東郷町への移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「愛知県東郷町」での暮らしや移住情報をご紹介します。

愛知県のほぼ中央に位置する東郷町は、名古屋市や豊田市といった周辺都市のベッドタウンとして人気のまちです。豊かな緑や水環境に恵まれた自然豊かなエリアである一方で、大型ショッピングモールがあるなど生活の利便性にも優れており、都会過ぎず、田舎過ぎずの“ちょうどいい暮らし”が叶います。

また、「高校生まで医療費無料(入院費は大学生まで無料)」や「有機野菜を取り入れた給食の提供」といった魅力的な子育て環境が整備されていることから、若いご夫婦や子育て世帯の移住者が増えてきていることも注目したいポイントです。

今回は東郷町企画政策部・人事秘書課秘書広報係の主査である佐藤さん、企画政策部・産業振興課商工係の主査である村上さんにお話を伺いながら、東郷町での暮らし・仕事・住居・支援内容などを詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

本日お話を伺った方
東郷町のマスコットキャラクター

東郷町企画政策部・人事秘書課秘書広報係 主査

佐藤 友博さん

東郷町のマスコットキャラクター

東郷町企画政策部・産業振興課商工係 主査

村上 雅哉さん

東郷町の暮らしとは?主な3つの特徴をご紹介

東郷町の暮らしの情報

名古屋市と豊田市の間に位置する東郷町は、それらの地域への通勤・通学圏として発展を続けているまちです。町民が「ずっと暮らしたい」と思えるまち町外の方が「東郷町で暮らしてみたい」と思えるまちの実現を目指し、手厚い子育て支援の提供や安全対策の強化、交通利便性向上に向けた取り組みなど、さまざまな角度から住環境の整備に尽力しています。

そんな東郷町には、主に次のような特徴があります。

  • 豊かな自然環境と利便性を兼ね備えた「住み心地の良いまち」
  • 子育て・教育環境が魅力的!子どもをのびのびと育てられる
  • 有機農業に地域ぐるみで取り組む「オーガニックビレッジ」

上記の魅力について、以下で詳しく見ていきましょう。

特徴1:豊かな自然環境と利便性を兼ね備えた「住み心地の良いまち」

東郷町では“歩いて暮らせる快適なまちづくり”といったスローガンのもと、まちの中心部を「セントラル開発」と題して市街地化が進められています。県内最大級の商業施設「ららぽーと愛知東郷」もあり、多彩なショッピングやグルメを手軽に楽しめる優れた住環境です。

ららぽーと愛知東郷の外観
▲「ららぽーと愛知東郷」には子ども向けの遊び場も多く、親子でのお出かけにぴったり!

公式:ららぽーと愛知東郷

また、東郷町から豊田市までは車で約20分、名古屋市までも車で約40分とアクセスしやすく、近隣都市へのお出かけも手軽に叶います。

そういった生活利便性の高いエリアである一方で、自然を身近に感じられる場所が多いことも大きな特徴です。なかでも美しい周回路が整備された「愛知池」は散策やランニングのスポットとして人気があるほか、秋には町内最大のボート大会である「東郷町民レガッタ」が毎年開催され、大きな盛り上がりをみせます。

愛知池の風景
▲周囲が約8kmの広大な面積を誇る「愛知池」は、水不足解消に向けて人工的に造られた調整池です

公式:愛知池

東郷町民レガッタの大会風景
▲「東郷町民レガッタ」には大人向けの種目はもちろん、小学生~高校生向けの種目もあります

東郷町のマスコットキャラクター
佐藤さん

東郷町には尾三消防本部や愛知警察署があるなど、まちの安心・安全を守る広域拠点が整備されていることもおすすめポイントです。地域と行政が一体となり、住み心地の良いまちづくりの実現を目指しています。

東郷町の消防団出初・観閲式の様子
▲例年1月に行われる消防団出初・観閲式(でぞめ・かんえつしき)の様子

特徴2:子育て・教育環境が魅力的!子どもをのびのびと育てられる

東郷町には、子育て・教育環境にも大きな特色があります。ここでは、特に注目したい魅力をいくつかご紹介します。

妊産婦タクシー利用助成事業 妊産婦の方の移動負担を軽減し、健やかな出産と育児を支援できるように、妊娠中から分娩予定日の6か月後まで利用できるタクシー料金助成券を交付
子ども医療費助成制度 高校生までの医療費・大学生までの入院費の保険診療分を全額補助(扶養者が町内在住であれば転出している学生もOK ※一部条件あり)
子どもたちの学習のサポート 子どもたちが学習の楽しさを発見し、学習への意欲を高められるよう、小学生を対象とした体験型の講座や、中学生を対象に大学生がサポートする学習支援教室などを実施
にこにこ給食 食物アレルギーの対象食材を除いた東郷町独自の給食を、保育園では毎月、学校は学期に3回程度提供(食物アレルギーがある子どもたちがクラスメイトと同じ献立の給食を一緒に食べ、楽しい思い出作りが叶う)
充実した英語教育 町立保育園には週2回ネイティブの英語講師を派遣し、小中学校ではオーストラリアのポイントクック校とのオンライン交流授業を実施

公式:ちょうど級タウン東郷町「子育て支援」

▼「にこにこ給食」や英語教育についての詳細はこちら
公式:ちょうど級タウン東郷町シティプロモーション動画

東郷町のマスコットキャラクター
村上さん

町内には大小さまざまな公園が点在しており、子育て世帯からは「子どもをのびのびと遊ばせられる!」と評判です。公園は今後ますます増えていく予定なので、ぜひ楽しみにしていてください。

特徴3:有機農業に地域ぐるみで取り組む「オーガニックビレッジ」

東郷町の有機農業

東郷町では、田畑や里山などの美しい緑を未来の世代へ引き継ぐことを目指し、「オーガニックビレッジ」として有機農業の推進に地域ぐるみで取り組んでいます。高付加価値の有機農産物を町内農業者が生産することにより、農業従事者の収入アップや担い手不足の解消を実現させることもまちが掲げる大きな目標です。

その取り組みのひとつとして2019年度から実施されている施策が、町内の保育園や学校で提供されている「オーガニック給食」です。有機農業者の増加・有機農業取組面積の拡大にも尽力しています。

東郷町のマスコットキャラクター
佐藤さん

ちなみに、東郷町では新たに農業を始めたい方への支援も行っております。農業技術の習得や農地探し、就農における手続き等のサポートが可能ですので、まずはぜひお気軽にご相談ください。

公式:東郷町「新たに農業を始めたい方へ」

東郷町の暮らしに関する情報

続いては、気候や病院、学校、交通など、東郷町での暮らしに関連するお役立ち情報をまとめました。

気候 1月:平均気温4.8℃
8月:平均気温28.2℃
※参考:気象庁ホームページ(東郷町内には観測地点がないため、近隣の名古屋市のデータを参照)
人口 約44,000人(2024年1月末時点)
病院・クリニック 約30院
学校 保育園・認定こども園:13園
幼稚園:1園
小学校:6校
中学校:3校
高校:1校
名所・観光 愛知池、祐福寺、ららぽーと愛知東郷、イーストプラザいこまい館など
行事・イベント 町民レガッタ、町民納涼まつり、文化産業まつり、こどもまつりなど
交通 【鉄道】
町内になし(隣接市に複数の駅あり)

【バス】
東郷町巡回バス「じゅんかい君」
東郷・藤田医大バス
名鉄バス
高速バス
JR東海バス

【道路】
国道153号
愛知県道36号諸輪名古屋線
愛知県道54号豊田知立線
愛知県道56号名古屋岡崎線
愛知県道57号瀬戸大府東海線 など
近隣都市 名古屋市緑区、日進市、みよし市、豊明市

東郷町には鉄道がなく、隣接する日進市にある「名古屋鉄道豊田線」の米野木駅(町境から約300m)・黒笹駅(町境から約500m)・日進駅(町境から約600m)が最寄り駅です。ただし、町内巡回バスの「じゅんかい君」や路線バスの「名鉄バス」が近隣の駅まで運行しているため、鉄道を用いた移動もそれほど不便ではありません。

東郷町のマスコットキャラクター
村上さん

高齢者・障がい者・妊産婦を対象とした「デマンドタクシー」も運行しており、バス停まで歩いていくことが困難な方の移動手段として大変便利です。ちなみに、東郷町では高齢者が小学校に通う「とうごう学び舎」やフレイル予防として「オリジナル介護予防体操」の推進を図るなど、高齢者の生きがいづくりにも励んでいます。

公式:東郷町「デマンドタクシーの運行を行います。」

「とうごう学び舎」における国語の授業風景
▲「とうごう学び舎」における国語の授業風景

「とうごう学び舎」の給食試食会
▲今どきの給食を味わう「給食試食会」も大好評!

公式:東郷町「高齢者の健康づくり」

仕事情報:町内・町外問わず求人情報が充実しており、仕事探しに困らない

大手の求人サイトで東郷町における「正社員の求人数」を検索してみたところ、800件ほどが該当しました。また、近隣の豊田市や名古屋市も含めて探せば17万件以上の求人案件が見つかり、町内・町外問わず仕事探しはしやすい印象です。
参考:求人情報の一例(東郷町内)
参考:求人情報の一例(東郷町から25km圏内)

東郷町のマスコットキャラクター
佐藤さん

移住者において「仕事がなくて困った」といったお声はほとんど聞いたことがなく、みなさんスムーズに職場を見つけていらっしゃいます。

なお、東郷町における世帯年収の相場は572万円です。ぜひ求人チェック時の参考にしてみてください。
参考:東郷町における世帯年収の相場(一例)

ちなみに、東郷町では東京圏から移住して就業または起業した方を対象とした「移住支援金」事業を行っています。条件が合えば世帯なら100万円、単身なら60万円が支給される魅力的な制度なので、まずはぜひ概要を確認してみてください。

公式:東郷町「移住支援金」

住まい情報:セントラル地区を中心に賃貸・売買物件が豊富

大手不動産情報サイトにて東郷町の物件について調べてみたところ、賃貸住宅の場合はワンルーム~1LDKの間取りで5万円~6万円程度、2LDKや3LDKの間取りなら6万円~8万円程度が相場となっています。また、売買住宅においては2,000万円~6,000万円と多彩な価格帯の物件が出回っており、賃貸・売買ともに選択肢が豊富にある印象を受けました。
参考:東郷町における賃貸住宅の相場
参考:東郷町における売買物件の一例

東郷町のマスコットキャラクター
村上さん

東郷町は豊田市や名古屋市といった近隣都市よりも比較的地価が安価で、マイホームを手に入れやすいことが決め手となって移住された方も多くいらっしゃいます。

東郷町への移住ステップ

東郷町への移住を検討している方は、まずは下記の窓口や移住・定住について相談してみてください。また、現地に数日間滞在し、町内を散策しながら交通・生活の利便性や町民の雰囲気などをじっくりと観察すると、移住後の暮らしをイメージしやすくなるでしょう。

東郷町のマスコットキャラクター
佐藤さん

東郷町には「町民納涼まつり」や「文化産業まつり」、「町民レガッタ」といった地域伝統の行事がたくさんあるので、そういった時期に合わせてお越しいただくのもおすすめです。まずはぜひ旅行感覚で、気軽に遊びに来てくださいね。

町民納涼まつりの盆踊り大会
▲「町民納涼まつり」の第1部では盆踊り大会が行われ、太鼓演奏とともに大変盛り上がります

町民納涼まつりの花火大会
▲「町民納涼まつり」の第2部は手筒花火大会。迫力満点の光景です!

東郷町への移住に関するお問い合わせ

担当課 東郷町企画政策部 産業振興課 商工係
住所 〒470-0198
愛知県愛知郡東郷町大字春木字羽根穴1番地
電話番号 0561-56-0741
対応時間 平日8:30~17:15
公式サイト https://www.town.aichi-togo.lg.jp/