園) ・中学校:7校(私立2校) ・中高一貫校:1校(私立) ・高校:6校(私立1校) ・大学:1校(私立) |
イベント | ・1月:とりで利根川どんどまつり、とりで利根川たこあげ大会 ・8月:とりで利根川大花火 ・11月:とりで産業まつり |
交通 | 【電車】 ・中心となる駅:JR常磐線・関東鉄道常総線「取手駅」 【バス】 ・関東鉄道路線バス ・大利根交通自動車 ・コミュニティバス「ことバス」 【車】 ・国道:6号、294号 ・高速道路:常磐自動車道「谷和原IC」(約10分) |
都市部へのアクセス | 【東京】 ・上野駅まで電車で約35分 ・品川駅まで電車で約50分 ・谷和原ICから都心まで約50分 |
近隣地域 | 守谷市、つくばみらい市、龍ヶ崎市、利根町、千葉県我孫子市、柏市 |
※縁結び大学調べ(2023年12月現在)
取手市は、食料品・日用品など日常の買い物には不便がありません。大型商業施設に用事がある場合は、柏市や守谷市を利用しましょう。
市内には各エリアにクリニックが点在しています。高度な医療機器や複数の診療科を備えた中核医療機関も有しているため、妊婦や幼児がいる世帯も不安を感じにくいでしょう。
取手市では車がなくても生活できますが、ファミリー世帯は保育所への送迎や週末のお出かけに車がある方が便利です。
取手市は平野で雪はほぼ降りません。
【イベント】老若男女問わず楽しめる地域イベントも多数あり
取手市を代表する行事の一つと言えば、「とりで利根川大花火」です。大利根橋の開通を機に始まって以降、市の恒例行事として愛されています。
当日は、複数の花火を組み合わせるワイドスターマインなどの多彩な花火が約7,000発打ち上がります。
▲取手市の夏の風物詩「とりで利根川大花火」。毎年10万人近くの観光客が訪れる
秋に開催される「産業まつり」は利根川河川敷で開催されるグルメイベントで、地産食材やキリンビール取手工場産の生ビールの即売などが行われます。
また、特設会場ではキャラクターショーやお笑い芸人によるライブ、ドローン体験など、子どもも楽しめる内容が盛りだくさんです。
▲産業まつりでは茨城県や取手市の特産品や地産食材を購入できる
移住の下見をする際は、地域の特色を知るためにイベントに合わせて訪れるのも良いでしょう。
【教育】アーティストとの連携授業で感性・表現力を培う
取手市には東京藝術大学取手キャンパスがあるほか、2000年から「壁画によるまちづくり」に取り組むなどアートに溢れる街です。
市内全校の小・中学校では、連携授業としてアーティストを講師に招き、作品作りに挑戦しています。また、芸術発表会『とりでスクール・アートフェスティバル』では、取手市内の高校全校が作品や舞台を披露するなど、アートを身近に感じられる教育が特徴です。
通学区域外の子どもも通える小規模特認校「山王小学校」では、英語力を養うためにオールイングリッシュの英語授業や英語の校内放送を実施。他校同様にアート作品の創作にも挑戦しています。
取手市はアートイベントが活発で、自転車とアートを融合した「サイクルアートフェスティバル」などユニークなイベントも開催しています。また、身近にアートを感じられるよう駅ビルにアート拠点を設けています。
【仕事】市内・近隣都市の求人多数。起業支援にも注力
取手市は都心から近いため、移住後も現職を継続する方が多くいます。新しく探す場合でも市内には企業が多く、仕事を探しやすいでしょう。
正社員求人数 | 約2,700件 ※求人一例 |
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※縁結び大学調べ・大手求人サイト参考(2023年12月現在)
取手駅周辺は特に企業が集中しているため、中心部に住む方は市内で働くケースが多いようです。郊外には大手食品メーカーや建設会社の工場があり、生産ラインの仕事が充実しています。
都心や商業施設、研究機関が多いつくば市へ通勤する方も少なくありません。つくば市は車で30分程度と通勤圏内です。
また、取手市では、起業応援プロジェクト「起業家タウンMatch」を立ち上げ、レンタルオフィスや相談窓口の提供や「創業スクール」の開催など多角的なサポートを行っています。移住を機に起業したい方は、検討しやすいでょう。
公式:取手市「起業・創業支援」
【住まい】住居の選択肢豊富。最大50万円の住宅取得補助あり
取手市は土地・戸建て・賃貸物件が豊富で、ライフスタイルに合わせて住まいを選べます。
大手不動産サイトに掲載されている物件数は以下の通りです。
賃貸 | ・アパート・マンション:約750件 ・戸建て:約30件 |
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購入 | ・マンション:約40件 ・戸建て:約150件 ・土地:約45件 |
※縁結び大学調べ(2023年12月現在)・LIFULL HOME’S「取手市の物件一覧」
家賃を抑えたい方は、月額14,500円〜の市営住宅もおすすめです。
公式:取手市「市営住宅一覧」
※2023年12月時点で空きはありません。希望する方は取手市役所へお問い合わせください。
また、所定の条件のもとで移住される方には、定住化促進住宅補助制度「とりで住ま入る(スマイル)支援プラン」を設けて、住まいにかかる費用を一部補助しています。
【支援プランの一例】
住宅取得補助金 | ・住宅ローンの3%を補助(上限30万) ・加算条件該当の場合、最大50万円まで補助 |
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住宅リノベーション補助金 | ・改修・増築費の10%を補助(上限30万円) ・加算条件該当の場合、最大45万円まで補助 |
加算条件やその他プランは下記よりご確認ください。
子どもが小学校に上がるタイミングで移住されて、家を建てる方もいらっしゃいます。
取手市へ移住した人の体験談
ここでは、実際に取手市へ移住した方の感想を一部紹介します。
- 首都圏と比較して広い土地がリーズナブルな価格で買える。
- 東京まで1時間もかからず移動できるので通勤の負担が軽減した。
- ファミリーに優しい街。子育て支援センターが市内に複数あって育児の相談がしやすい。
取手市の魅力について、首都圏へのアクセスの良さと土地の価格の安さに満足している声が多く聞かれました。「広い家を安く購入できた」など、マイホームを持つ夢を叶えた方が多い印象です。
また、都会的な雰囲気でありながら「首都圏よりも空気が澄んでいる」「広い公園がある」など、自然を楽しめる点も取手市ならではの魅力だと感じました。
取手市の移住支援・窓口
最後に、取手市の移住支援制度と移住に関するお問い合わせ先を紹介します。
最大130万円の移住支援金制度
取手市では、所定の条件のもとで移住される東京23区に在住または通勤している方を対象に、移住支援金を給付しています。子育て世帯は基本給付額に加えて30万円支給されます。
わくわく取手生活実現事業における移住支援金 | ・単身:60万円 ・世帯:100万円 ※18歳未満の子どもがいる場合、子ども1人につき30万円加算 |
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対象条件などの詳細は以下よりご確認ください。
取手市への移住に関するお問い合わせ
取手市への移住にあたり気になる点があれば問い合わせてみましょう。対面の他、オンラインと電話相談にも対応しています。
担当課 | 政策推進課 |
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住所 | 〒302-8585 茨城県取手市寺田5139 |
電話番号 | 0297-74-2141(代表) |
対応時間 | 8:30〜17:15 ※土・日曜、祝日、年末年始を除く ※対応時間外は要相談 |
公式サイト | https://www.city.toride.ibaraki.jp/ |